(Up&Coming 2007年11月号) |
9月27日、東京コンファレンスセンター品川にて、「UC-win/UC-1ユーザ協議会」を開催いたしました。弊社では、例年この時期に「UC-win/FRAME(3D)協議会」を開催していますが、第5回UC-win/FRAME(3D)協議会を併催する形で、フォーラムエイトの設計、解析、CADソリューションを広く発表し、協議する「第1回FORUM8デザインコンファランス」として実施いたしました。
フォーラムエイトでは、UC-win/FRAME(3D)をはじめ、UC-1シリーズなど精力的に新バージョンを発表しています。また、最近は上下水道河川関係の新シリーズとして水工シリーズを揃え、建築、避難、船舶など新分野、新製品も提供しています。本協議会では、これら各分野のソリューション毎に技術セッションを設定し、開発者講演、ユーザ特別講演を実施いたしました。技術情報の提供、製品開発に係る協議は、ユーザ様相互及び弊社との有益なコミュニケーションを図る場として役立ったと考えています。協議会の内容について簡単にレポートいたします。
Stream-1は、メインホールにて午前11時より、「3次元動的非線形解析UC-win/FRAME(3D)最新開発情報」として、開発グループである新規プロジェクトグループ安部より、説明を行いました。(写真1)最新版Ver.2.01の改良項目とVer.3.00改良予定が説明され、データ交換SDNFのサポート(図1)も挙げられています。
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▲写真1.UC-win/FRAME(3D)最新開発情報 |
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▲図1.鋼構造のデータ交換SDNFのサポート |
質問としては、「初期応力への対応」が要望されましたが、Ver.3での対応を予定しています。午後には、FRAME(3D)解析ケーススタディとして、国際航業株式会社の茂木
貴司氏より、鋼橋の耐震補強設計事例の講演が実施されました(図2)。
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▲図2.FRAME3D解析事例(ユーザ特別講演)鋼橋耐震補強設計事例 |
続いて弊社「解析支援チーム」よりUC-win/FRAME(3D)解析支援サービスの実施実績と解析事例を紹介いたしました。Stream-1は、特別講演「地盤解析の現状と課題」を群馬大学鵜飼教授(写真2)よりご講演いただき、FEM解析の利活用とソフトウェアに求められるニーズと利便性について、具体的な事例に基づき解説いただきました。
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▲写真2.群馬大学 鵜飼 恵三 教授 |
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▲図3.地盤解析の現状と課題 |
続いて弊社UC-1サポートグループより「地盤解析シリーズ」の最新情報を説明させていただきました(図4)。Stream-1の4つ目のセッションは、本年より販売を開始した建築構造解析「Multiframe」を開発元であるオーストラリアFDS社のフィル・クリスチャンセン氏(写真3)から最新バージョンと開発予定を解説いただきました。合わせて建築ソリューションの全体像をご紹介いたしました(図5)。
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▲図4.GeoFEAS解析事例 |
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▲写真3.
FDS社フィル・クリスチャンセン 氏 |
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▲図5.解析、建築系ソフトソリューション |
最終セッションは、弊社開発取締役ブレントより、弊社の開発哲学を前提に戦略的な新製品として開発中のEngineer's
Studioを紹介いたしました(写真4、図6)。
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▲写真4.開発担当取締役 Brent Fleming |
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▲図6.Engineer's Studio |
Stream-2は、UC-1シリーズの「仮設工」、「橋梁上部工」、「下部工・基礎」、「道路・土工」をテーマに4つの技術セッションを開催いたしました。それぞれにユーザ講演(写真5、写真6、写真7)及び特別講演(写真8)を実施し、多くのUC-1ユーザ様にご参加いただきました。ユーザ講演では、設計事例をご発表いただくとともに製品に対する開発要望もご提案いただきました。弊社の発表では、「土留め工FEM解析事例」、「UC−BRIDGE
Ver.7」、「下部工基礎シリーズ最新機能と開発予定」、「斜面安定計算における浸透流解析の活用事例」をご説明いたしました。
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▲写真5.矢作建設工業(株) 高柳 伸次 氏 |
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▲写真6.(株)ポンテック 伊東 義敏 氏 |
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▲写真7.(有)サブシステム 増本 祐一 氏 |
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▲写真8.群馬大学 蔡飛助教 |
Stream-3は、CALS、GIS等をテーマに4つの技術セッションを実施し、開発中の「LogicalDocument」に関して文教大学池辺氏(写真9)にご講演いただきました。船舶設計MAXSURFは、FDS社フィル氏(写真3)に最新版解説をお願いし、合わせて弊社より「船舶避難解析maritimeEXODUS」を説明いたしました。弊社新製品の「地震リスク解析FrameRisk」(写真10)については、武蔵工業大学の吉川教授に理論解説をいただきました。GISでは、GeoMania社リー氏にGISの現状をご講演いただき、合わせて弊社のGISの取り組み
もご紹介いたしました。
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▲写真9.文教大学 池辺 正典 専任講師 |
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▲写真10.武蔵工業大学 吉川 弘道 教授 |
Stream-4は、「浸水対策技術セミナー」としてSWMMユーザ会が主催し、NPO法人
水環境創生クラブ、FORUM8、XP Software社が後援する形で開催いたしました。基調講演として「これからの浸水対策に向けて」をテーマに広島大学大学河原教授(写真11)にご講演いただき、最近の浸水被害(東京、高松、広島、ニューオーリンズ)、水害軽減化対策、xpswmm使用例を解説いただきました。その他、芝浦工業大学、守田教授(写真12)からは、「水害リスクマネジメント」をテーマにお話しいただきました。xpswmmユーザからの技術発表に続き、XP
Software社クッチ氏(写真13)から、オーストラリアの事例などを発表いただきました。
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▲写真11.広島大学 河原 能久 教授 |
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▲写真12.芝浦工業大学 守田 優 教授 |
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▲写真13.
XPソフトウェア社 アンソニー・クッチ 氏 |
午後5時には、全てのセッションを無事終了し、ホワイエにてネットワークパーティを開催いたしました。オーストラリア大使館、正宗エリザベス公使にスピーチをいただき、弊社開発者やユーザ様相互に懇親を深めることができました。ご参加いただきました数多くのユーザ様、関係の皆様に深く感謝いたします。また、ユーザ様をはじめ各分野でご活躍の専門家の方々にもお忙しい中、貴重なご講演をいただき、厚く御礼申し上げます。 |
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