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Q1. |
Engineer's Studioへのエクスポートのしかたがわからない。(Ver.4)
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A1. |
次の手順・確認で行ってください。
1)「オプション」メニューの「動作環境の設定」画面を表示します。
2)「「Engineer’s Studio」用のデータエクスポート」の設定が、「エクスポートを行う(計算時)」にチェックが入っているか確認し、入っていない場合は、チェックしてください。
3)2)を確認したら「確定」ボタンで閉じてください(設定を変更していない場合は「取消」でも同じ)。
4)「計算・結果確認」の「レベル2地震時計算」を実行する。
5)計算が終了したら、「降伏判定」画面を表示するので、「終了」ボタンで終了する。
6)「「Enginner’s Studio」用データファイルエクスポート」画面を表示するので、保存先や保存ファイル名を適宜設定し、「エクスポート実行」ボタンを押す。
7)「**ファイルのエクスポートを行いました。」メッセージが出たら正常終了(**はエクスポートしたファイル数)。
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Q2. |
レベル2地震時の計算結果で、震度(0.133)で浮き上がりが9.5%出ている。
本数にすると4本だが、井筒の形状から直線に並んでいる杭が8本あるが、4本のみが浮き上がりはあり得ないと思われる。(Ver.4)
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A2. |
Engineer’s Studio(以降ES) の計算結果のステップ5(=震度0.133)の結果で、下面節点のRYが0の杭中心をカウントしています。
具体的な杭位置は、引抜き側の直線に並んだ中央の4本となります。
直線状にはもっと多くの杭が並んでおりますが、このような浮き上りが発生するのは、3次元解析では、構造物全体がひしゃげる変形となることによると考えられます。
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Q3. |
「鉄道構造物等設計標準・同解説 基礎構造物・杭土圧構造物」に掲載(P365)されている「井筒鋼管矢板基礎」の内容に対応しているか。基準として対応していなくても、同等の結果が得られるのか教えてほしい。(Ver.4)
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A3. |
鋼管矢板井筒基礎の計算が可能なプログラムとしては、
@「基礎の設計計算」
A「3次元鋼管矢板基礎の設計計算」
があり、@は2次元解析を、Aは3次元解析を行います。
これらのプログラムは、いずれも下記文献を参照しています。
・「道路橋示方書・同解説(H.14.3)社団法人日本道路協会」
・「鋼管矢板基礎設計施工便覧(平成9年12月)社団法人日本道路協会」
・「鋼管矢板基礎−その設計と施工−(平成11年10月)(鋼管杭協会)」
お問合せの鉄道基準は一切考慮していないことから、少なくとも、プログラムの解析結果をそのまま成果品とすることはできません。
ただし、基礎の変位や断面力等のプログラムの解析結果を用いて設計者ご自身により照査していただければ、基礎の安定計算については可能かも知れません。
しかしながら、当方は鉄道基準の考え方を把握しておらず、具体的にどのような相違があり、どのように照査すればよいか、適切な返答ができません。
申し訳ございませんが、前述の基準をご参照いただき、適用可能か否かにつきましては、ご自身により判断していただくしかございません。ご了承ください。
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Q4. |
「基礎の設計計算」(鋼管矢板基礎)と本製品との結果の同等性は検証されているか。(Ver.4) |
A4. |
本プログラムは、「鋼管矢板基礎設計施工便覧(平成9年12月)社団法人日本道路協会」(P.69〜)を参照し作成しております。
本文献のとおり、「基礎の設計計算」が行っている2次元としての解析法「継手のせん断ずれを考慮した仮想井筒ばりの計算」は、道示W13.6(P.450)図-解13.6.3のように、基礎天端から基礎底面までを井筒の中心軸を通る1本棒としてモデル化する解析方法です。
これに対し、本プログラムでは、個々の鋼管矢板とそれを連結する継手および地盤抵抗を厳密にモデル化し解析を行います。
両者の解析法は大きく異なりますが、鋼管矢板基礎設計施工便覧(P.125)のとおり、仮想井筒ばり解析であっても、一般的な形状,条件においては高い精度を有しています。
ただし、鋼管矢板基礎設計施工便覧(P.69)において、「鋼管矢板の継手は、継手管を噛合せた蝶番状の構造であるため、鋼管矢板基礎の断面形状が保持されにくく、鋼管矢板基礎の断面変形が生じ、地盤抵抗を強く受ける鋼管矢板基礎前面側の鋼管矢板の曲げ応力度が大きくなる傾向にある。しかし、弾性床上の有限長ばり法やせん断ずれを考慮した仮想井筒ばりによる解析法は、鋼管矢板基礎の断面変形を考慮していないので、それが顕著に現れる場合は立体骨組解析によらねばならない。」とあります。
本記述のとおり、1本棒としてモデル化する仮想井筒ばり解析では、断面変形(上から見たときの基礎全体の変形)を計算に反映することはできません。
例えば、荷重が載荷される方向の前面側は地盤抵抗をより強く受けるため、円形基礎であれば、円形を保持できず楕円形の形状を示しますが、仮想井筒ばり解析ではこれを考慮することができません。
断面変形が生じると、鋼管矢板前面側に応力の集中が生じますが、3次元解析では断面変形を考慮しているため、これを的確に反映することが可能です。
また、仮想井筒ばり解析の継手の剛性は、せん断方向のみをモデル化しています。
これに対し、本プログラムでは、せん断方向と合わせ、継手の接線方向(引張側/圧縮側),法線方向の3方向に対してバイリニアとして定義しています。
近年、様々な高剛性,高耐力継手が製品化されています。これらの高剛性継手の性能を的確に評価するには、井筒の挙動に与える継手のずれ変形をどのようにモデル化するかが重要となりますが、1方向の剛性のみを考慮した仮想井筒ばり解析では十分ではないと考えます。
例えば、継手の接線方向の剛性,耐力を大きくすると、鋼管矢板の応力度の発生位置および値が大きく変化します。これは、井筒の断面変形に相違が生じることが原因ではないかと推測されますが、せん断方向のみを考慮する仮想井筒ばり解析ではこの影響は計算に反映されません。よって、これらの解析には、厳密な継手の剛性を反映できる3次元解析が適していると考えられます。
また、本プログラムでは、連結鋼管矢板工法をサポートしています。連結鋼管矢板は、鋼管とH鋼を連結し一体とした構造の部材で、高耐力,高遮水性ならびに高施工精度を有する近年注目される新工法です。鋼管とH鋼を連結した複雑な形状であるため、連結鋼管矢板工法の計算を行うには、3次元解析が必要です。
なお、鋼管矢板基礎設計施工便覧(P.118)(P.125)に鋼管矢板部材の材料非線形性について記述があります。
便覧では、部材の材料非線形性を無視しても実用的には問題ないとありますが、非線形性が進行するケース(基礎に主たる塑性化を考慮する場合など)では、これを考慮した解析を行った方が、基礎の降伏の定義を適切に評価することが可能となり、またより厳密な基礎降伏時の状態(断面力や応力)を取得することができると考えられます。
本プログラムでは、鋼管矢板本体の断面を分割し、ファイバー要素(解析ステップごとにその時点での軸力を考慮したM−φ関係等の断面特性を再定義した計算を行う)にて部材の材料非線形性を考慮することが可能です。
なお、本プログラムでは、3次元解析モデルを「UC-win/Frame(3D)」の後継製品である「Engineer’s Studio」用のファイルとして保存する機能を搭載しております。
これにより、「Engineer’s Studio」上で解析モデルの確認を行うことが可能となり、また、本プログラムで作成した解析モデルをベースとして、設計者の方がお考えの様々な条件を設定,変更し、解析することも可能となります。
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Q5. |
鋼管矢板の応力度は、X方向の曲げとY方向の曲げを合成して最大応力度を算出しているのか。(Ver.4) |
A5. |
お考えの通りです。
詳しくは製品ヘルプの[計算理論及び照査の方法]−[基礎本体の設計]−[鋼管矢板の応力度照査]をご参照ください。
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Q6. |
3次元鋼管矢板基礎のプログラムでは、本体設計及び仮締切設計も三次元モデルで解析しているのか。(Ver.4) |
A6. |
基礎本体は3次元解析、仮締切りの設計、頂版等の部材の設計は2次元解析となります。
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Q7. |
本体設計のレベル1地震解析とレベル2地震時の照査では、継手のバネと耐力が異なる、地盤バネのモデル化の違い、部材の解析を線形でやるかファイバー要素でやるかの違いの他に何かあるか。(Ver.4) |
A7. |
鋼管矢板本体をバイリニアとして取扱うなどの差異がございます。
モデル化の違いにつきましては、道路橋示方書W 表-解13.1.1 (p.460)をご参考ください。
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Q8. |
2次元解析と3次元解析で、地震時設計地盤面が頂版より低い場合の設計外力の扱いはどうなっているか。 |
A8. |
■2次元解析(基礎の設計計算)
地震時設計地盤面が頂版より低い場合も設計外力作用位置は、仮締切り兼用方式の場合は頂版天端、立上り方式、締切り方式の場合は頂版下端です。
地震時設計地盤面より上について慣性力は以下のように考慮します。
1)仮締切り兼用方式
頂版、中詰めコンクリート、底盤コンクリート、敷砂、内部土についてはそれぞれの慣性力を水平方向分布荷重として直接、部材に作用させています。
2)立上り方式、締切り方式
頂版については、慣性力、および慣性力によるモーメントとして考慮しますが、内部土についてはその慣性力を水平方向分布荷重として直接、部材に作用させています。
■3次元解析(3次元鋼管矢板基礎の設計計算)
設計外力の作用位置は頂版下面中心となるため、設計地盤面が頂版天端から頂版下面の間にある場合、頂版重量×設計水平震度を設計外力に加算します。
また、設計地盤面が頂版下面以深となる場合、頂版、中詰めコンクリート、底盤コンクリート、敷砂、内部土の重量に設計水平震度を乗じて算出した慣性力を、水平方向分布荷重として直接、部材に作用させています。
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Q9. |
現在のプログラムでは背面側の鋼管矢板の水平抵抗を見ない(水平バネがゼロ)として解析しているが、前面水平バネを弱くしたバネを背面矢板に設けて解析することはできるか。 |
A9. |
鋼管矢板基礎は、鋼管杭と同様な施工法により打設されますが、継手管により接合される鋼管矢板が井筒状に閉合されるため、井筒の内部土は、外周地盤と完全に分断されます。
また、各鋼管矢板から井筒部内周面に伝達する鉛直せん断地盤反力は、限られた面積の井筒内部土で重なるため、外周面ほどには地盤抵抗が発揮されず、且つ、井筒上部ほどその傾向は大きくなります。
よって、従来の2次元解析(弾性梁、仮想井筒梁)では、基礎底面より「内部土短辺長」と呼ばれる範囲に対してのみ、井筒内部の鉛直せん断地盤抵抗を考慮しています。
詳細は、
・道示W13.2(P.437〜)
・鋼管矢板基礎設計施工便覧2.1.1(P.31)
をご参照ください。
次に、3次元解析においては、現状では、2次元解析にあわせ、内部土短辺長区間の鉛直せん断地盤抵抗のみ考慮しています。
トータルの地盤抵抗量を2次元解析と同様にするためで、これにより基礎全体の挙動は近くなりますが、ご指摘のとおり、前面側に応力集中が起こりやすく、矢板の応力度の値は大きくなります。
したがって、内部土の水平抵抗を考慮したモデルの計算を可能にするのも一つの方法ですが、現状のプログラムではこれはできません。
また、ES用のデータをエクスポートし、ES側で内部土水平抵抗を考慮するよう設定する方法も考えられますが、鋼管矢板のモデルは地盤抵抗のデータが膨大であり、手作業での設定は不可能です。
申し訳ございませんが、現状ではお考えの計算は行うことができません。
ご了承ください。
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Q10. |
立上り式鋼管矢板基礎の検討は可能か。 |
A10. |
現在、3次元鋼管矢板基礎の設計計算で採用している施工方式は「仮締切り兼用方式」のみとなります。
ご了承下さい。
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Q11. |
外壁と隔壁の継手管のせん断特性(耐力、剛度)が異なる場合の検討は対応可能か。 |
A11. |
外周と隔壁とで継手タイプ(P-P継手 H-H継手)が異なるときは、継手の剛度と耐力に異なる値を指定できます。
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Q12. |
3次元鋼管矢板基礎の設計計算における鋼管矢板の許容押し込み支持力Ruの算出式は以下となっていた。
Ru=qd・A1
一方、杭基礎の設計計算での仮想井筒梁の鋼管矢板の許容押し込み支持力Ruの算出式は以下となっていた。
Ru=qd・A1+1/(n1+n2+n3)・(U1・Σ(Li・fi)+U2・(Li・fj))
なぜ3次元鋼管矢板基礎の設計計算では周面摩擦力を考慮していないのか。
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A12. |
道示W13.1(P.437)表-解13.1.1のとおり、従来の2次元解析では、基礎周面の鉛直地盤抵抗は鋼管矢板の支持力、つまり許容支持力,引抜き力に含めるものと考え、解析モデルには考慮しておりません。
これに対し、本プログラムでは、解析モデルに鉛直地盤抵抗を考慮したモデル化を行っています。
したがって、許容支持力等に周面摩擦力を考慮すると、基礎周面の鉛直抵抗を二重に考慮することになります。
よって、本プログラムでは、許容支持力・引抜き力に周面摩擦力を考慮しない仕様としています。
詳しくは、ヘルプの「計算理論及び照査の方法」−「基礎本体の設計」−「立体骨組解析」をご参照ください。
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Q13. |
計算を実行すると途中で止まるがある。「致命的なエラーです」と出て応答不能になり強制終了しなければならない。 |
A13. |
本プログラムの解析部分は、弊社別製品のEnginner’s Studio(以下、ES)の解析エンジンを用いています。
この解析エンジンに渡すための内部データ作成、また計算実行時に多量のメモリを使用するためメモリ関係でエラーが発生する場合がございます。
従いまして、一度に計算する量を減らす処理(例:荷重ケースを減らす(X方向、Y方向でデータを分ける)等)を行うことで計算が実行できる場合がございます。
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Q14. |
曲げモーメント図を見るときれいな曲線にならずにガタガタしているがなぜか。 |
A14. |
分布ばねではなく節点ばねを用いて断面力を算出しているためです。
3次元鋼管矢板基礎の設計計算は解析エンジン(ソルバー)として弊社の「Engineer's Studio」を用いていますが、この解析エンジンの仕様となっています。
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Q15. |
継手に作用している鉛直方向せん断力、水平方向圧縮力、引張力、せん断力を確認する方法はあるか。 |
A15. |
申し訳ございませんが、現状では継手断面力は、画面/印刷出力とも得ることはできません。
弊社製品のEngineer’s Studio(以降ES)で利用できるデータ出力(Export機能)を使うことで、ESにより計算/計算結果の確認を行うことは可能です。
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Q16. |
「3次元鋼管矢板基礎の設計計算」において、道路橋示方書に記されている仮想井筒ばり(2次元)の解析は可能か。 |
A16. |
「3次元鋼管矢板基礎の設計計算」は2次元としての解析法「継手のせん断ずれを考慮した仮想井筒ばりの計算」には対応しておりませ ん。
別売りの「基礎の設計計算」でサポートしております。
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Q17. |
継手タイプにL−T型は検討できるか。 |
A17. |
継手タイプの選択はP−P型とH−H型のみで、L−T型を用意しておりません。
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Q18. |
頂版下面の作用力を直接入力するにはどうすればよいか。 |
A18. |
「作用力」−「設計外力」タブで頂版下面中心における作用力を直接入力してくださ い。
「脚柱下端作用力」タブから移動する際、作用力の再計算のメッセージが表示されま すので、[取消]をクリックしてください。
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Q19. |
仮締切り兼用方式を選択した際、「3次元鋼管矢板基礎の設計計算」は頂版下面で作用力を集計するのに対し、「基礎の設計」は頂版天端で集計するのはなぜか。集計位置が異なることによって計算結果は変わるか。 |
A19. |
「基礎の設計」の鋼管矢板基礎では、弾性床上の有限長ばり解析,仮想井筒ばりの解析の2方法を用意しています。
弾性床上の有限長ばり解析では、「社団法人 日本道路協会 道路橋の耐震設計に関する資料 平成9年3月」のP.8-11や「社団法人 日本道路協会 鋼管矢板基礎設計施工便覧 平成9年12月」のP.269に記載がありますように頂版天端位置に作用力を載荷して常時・レベル1地震時の設計を行っています。
また、仮想井筒ばり解析では、「一般社団法人 鋼管杭・鋼矢板技術協会 鋼管矢板基礎」P.174や「山海堂 杭・ケーソン・鋼管矢板および地中連続壁基礎の設計計算例」P.310に記載がありますように頂版下面に作用力を載荷して常時・レベル1地震時、レベル2地震時の計算を行っています。
「3次元鋼管矢板基礎の設計計算」においては、仮想井筒ばり解析と同様に、作用力の載荷位置は頂版下面としております。
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Q20. |
有償のオプションはどういう機能が追加されるか。 |
A20. |
「3次元鋼管矢板基礎の設計計算(連結鋼管矢板対応) Ver.4」は平成24年道示対応版オプションにより下記機能が使用できるようになります。
・鉄筋材質
SD295が使用可能になります。
・頂版と連結鋼管矢板との結合部
プレートブラケット方式,差し筋方式について計算できます。
・杭頭接合部の計算
杭頭を頂版内に埋め込ませて接合する場合について、H.14版の「道路橋示方書・同解説W下部構造編」に記載されている方法Aで計算できます。
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Q21. |
継手のせん断ずれ量を確認する方法はあるか。 |
A21. |
本プログラムでは継手のせん断ずれ量を確認することができません。
「Engineer’s Studio(R)」の解析結果,入力データを利用し、適宜、着目する平面位置での継手変位を抽出して頂く必要があります。
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Q22. |
ライセンスがViewer版のとき計算が実行できるようになったバージョンはどのバージョンからか。 |
A22. |
製品バージョンがVer.4.1.0以下の場合は、Viewer版状態のときは計算できない仕様でしたが、Ver.4.1.1からライセンスがない状態(Viewer版)の時でも、計算結果を参照する事ができるように改善しています。
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Q23. |
前面水平地盤反力の上限値をヘルプ記載の式通りに計算すると、地層と地層の境界に位置する節点のばね定数が一致しない。地層と地層の境界部分ではどのようにしてPHuを計算しているのか。 |
A23. |
地層境界の節点は、
PHu=B・{1/2・(p11+p12)・l1+1/2・(p21+p22)・l2}
により算出しております。
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Q24. |
二重鋼管矢板護岸について、 3次元鋼管矢板基礎の設計計算(連結鋼管矢板対応)で計算できるか。 |
A24. |
本プログラムは、道路橋基礎(上部構造を支えている橋脚あるいは橋台の基礎)の鋼管矢板基礎を対象とした設計計算を行うもので、二重鋼管矢板護岸をモデル化,計算することはできません。
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Q25. |
任意の集中荷重および分布荷重を載荷して計算する事は可能か。 |
A25. |
本プログラムは任意の集中荷重や分布荷重を載荷する機能はありません。
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Q26. |
「基礎ばね」に出力されて結果は、常時又は地震時のばねか。 |
A26. |
「基礎ばね」は、固有周期算定用の基礎ばねを計算・出力しています。
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Q27. |
脚付き型の鋼管矢板基礎に対応しているか。 |
A27. |
脚付き型の鋼管矢板基礎には対応しておりません。
対応しているのは井筒型の鋼管矢板基礎を対象としています。
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Q28. |
立体骨組み解析における頂版の剛性のモデル化は? |
A28. |
頂版部は剛体と考え、また頂版と鋼管矢板は剛結合されているのと考え、頂版中心と各矢板は剛部材で結合し、他の頂版部材に関しても大きな剛性を与えてモデル化します。
頂版部材の剛性は、「基準値」−「その他」−「その他」画面で設定することが可能です。
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Q29. |
異なる杭径が混在するモデルは設定可能か。 |
A29. |
外周矢板、隔壁矢板、中打ち単独杭ごとに鋼管径、断面変化(板厚、材質)を指定できます。
外周矢板、隔壁矢板、中打ち単独杭、それぞれのグループ内では同一径の扱いです。
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Q30. |
頂版接合において、鉄筋スタッド方式を選択した場合にどのような鉄筋を入力すればよいか。 |
A30. |
鉄筋スタッド方式は、異形鉄筋(SM490A-SD)により鋼管矢板と頂版を接合する方法です。
スタッドの鉄筋径は、D19とD22を用います。また、鋼管矢板の板厚が12mmより薄い場合はD19、板厚が12mm以上でD22の鉄筋を使用します。
標準的なスタッドの配置は、水平方向に4本で間隔100mm以上、鉛直方向は、間隔100mm以上となります。
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Q31. |
閉端鋼管矢板の杭先端地盤の極限支持力度qdの算定に対応しているか。 |
A31. |
この閉端鋼管矢板のqd算出には対応しておりませんので、別途求めた許容支持力を「予備計算・結果確認」画面の「許容支持力」で直接入力することで対処可能です。
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Q32. |
鋼管矢板毎の長さを変えた検討は可能か。また、地層傾斜は可能か。 |
A32. |
現行版は鋼管矢板は全て一定で水平地盤のみを検討可能です。
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Q33. |
固有周期の地盤ばねの算出について、計算方法などの詳細な説明はあるか。 |
A33. |
製品ヘルプ「計算理論及び照査の方法」−「仮締切りの設計」−「固有周期の算定に用いる地盤バネ定数の算出」に記載しています。
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Q34. |
液状化無視(考慮)と流動化の同時計算に対応しているか。 |
A34. |
同時計算には対応していません。
液状化無視(考慮)と流動化のデータを分けて計算してください。
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Q35. |
常時,レベル1地震時のモデル化として、2つ(詳細モデル、道示モデル)選択できるが、その違いは? |
A35. |
<詳細モデル>
基礎前面,側面の水平方向および鉛直方向の地盤抵抗をいずれもバイリニア型としてモデル化します。
鉛直方向の地盤抵抗をモデル化することから、鋼管矢板の許容支持力に周面摩擦力は考慮しません。工学的により厳密な方法と言えます。
<道示モデル>
基礎前面の水平方向地盤抵抗のみを線形としてモデル化します。
側面の水平方向せん断地盤抵抗は前面に含めて考え、鉛直方向せん断地盤抵抗は周面摩擦力として許容支持力に考慮します。
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Q36. |
現場試験等から得られた変形係数や周面摩擦力度を使用するにはどのようにすればよいか。 |
A36. |
大変申し訳ございませんが、「地層」−「土質一覧」画面で、N値等を入力後、変形係数αEo、周面摩擦力度fに使用する値を直接入力してください。
周面摩擦力度は画面下のスイッチを「入力」にして入力してください。
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Q37. |
3次元鋼管矢板基礎の設計計算 Ver.4のライセンスはどうなっているか。 |
A37. |
現在の3次元鋼管矢板基礎の設計計算 Ver.4は
・本体(3次元鋼管矢板基礎の設計計算(連結鋼管矢板対応))
・オプション
の2つに分かれています。
オプションの機能をご利用頂くには、別途購入が必要になります。
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Q38. |
既存の荷重ケースを削除するには? |
A38. |
「作用力」−「荷重ケースの設定」画面の参照番号のセルにカーソルを合わせて、Deleteキーを押して下さい。
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Q39. |
計算書において、橋軸方向と橋軸直角方向の名称を入れ替える方法はあるか。 |
A39. |
方向名称をX、Y方向で入れ替えるには、「基準値」−「荷重ケース」−「方向名称」を適宜変更してください。
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Q40. |
各矢板長、杭長が異なるモデルは設定できないか。 |
A40. |
隔壁矢板、中打ち単独杭いずれも上端位置は任意に設定できますが下端位置は外周矢板下端と同じ扱いにしています。
また外周矢板、隔壁矢板、中打ち単独杭それぞれのグループで更に杭長を個々に変えることもできません。
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Q41. |
鋼管矢板基礎の許容応力度について、想定した値にならないのはなぜか。
割増1.15の場合、160(140×1.15=161)
割増1.35の場合、190(140×1.35=189) |
A41. |
下記の機能により想定の計算値にならない場合があります。
鋼管矢板基礎では、鋼管杭協会様のご指導をいただき、割増後の許容応力度を5.0(N/mm2)単位に丸める機能があります。
「基準値」−「設計条件」画面に、割増後の許容応力度の丸め処理を行うか否かのスイッチを設けていますので、ご確認ください。
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Q42. |
常時及びレベル1の基礎バネを算出することはできるか。 |
A42. |
簡易的に算出することは可能です。
「基礎バネ」−「地盤バネ」の地盤反力係数の使用値に対して「予備計算・結果確認」の常時及びレベル1の地盤反力係数の結果を置き換える事で計算可能です。
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Q43. |
底盤コンクリートのないモデルは適用可能か。 |
A43. |
底盤コンクリート厚を「0.0」にはできません。(敷砂で代用してください。)
但しプログラム側で底盤コンクリート部にバネ支点をセットするので「仮締切」−「予備計算・結果確認」−「支点バネ値」の入力で
底盤コンクリートのバネ値を「0.0」とすれば適用可能と考えます。
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Q44. |
脚柱下端作用力と設計外力との相違について。 |
A44. |
脚柱下端作用力には上部工反力、橋脚躯体による作用力を想定して入力してください。
更に鉛直力や水平力(およびそれらによる曲げモーメント)を考慮したい場合もここで予め入力してください。
一方、設計外力は、頂版下面中心での作用力となります。
脚柱下端作用力に頂版自重、中詰めコンクリートおよび上載土重量自重を加え、水平力×頂版厚のモーメントを加算します。
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Q45. |
波圧の考慮はできないか。 |
A45. |
波圧は考慮できません。
波圧に限らず本プログラムでは任意の位置に任意の強度を設定する「その他荷重」の入力はありません。
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Q46. |
火打ち梁の検討において、取り付け角度は45°以外指定できるか。 |
A46. |
火打ち取り付け角は45°固定で計算しており、変更はできません。
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Q47. |
仮締切り予備計算のところで「有効受働側圧が0になる土層があります」というメッセージが出る。対策は? |
A47. |
仮締切り計算は、「計算理論及び照査の方法」−「鋼管矢板基礎」−「仮締切り部の計算」−「■計算方法」のように、背面側から有効主働側圧が作用し、掘削面側(受働側)の支保工,底盤コンクリートおよび地盤で支持された梁として、弾塑性解析法によって計算を行っています。
掘削面側の地盤(及び水圧)の抵抗は、有効受働側圧により表され、受働側圧と静止側圧から有効受働側圧=受働側圧−静止側圧で求まります。
ただし、掘削面以深の地層の条件によっては、静止側圧≧受働側圧の関係となり、有効受働側圧が0となる層が生じる場合があります。
このような場合に本メッセージを表示しており、解析時、該当地層の地盤抵抗がないものとして計算します。
ただし、解析上問題があるわけではありません。矢板先端の地層の有効受働側圧が0となったとき、矢板先端に大きな変位が生じるような実状と合わない結果が生じることがあるため、このようなケースとなる可能性があることを警告しているものです。
なお、本プログラムでは、地層データ入力において、各地層ごとに有効受働側圧値に関わらず、常に弾性地盤として計算するという指定ができるようにしています。
該当地層の取扱いについては、設計者の判断でご利用下さい。
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Q48. |
本体計算で鋼管矢板のみの結果を参照するにはどうすればよいか。 |
A48. |
「着目鋼管矢板」画面で該当鋼管矢板のみを選択し、計算を行ってください。
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Q49. |
仮締切り:腹起こしを2段重ねにする時の入力方法は? |
A49. |
「支保工@」における「H形鋼数」の欄において「1:シングル支保工2:ダブル支保工」の選択が可能です。
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Q50. |
全鋼管矢板杭ではなく、特定の鋼管矢板だけ計算を行う事は可能か。 |
A50. |
可能です。
「着目鋼管矢板」画面で、検討したい鋼管矢板を追加指定します。
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Q51. |
レベル2地震時の降伏判定に表示される1/4応力度σsは、どのように決定しているのか。 |
A51. |
押込み側の各鋼管矢板の応力度を算出し、これを大きい順に並べ、外周鋼管矢板本数の1/4番目の鋼管矢板の応力度を抽出しています。
鋼管が24本ある場合は、24/4=6番目の鋼管の結果を抽出いたします。
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Q52. |
ファイバー要素でのエクスポートは可能ですか? |
A52. |
「レベル2地震時基本条件」−「基本条件(共通)」−「鋼管矢板本体の特性」で非線形部材を用いた場合、鋼管矢板本体の特性をファイバー要素でモデル化しており、この場合のみ、ファイバー要素でエクスポート可能です。
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Q53. |
結果の着目矢板を減らす方法はありますか? |
A53. |
「着目鋼管矢板」画面で、検討する鋼管矢板(外周矢板や隔壁矢板や中打ち杭)だけを指定してください。
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Q54. |
継手のせん断ずれ量を確認するにはどうすればよいですか? |
A54. |
継手のせん断ずれ量はソフト内で確認することはできません。
別途、計算実行後に弊社製品「Engineer’s Studio(R)」形式にエクスポート後、「Engineer’s Studio(R)」のシーケンス結果より、時系列のステップX番目のばね要素をご参照ください。
また、継ぎ手については、名称がJointとなっているのが該当いたします。ばね要素の変位については、δxl,δyl,δzlより算出できます。
「Engineer’s Studio(R)」の結果は、クリップボードにコピーすることができますので、エクセルなどに貼り付け後、別途変位量(=√(δx^2+δy^2+δz^2))等より計算してください。
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Q55. |
本体計算/レベル2地震時/基礎ばね計算で、計算ピッチを別々に変更できますか? |
A55. |
この3つの計算においては計算ピッチ設定は「計算内容設定」画面では、一括指定する場合はいずれも共通の設定です。 このように基本的に共通設定となっていますが、メイン画面の計算・結果確認の該当する計算項目の右クリックによる計算実行を行うと、それぞれのピッチ設定画面が表示されるので、そこで変更・計算する事ができます。
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Q56. |
頂版の設計のスターラップ入力の本数は、片側の本数表示か、それとも頂版全体の本数か? |
A56. |
頂版のせん断耐力は版として照査しております。 ここで用いるスターラップの本数は、柱前面から(d/1.15)とせん断スパンaとのうち小さい方の範囲内のものになります。 道示W図−解8.7.12に、設置範囲を示した図が掲載されていますので合わせてご覧ください。
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Q57. |
摩擦杭としての検討は可能か。 |
A57. |
摩擦杭としての検討はできません。支持杭としてのみ検討が可能です。 「形状」−「許容支持力・引抜力」タブにおいて「先端地盤(設計用)N値」や「支持層への換算根入れ深さ」等を必ず入力してください。
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Q58. |
鋼管矢板に使用できる材質は何がありますか? |
A58. |
「形状」−「頂版・矢板」−「矢板」画面で指定できるのは下記の2種類が材質です。 ・SKY400/ SKY490
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Q59. |
デフォルト以外の荷重ケースを追加する方法は? |
A59. |
以下の手順で追加します。 (1)「基準値−荷重ケース」画面で、荷重名称/荷重略称/割増係数/地盤バネ/許容支持力/地盤耐力を追加します。 (2)「作用力−荷重ケースの設定」画面で、(1)で追加した参照番号に指定します。
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Q60. |
エクスポートしたESモデルの鋼管矢板基礎先端の条件は「固定」でモデル化していますか? |
A60. |
鋼管矢板基礎の先端には、2重格点を設けています。 2重格点は同じ座標で、その格点間は、ばね要素を設け先端にばねをモデル化しています。
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Q61. |
常時ばねを計算するにはどうすればよいか? |
A61. |
「地層データ」−「土質一覧」−「土質データA」画面のEDに、常時のαEoを設定し、基礎ばね計算結果をご確認ください。
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Q62. |
鋼管矢板基礎の材質はどこで設定しますか? |
A62. |
「形状」−「頂版・矢板」−「矢板」画面の材質(SKY400/SKY490)で指定できます。
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Q63. |
計算実行後、画面が白くなりフリーズ(応答なし)した状態になる場合、対処方法はありますか? |
A63. |
状況から結果画面や何かボタンを押した後に表示されるはずの画面がモニタ外に表示されている可能性も考えられます。
まずは、キー操作によるウィンドウの移動をお試しください。
※こちらの操作方法は、Windowsの標準仕様となっております。
【キー操作によるウィンドウの移動】
1)「3次元鋼管矢板基礎の設計計算(旧基準)」を起動し計算確認を行ったところまで進めます。
2)タスクバー上の「3次元鋼管矢板基礎の設計計算(旧基準)」のボタンを押した状態とします。このとき、アクティブウィンドウとなっております。
または、Alt+Tabキーにて開く“タスク切り替えウィンドウ”にて、「3次元鋼管矢板基礎の設計計算(旧基準)」が選択された状態(アクティブウィンドウ)にして下さい。
異なる場合は、Altキーを押したまま、Tabキーにて1つずつ切り替え、“3次元鋼管矢板基礎の設計計算(旧基準)”と表示されるアイコンを選択してください。
3)Alt+スペースキーを押します。
※この操作は、画面上には変化がない場合もございますが、アクティブウィンドウのシステムメニューを開く操作となります。
4)Mキーを押します。
※この操作で、アクティブウィンドウのシステムメニュー内の“移動”を実行し、ウィンドウ移動モードとします。
※マウスカーソルが十字カーソルに変化した場合、ウィンドウ移動モードになった事を示します。
5)矢印キー(→・←・↑・↓)のいずれか1つを押してください。
※この段階でキーまたはマウスでのウィンドウ移動モードとなります。
6)マウスにてウィンドウ位置を決めてください。
※マウスポインタがウィンドウ上部中央をロックした状態で、移動位置決定待ち状態となっております。マウス左クリックの位置で決定されます。
ウインドウの移動をお試しいただきましても改善されない場合は、以下2点をお試しください。
1.
アンチウィルスソフトを実行中であれば、それを一時的に停止させた状態でプログラムを起動し、計算実行できるかお試しください。
2.
「3次元鋼管矢板基礎の設計計算(旧基準)」のレジストリ情報を初期化するツールで対処する。※サポートへお問合せください。
1)コントロールパネルの「プログラムと機能」にて「3次元鋼管矢板基礎の設計計算(旧基準)」をアンインストールする。
2)ツールにてレジストリ情報を初期化する。
3)「3次元鋼管矢板基礎の設計計算(旧基準)」をインストールする。
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Q64. |
仮締切の施工ステップと支保工段数の上限は? |
A64. |
以下の上限があります。 ・施工ステップ数≦10 ・支保工段数<8
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Q65. |
共有サーバに保存した特定ファイルのみが開けないケースがあるのはなぜか? |
A65. |
要因として共有サーバフォルダ名称(特定ファイルを含める)が長いことが考えられます。 該当ファイル及び共有サーバフォルダ名を短くして再度試してください。(※最大長目安:半角260)
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Q66. |
「杭頭接合部」の杭頭作用力が安定計算と連動しないのはなぜか? |
A66. |
杭頭作用力には、隔壁鋼管矢板,中打ち単独杭のいずれかから連動することができ、隔壁鋼管矢板,中打ち単独杭がない場合、荷重ケースのみ連動する仕様となります。
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Q67. |
鋼管矢板基礎を非線形を考慮した計算を行いたいが、内部にどういった違いがあるのか、また、どういった非線形特性が考慮されているか? |
A67. |
簡単には非線形部材を選択した場合は「ファイバー要素」で部材を定義、線形部材を選択した場合は「線形」部材として定義する違いがあります。
詳細は、ヘルプ「計算理論および照査の方法」−「基礎本体の設計」−「立体骨組解析」の「4.鋼管矢板本体の特性」にも記載しているので、ご確認ください。
ファイバー要素による材料非線形解析の概要を以下に示します。
「平面保持」と「要素半区間は曲率一定」と仮定する。
1. 断面を小さなセルに分割する。1つのセル内では、応力分布、ひずみ分布は一定とする。
2. それぞれのセルを構成するコンクリートおよび鋼材に応力-ひずみ関係を定義しておく。
3. 各ステップで得られた要素の伸縮量と材端のたわみ角からセルごとの軸方向ひずみを算出する。
4. 応力-ひずみ関係(=ヒステリシス)から、ひずみに応じた応力を算出する。
5. 応力を積分して断面力を算出する
この要素を用いると、M−φ関係などを用いる部材非線形履歴モデルに基づく梁要素では困難な問題、
・軸力変動による部材非線形性の変化
・配筋や断面形状の違いによる部材の履歴特性の違い
・二軸曲げ挙動
をより正しく考慮することができます。
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Q68. |
中打ち単独杭の入力制限は? |
A68. |
25本まで入力・検討が可能です。
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Q69. |
地盤抵抗要素のモデル化はどのようにしていますか? |
A69. |
H24道示W P.460 表-解13.1.1 安定計算モデルの概要をご確認ください。 なお、製品ヘルプ「計算理論及び照査の方法」−「基礎本体の設計」−「立体骨組解析」も合わせてご確認ください。
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Q70. |
安定計算(常時及びレベル1地震時)の設計外力の集計位置はどこになりますか? |
A70. |
頂版下面中心位置となります。
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Q71. |
継手ばねを鋼管矢板ごと(1本ごと)に変更して計算することは可能か? |
A71. |
継手ばねの設定は鋼管矢板全体で共通となります。1本ごとの設定はありません。
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Q72. |
地層数の制限は? |
A72. |
最大20層まで入力可能です。
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Q73. |
3次元立体モデルの頂板部材剛性を変更するにはどうすればよいか? |
A73. |
「基準値」−「その他」−「その他」画面の頂板部材(断面積・断面2次モーメント)で修正可能です。
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Q74. |
液状化判定のFL値が「-」となる場合があるのはなぜか? |
A74. |
液状化の判定は土質(砂質土/礫質土/粘性土)に関わらず、「層No」の『SW=1』が入力され、且つ、下記の3つの条件全てに該当したときのみ液状化の判定を行っております。
1) 地下水位が現地盤面から10m以内にあり、かつ、現地盤面から20m以内の深さに存在する飽和重量
2) 細粒分含有率FCが35%以下の土層、又は、FCが35%を超えても塑性指数Ipが15以下の土層
3) 平均粒径D50が10mm以下で、かつ、10%粒径D10が1mm以下である土層
該当すれば数値結果が表示されますが、該当しない場合は「−」になります。
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Q75. |
どのような施工工法に対応していますか? |
A75. |
打込み/最終打撃/コンクリート打設/セメントミルク/プレボーリング工法に対応しています。
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Q76. |
「形状」画面の円形選択において、「●」が上、または右に記載されていますが、これは何を意味するでしょうか? |
A76. |
鋼管矢板を配置する基点となる位置を表しています。 4の倍数の場合には、どちらを選択しても同じ配置となります。
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Q77. |
基礎の設計(旧基準)との大きな違いは何でしょうか? データ読み込みはありますか? |
A77. |
鋼管矢板基礎に関して、「3次元鋼管矢板基礎の設計計算(連結鋼管矢板対応)(旧基準)」と「基礎の設計・3D配筋(旧基準)」との大きな違いは、 「3次元鋼管矢板基礎の設計計算(連結鋼管矢板対応)(旧基準)」が立体骨組解析を行っている点です。 なお、相互のデータ読み込み機能はありません。
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Q78. |
鋼管矢板基礎の降伏条件はどのように考えればよいか? |
A78. |
降伏条件は以下のとおりです。
1)基礎の塑性化
外壁鋼管矢板の押込み側の1/4の範囲の鋼管矢板の縁応力度が降伏点に達する。
2)基礎底面の極限支持力
@1/4以上の鋼管矢板の先端において、鉛直反力が鋼管矢板先端の極限押込み支持力に達する。
A鋼管矢板の先端において、鉛直反力が鋼管矢板先端の極限押し込み支持力に達したものと浮上りが生じたものとの合計が全鋼管矢板の60%に達する。
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Q79. |
レベル1地震時の耐震設計上の地盤面はどうやって決定されますか? |
A79. |
「低減係数」画面のDEからの自動決定ではなく、「地層」−「地層線」画面の設計地盤面(地震時)で設定された値で決定されます。
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Q80. |
立体骨組解析の頂板部材剛性を変更することは可能ですか? |
A80. |
「基準値」−「その他」画面の頂版部材で編集可能です。
剛部材と見なされる大きな値を設定する必要がありますので、変更する場合、十分注意してください。
なお、あまりに大きな値を設定すると、立体フレーム解析において、桁落ちし、正しい結果を得ることができなくなるおそれがありますのでご注意ください。
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Q81. |
負の周面摩擦力の検討手順(入力手順)はどうすればよいか? |
A81. |
(1)「基本条件」画面で「負の周面摩擦」を「検討する」
以下入力項目順に「設計外力」まで計算する。
(2)「作用力」画面で、
Y方向、X方向それぞれ計算させたい荷重ケース番号を指定する。(片方向のみでも可。)
(3)「本体計算」を実行します。
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Q82. |
継手剛性を0または極端に小さくして検討するにはどうすればよいか? |
A82. |
「形状」−「継手諸量,剛性,耐力」画面で継手剛性を変更可能です。 外周継手(直線)/外周継手(直線)/隔壁継手(Y方向)/隔壁継手(X方向)ごとに剛性は設定し、最小入力値は1となります。 なお、同画面の「モルタル充填」を「無し」とした場合、継手の剛度,耐力の設定にかかわらず、継手が存在しないものとしてモデル化し、立体骨組解析を行います。
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Q83. |
低減係数DEを考慮する対象項目の内容はどこに記載されていますか? |
A83. |
H24道示X編 P.142に「DEを乗じて低減させる土質定数は、地盤反力係数,地盤反力度の上限値及び最大周面摩擦力とする」と記載されています。
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Q84. |
鋼管矢板基礎の基礎ばね(固有周期用)は、どの位置における結果ですか? |
A84. |
基礎ばね(固有周期用)の結果は、頂版天端になります。
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Q85. |
「レベル2地震時基本条件」画面の鋼管矢板本体の特性(線形部材/非線形部材)の違いは何か? |
A85. |
鋼管矢板本体部分を線形部材としてモデル化するか、ファイバー要素としてモデル化するの違いとなります。
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Q86. |
解析時の前面水平方向ばねは、断面が円形の場合にどのようなモデル化を行っていますか? |
A86. |
製品ヘルプの「計算理論及び照査の方法」−「基礎本体の設計」−「立体骨組解析」の3.地盤ばね−(1)前面水平方向に円形時の水平バネモデル化の説明をご確認ください。
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Q87. |
3次元鋼管矢板基礎結果とエクスポート後にES結果を比較し、鋼管矢板本体の応力度σsが一致しないのはなぜか? |
A87. |
鋼管矢板本体の応力度σsは3次元鋼管側で計算しています。応力度σsはES側から抽出結果ではありません。 鋼管矢板本体の応力度σsの算出方法は、製品ヘルプ「計算理論及び照査の方法」−「鋼管矢板の応力度照査」をご確認ください。
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Q88. |
鋼管矢板基礎はどのような施工工法に対応していますか? |
A88. |
以下に対応しています。 打込み/最終打撃/コンクリート打設/セメントミルク砂層/セメントミルク砂れき層/プレボーリング砂層/プレボーリング砂れき層
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Q89. |
基礎ばねはどのように算出していますか? また、鉛直ばねを算出していないのはなぜか? |
A89. |
算出方法は、製品ヘルプ「計算理論及び照査の方法」−「基礎ばね」−「固有周期の算定に用いる地盤ばね定数の算出」に記載しています。 この方法は「道路橋の耐震設計に関する資料(平成9年3月)社団法人日本道路協会」P.8-45:鋼管矢板基礎ばねの計算例を参考にしております。 この例では鉛直ばねを算出しておらず明確な算出方法がないのが主な理由となります。
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Q90. |
鋼管矢板の高止まりを考慮したモデル化は可能か。 |
A90. |
本製品では、「Engineer’s Studio(R)」を解析部を用いて、3次元でのモデル化を行っております。 よって、「Engineer’s Studio(R)」へエクスポート後、「Engineer’s Studio(R)」側において、該当する矢板を編集しモデル化を行うことが可能ですので参考としてください。
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Q91. |
液状化の判定において、地盤面における設計水平震度の標準値khgo の値 T種地盤=0.12、U種地盤=0.15、V種地盤=0.18 となっていましたが、なぜでしょうか? |
A91. |
液状化の判定に用いる地盤面の設計水平震度の標準値khgoは、H24道示W編 P.135の表をご確認ください。(参考:H24道示W編 P.83)
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Q92. |
常時とレベル1地震時とレベル2地震時タイプTとタイプUで設計地盤面を変えられますか? |
A92. |
■常時とレベル1地震時 「地層」−「地層線」−「設計地盤面」画面の設計地盤面(常時/地震時)で設定します。 ■レベル2地震時タイプTとタイプU 「地層」画面のDE及び「地層」−「低減係数」画面の設定「耐震設計上の地盤面」により、耐震設計上の地盤面が決定されます。 常時及びレベル1地震の様に直接指定する方法はありません。
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Q93. |
鉛直方向地盤反力係数kvの算定方法は、部分係数法版と異なるか? |
A93. |
部分係数法版は、鋼管矢板基礎の施工方法の影響を考慮する係数λが考慮されますが、 λ=1.0の場合、鉛直方向地盤反力係数kvは同じです。
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Q94. |
盤ぶくれ照査における締切り面積Aはどこの部分になるか? |
A94. |
下図の鋼管矢板基礎の場合は、緑色部分が締切り面積Aとなります。 中打ち杭や隔壁がある場合はその部分を除く面積です。
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Q95. |
動的変形係数EDの算出に用いる土の単量γはなぜ湿潤重量を用いているのか? |
A95. |
H24道示X編 P.66に動的変形係数の推定式が記述されており、水中の取扱いについての記述がありませんが、一般に湿潤重量を表す記号γtが用いられています。 また、「道路橋の耐震設計に関する資料(平成9年3月)社団法人日本道路協会」のP.2-4〜P.2-10に杭基礎の基礎ばねの計算例が記載されていますが、ここでの計算値は表-2.1.4(P.2-5)のγ(浮力を考慮しない値)から算出したEDを用いて計算した結果と一致します。 以上により、本プログラムでは、入力された湿潤重量γtを用いて算出した動的変形係数EDを初期設定しています。
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Q96. |
仮締切の計算において、頂版打設後の主働側圧に大きな値が出力されるのは何故か。 |
A96. |
本プログラムの仮締切り計算は、鋼管矢板天端から矢板先端までを1本棒としてモデル化し、弾性床上の有限長ばりとして弾塑性解析法により照査しております。
このモデルは、背面側から有効主働側圧が作用し、掘削面側(受働側)の支保工や底盤コンクリート,地盤等で支持されるものとしていますが、これらの支保工や底盤コンクリートは、外圧により仮締切り壁が変形した状態で設置されることから、この段階で発生していた変位を計算に考慮する必要があります。
この変位は、一般に先行変位と言われており、例えば支保工であれば、次ステップ以降の計算において、
@先行変位×支保工バネの荷重(先行変位が生じるのに必要な荷重)を載荷する
A先行変位に相当する強制変位を与える
等によりモデル化します。
本プログラムでは、@の方法を採用しています。
ここで、頂版打設後のモデル化の方法,計算方法は、道路橋示方書や鋼管矢板基礎設計施工便覧等の基準類,参考資料等のいずれにおいても提示されておりません。
考え方自体が明確でないことから、本プログラムでは、支保工や底盤コンクリートと同様、上記@の方法にて先行変位を考慮する方法を採用しており、具体的には、頂版打設直前に生じている先行変位にバネを乗じた荷重を以降のステップの頂版打設範囲に載荷しています。
このとき、頂版は剛性が高く、打設後に生じる変位は微小であることから、先行変位に乗じるバネ値は、便宜的に極大値(9999999.0 kN/m2)としています。掘削面側の頂版のバネも9999999.0(kN/m2)としていることから、これにより、頂版打設時の先行変位に拘束されることになります。
計算書の「主働側圧」の欄に大きな値が出力されるのは、この荷重値が出力されているためで、先行変位×9999999.0(kN/m2)を示しています。
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Q97. |
負の周面摩擦力の検討時に気を付ける入力箇所はどこですか? |
A97. |
主に以下の入力に気を付けて設定を行ってください。 ・「基本条件」画面の負の周面摩擦=検討する ・「地層」−「地層線」画面の中立点 ・「作用力」−「荷重ケースの設定」画面の 負の周面摩擦のケース指定(参照番号ではなく、荷重ケース番号)
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Q98. |
「形状」−「許容支持力・引抜力」画面の中詰めコンクリートを無視したい場合は、どうすればよいか? |
A98. |
中詰めコンクリート単位重量=0として設定してください。
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