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●概要
- SaaSの一般的な仕組みを採用しています。サーバ上でUC-win/Roadを実行させ、動作の軽いクライアントソフトウェアからの遠隔操作が可能です。UC-win/Road for SaaSではクライアントエンジンとして広く使用されているAdobe Flash Playerを採用しました。現在も発展しているビデオストリーミングサービスとしてだけではなくインタラクティブなリアルタイムVRシステムですので、これからの活用が増加することを期待しています。
UC-win/Road for SaaS用のサーバを簡単に設定できるようにSaaSサーバプラグインを開発しました。一般的なPCでもUC-win/RoadのVRデータをウェブに公開可能ですので、以下の通り複数のサービスを実施可能です。
●VRデータの一般公開
- ウェブ自由アクセス
- UC-win/Roadで作成したデータを一般に公開し、一般の方が自らVR空間でプロジェクトを確認できる形態です。VR空間を自由に操作できますので、多くの人々に興味を持たせられます。UC-win/Roadの機能を利用して簡単に更新可能な大規模VRデータを一般公開することにより、人の興味や理解、意見をいただき、従来より更にそれらの動きにフォロー可能なシステムとしての利用を期待しています。
- ウェブセミナー・番組
- UC-win/Roadのみを使用したウェブセミナーの実施が可能です。UC-win/Roadのプレゼンテーションとシミュレーション機能を利用し、数十人の受講者に説明やデモンストレーションを行うことが可能です。講師側ではUC-win/RoadをローカルPCで操作、各クライアント側ではウェブブラウザから接続します。また、販売されている別途ビデオストリーミングサーバと接続することで大人数への放送が可能になります。
- SaaSクラスタ構成
- UC-win/Roadのクラスタ構成を使用することで、全てのユーザが同じVR環境(交通状況、時刻、天候等)をシェア可能です。
●データプライベートシェア
- 関係者のみへの提供またはプレゼンテーション
- 一般公開と同様な仕組みをパスワードによるアクセスで提供する形態です。
- インタラクティブ会議
- 遠隔地から参加可能なインタラクティブ会議システムとして使用できます。VRデータをインタラクティブ資料として、全参加者が同一のVR環境を共有しながら同時に操作可能です。共通視点またプライベート視点によりVR空間のデータを見ることができます。現在の議題の話を共通視点で映しながら資料を先読みすることの様に、各クライアント側でプライベート視点による操作が可能です。
●システム仕様、技術的な情報
- 機能
- クライアント側の遠隔操作は下記の通りUC-win/Roadの機能を提供します。
- 事前に記録された視点の選択
- マウス操作での視点の回転機能
- コンテキストの選択(VR環境の設定)
- 道路の走行または飛行ルートの飛行
- スクリプトの実行
1台のサーバ側で通常のUC-win/Roadを実行し、最大クライアント数、パスワード、受信ポート番号を設定することで、サービスの開始・停止を簡単に行うことが可能です。
- データ送受信の仕組み
- サーバとクライアントの通信プロトコルにHTTPを使用します。接続後サーバからFlashクライアントへ映像を流し、操作コマンドを受け付けます。映像の転送はFlash対応のH263形式で行い、解像度および圧縮の品質を設定可能です。また、クライアントとの接続が遅い場合はフレーム更新レートを自動的に下げるようにしています。
- サーバ構築、クラスタ構成
- 1台のサーバで対応可能なクライアント数が限られるので、複数のサーバを組み合わせることが可能です。
UC-win/Roadのクラスタオプションを使用により、サーバ同士のVR環境状況を同期させることも可能です。
●関連機能
- UC-win/Road for SaaSに使用する基本機能をSaaS以外の使い方でも使用可能です。
- 仮想カメラディバイス・DirectShowフィルタ
- UC-win/Road映像リアルタイム出力です。ビデオカメラディバイスを使用可能な多くのアプリケーションと提携できるように、UC-win/Road仮想カメラとDirectShowフィルタを開発しました。UC-win/Road側で生成した画像が仮想カメラに送信され、OS上で通常のカメラディバイスとして認識できます。更に、映像をネットワーク上へ転送できますので、UC-win/Roadと仮想カメラをそれぞれのPCで使用可能です。この機能を利用して以下の使用方法が考えられます。
- メッセンジャ−を使用した簡易打ち合わせ:
ビデオ会話に対応するメッセンジャ−アプリケーションでウェブカメラの代わりにUC-win/Road仮想カメラを使用することでUC-win/Roadの映像を簡単に相手に送信することが可能です。
- 録画、映像編集:
多くの映像編集アプリケーションではカメラ映像の取得がサポートされていますので、本機能を使用すれば中間ファイルを使用せず直結が可能です。
- ビデオストリーミングサーバ:
ネットワーク通信により映像を遠隔で取得できます。取得したデータが仮想カメラまたはDirectShowフィルタを通じてビデオストリーミングサーバで加工され、インタラクティブに大人数への放送が可能です。
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▲大橋JCTの画面
UC-win/Road for SaaSで表示 |
●リリース予定
- 2010年7月:初版リリースでは以下の機能を含みます。
- ウェブ自由/プライベートアクセス
- ウェブセミナー/プレゼンテーション
- 会議システム(プライベート視点を除く)
- サーバクラスタ構成
- 仮想カメラ+DirectShowフィルタ
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(Up&Coming '10 新緑の号掲載) |
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