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Q&AUC-BRIDGE(分割施工対応)(旧基準)/UC-BRIDGE(旧基準) Q&A ('24.09.11)
>>部分係数法・H29道示対応製品Q&A
NEW! 更新内容

Q2−42.活荷重載荷におけるMmin時のせん断力が、Smax時のせん断力より大きくなっているのはなぜか。('24.09.11)

目  次
 1.入力及び適用関連


Q1−1.形状選択にない3主版桁以上の場合は、断面形状をどのように入力すれば設計可能か?

Q1−2.活荷重扱いの集中荷重を与える方法。

Q1−3.断面形状入力の際に、登録断面にない左右の張り出し長が異なる入力はどうするのか?

Q1−4.箱桁の内空をなくしてT桁と同様な断面とした場合の計算上の留意点は?

Q1−5.荷重の組み合せの割増し係数は変更可能か?

Q1−6.主桁を斜材に設定するには、どのようにすればよいか?

Q1−7.斜材にPC鋼材を配置するには、どのようにすればよいか?

Q1−8.格子結果と手入力したものとを足し合わせるには、どのようにすればよいか?

Q1−9.FRAMEマネージャで計算した断面力をUC-BRIDGEで使用するには、どのようにすればよいか?

Q1−10.UC-BRIDGEで押し出し架設を行うことは可能か?

Q1−11.波型鋼板ウェブ構造の計算は可能か?

Q1−12.周鉄筋とは?

Q1−13.多主桁版の格子計算で支点を任意の位置に変更する方法は?

Q1−14.ワーゲン荷重を移動させるとき、逆載荷する必要があるか

Q1−15.任意荷重で「活荷重(抽出処理)」と「活荷重 道示式(抽出処理)」の違いは?

Q1−16.エクストラドーズド橋の概略設計は可能か?

Q1−17.追加した部材が点線で表示される 

Q1−18.横桁の有効幅(橋軸方向)はどこで入力するのか?

Q1−19.主載荷荷重を全載する方法

Q1−20.主載荷荷重を全載する場合「詳細データ編集」−「活荷重」−「基本」の『従/主載荷荷重(%)』を50%としているがこのままでよいか?

Q1−21.斜張橋のような斜材ケーブルがある構造をモデル化する方法は?

Q1−22.雪荷重を組み合わせる場合、「コンクリート道路橋設計便覧」平成6年2月 表-4.1.2(p54)にあわせて常時には死荷重として考慮し、地震時には考慮しない方法は?

Q1−23.波形鋼板ウェブの断面入力の「せん断弾性係数比」には何を入力するのか?

Q1−24.横方向モデルで雪荷重を考慮したい.。

Q1−25.同一ファイルに複数のモデルを作成し、データをロックする場合、共通でロックされるのはどのデータか?

Q1−26.PC鋼材の付加本数とは?

Q1−27.主桁が変断面である場合、部材設定で下縁をそろえる方法

Q1−28.「Y座標原点」は描画に使用するだけで計算には直接関係ないですね?

Q1−29.ねじり照査用のbt、htはどこで入力するのか

Q1−30.解析用断面諸量と照査用断面を変えて計算したい

Q1−31.斜πのジェネレータで、斜材、鉛直材、脚柱部に分割点を指定したい

Q1−32.選択した鋼材を太く描画する方法は?

Q1−33.施工時の許容応力度を変更する方法は?

Q1−34.BRIDGEで地震時の検討を行う場合に水平震度荷重を入力したい

Q1−35.支点データの入力で、基礎バネ連成項の符号について確認したい

Q1−36.格子モデルでT荷重を載荷する場合の「一輪荷重強度(kN)」は道示表-2.2.2の割増し係数を乗じた値を入力するのか

Q1−37.入力データ編集−設計の考え方−鋼材計算−鋼材計算で「弾性変形分Δσp2」の初期値が「考慮しない」となっているが、横方向設計では一般的に考慮しなくてもよいのか?

Q1−38.主桁下面形状に沿って平行にPC鋼材を配置する方法は?

Q1−39.設計モデルのモデルタイプで汎用フレームモデルと格子モデルの使い分けがわからない

Q1−40.桁高が変化する場合の入力方法

Q1−41.鋼材配置データ−PC鋼材での外ケーブルで「形状タイプ」が表示される場合と表示されない場合があるのはなぜ?

Q1−42.格子モデルの場合の活荷重の「主載荷幅」は道路中心線または、主桁軸線に対して法線方向であるか

Q1−43.外形情報基準線に合わせて桁上縁をそろえたい

Q1−44.格子モデルで断面力のみ必要な場合、鋼材などの入力が必要か

Q1−45.格子構造モデルで対称構造として入力しているが、自重による反力が対称とならない

Q1−46.斜角がある格子モデルで、反力Rx、Ryはどの方向の値と考えたらよいか

Q1−47.設計モデルのモデルタイプが格子モデルの時、死荷重−橋面荷重−線荷重で支承ライン上に載荷した荷重が考慮されない

Q1−48.ブロック断面にて合成桁断面を入力しているが、ブロック断面では、どのようにヤング係数比nを考慮したらよいか

Q1−49.ばね支点チェックを行うと下記メッセージが表示される
        ------------------------------------------
        支点バネマトリックスの行列式が負になっています。
        対角項のデ-タを見直してください。
        ------------------------------------------


Q1−50.純断面の断面定数を算出する際のシース径はどのように設定されているのか

Q1−51.ポストスライドをモデル化する方法

Q1−52.構造解析データ−活荷重−荷重強度−連衡荷重の「異符号区間に載荷されている軸重」を考慮した場合と考慮しない場合の違いは?

Q1−53.主桁自重、橋面荷重等の地震時荷重の載荷高さ(軸線と荷重載荷位置)が異なる場合、どのように入力したらよいか
Q1−54.UC-BRIDGEで読み込むことのできる製品を教えてください

Q1−55.アーチ橋の入力は可能でしょうか

Q1−56.BLOCK入力、数値入力で仮想部材厚が計算されない

Q1−57.旧道示の荷重ではT荷重の入力が出来ない

Q1−58.UC-BRIDGEについての質問なのですが、プレテン製品の構造計算には対応していないのでしょうか

Q1−59.入力可能な箱桁のbox数の制限はあるのでしょうか?

Q1−60.歩道を幅員左右に設定する方法を教えて欲しい

Q1−61.温度差荷重を使用したい場合に利用できる断面形状を教えてください

Q1−62.単径間の現場打ちの中空床版橋の設計をしようと思います。ジェネレータには格子モデルと格子モデルV8とがありますがこの二つのジェネレータの使い分けは何でしょうか。

Q1−63.[断面データ]でブロック入力を行った場合、ねじり定数Jは自動算出されないのか?

Q1−64.横方向の設計において、横締めPC鋼材の二次力を算出するために、鋼材配置形状が変化する位置(IP点)に節点を設ける必要はあるか?

Q1−65.連続桁ジェネレータの[鋼材データ]入力で、第1径間へのL2の入力が考慮されない

Q1−66.設計断面ごとの鋼材配置データについて、鉄筋については[鋼材配置データ]−[主鉄筋]で設計断面ごとのデータを作成できるが、設計断面ごとのPC鋼材についてはどこで入力すれば良いか?

Q1−67.斜引張鉄筋の応力照査などにおいて用いられている係数kの下限値は、どこで変更できるのか?

Q1−68.PC鋼材の降伏点強度は何に使用しているのか?

Q1−69.フレームモデルにおける旧活荷重のTT-43荷重について、反力の計算でのみせん断力用の割増係数を用いるにはどうすればよいか

Q1−70.せん断鋼棒を考慮した計算をしたいと考え、[鋼材配置データ]-[せん断補強鉄筋]画面でa'やAp'など入力したが、結果を確認すると全く考慮されていない

Q1−71.PC鋼材を配置しているのに、[結果確認]-[鋼材計算結果]-[プレストレス導入度]画面で「結果がありません」と表示され、何が原因で結果が表示されないのかわからない

Q1−72.平面的に拡幅している橋梁において、PC鋼材を平面的に直線配置する場合と拡幅なりに配置(斜めに配置)する場合とで鋼材延長が大きく異なる場合、どのように入力すればよいか?

Q1−73.その他追加荷重で作成した荷重が曲げには考慮されるがせん断には考慮されない

Q1−74.節点および部材はいくつまで入力できるか?

Q1−75.外ケーブルはエクストラドーズド橋の設計の為だけでの対応になりますか?
補強設計を行う場合、外ケーブルを補強材として使用することは出来るのでしょうか?


Q1−76.断面内に二種類の鉄筋を配置できますがこちらはRC巻き立てのような補強になるのでしょうか?

Q1−77.格子モデルにおいて、横桁の自重はプログラム内部で計算及び載荷されるか?

Q1−78.アーチ形状のように、フレーム軸線の傾きが部材ごとに異なるモデルを作成する場合には、PC鋼材をどのように配置すればよいか。

Q1−79.格子モデルにおける節点データの入力規則

Q1−80.[支点データ]画面において「ケース一括指定」画面でチェックを外して確定後、再度開くと全ケースがチェックされた状態になるのはなぜか。

Q1−81.格子モデルにおいて固定支承・可動支承とする場合、どの支点コードを指定すれば良いのか

Q1−82.床版による分配効果を考慮したい

Q1−83.支点条件変化による仮固定の解放後も鉄筋拘束力の反力が消えない。

Q1−84.主桁のねじり剛性を終局時だけ無視する設定はあるか。

Q1−85.鋼材1の種別を外ケーブルとして材質を変更しても、計算実行後には変更前の材質にリセットされてしまう。

Q1−86.格子モデルに温度差及び温度変化荷重を考慮したい。

Q1−87.[設計の考え方]-[構造解析]の「一括施工時のクリープ解析」は、どのような意図で表示されるスイッチか。

 2.解析関連


Q2−1.主桁自重(弾性分)補正分とは何を指しますか?

Q2−2.支点バネのチェック方法は?

Q2−3.『任意形格子桁の計算』から連動する断面力とは、どのようなものか?

Q2−4.影響線の結果を確認する方法は?

Q2−5.Eφに用いるクリープ係数と、δφに用いるクリープ係数はなぜ異なるのか?

Q2−6.応力度では余裕があるのに、必要鉄筋量Asreqが不足しているという結果がでるのはなぜ?

Q2−7.ヘルプに「一括施工で構造系が変化しない場合にはクリープ力は生じないが、支点条件をバネ支点とすると、クリープ力が生じ設計上無視できない状況になり得る」とあるが、バネ支点にするとなぜ、クリープ力が発生するのか?

Q2−8.乾燥収縮で温度を入力した場合と、温度変化で温度を入力した結果は異なるか?

Q2−9.グラウトを供用開始の1ステップ前にして橋面荷重も供用開始の1ステップ前で載荷しているが橋面荷重の応力度の計算が純断面性能で計算される。

Q2−10.「WTの解析・照査断面」で、『1ウェブ』にチェックした場合、PC鋼材・鉄筋の入力は、片側当りの本数を入力すればよいか

Q2−11.T荷重載荷の場合、反力が車1台分しか載荷されていない。示方書の規定通りに主載荷2台,従載荷2台を考慮する方法は?

Q2−12.「断面力計算」では有効幅を考慮せず、「曲げ応力度計算」では有効幅を考慮する方法

Q2−13.斜材の断面力算出時、影響線を確認する方法

Q2−14.支点移動を設定したが、断面力がゼロとなる

Q2−15.活荷重反力の結果に衝撃を含んでいるか

Q2−16.格子モデルで活荷重反力が表示されない

Q2−17.格子モデルで横桁に作用する断面力を確認したい

Q2−18.格子モデルの円孔ホローの解析用断面諸量の計算で総断面積が手計算したものと一致しない
Q2−19.プレ2次弾性分の解は、プレ1次力の弾性変位ではないでしょうか?

Q2−20.ねじり剛度が知りたい

Q2−21.反力、変位が計算されない

Q2−22.PC2径間、単純箱桁曲線橋、格子モデルに対して、活荷重がどのように載荷されているのか

Q2−23.「任意格子桁の計算」で算出した断面力(ねじりモーメント)をUC-BRIDGEに読み込ませる場合の断面力の割り当て方法を教えていただけないでしょうか?
(座標値を使用して補間しているのでしょうか?)


Q2−24.WT桁のねじり定数Jの計算方法が整合しない

Q2−25.一括施工の場合に、材料のセメント種類を部材によって変えても結果出力で同じクリープ係数が表示されているのはなぜか?

Q2−26.クリープの計算式について、道示以外で式の根拠が載っている文献はあるか?

Q2−27.[構造解析結果集計]-[設計断面力(着目点毎)]の「直プレ2次(鋼材1)」と「有プレ2次(鋼材1)」は何を表しているのか?

Q2−28.乾燥収縮および温度変化による支承の反力は、どのように算出されているか?

Q2−29.鉄筋拘束力によりせん断力が発生する場合があるが、発生するのは曲げモーメントと軸力だけではないのか?
せん断力を考慮して照査(ウエブ圧壊等)しても良いのか?


Q2−30.自重によるY方向の変位δyと主桁自重によるたわみ量の値が異なるのはなぜか?

Q2−31.多主版桁の面内フレームモデルにおいて、上部工だけでなく下部工もモデル化した場合に、[設計の考え方]-[構造解析]画面の「WTの解析・照査断面」で「1ウェブ」を選択した時は、下部工の条件(剛性・バネ・荷重など)はどの様に扱われているのか?(単純に1/主桁数にされる?)

Q2−32.一括施工モデルの場合に、[設計の考え方]-[構造解析]画面の「一括施工時のクリープ解析」を「実行しない」としても、[構造解析結果集計]-[たわみ量]の照査結果において、クリープによるたわみ量δφが計算されているのはなぜか。

Q2−33.温度差によるせん断力が各径間で一定にならないのはなぜか。

Q2−34.活荷重による断面力がどの位置に載荷して得られたものか確認するにはどうすればよいか。

Q2−35.不安定構造でないにも関わらず、計算時に「構造系が不安定」のエラーが発生する。

Q2−36.格子モデルにおいて、部材にピン結合を設定したところ、構造系が不安定のエラーメッセージが表示される。

Q2−37.プレストレス1次力は計算されていますが、プレストレス2次力が算出されません。

Q2−38.直プレ1次と有プレ1次の計算フラグを有効にしているのに、プレストレスによるたわみ量が計算されないのはなぜか。

Q2−39.温度差荷重による曲げモーメントが、作用荷重と設計断面力で2倍以上の差が生じているのはなぜか。

Q2−40.フレームモデルにて活荷重Mmaxは算出されるが、Mminは計算が行わていないのか"0.0"となっている。

Q2−41.基礎に強制変位を与えたところ支点位置に変位が生じたが、支点は固定しているため動かないのではないか。

Q2−42.活荷重載荷におけるMmin時のせん断力が、Smax時のせん断力より大きくなっているのはなぜか。
 3.鋼材関連


Q3−1.合成応力度において、外ケーブルの有効プレストレスは有効プレ2次力を含んだ値か?

Q3−2.[鋼材計算]-[鋼材応力度]のσpの判定の基準となる値は何か?

Q3−3.ある断面にPC鋼材が複数存在し、鋼材の偏心量が個々に異なる場合、プレストレスによる曲げモーメントはどのように算出しているか?

Q3−4.M-φ算出用軸力において、「死荷重時」と「全死荷重時」の違いはなにか?

Q3−5.M-φ計算において、『RC断面計算』と差が生じるのはなぜか?

Q3−6.ケーブルの摩擦ロス計算において、水平方向を考慮できるか?また考慮できない場合、他の方法で対応できないか?

Q3−7.RC応力度計算時のAsreqの算出方法は?

Q3−8.「UC-BRIDGE Ver.6」でセットロスと摩擦ロスを考慮した応力度分布図を確認したい

Q3−9.セットロス計算で行う、PC鋼材の区間伸びの計算に用いるX距離の扱いについて
      ・鋼材長(斜長、曲線長)を使う
      ・水平長(設計断面方向の距離)
      のどちらであるか

Q3−10.プレストレス導入直後に引張鉄筋を検討する必要があるのか?

Q3−11.Mu計算時の外ケーブル増加応力を「JH設計要領準拠(各ケーブルごとに計算)」にした場合,この外ケーブルのΔσpはどこに出力されるか?(Ver.6)

Q3−12.外ケーブルと内ケーブルを併用した時の緊張の順番を指定することができるか?

Q3−13.格子モデルのときの鋼材座標系原点位置(初期値)はどのように設定している?

Q3−14.鋼材計算のオプション「弾性変形分Δσp2を考慮する/考慮しない」を考慮するとしたが、計算結果に考慮されていない。

Q3−15.下部工で有プレ2次力が算出される点とゼロの点があるのはなぜか?

Q3−16.PC斜πラーメン橋の設計において、斜材にPC鋼材を配置してPC部材として設計する方法

Q3−17.有効鋼材応力度算出時の「ステップ終了時のプレストレス」の刄ミp22とは?

Q3−18.「直プレ2次用荷重強度」と「プレストレスの計算」で算出されるPC鋼材応力度(σpt)が異なるのはなぜ?

Q3−19.養生日数の異なる部材の材令を1ステップとして緊張する場合、プレストレスの有効係数の算出は部材の材令を平均して算出するのか

Q3−20.直プレ2次の(弾性分)と(クリープ分)と(撤去分)、また、クリ−プ・ロスの(弾性分)と(撤去分)という項目がある。この用語の使い分けを教えて欲しい。

Q3−21.弾性変形によるPC鋼材応力度減少量の計算に用いるヤング係数比は、設計基準値か、それとも導入時ヤング係数(入力値)を用いているか?
Q3−22.直プレ1次Mの計算式は?

Q3−23.結果確認において、同施工ステップで[鋼材計算結果]-[有効鋼材応力度]と[曲げ照査結果]-[鋼材応力度]の値が等しくならないのはなぜか?

Q3−24.Ver.9.2.0の修正内容で「上部工許容曲率のPC鋼材が引張側に配置されているかの判定で、断面図心とPC鋼材の図心で判定していましたが、PC鋼材の配置位置の値で評価するように修正しました。」とあるが、「PC鋼材の配置位置の値で評価」とは具体的にどういうことか?

Q3−25.PC鋼材を左右対称、両引きで入力しているが、セットロス後の緊張力が左右で変わってしまうのはなぜか?

Q3−26.鋼材計算結果の直後鋼材応力度(全ケーブル集計)のypとzpはどういう意味か?

Q3−27.プレストレス導入度の計算において、Mdをどのように算出しているか。

Q3−28.鉄筋径を変更すると、RC応力度計算時の必要鉄筋量Asreqの値が大きく変動する場合があるのはなぜか。

Q3−29.「PCケーブルの平面配置の折れ角(緊張端)」を「考慮する」とした場合、入力した折れ角等を用いて「角変化量αhを計算し、鉛直方向の角変化量αvと合成した値を求め」とあるが、合成角度の算出方法を教えてほしい。
 4.照査関連


Q4−1.せん断のみでなく、ねじりモーメントに関しても、補強鉄筋量を算出したいのだが?

Q4−2.算出されている降伏剛性等は、各要素i端,j端において上側がタイプT,下側がタイプUに対する降伏剛性か?

Q4−3.主鉄筋量を変更しても、曲げ破壊抵抗モーメントが変わらないが、鉄筋量を曲げ破壊モーメントに反映する方法は?

Q4−4.活荷重によるNmax、Nminの断面力を出力することができますか。

Q4−5.「終局時ねじりモーメント」が、「ねじり時」と「せん断+ねじり時」で異なるのはなぜか?

Q4−6.コンクリート桁と鋼桁の混合橋梁の計算は可能?

Q4−7.曲げ破壊の計算の断面についてですが、破壊抵抗の中に、外ケーブル、内ケーブル、鉄筋断面積全てを考慮しているか

Q4−8.中間支点部の断面力を低減する方法は?

Q4−9.上床版の鉄筋について中間床版と張出床版で径が異なる場合、ひび割れ幅の照査はどのように行うのか?

Q4−10.斜引張応力度でSc=0となるのはなぜか(Ver.6)

Q4−11.Ver7でサポートされた「ねじりに対する必要鉄筋量を算出する機能」の具体的な操作方法(算出方法)は?

Q4−12.施工時に温度変化を考慮した場合の入力方法は?

Q4−13.上部工のM-φで算出される値は、TYPE-1のものか、TYPE-2のものか?

Q4−14.中立軸位置を照査するオプションがあるが、中立軸での照査は必要か?

Q4−15.道示V 6.5(4)の規定で引張応力度が3N/mm2をこえた場合、コンクリートの引張応力を受ける部分を無視して引張鉄筋量を算出することはできるか?

Q4−16.曲げ破壊安全度の計算結果について、外ケーブルの張力増加の増分等の詳細なデータ(計算過程)を確認したい。

Q4−17.片側有効幅: -1.000(m) とは何を意味しているか?

Q4−18.円孔ホロー桁を格子モデルで計算するとき主桁剛性はどのように設定しているか?

Q4−19.横方向の計算で曲げ破壊安全度に出力されるNuは何の計算に用いられているか

Q4−20.曲げ破壊安全度の照査にて、鉄筋を入力しても抵抗モーメントが変化しない

Q4−21.せん断有効高d1とd2の意味

Q4−22.コンクリート許容引張応力度σtaに桁高の影響を考慮する方法は?

Q4−23.鉄筋拘束力算出時のヤング係数比は実ヤング係数比を用いているか

Q4−24.PRCの場合、M-φ曲線計算用軸力に鉄筋拘束力を考慮する方法

Q4−25.破壊抵抗曲げモーメントの低減で、外ケーブルのみ低減率を考慮したい

Q4−26.引張鉄筋量を計算させる方法

Q4−27.合成応力度で、死荷重時の許容値(σta)をひび割れ発生限界値としたい

Q4−28.合成応力度等の出力結果で、自重に関して、弾性分、クリープ分、撤去分があるのはなぜ?

Q4−29.格子計算で、両外桁の照査を行う際の断面定数(断面積や断面二次モーメント等)について、張出床版を含めない断面で計算を行うことは可能か?

Q4−30.斜引張鉄筋の応力度計算が行われない

Q4−31.曲げ破壊安全度の照査で表示されている最外縁の鋼材ひずみは、最外縁に位置する鉄筋のひずみ量を示しているのか

Q4−32.施工時のσtaについて、NEXCO(JH設計要領)に準拠した桁高を考慮した引張強度の制限値を用いた計算を行いたい

Q4−33.設計の考え方−曲げ・軸力照査−曲げ破壊、M-φの「Mu、My0計算時:部材の変形に伴う外ケーブルの張力増加」を『「一定値(材料データ)』とした場合、一定値はどこで入力したらよいか

Q4−34.自重弾性分の合成応力度の計算ではどの断面性能を用いているか

Q4−35.せん断必要鉄筋量の引張側はどのように判定しているか

Q4−36.外ケーブルのみ配置されている設計断面についてはPC鋼材の初降伏モーメントが計算されない

Q4−37.部材両端で斜引張破壊に対する耐力(Sus)が小さくなるのはなぜ?

Q4−38.施工時の斜引張応力度の照査がされない

Q4−39.PC降伏時のMyが算出されていないのはなぜか

Q4−40.PRC橋でRC断面照査を行いたい

Q4−41.M-φ計算で初降伏時の値が算出されない。

Q4−42.炭素繊維シートや鋼板により補強を行い、初降伏モーメントや曲率を算出することはできるか

Q4−43.地震時の照査で許容値を超えていないのにNGと出力されます

Q4−44.箱桁の場合でweb・下床版の活荷重Mはどのように算出されているのでしょうか?

Q4−45.格子モデルでM-φが算出できないのか?

Q4−46.せん断必要鉄筋量のσsの値はどの値を利用していますか

Q4−47.主鉄筋の入力で同一断面に複数の鉄筋径が存在した場合にひび割れ計算のかぶり、ピッチ、径を実配筋からとしたらかぶり、ピッチ、径はどのように選出されるのでしょうか?

Q4−48.曲げ破壊安全の照査ルールを教えてください

Q4−49.UCで、下部工のMφ曲線がMy0よりMls2が小さくなりますが、このようなことはあるのでしょうか

Q4−50.下縁側にPC鋼材が配置されていなくて、下縁側の合成応力度(全死荷重時)が2N/mm2以上の場合に、パターンBを計算するのではないのですか

Q4−51..平均せん断応力度の許容値(施工時)が基準値の入力と異なる

Q4−52.PC橋で平均せん断応力度がOverしたら必要鉄筋量が決まるのではないでしょうか

Q4−53.活荷重によるPC鋼材の増加量は活荷重によるコンクリート応力度と整合が取れているが、全死荷重時の増加量は橋面荷重によるコンクリート応力度と整合が取れていないのはなぜか?

Q4−54.[設計条件]において、ひび割れ制御の方法として方法(A)を選択すると引張鉄筋量を計算しないようにしているのはなぜか?

Q4−55.同一断面内でも先打ち部と後打ち部では応力状態が異なるが、これを照査する方法はあるか?

Q4−56.合成桁の設計において桁と床版を合成後にPC鋼材を追加したいと考えているが、合成応力度において直プレ1次、有プレ1次の応力が床版上下縁に出てこずに、本来ならば床版上縁の応力値が桁上縁の結果となっている

Q4−57.曲げ照査結果のM-φ曲線で青い曲線が表示されるが、どのような意味か?

Q4−58.照査用断面データ−断面諸数値一覧のYu、Yl、epおよびesはどういう意味か?

Q4−59.斜引張応力度照査は断面のどの位置で行っているか?

Q4−60.曲げ破壊安全度の計算に連続繊維シートはどのように考慮されているか。

Q4−61.分割施工におけるせん断照査の際、断面力に施工時荷重が考慮されていないのはなぜか。
 5.出力関連


Q5−1.RC橋形式の際には、総括表は出力できないのか?

Q5−2.データをExcelで使用したいので、罫線なしで出力したい

Q5−3.たわみ量を出力できない

Q5−4.曲げモーメント図を出力する方法は?

Q5−5.断面データの出力で有効幅λが表記されていますが、この表の「切断面」「上床版1〜4」や-1.00等の内容は?

Q5−6.有効プレ二次のj端が出力できないのはなぜ?

Q5−7.計算結果の数値をExcelに出力したい

Q5−8.合成応力度の詳細を印字すると、温度差の補正分が( )書きで記載されるがこれは何か?

Q5−9.UC-Bridgeの格子モデル解析において、設計時活荷重をA活荷重(A-TL)を選択して実行しても、T荷重とL荷重の反力内訳が出力されません。
また、衝撃荷重についても同様です.


Q5−10.結果確認時に表示される断面力図をdxF等で取り出す事は出来ないでしょうか?

Q5−11.UC-BRIDGEから面外の断面積・断面2次モーメント、重心位置、ねじりモーメントを出力したいのですが、可能でしょうか?

Q5−12.変位、移動量のPPF出力がありません。
プレストレス、温度変化に対して、結果がありません。出力をするにはどうすればよいのですか。


Q5−13.衝撃の確認を出力したい

Q5−14.[有効鋼材応力度]などの画面において、画面上でコピーしてエクセルに貼り付けることはできないのか?

Q5−15.各部材ごとの断面図を出力する機能はあるか?

Q5−16.フレームモデルにおいて、衝撃を含んだ活荷重反力を出力するにはどうすればよいか
 6.オプション関連


Q6−1.[固定周期の計算]において、Wiはクリープ・乾燥収縮の軸力変動分は考慮されているか?


 7.その他


Q7−1.「UC-BRIDGE」と「UC-BRIDGE(分割施工版)」は、提供形態が変更されたのか?

Q7−2.「UC-BRIDGE」の格子モデルと「任意形格子桁の計算」の違いは?(Ver.6)

Q7−3.例えば、M-φ曲線の結果表など結果確認の数値をエクセル等に取り込みたい

Q7−4.「UC-BRIDGE」から「UC-win/FRAME(3D)」にデータを変換した際、荷重データとして、主桁自重(補正分)とその他追加荷重は、エクスポートされるか

Q7−5.RC断面計算にUC-BRIDGEの断面データ、鉄筋、PC等を含めてエクスポートしたい

Q7−6.UC-BRIDGEの強み、一押しする特徴について教えて頂けないでしょうか

Q7−7.UC-BRIDGE Ver10 起動時に "DLLのCOM登録エラー"が発生する

Q7−8.概算数量の算出について、上部工・下部工の区別はどこでしているのか?

Q7−9.RC断面へのエクスポート、およびRC断面での読込はどのように行えばよいか?

Q7−10.FRAME面外において、地震時慣性力(←)の方向はどのように定義されているのか?

Q7−11.以前に計算を行ったデータファイルを再度読み込んだ時に、計算を行わずに解析結果を参照することは可能か。
 8.分割施工版について(この機能は分割施工対応版にのみ対応しています)


Q8−1.橋面荷重によるクリープ力は、どのようにして求めているか?

Q8−2.「養生日数」とは?

Q8−3.若材令時、コンクリートのヤング係数は、設計基準値、導入時のどちらか?(Ver.6)

Q8−4.有効鋼材応力度算出に必要なクリープ係数について、例えば下記の場合、どのように算出したらよいか
例)
主桁自重:材令4日
橋面荷重:材令90日
材令365日の時の有効鋼材応力度
 

Q8−5.分割施工時のクリープには、材料の基準値にあるクリープ係数を使用していないのか?

Q8−6.コンクリート温度は通常20℃でクリープ係数の算出を行っているが、これはコンクリート標準示方書を元にしているのか?

Q8−7.施工ステップの期間(日)<養生日数(日)となっても計算は正しく行われるか(有効材令に反映できるか?)

Q8−8.分割施工でワーゲン荷重を施工時荷重で設定しているが、施工時荷重の場合、結果が以降のステップに引き継がれない(断面力、変位、反力が各施工ステップの累計に加算されない)。
ワーゲン荷重を以降のステップでも結果を引き継ぎたいが、どのようにすれば良いか?


Q8−9.分割施工の際、最終ステップの作用荷重に自重がないが、載荷されているのか?

Q8−10.3径間連続箱桁橋において、最終径間施工前に橋面荷重を第1径間のみに載荷したいが、どのように設定すればよいか?

Q8−11.クリープ係数φを直接入力するにはどうすればよいか

Q8−12.[桁端部]及び[支間長データ]の入力画面で、モデル図の描画がおかしくなり、支間長の寸法線が正しい位置に描画されない、または、桁端自重(右端)が上部工の右端部に正しく載荷されない症状となる。
また、施工時に何の荷重もかけていないのに、自重の弾性解や撤去解が発生するといった症状となる。


Q8−13.分割施工モデルの場合、検討組み合わせケースに有効プレストレス2次力が組み合わされないのはなぜか。

Q8−14.施工中のあるステップ期間に設置したPC鋼材を撤去させる入力は可能か?
 9.横方向解析


Q9−1.横方向の解析において、箱形断面の節点座標は内部生成されるが、剛域考慮の際に位置がずれる。

Q9−2.横方向の解析においてプレストレスの計算が、FRAMEと道示がありますがどう違うのか?

Q9−3.横方向解析の際の「部材番号」及び「節点番号」を定義する場所は?

Q9−4.付属設計−横方向の解析の際、「ジェネレート」ボタンを押し、温度を入力して実行しても、温度差が考慮されないが?

Q9−5.道路橋示方書 III コンクリ−ト橋5.5式に準拠した方法で、活荷重による断面力を計算したいのだが?

Q9−6.[横方向の解析]の自重FRAME計算において、部材の重なっている部分は自動的に逆載荷しているのか(またその際は、部材交点に逆載荷しているのか)?

Q9−7.床版の設計において、道示式で算出される活荷重モーメントを載荷してウェブ、下床版の断面力を計算するする方法は?

Q9−8.ウェブの傾きが大きく、節点が付け根より外側にいくような形状には対応可能か?

Q9−9.横方向で温度差を入力しても応力度が変化しない。

Q9−10.波形鋼板ウェブ断面の腹部鋼板の荷重強度の計算方法

Q9−11.箱桁における横方向の断面力の算出を行っているが、活荷重の断面力について、断面形状のウエブ、下床版の値がすべて0.0となっており、ラーメンモデルとして載荷されていない

Q9−12.横方向の計算で、歩道部の群集荷重を「その他追加荷重(面内)」で入力し、荷重ケースで「活荷重(道示)[抽出処理]」を選択したが、影響線解析に考慮されない

Q9−13.横方向モデルの解析でウェブ、下床版の活荷重断面力(フレーム結果)がセットされない

Q9−14.横方向モデルの場合に、上床版の活荷重のMmaxとMminで曲げモーメントが同じになっている

Q9−15.横方向モデルの箱桁を計算した際、終局時の必要鉄筋量Asreqは、断面上下どちらを示しているのか?



上記以外のQ&Aはすべて製品ヘルプのQ&Aに取り込んでおります。最新バージョンの製品を取得の上、Q&Aをご覧下さい。

Q&A履歴







 1.入力及び適用関連

Q1−1.

形状選択にない3主版桁以上の場合は、断面形状をどのように入力すれば設計可能か?
A1−1. 3主桁以上の多主版桁の場合は、主桁断面を台形ブロックの集合と考えてモデル化すれば計算が可能です。
断面登録の際に、「ブロック入力」を選んで入力してください。
主桁断面を水平線で分けて複数のブロックにし、同じ形のブロックが横に並んでいればその数を入力します。
画面の絵で確認すると元の断面形とは形が一致しませんが、断面諸量は手計算した値と同じとなります。
合わないときは入力データを再度ご確認ください。
ブロック入力で行なえば、曲げ破壊安全度やせん断照査まで計算が可能ですが、2主版桁と同様に、有効幅を考慮した計算は出来ません。
その他には、特に注意して入力いただくことはありません。

ブロック入力しない場合は、「数値入力」で断面諸量を直接入力することでも可能ですが、この場合は合成応力度(「鋼材」の計算処理、ただし引張鉄筋量、曲げひび割れ幅を除く)までの照査しかできません。
 
Q1−2. 活荷重扱いの集中荷重を与える方法。
A1−2. ご面倒お掛けしますが、以下の手順により対応下さい。

(1) ダミーで『橋面荷重』として活荷重扱いの集中荷重を入力
(2) 解析を実行
(3) 『橋面荷重』による断面力を、活荷重による断面力に入力
(4) ダミーの橋面荷重による断面力をクリア
 
Q1−3. 断面形状入力の際に、登録断面にない左右の張り出し長が異なる入力はどうするのか?
A1−3. 左右非対称の断面は、『ブロック入力』を選択して下さい。

注意点として、ブロック入力ではKtは算出できません。
ねじりに対する照査で必要なKtの値は、[照査]−[側面データ]で変更することができます。
(ねじり剛性Jが計算できませんが、Jの値は実際には計算では使用しておりませんので問題がありません)
また、この[側面データ]を修正された場合には、計算設定で『側面データを更新しない』として以降の計算を行っていただく必要があります。
 
Q1−4. 箱桁の内空をなくしてT桁と同様な断面とした場合の計算上の留意点は?
A1−4. 断面を、箱桁で登録するかT桁で登録するかにより、若干、断面諸量が変わってくる箇所があります。
具体的には、
 ・ねじり常数J
 ・ねじり係数K
 ・せん断照査位置Zs
 ・床版断面積、図心
です。これらを意図したものになるよう、断面の形状を工夫して入力してください。

なおこれらの値は次のように変更することができます。
 ・ねじり常数J………計算上全く用いない
 ・ねじり係数K………側面データで変更可能
 ・せん断照査位置Zs…寸法H5で調整可能
 ・床版断面積、図心…温度差荷重項を直接編集することが可能

ヘルプの“断面諸量確認”もご参照ください。
 
Q1−5. 荷重の組み合せの割増し係数は変更可能か?
A1−5. こちらの係数は道示に従った値を使用しているため、変更の必要はないだろうと考え、また入力データをあまり増やさないようにするために、現在は入力できないようにしています。
 
Q1−6. 主桁を斜材に設定するには、どのようにすればよいか?
A1−6. 主桁部材は左端から昇順に番号を付けなければならないため、斜材を主桁とすることは出来ません。
 
Q1−7. 斜材にPC鋼材を配置するには、どのようにすればよいか?
A1−7. PC鋼材は「主桁にしか配置できない」という制限があり、このため斜材にPC鋼材を入力・計算することは出来ません。
 
Q1−8. 格子結果と手入力したものとを足し合わせるには、どのようにすればよいか?
A1−8. 自動で行うことは出来ません。ご自分で足し合わせた結果を、UC-BRIDGEの断面力の表に直接入力していただくことになります。
その際、Excelなどで編集したデータは、カット&ペースト機能にて、まとめて貼り付けることが出来ます。
 
Q1−9. FRAMEマネージャで計算した断面力をUC-BRIDGEで使用するには、どのようにすればよいか?
A1−9. [解析計算]の“数値確認・修正”の表に、直接入力してください。
入力は、Excelやテキストファイルからコピー&ペーストすることができますので、こちらの機能をご利用ください(FRAMEで得られた断面力を、いったんExcelやテキストファイルに落とされるとよいでしょう)。また、この表に値を入力された場合には、計算設定の[○○○断面力の更新]、および[設計断面力のリセット]のチェックを外してください。チェックされたまま計算しますと、入力が消えてしまいます。
もし、UC-BRIDGEで計算した値も使いたい場合には、先にUC-BRIDGEで計算しておいてから、これらのチェックを外し、FRAMEで得られた断面力を入力される、という手順がよいかと思います。
 
Q1−10. UC-BRIDGEで押し出し架設を行うことは可能か?
A1−10. ヘルプ“クリープ解析時の制限事項”にて、以下のように記載しております。
------------------------------
■架設工法として、押し出し架設のように支点条件が頻繁に変わる工法は、想定していません。入力・計算はできますが、結果の確認を十分行なってください。
------------------------------

押し出し架設(同様な工法として、引き出し架設がある)は、支点位置は変わらずに主桁の方が移動していきます。それをUC-BRIDGEでモデル化するのには、気になる点があり、サンプルデータ等もございません。
その気になる点についてご説明いたします。すぐ思い当たるもので3点あり、実際にデータを作成して結果を確認していく過程で、さらに気になる点が出てくる可能性があります。

(1)支点条件
 UC-BRIDGEでモデル化すると、ステップ毎に支点条件が変化することになり、撤去反力が作用することになります。それに伴うクリープ分を考慮していません。
 短期間の周期で施工ステップが進むなら、この影響はあまり大きくないと思います。
(2)支点条件(その2)
 この工法では支点はローラーになっていて、主桁がその上を滑っていきます。
 もし解析上、負反力が生じた場合、その負反力を実際のローラー支点が負担しているとは思えないので、支点条件を変える必要があると思います。この点は、解析結果を確認して適宜データ修正すれば良いことかもしれません。
 プレストレス2次力が生じるか否かは、この支点条件に大きく左右されるので、施工時支点条件の設定に注意が必要です。
(3)主桁の照査
 この工法では主桁が移動していく過程で、どの位置でも支点の上にきます。つまり、支間中央の設計断面が中間支点上の断面になることがあります。
 そのときの照査を行うには、架設ステップにその状況を入力する必要があります。したがって、単純に張り出していくときと異なり、着目する設計断面に正負のモーメントが作用する架設ステップを、すべて入力する必要があります。
(UC-BRIDGEでモデル化する際には、上記の点を注意しながら、必ず結果の妥当性をチェックしてください。チェックに際しては、一括施工した場合の結果や、仮に張り出し架設した場合の結果と比較することが一番です。
押し出し架設の結果がこれらの結果と大きく異なるようなら、適用範囲外(結果は信用できない)とすべきです。
どの程度の違いまで許容できるかは、お客様の判断次第だと思います。
 
Q1−11. 波型鋼板ウェブ構造の計算は可能か?
A1−11. 概ね以下のようにすれば、曲げに対する概略検討は計算可能と思います(せん断検討は除く)。
なお曲げに対する照査の中で、「引張鉄筋量」については、中立軸が下床版厚を越えてさらに上に行くときは無効です。合成応力度、曲げひび割れ幅、曲げ破壊安全度は、そのまま利用できると思います。

(1)ウェブ厚
 箱桁断面を登録するときにウェブ厚を0にします。
 ウェブ上下端でコンクリート形状が多少変になりますが、概略設計ということでOKとします。
(2)自重
 鋼板ウェブ部分の自重が自動的には考慮されないので、「主桁自重」として追加します。
(3)PC鋼材
 外ケーブルを使用します。以下、そのときの注意点です。
------------------------------
 曲げ破壊モーメントの計算では、外ケーブルはコンクリートとの付着がないので、平面保持の仮定に従わないとして、外ケーブルの応力度を有効鋼材応力度のまま使用しています。
 ところが内ケーブルに変更すると、平面保持の仮定を用いて鋼材ひずみが大きくなるので、それだけ負担できる軸力が増え、結果的にMuが大きくなります。
 外ケーブルを使用する場合、破壊時に有効鋼材応力度しか負担しない(それ以上大きくならない)と考えるのではなく、幾分でも増加すると考えたい場合は、「使用材料(外ケーブル)」にある「Mu算出時の刄ミp」に、増加応力度分の値をセットしてください。
 そうすれば、下記のように処理されます。すなわち、外ケーブルに対しては中立軸の位置(ひずみの大きさ)に関係なく、
  σp=σpe+刄ミp
 として軸力、曲げモーメントの積分を行います。
 ここで、刄ミpの入力値については、お客様の責任の下でご判断ください。 
 
Q1−12. 周鉄筋とは?
A1−12. 周鉄筋(断面の全周に沿って配置される主鉄筋)は、主に橋脚断面の配筋状態を再現するために用いるもので、本製品では矩形断面と円形断面のときに利用できる配置タイプです。

入力データの「配置位置」にはかぶりを入力し、「本数」には全周に配置する全本数を入力します。「ピッチ」は曲げひび割れ幅の照査で使用されるデータです。入力された鉄筋は以下のように1m当たりの鉄筋量が周に沿って均一に分布するものとして取り扱われます。
   As(cm2/m)=As0×N/L
ここに、
As0は1本当たりの鉄筋断面積
N:周状に配置する全本数(入力値)
L:周長で、コンクリート表面から配置位置Zi(かぶり)だけ内側に入った位置の1周の長さ
です。
 
Q1−13. 多主桁版の格子計算で支点を任意の位置に変更する方法は?
A1−13. ジェネレートされた詳細データをご自身で修正すれば位置を変えることができます。
移動させる位置が既存部材の中間点である場合、その手順は概ね以下のようになります。
 1)詳細データ編集タブの格点データで移動させる位置に格点を追加する
 2)部材データで、追加した格点により分割された部材を追加、修正する
 3)支点データで、追加した格点に支点を移動させる
この操作で部材が分割されるので、分割された後に追加された部材の断面データも数値を確認してください。
 
Q1−14. ワーゲン荷重を移動させるとき、逆載荷する必要があるか?
A1−14. 荷重タイプとして自重扱いで載荷している場合は、逆載荷してください。施工時荷重なら不要です。
 
Q1−15. 任意荷重で「活荷重(抽出処理)」と「活荷重 道示式(抽出処理)」の違いは?
A1−15. 「活荷重(抽出処理)」は主方向の解析で使用するものであり、複数ケースに分けてこの荷重番号(荷重タイプ)を入力するとFRAME解析では基本荷重ケースとして計算され、その中からMmax時、Mmin時などを抽出し、IL(影響線解析)による活荷重結果に加算されます。一般的には活荷重処理はILで行うのでこの荷重番号の荷重ケースを追加する必要はありません。

「活荷重 道示式(抽出処理)」は横方向の解析で使用するものであり、上床版用の設計曲げモーメント(道示式によるM)を横方向モデルに作用させてウェブ、下床版の断面力を算出するときに使用されます。詳細データ作成を行うと自動的にこの荷重ケース(道示式のMによる)が作成されるので、これら以外に考慮したいときに追加してください。追加されたケースは内部ジェネレートされたケースと合わせた全荷重ケースの中から抽出処理が行われます。
 
Q1−16. エクストラドーズド橋の概略設計は可能か?
A1−16. 道示V18.5外ケーブル構造に外ケーブルの取り扱い方として以下の2つが紹介されていて
 1)外ケーブルを内ケーブルとみなして取り扱う方法
 2)外ケーブルを独立した部材として取り扱う方法
ご存知のように、本製品の外ケーブルは1)の方法で処理されています。

本製品でエクストラドーズド橋を計算する場合の斜材の取り扱い方としては、同様に
 1)大偏心の外ケーブル(摩擦のない内ケーブル)とみなして取り扱う方法
 2)独立した部材として取り扱う方法
があり、1)で行う場合、コンクリートとの付着がないこと、鋼材配置が大偏心であることなどから平面保持の仮定が成り立たないと考えた方が自然であると思います。

そこで、本製品ではVer.6.03.00のときに設計の考え方にオプション「外ケーブルの取り扱い」を追加し、以下のように各オプションを一括で処理するようにしました。
 @鋼材の計算設定にある「外ケーブルの鋼材応力度算出」を’(平面保持の仮定に)従わない(軸ひずみの考慮)’にセット
 A鋼材の計算設定にある「外ケーブルの断面諸量への考慮」を’しない’にセット
 B照査の計算設定にある「RC応力度計算、Mu、M-φ算出時の外ケーブルを補強材として」を’考慮しない’にセット
これらのオプションはVer.3のときにサポートしたものであり、Ver.6.03.00ではまとめてセットできるようなオプションを設計の考え方に追加したということです。またVer.6.03.01(リリース済み)では、「外ケーブルの取り扱い」が’エクストラドーズド橋として’のとき、曲げ破壊などの検討で外ケーブルによる1次力を考慮するようにするために検討組み合せケースに「73:有プレ(外)」を自動追加するようにしています。

これらのオプションの設定次第でエクストラドーズド橋の概略設計が可能であると考えますが、現時点では、大偏心のepによるプレストレスの曲げ成分Mpを合成応力度においてそのまま考慮してよいものか判断に迷うところではあります。

斜材の取り扱いを「独立した部材として取り扱う方法」で行う場合は、お客様ご自身でスケルトンを作成していただくことになりますが、こちらの方法では上記の疑問は生じないと思います。

「独立した部材として取り扱う方法」を採用すると、Ver.3のときは斜材の部材に導入される軸力の評価を乾燥収縮で行わざるを得なかったので、分割施工で計算する必要がありました。しかし、Ver.6では自重と同じタイミングで荷重コード31(温度荷重)を使用できます。この温度荷重を用いて導入軸力を評価すればVer.3のときより入力データの作成が簡単になります。

どちらの取り扱い方を選択するかは設計者のご判断だと考えます。その際に何かしらオプションがあればさらに詳細な設計計算が可能と思われれば、それをご指摘ください。検討させていただきます。
 
Q1−17. 追加した部材が点線で表示される?
A1−17. 追加した部材の断面データに使用断面が定義されておらず、断面番号が0のままだと点線になります。
 
Q1−18. 横桁の有効幅(橋軸方向)はどこで入力するのか?
A1−18. 横桁の有効幅(橋軸方向)は詳細データ編集タブの断面データで「有効幅を考慮する」にチェックください。
表入力モード(有効幅)タブで確認でき、必要なら修正できます。

横桁の有効幅λは支点横桁と中間横桁について道示V4.2.2に準拠して計算しており、得られたλが切断面の位置より長いときは切断面の位置をλとしています。

切断面は、隣接する横桁位置のウェブ厚(実横桁の場合)を考慮して床版部の純間隔を求め、横桁中心からその1/2点までの値をセットしています。たとえば、横桁間隔が2.0mで左側の横桁のウェブ厚が1.0m、右側の横桁のウェブ厚が0.0mの場合、
 ・左側の横桁の右切断面:0.5+(2.0−0.5)/2=1.25
 ・右側の横桁の左切断面:0.0+(2.0−0.5)/2=0.75
となります。この計算ではせん断照査位置も他の点と同様に処理されます。
 
Q1−19. 主載荷荷重を全載する方法
A1−19. 以下の2つ方法があります。
1)詳細データ編集タブの活荷重-基本で「従/主載荷荷重(%)」を100%にセットする(初期値は50%)
または
2)詳細データ編集タブで以下のように影響面積をセットする
1.「活荷重」−「主載荷荷重影響面積」で車道幅員全幅を入力
2.「活荷重」−「従載荷荷重影響面積」でデータを削除するか、0を入力
※不要な行にカーソルを移動しDeleteキーを押してください
3.「主載荷荷重影響面積」「従載荷荷重影響面積」をロックし、計算する
 
Q1−20. 主載荷荷重を全載する場合「詳細データ編集」−「活荷重」−「基本」の『従/主載荷荷重(%)』を50%としているがこのままでよいか?
A1−20. 「活荷重」−「主載荷荷重影響面積」で車道幅員全幅を入力している場合はそのままでかまいません。
「主載荷荷重影響面積」と「従載荷荷重影響面積」に分けて入力している場合に、後者も主載荷荷重に含めたい場合は100%に変更してください。
    
Q1−21. 斜張橋のような斜材ケーブルがある構造をモデル化する方法は?
A1−21. 斜材ケーブルの部材種別を任意材料で指定してください。もしそれが仮設材なら、分割施工データの仮設部材で定義すると
撤去したときの処理が自動的に行なわれます。
    
Q1−22. 雪荷重を組み合わせる場合、「コンクリート道路橋設計便覧」平成6年2月 表-4.1.2(p54)にあわせて常時には死荷重として考慮し、地震時には考慮しない方法は?
A1−22. 雪荷重を考慮するとした場合(「設計条件−組み合わせ」にオプションあり)、「任意荷重」に入力された雪荷重は地震時のときも「…+4…」と自動的に考慮されます。設計便覧のように地震時では考慮しない場合は
  1)任意荷重で雪荷重を入力するとき、オプション「地震時慣性力の考慮」を’しない’に設定する
  2)ジェネレート後に「検討組合わせケース」の地震時から雪荷重(4)を削除しロックする
としてください。地震時は雪荷重を考慮しないというオプションが無いのでこのような操作になります。
    
Q1−23. 波形鋼板ウェブの断面入力の「せん断弾性係数比」には何を入力するのか?
A1−23. このデータは波形鋼板ウェブ断面のねじり定数を計算するときに使用するデータです。このタイプの断面は鋼とコンクリートの混合断面なので、材質が異なる影響を「せん断弾性係数比」として入力していただいています。したがって、コンクリートに対する比率を入力してください。

断面登録時にこのデータが必要な理由は、登録した断面がどの部材で使用されるかがはっきりしない段階なので、コンクリートのせん断弾性係数が決められないからです。また、ねじり定数は現行製品の計算では未使用であり、FRAME3Dへエクスポートするときにセットされる参考データになります。
    
Q1−24. 横方向モデルで雪荷重を考慮したい.。
A1−24. 横方向モデルのときに雪荷重を考慮したいときは以下のように操作してください
手順1:
「荷重の組み合わせと割増係数」で表右側の荷重の影響の’雪荷重’にチェックを入れる

手順2:
「検討荷重ケース」で’3:雪荷重(活あり)’と’4:雪荷重(活なし)’の計算フラグを1にする

手順3:
「構造解析データ」−「その他追加荷重」で荷重ケースを追加し、以下のように荷重データを入力する
・荷重ケースで’3:雪荷重(活あり)’または’4:雪荷重(活なし)’にする
・荷重強度は部材の検討幅(通常は1m)に合わせて、部材1m当たりの強度を入力する

手順1を行うとデータツリー構造の中に「雪荷重」が現れますが、これは横方向モデルでは使用されないのでここに入力するのではなく、手順3のように「その他追加荷重」へ入力してください。
    
Q1−25. 同一ファイルに複数のモデルを作成し、データをロックする場合、共通でロックされるのはどのデータか?
A1−25. 入力されている複数のモデルに共通しているデータは基準値データ(材料データ)と断面データです。
他のデータは個々のモデル単位に独立しているので、ロック/アンロックは個別に機能します。

また、データロック一覧では着目しているモデルのロック状況を確認できます。こちらでは、各モデルごとにロック状況が異なることも確認できます。
    
Q1−26. PC鋼材の付加本数とは?
A1−26. 付加本数は有効幅を考慮するときに曲げ用と軸力用で本数が異なるときに使用するものです。
    
Q1−27. 主桁が変断面である場合、部材設定で下縁をそろえる方法
A1−27. 部材データの外形情報を編集すると桁上縁や下縁を揃えることがことができ、上縁についてオプション「主桁の上縁を揃える」を用意しています。
しかし下縁を揃えるオプションは用意していないので、ご自身で「部材」-「外形情報δi」を直接編集してください。
    
Q1−28. 「Y座標原点」は描画に使用するだけで計算には直接関係ないですね?
A1−28. いいえ、「Y座標原点」の数値は計算に直接影響し、図の描画だけに使用されているのではありません。

鋼材座標系はPC鋼材を配置するときに使用するものであり、入力のしやすさを求めて座標原点位置を任意ずらすことができます。その結果、鋼材配置全体が平行移動したり、回転したりします。一方、部材側面の形状はスケルトン情報と部材データにある外形情報を用いて描画されていて、鋼材配置図はこの両者を重ね合わせた図になっています。そして、各照査位置における鋼材図心は正に鋼材配置図で確認できる位置にあるものとして処理され、プレストレスの曲げ成分が決定されます。

通常、鋼材座標系原点の初期値は上部工部材の左端(部材No.1)のi端側上縁にあります。この位置をずらす場合は鋼材配置の入力画面にある「鋼材座標系の変更...」ボタンを押して行なうのが便利です。上部工の縦断勾配がないときはご自身で移動させても手間がかかりませんが、縦断勾配があるときに桁端(桁掛かり)へ移動させるときはこの機能を利用してください。
    
Q1−29 ねじり照査用のbt、htはどこで入力するのか
A1−29. 予備計算結果の側面データで入力可能です。
一旦計算(予備計算)を実行した後、この画面を表示し、データ修正後ロックし、再度計算を実行して下さい。
    
Q1−30 解析用断面諸量と照査用断面を変えて計算したい
A1−30. 照査用断面を登録して部材データでそれを指定した後、一度予備計算を行い、表示される解析用断面性能で値を変えてロックし、再度計算を行ってください。
    
Q1−31. 斜πのジェネレータで、斜材、鉛直材、脚柱部に分割点を指定したい
A1−31. 現行製品では上部工以外は分割点を指定できず、ご自身で追加していただく以外にありません。
追加に際しては部材名、節点名を付け直す必要はなく、分割点として追加した節点、増えた部材は入力表の当該個所に挿入することが可能です。たとえば節点No.10とNo.11の間に2つ追加するとすれば
 1)No.11の上に2行挿入する(Insertキーを2回押す)
 2)追加された行にデータを入力する
節点の座標値はご自身で計算していただくことになりますが、部材データはコピーできます。
    
Q1−32 選択した鋼材を太く描画する方法は?
A1−32. 選択している鋼材を太く描画するには「オプション−表示項目の設定−表示・描画−モデル描画」にある『選択されたPC鋼材グループをメイン画面にも選択色で描画する』にチェックをしてください。
    
Q1−33 施工時の許容応力度を変更する方法は?
A1−33. 施工時の許容応力度は分割施工データ−基本データに表示される表の値を使用しています。この表の値を変更すると基本値が変わります。
割増係数は「基本データ-荷重の組み合わせと割増係数」に表示されている値を使用します。
ステップのスタート時の初めて緊張されるタイミングでは「導入直後」の値、他の施工ステップでは「施工時」の値が使用されます。
    
Q1−34. BRIDGEで地震時の検討を行う場合に水平震度荷重を入力したい
A1−34. 設計水平震度を入力して地震時の照査を行なうことができます。
まず、入力データ編集タブの「基本データ−荷重の組み合わせと割増係数」を開いて、地震時にチェックを入れてください。
次に、「構造解析データ−地震の影響」を開いて設計震度を入力してください。
    
Q1−35 支点データの入力で、基礎バネ連成項の符号について確認したい
A1−35. 基礎のバネ値が道路橋示方書W下部構造編の座標系で算出されている場合、変位のプラスの向きが
 ・道路橋示方書・・・・水平変位:左、鉛直変位:下、回転変位:反時計回り
となっていて、UC-BRIDGEの向きと比べると
 ・UC-BRIDGE ・・・・水平変位:右、鉛直変位:上、回転変位:反時計回り
水平方向と鉛直方向の座標軸の向きが異なっています。そこで、
 kxm、kym
の符号を反転させて(-1を乗じてから)入力してください。

参考までに反転操作の例を添付図に示します。反転操作の基本はプラスの向きが異なっている行と列を反転させるです。

    
Q1−36 格子モデルでT荷重を載荷する場合の「一輪荷重強度(kN)」は道示表-2.2.2の割増し係数を乗じた値を入力するのか
A1−36. B活荷重に対する道示 表-2.2.2の割増し係数は内部で自動的に処理されるので入力値の一輪荷重強度に係数を乗じる必要はありません。
    
Q1−37 入力データ編集−設計の考え方−鋼材計算−鋼材計算で「弾性変形分Δσp2」の初期値が「考慮しない」となっているが、横方向設計では一般的に考慮しなくてもよいのか
A1−37. 弾性変形による鋼材応力度減少量刄ミp2は道示T解2.2.2式によって求めた値です。この式は断面に配置されたN本の鋼材が順次緊張されていくときに、最初の鋼材から最後の鋼材までの平均した減少量を表していて、主桁などの構造を想定したものです。しかし横方向の設計では橋軸方向に長く広がっている床版の 1m当たりなどを切り出した計算になり主桁設計とは事情が異なっているので、はたしてこの式をそのまま適用して良いのか設計者の判断にゆだねています。
初期値は”考慮しない”になっており、この設定では刄ミp2は0になります。
”考慮する”とした場合は「弾性変形分刄ミp2の算出時の(N-1)/N」スイッチが有効になります。「一律同じ値を使う」にチェックを入れて計算すると、全設計断面で同じ値を用いて計算します。チェックを入れない場合は、検討幅(1mなど)に配置された本数をNとしてこの式で刄ミp2を計算します。
    
Q1−38. 主桁下面形状に沿って平行にPC鋼材を配置する方法は?
A1−38. 主桁下面形状に沿って平行にPC鋼材を配置したい場合は配置方法の「角度2」で入力ください。角度2の入力は直線要素と曲線要素を組み合わせることができます。

入力方法について、以下の入力によりPC鋼材の配置を定義します。
・線種は1:直線、2:円、3:二次曲線、4:三次曲線、5:双曲線、6:三角関数から選択できます。
・Xi、Yiは曲線要素の頂点以外の曲線上の点の座標を入力ください。
・角度は直線要素の角度を入力ください。
・X0、Y0は曲線要素の頂点の座標を入力ください。
・半径は変化点に挿入する円弧の半径を入力ください。

入力例が本製品のオンラインヘルプの[操作方法]-[入力データ]-[鋼材配置データ]-[PC鋼材]-[入力例]にありますので、ご確認ください。

また、連続桁ジェネレータでモデルを作成する場合はPC鋼材配置オプションで主桁下面に沿って配置するオプションがあります。([ジェネレータ]-[連続桁]-[鋼材データ]-[ガイド入力])
    
Q1−39. 設計モデルのモデルタイプで汎用フレームモデルと格子モデルの使い分けがわからない
A1−39. 橋梁の構造解析では、一般的にFRAMEモデルと格子モデルが多く用いられています。 
 
FRAMEモデルは、2次元解析と3次元解析に分けられますが、UC-BridgeのFRAME解析は、面内荷重を受けるFRAME骨組み2次元解析です。
これに対して、格子解析は、面外荷重を受ける2次元骨組み解析に分類されます。
どちらも橋梁を2次元の骨組みモデルとしているのは共通ですが、一般的にFRAMEモデルは、橋梁の側面、格子モデルは平面(上から見た面)を2次元骨組みモデルとします。

FRAMEモデル、格子モデルどちらを採用するかの判断は、橋梁の支間長と幅員の比率が大きな要素となります。
橋梁の支間長が幅員に対して長く側面形状をモデル化した際に橋梁の桁を1本棒でモデル化可能であれば、FRAMEモデルを採用します。
対して、支間長に対して幅員が広い橋梁では、活荷重が幅員方向に編載した場合には、幅員方向の断面力や変位の差が大きくなり、1本棒モデルでは、不適当です。
このような橋梁では、格子モデルを用います。
橋梁支間長に対して幅員が大きい多主桁板桁、中空床版橋などで用いられることが多いようです。

また、どちらのモデル化にも適合しないような場合や力学的な挙動が明らかでない場合(曲線橋など)には、FRAME3次元解析やFEM解析を使用することになります。
(弊社製品では、UC-win/FRAME3D、Engineer’sStudioが該当します。)
    
Q1−40. 桁高が変化する場合の入力方法
A1−40. 主桁の桁高が変化する場合には、適当な間隔で桁高を変えた断面を設定して下さい。
桁高の変化があるモデルでは通常、桁下面が曲線状に変化しますので、部材データにある「主桁の上縁を揃える」ボタンを押して、上縁位置を揃えて下さい。

PC鋼材配置について、桁高変化を考慮し、桁下面に沿ってPC鋼材を配置するには、配置方法の「角度2」で入力して下さい。角度2の入力は直線要素と曲線要素を組み合わせることができます。
入力方法について、以下の入力によりPC鋼材の配置を定義します。
・線種は1:直線、2:円、3:二次曲線、4:三次曲線、5:双曲線、6:三角関数から選択できます。
・Xi、Yiは曲線要素の頂点以外の曲線上の点の座標を入力ください。
・角度は直線要素の角度を入力ください。
・X0、Y0は曲線要素の頂点の座標を入力ください。
・半径は変化点に挿入する円弧の半径を入力ください。

入力例が本製品のオンラインヘルプの[操作方法]-[入力データ]-[鋼材配置データ]-[PC鋼材]-[入力例]にありますので、ご確認ください。
また、連続桁ジェネレータでモデルを作成する場合はPC鋼材配置オプションで主桁下面に沿って配置するオプションがあります。
([ジェネレータ]-[連続桁]-[鋼材データ]-[ガイド入力])
    
Q1−41. 鋼材配置データ−PC鋼材での外ケーブルで「形状タイプ」が表示される場合と表示されない場合があるのはなぜ?
A1−41. 「形状タイプ」の選択が表示されるのは、設計の考え方−曲げ・軸力照査−「曲げ破壊、M-Φ」タブのMu、My0計算時:部材の変形に伴う外ケーブルの張力増加の設定で
 〇JH設計要領準拠(各ケーブルごとに計算) 
を選択した時にのみ表示されます。

JH設計要領で外ケーブルの張力増加量の計算時係数が、張り出しケーブルと連続ケーブルでは異なるため、選択していただく必要があります。

※JH設計要領 第二集 橋梁建設編 8章 コンクリート橋 2-4 外ケーブル構造 2-4−1 部材の変形に伴う張力増加 (8-13)をご参照下さい。
    
Q1−42. 格子モデルの場合の活荷重の「主載荷幅」は道路中心線または、主桁軸線に対して法線方向であるか
A1−42. 活荷重の主載荷幅の載荷方向は道路中心線に対して法線方向です。
    
Q1−43. 外形情報基準線に合わせて桁上縁をそろえたい
A1−43. 主桁上縁を揃えるには部材データにある外形情報を設定する必要があります。ご自身で入力すると非常に面倒なので、この画面にあるオプションボタン「主桁の上縁を揃える」をご利用ください。

なお、「主桁の上縁を揃える」をクリックすると以下の項目から選択いただけます。
・FRAME軸線から上縁までの距離が一定になるように揃える
・鋼材座標X軸から桁上縁までの距離が一定になるように揃える
・FRAME軸線から下縁までの距離が一定になるように揃える
・鋼材座標X軸から桁下縁までの距離が一定になるように揃える
詳細につきましては、部材データ入力画面ヘルプをご覧ください。
    
Q1−44. 格子モデルで断面力のみ必要な場合、鋼材などの入力が必要か
A1−44. 鋼材などの入力が行われていなくても問題ありません。
計算前チェック、予備計算、解析
だけチェックをいれて計算してください。
鋼材、照査、にチェックを入れていても別にかまいませんが、支点条件が未入力、などのエラーが発生する可能性があります。
    
Q1−45. 格子構造モデルで対称構造として入力しているが、自重による反力が対称とならない
A1−45. 主桁にねじりモーメントが発生していないでしょうか。
発生しているねじりモーメントは、「結果確認|設計用諸量|作用荷重(FRAME)(面内/面外)」で確認することができます。「主桁(自動)」タブ内の荷重コードが「14」となっている荷重です。
    
Q1−46. 斜角がある格子モデルで、反力Rx、Ryはどの方向の値と考えたらよいか
A1−46. 反力Rx、Ryは全体座標系で、各X軸回り、y軸回りの回転反力です。符号、方向については、ヘルプ−座標系と符号−面外・格子解析の符号 を参照下さい。
    
Q1−47. 設計モデルのモデルタイプが格子モデルの時、死荷重−橋面荷重−線荷重で支承ライン上に載荷した荷重が考慮されない
A1−47. 死荷重−橋面荷重−線荷重で入力した荷重はラインに垂直に定義されていないでしょうか。
本製品は、仕様上、ラインに垂直な線荷重を考慮することができません。開始位置と終了位置を斜めに1mm程度ずらして載荷すると考慮されますので、お試し下さい。
    
Q1−48. ブロック断面にて合成桁断面を入力しているが、ブロック断面では、どのようにヤング係数比nを考慮したらよいか
A1−48. UC-BRIDGE Ver.8以降では、設計条件で「合成桁」を選ぶと、床版と桁のクリープ差、乾燥収縮差による影響を考慮できるようになります。現在対応している断面はブロック断面、合成T桁断面ですが、施工ステップ毎に桁高を変えた断面を登録した場合にも、変化位置での合成応力度の照査を行います。場所打ち床版の材料も別途選択できます。

断面データのブロック入力で、場所打ち床版ブロックの種別4 を入力して下さい。

基本データ−使用材料 で 合成桁床版コンクリートの材質を設定して下さい。
ヤング係数は 基準値−材料の種類で選択された設計基準強度による表で入力されている値が用いられます。
    
Q1−49. ばね支点チェックを行うと下記メッセージが表示される
------------------------------------------
支点バネマトリックスの行列式が負になっています。
対角項のデ-タを見直してください。
------------------------------------------
A1−49. ばね支点チェックは、計算時に構造系不安定になった場合に、どの支点に問題があるか特定しやすくするための補助機能です。
各支点のばねマトリクスについて行列式の値を算出し、値がマイナスの場合に警告メッセージを表示するようになっています。
個々の支点ごとにチェックしているので、モデル全体系が拘束されている場合でも、警告メッセージが表示されることがあります。モデル全体系が拘束されているのであれば(構造系不安定でないのであれば)、無視していただいて構いません。
    
Q1−50. 純断面の断面定数を算出する際のシース径はどのように設定されているのか
A1−50. PC鋼材の選択時には、メインメニューの基準値−材料−PC鋼材でセットしている値を参照しています。
任意の値に変更することも可能です。
    
Q1−51. ポストスライドをモデル化する方法
A1−51. ポストスライドをモデル化する方法としては以下の方法があります。

ポストスライドは
 1)クリープ、乾燥収縮(プレストレスの弾性分も含む?)の桁伸縮量(最終)を考慮して支承設置
 2)ある時期(一部の伸縮現象の終了時)に、支承のせん断変形を解放(最終伸縮量分)
 3)両者の差の分のせん断変形が残る
ので、これをモデル化する方法は、上記3)を「桁に導入される軸力を水平外力として作用させる」と考えて、以下のように行います。
 (1)ポストスライドの位置を二重格点バネ(水平バネ)でモデル化
 (2)せん断変形を解放するステップでバネ値を0.0とする
 (3)新たに入るせん断変形に見合う軸力を二重格点の主格点と従格点に水平力を作用させる。
  (互いに逆向き)

適用については、実際の工法に照らして妥当性の検討をお願いします。

 
    
Q1−52. 構造解析データ−活荷重−荷重強度−連衡荷重の「異符号区間に載荷されている軸重」を考慮した場合と考慮しない場合の違いは?
A1−52. 添付図は、単純桁の格点3のせん断力の影響線です。
ここで、格点3を境界として左側が正(+)の影響値、右側が負(−)の影響値となります。
3軸の連行荷重の場合にSmax(せん断力最大)の集計をする時、,「異符号区間に載荷されている軸重」を”考慮しない”とした場合には、負の影響値領域にあるP3は計算されません。(無視される)
Smin(せん断力最小)の集計をする時には、逆にP1,P2は計算されません。

「異符号区間に載荷されている軸重」を”考慮する”とした場合には、P1,p2,P3が正負いずれの領域にあっても計算されます。

    
Q1−53. 主桁自重、橋面荷重等の地震時荷重の載荷高さ(軸線と荷重載荷位置)が異なる場合、どのように入力したらよいか
A1−53. 主桁自重、橋面荷重等の地震時荷重は、入力された自重及び橋面荷重から内部生成されますが、部材軸線に載荷されます。
地震荷重の載荷高さが異なる場合には、内部生成された荷重データに17:分布モーメント荷重(部材軸線と載荷位置差(高さ)×水平地震荷重)を追加してはどうでしょうか?
一度計算した後で、「結果確認」−「設計用諸量(予備計算結果)」−「作用荷重(FRAME)(面内)」で荷重データを追加した後に”データロック”をして再計算して下さい。
    
Q1−54. UC-BRIDGEで読み込むことのできる製品を教えてください
A1−54. 他製品との連動につきましては下記をご確認ください。
 http://www.forum8.co.jp/tech/uc1win-config.htm
    
Q1−55. アーチ橋の入力は可能でしょうか
A1−55. 以下のようにモデル化すれば計算できます。

アーチ部 ・・・ RC部材→橋脚部材とする
鉛直財 ・・・ RC部材→橋脚部材とする。アーチ部と違う材質の場合には、
「材質データ」で別途登録する。
補剛桁 ・・・ PC中空床版橋→主桁部材とする

RC計算において何か不足していれば、恐れ入りますが、部分的に弊社「RC断面計算」をご利用いただきたいと思います。
    
Q1−56. BLOCK入力、数値入力で仮想部材厚が計算されない
A1−56. 「BLOCK入力」または「数値入力」の場合は仮想部材厚の自動計算が行われず入力値をそのまま用います。
    
Q1−57. 旧道示の荷重ではT荷重の入力が出来ない
A1−57. 旧活荷重T-12には対応していないため、現行活荷重のT荷重(AorB)を選択して荷重強度を変えて下さい。
    
Q1−58. UC-BRIDGEについての質問なのですが、プレテン製品の構造計算には対応していないのでしょうか
A1−58. UC-BRIDGEでは、基本的にポステンを対象としており、プレテン特有の計算ができません。
プレテン特有の計算として以下のような計算項目に対応できません。
・コンクリートの応力度を計算する時の、主桁自重、直後プレストレスに対する抵抗断面はPC換算断面になる(ポステンでは純断面)。
・導入前のレラクセーションによるプレストレスの減少を考慮する。
・弾性変形による減少量を求める式が違う。
    
Q1−59. 入力可能な箱桁のbox数の制限はあるのでしょうか?
A1−59. 箱桁断面生成時には、室数30くらいまで生成可能ですが、これまでの利用実績では3室程度が最多です。
    
Q1−60. 歩道を幅員左右に設定する方法を教えて欲しい
A1−60. 以下手順で操作して下さい。
1.幅員データ項目定義入力表にて新規の幅員項目を作成し、左側・右側の両歩道の定義を
  同時に行います。
  1行目:左側:歩道外側/地覆内側、左側:縁石外側/歩道内側
  2行目:右側:縁石外側/歩道内側、右側:歩道外側/地覆内側
2.構造定義入力表の「歩道取り扱い幅員定義」で上記作成した項目を選択します。
    
Q1−61. 温度差荷重を使用したい場合に利用できる断面形状を教えてください
A1−61. 温度差荷重を使用できる断面形状は、箱桁断面、WT断面のみとなっています。
    
Q1−62. 単径間の現場打ちの中空床版橋の設計をしようと思います。ジェネレータには格子モデルと格子モデルV8とがありますがこの二つのジェネレータの使い分けは何でしょうか。
A1−62. 2つの格子モデルジェネレータの機能比較表を以下に示します。比較表で示すように「格子(Ver.8)」の方が複雑な構造モデルや多機能対応となっていますが、その分入力項目が多くなります。


    
Q1−63. [断面データ]でブロック入力を行った場合、ねじり定数Jは自動算出されないのか?
A1−63. ブロック入力による断面で、ねじり定数Jを計算することはできます。
[設計条件]で「Frameの面外計算」を「する」として計算実行して下さい。結果確認の[解析用断面性能]にて、各着目点におけるねじり定数Jを確認することができます。
    
Q1−64. 横方向の設計において、横締めPC鋼材の二次力を算出するために、鋼材配置形状が変化する位置(IP点)に節点を設ける必要はあるか?
A1−64. 構造物用の骨組みモデルとPC鋼材のIP点を一致させるように、骨組モデルに節点(照査点)を設ける必要はありません。
鋼材応力度などは、入力されたPC鋼材のIP点で計算し、照査点位置での数値に内部的に処理しております。
    
Q1−65. 連続桁ジェネレータの[鋼材データ]入力で、第1径間へのL2の入力が考慮されない
A1−65. 「支点No開始」に1、「支点No終了」に2と入力すると、支点1〜2が最終径間扱いになるために、L2.L3の入力が無効になります。
「支点No開始」に1、「支点No終了」に4と入力すると、支点3〜4が最終径間になり、支点1〜2,支点2〜3ではL2,L3が有効になります。
    
Q1−66. 設計断面ごとの鋼材配置データについて、鉄筋については[鋼材配置データ]−[主鉄筋]で設計断面ごとのデータを作成できるが、設計断面ごとのPC鋼材についてはどこで入力すれば良いか?
A1−66. 各断面におけるPC鋼材の配置デ−タは、[鋼材配置データ]−[PC鋼材]で入力された情報から内部生成されます。内部生成された各断面の鋼材配置は、結果確認の[照査用断面データ]-[全鋼材配置(着目点毎)]で確認できます。
横方向のPC鋼材の配置については、[鋼材配置データ]−[PC鋼材]で入力された「配置ウェブNo.」と「ウェブからのずれ」から生成されます。
    
Q1−67. 斜引張鉄筋の応力照査などにおいて用いられている係数kの下限値は、どこで変更できるのか?
A1−67. [設計の考え方]−[せん断・ねじり照査]画面の「Scに乗ずる「k=1+Mo/Md」の最小値」にて変更できます。
    
Q1−68. PC鋼材の降伏点強度は何に使用しているのか?
A1−68. 鋼材応力度の計算において、許容応力度が降伏点強度の90%となるように計算しています。
    
Q1−69. フレームモデルにおける旧活荷重のTT-43荷重について、反力の計算でのみせん断力用の割増係数を用いるにはどうすればよいか
A1−69. [入力データ編集]-[構造解析データ]-[活荷重]-[荷重強度]画面において、「反力割り増し用コード」に「S用」を選択してください。
    
Q1−70. せん断鋼棒を考慮した計算をしたいと考え、[鋼材配置データ]-[せん断補強鉄筋]画面でa'やAp'など入力したが、結果を確認すると全く考慮されていない
A1−70. 恐れ入りますが、複数行の入力で同じ断面を指定することはできません。
せん断補強筋やせん断鋼棒について、併せて1行で入力してください。
    
Q1−71. PC鋼材を配置しているのに、[結果確認]-[鋼材計算結果]-[プレストレス導入度]画面で「結果がありません」と表示され、何が原因で結果が表示されないのかわからない
A1−71. [入力データ編集]-[基本データ]-[使用材料]画面において、コンクリートの入力で「コンクリート構造」に「RC」が選択されていると、そのコンクリートを使用した部材の照査がRC断面照査になります。「PC」に変更してください。
    
Q1−72. 平面的に拡幅している橋梁において、PC鋼材を平面的に直線配置する場合と拡幅なりに配置(斜めに配置)する場合とで鋼材延長が大きく異なる場合、どのように入力すればよいか
A1−72. PCケーブルの平面配置の折れ角(緊張端)という機能があり、以下の手順にて設定が可能です。
<手順>
(1)[設計の考え方]-[鋼材計算]画面-[鋼材計算]タブにおいて、「PCケーブルの平面配置の折れ角(緊張端)」に「考慮する」を選択してください。
(2) [鋼材配置データ]-[PC鋼材]画面において、「左(右)平面配置の折れ角」、「左(右)定着端から折れ点までの距離」及び「左(右)折れ点への挿入半径(m)」をそれぞれ入力してください。
※なお、追加できる平面折れ点は左右それぞれ1か所までです。

この入力は、角変化量αhを計算し、鉛直方向の角変化量αvと合成した値を求め、摩擦による鋼材応力度減少量の計算に使用されます。
ただし、
・PCケーブルの配置長
・断面内の横方向配置位置
には、全く反映されません。
    
Q1−73. その他追加荷重で作成した荷重が曲げには考慮されるがせん断には考慮されない
A1−73. 任意荷重が支点移動Mmaxなど曲げにのみ生成されている場合が考えられます。
その場合、せん断照査は「13 支点移動Smax」、「14 支点移動Smin」をセットしますので組み合わされません。
    
Q1−74. 節点および部材はいくつまで入力できるか?
A1−74. 節点および部材は、3000個まで入力できます。
なお、3000個を超えると、計算実行時にエラーメッセージを表示して計算が中断されます。
    
Q1−75. 外ケーブルはエクストラドーズド橋の設計の為だけでの対応になりますか?
補強設計を行う場合、外ケーブルを補強材として使用することは出来るのでしょうか?

A1−75. エクストラドーズド橋以外でのご使用も想定しております。
外ケーブルを補強材としてお使いいただくことは可能と考えます。
    
Q1−76. 断面内に二種類の鉄筋を配置できますがこちらはRC巻き立てのような補強になるのでしょうか?
A1−76. RC巻き立てのような補強の場合でも、新規の設計の段階から二種類の鉄筋を用いる場合でもお使いいただけると考えます。
    
Q1−77. 格子モデルにおいて、横桁の自重はプログラム内部で計算及び載荷されるか?
A1−77. 横桁自重はプログラム内部で計算及び載荷されません。
[構造解析データ]-[死荷重]-[横桁自重]画面でご入力いただく必要があります。
    
Q1−78. アーチ形状のように、フレーム軸線の傾きが部材ごとに異なるモデルを作成する場合には、PC鋼材をどのように配置すればよいか。
A1−78. 部材ごとにフレーム軸線の傾きが異なる場合は、PC鋼材の鋼材座標系を部材ごとに設定する必要があります。
[鋼材配置データ]-[PC鋼材]画面において、鋼材グループごとの適用部材を1グループにつき1部材のみとしたうえで、『鋼材座標系の変更』より「実行」ボタンを押していただきますと、その部材について鋼材座標系の角度がセットされます。
その後、セットされた鋼材座標系に沿って鋼材配置をご入力くださいますようお願い致します。
    
Q1−79. 格子モデルにおける節点データの入力規則
A1−79. 格子モデルでは節点番号を、起点から終点(画面左から右)、
起点から終点を見た断面で左から右(画面上から下)に向かって増加させる必要があります。
例えば、起点(画面左側)から
 G1:1、2,3,・・・ 
 G2:4,5,6、・・・ はOKで、
 ============================
 G1:99、98,97,・・・
 G2:92,91,90、・・・はNG
となります。
また、支承線とする横断線を決める際の節点番号も同様に、起点から終点、
起点から終点を見た断面で左から右に向かって入力することになります。
    
Q1−80. [支点データ]画面において「ケース一括指定」画面でチェックを外して確定後、再度開くと全ケースがチェックされた状態になるのはなぜか。
A1−80. 「ケース一括指定」機能は、各荷重ケースに対し1つずつ支点ケースを設定する手間を省くため、「ケース一括指定」画面で選択した荷重ケースに対し、現在表示されているタブの支点ケースを一括で設定するためのものです。
荷重ケースのチェックを外せば支点ケースが外される訳ではなく、チェックをした荷重ケースの支点ケースを上書きするといった仕様となります。
そのため、「ケース一括指定」画面における荷重ケースのチェック状態は保存しておらず、画面を開くたびに全てのチェックが入った状態となります。
    
Q1−81. 格子モデルにおいて固定支承・可動支承とする場合、どの支点コードを指定すれば良いのか
A1−81. 本プログラムでは、主桁および横桁から構成される平面格子構造モデルに対して面外骨組解析を行います。
全体座標系として、橋軸方向にX軸、橋軸直角方向にY軸、鉛直上方にZ軸、をとっています。
面外解析時に考慮する格点の自由度は、X軸回りの回転変位、Y軸回りの回転変位、Z軸方向の鉛直変位の3成分で、これ以外の変位要素(X軸方向の変位、Y軸方向の変位、Z軸回りの回転変位)は考慮できず、内部的には固定扱いとなります。

支点条件コードは、次のようになります。
(1)固定 :X軸回りの回転変位=固定、Y軸回りの回転変位=固定、Z軸方向の鉛直変位=固定
 →上部工の桁端が下部工(橋台や橋脚)と一体となったラーメン構造の支点部に相当
(2)XYピン:X軸回りの回転変位=自由、Y軸回りの回転変位=自由、Z軸方向の鉛直変位=固定
 →ピボット支承と呼ばれる支点に相当
(3)Xピン :X軸回りの回転変位=自由、Y軸回りの回転変位=固定、Z軸方向の鉛直変位=固定
 →主桁軸回りにのみ回転できる特殊な支点に相当
(4)Yピン :X軸回りの回転変位=固定、Y軸回りの回転変位=自由、Z軸方向の鉛直変位=固定
 →一般にいうピン支点、単純支点と呼ばれる支点に相当
(5)バネ支点:X軸回りの回転バネ値、Y軸回りの回転バネ値、Z軸方向の鉛直バネ値を入力します。
 0入力はその方向のバネが無い自由な状態、-1入力はその方向の変位を固定した状態となります。




    
Q1−82. 床版による分配効果を考慮したい
A1−82. 床版による横方向の分配効果を考慮する場合は、格子モデルにて床版部分をある分割数で分割し、仮想横桁としてモデル化を行ってください。
一般的に、格子モデルの横方向分配効果は、以下に影響されます。
1)剛な横桁が多数配置されている
2)主桁のねじり剛度が大きい
横桁が配置されていない、あるいは配置されていても剛度が小さいという状況では荷重は横方向に分配されず、荷重が載っている直下の主桁しか負担しません。
    
Q1−83. 支点条件変化による仮固定の解放後も鉄筋拘束力の反力が消えない。
A1−83. Ver.10.6.9で支点条件変化による鉄筋拘束力の解放に対応しました。 [分割施工データ]-[基本データ]の「構造変化に伴う荷重(撤去解)」にあるスイッチ「鉄筋拘束力も算出する」にチェックを入れて計算を行ってください。
    
Q1−84. 主桁のねじり剛性を終局時だけ無視する設定はあるか。
A1−84. ねじり剛性を無視する終局荷重時のデータを別に作成いただき、
[結果確認]-[設計用諸量(予備計算結果)]-[解析用断面性能]にて「ねじり定数J」に微小値を設定することでご対応ください。
    
Q1−85. 鋼材1の種別を外ケーブルとして材質を変更しても、計算実行後には変更前の材質にリセットされてしまう。
A1−85. 製品の仕様上、外ケーブルを材質に追加して用いる場合は、[基本データ]-[使用材料]画面の鋼材3を外ケーブルとしていただく必要がございます。
内ケーブルを使用しない場合にも「使用する鋼材種類数」を3とし、必ず内ケーブル1→内ケーブル2→外ケーブルの順で表を入力してください。
    
Q1−86. 格子モデルに温度差及び温度変化荷重を考慮したい。
A1−86. 温度荷重や乾燥収縮などの部材軸方向荷重に対する計算は、格子モデルの面内解析にて行われます。
但し、UC-BRIDGEでは面内荷重の自動計算には対応しておりませんので、別途適切な面内解析等により求めた断面力を結果確認の[設計用諸量(予備計算結果)]-[作用荷重(FRAME)(面内)]に貼り付けて解析を実施してください。
なお、断面力の貼り付け後には、データロック(鍵のマークのボタンを押下)を行ってください。
    
Q1−87. [設計の考え方]-[構造解析]の「一括施工時のクリープ解析」は、どのような意図で表示されるスイッチなのか。
A1−87. 道示T2.2.5(7)にクリープ、乾燥収縮による不静定力の算出について規定されています。これによれば構造系に変化がない場合クリープの影響を考慮しなくて良いとなっています。このために、本製品でも一括施工で計算する場合はクリープ分はまったく考慮しません。これは、道示Tp.43の解説にあるように「クリープによって変形が増加するのみで、クリープによる断面力は生じない」からです。このことは主桁自重などの死荷重だけでなくプレストレスについても言えることです。

一般的には上記のとおりなのですが、同じページに「プレストレストコンクリート斜張橋では、桁を一度に施工した場合でも斜材にはクリープ性状の異なる材料を使用するため、クリープによって不静定力が生じる」とあります。つまり、一括施工の場合(構造系が変化しない)であっても状況によってはクリープ力が生じる可能性があり、そのときはそれを考慮することが良いとなります。その状況とは以下のような場合です。
 1)地盤条件としてバネ支点、分布バネ部材が使用されているとき
 2)支承条件として二重節点バネが使用されているとき
 3)異なる材料が使用されていてクリープの進行度が部材間で異なるとき
 4)クリープしない鋼製橋脚や鋼桁が混在しているとき
(道示の斜張橋の例は上記の3)あるいは4)に該当)

本製品では分割施工のときにクリープ分を考慮しますが、一括施工であっても上記のようなモデルの場合、あるいはクリープ現象を考慮した変位を求めたいときはオプションが用意されています。設計の考え方−構造解析にあるオプション「一括施工時のクリープ解析」を’実行する’と設定して計算を行なうと主桁自重、橋面荷重、プレストレスについてクリープ分を求めます。




 2.解析関連

Q2−1.

主桁自重(弾性分)補正分とは何を指すのか?
A2−1. 弾性分を計算するとき、ステップスタート時のヤング係数を用いて計算を行っており、Ec(t2)-Ec(t1)分が考慮されていないことになります。その分を正しく計算するというのが、「補正分」の意味するところです。実際には、iステップの一つ前のステップまでの累計変位よりプレストレス荷重を載荷しています。
 
Q2−2. 支点バネのチェック方法は?
A2−2. バネ値のチェックは、以下が0となるように入力されているかをチェックしております。
Kxx・Kyy・Kmm+  ・  Kxm・Kyy・Kxm-
Kxy・Kym・Kxm+  ・ Kxy・Kxy・Kmm-
Kxm・Kxy・Kym-  ・ Kxx・Kym・Kym
 
Q2−3. 『任意形格子桁の計算』から連動する断面力とは、どのようなものか?
A2−3. 『UC-BRIDGE』における“断面力”には、次の2種類があります。
(1)FRAME計算結果としての断面力
 …FRAME計算(解析計算、直プレ2次力の計算)の結果そのもの。「結果描画」では、これによって描画を行っている。
(2)設計用の値としての断面力
 …「数値確認・修正」画面の表の値。通常はFRAME計算結果と同じだが、格子結果の読み込み、直接入力による変更が可能。以降の照査に使用される。

格子結果を取り込んだ場合には、結果描画や、反力、変位等の確認はできません。
 
Q2−4. 影響線の結果を確認する方法は?
A2−4. 計算実行後に、「ファイル」メニューの「内部計算時自動生成フレームの出力」メニューにおいて確認ができるようになっております。

本画面の「結果表示」タブにおいて、「活荷重−活荷重」スイッチをチェックし「実行」ボタンを押してください。表示された画面の「IL」タブの2行目左あたりに「影響値」ボタンがございますので、そちらをマウスでクリックしてください。
各ボタンの説明に関しましては、ボタン上にマウスを移動させればヒント表示されるようになっております。

 
Q2−5. Eφに用いるクリープ係数と、δφに用いるクリープ係数はなぜ異なるのか?
A2−5. 荷重は、同じ部材に対して、複数ステップで載荷されるので、載荷されたときの部材のクリープ係数がそれぞれ違っているためです。
δφは各ステップのクリープ係数の進行度を用いて計算した和になります。
δφ=Σ[δe(t0i)・{φ(t2i-t0i)・φ(t1i,t0i)}]
添付図のように、Step1で載荷した荷重による変位によるクリープ解を算出する場合にはABCのライン、Step2で載荷した荷重によるものはA’B’C’のラインになります。
 
Q2−6. 応力度では余裕があるのに、必要鉄筋量Asreqが不足しているという結果がでるのはなぜ?
A2−6. 表示される必要鉄筋量は断面に配置する全鉄筋量を意味しているので、この値と実配筋された引張鉄筋量を比較しても意味がありません。
引張側の必要鉄筋量を知りたい場合は入力された各段の断面積比で分けてください。そのように計算した鉄筋量は応力度に余裕があるなら、入力された鉄筋量に比べて少ないはずです。
    
Q2−7. ヘルプに「一括施工で構造系が変化しない場合にはクリープ力は生じないが、支点条件をバネ支点とすると、クリープ力が生じ設計上無視できない状況になり得る」とあるが、バネ支点にするとなぜ、クリープ力が発生するのか?
A2−7. クリープとは持続荷重による変形が時間の経過とともに増加していく塑性的な現象です。この現象では初期に発生した応力状態(断面力など)は変化せず変形だけが変化します。これと対比される現象としてリラクセーションがあり、こちらは変形は変化せず応力が変化する現象になります。
一括施工で構造系が変化しない場合は一般的に変形だけが変化し、最初まっすぐな梁として作成されたものが時間の経過と共に曲がった梁になってしまいます。しかし応力状態は最初のままです。たとえば単純桁の支間中央の曲げモーメントはM=w・L^2/8 (w:分布荷重、L:支間長)であり、時間が経過しても変わりません。このことは、支点条件がピンでなく固定の状態であっても一括施工されていれば、このような状態になります。
クリープ力とは、クリープによる変形を拘束する作用によって自由な変形を抑えるられることで生じる不静定力(あるいは2次力)です。
もし支点条件がバネになっていると、単純桁部分はクリープが生じて変位が増大しますが、バネ支点は最初に生じた弾性変位しか生じず、クリープ変位が進まない状態になります。つまり、バネ支点のクリープ変位(たとえば地盤のクリープなど)を考慮していない解析、あるいは、考慮していてもバネのクリープがコンクリートのクリープ進行度と異なるクリープであれば、構造全体系で見るとクリープ変形が抑えられる状況となり、クリープ力が生じます。
ちなみに、バネ支点ではなく固定支点の場合(上記のように、クリープ力は生じない)、この支点で支点としての弾性変位が生じないのでクリープ変位も生じない、よってクリープ力は生じない、となります。(水平ローラー支点などで生じる水平変位は部材端の変位であって、支点の変位ではない)
    
Q2−8. 乾燥収縮で温度を入力した場合と、温度変化で温度を入力した結果は異なるか?
A2−8. フレーム解析で断面力を求める点からみれば大きな違いはありません。同じ温度荷重を入力すれば同じ断面力が得られます。

しかし、この両者は荷重が載る時期(考慮される時期)が異なり、乾燥収縮はコンクリートの養生期間が終了した時点から自重と共に生じると考え、温度変化は設計計算上は構造物が完成したときから活荷重と同じように考慮されます。したがって、乾燥収縮はPC鋼材の有効鋼材応力度に影響し導入されるプレストレスそのものが変化しますが、温度変化はそのようなことはありません。
    
Q2−9. グラウトを供用開始の1ステップ前にして橋面荷重も供用開始の1ステップ前で載荷しているが橋面荷重の応力度の計算が純断面性能で計算される。
A2−9. グラウト工施工ステップで指定したステップではそのエンド時から換算断面諸量が使用され、スタート時は未だ換算されていない諸量が使用されます。
橋面荷重の場合、最終ステップの1つ前で荷重が載荷されるのでスタート時ではまだ換算断面諸量は使用されません。最終ステップの1つ前のスタート時から換算断面を使用したいときはその1つ前のStepでグラウト工を施工してください。
    
Q2−10. 「WTの解析・照査断面」で、『1ウェブ』にチェックした場合、PC鋼材・鉄筋の入力は、片側当りの本数を入力すればよいか
A2−10. 片側当りの本数を入力して下さい。PC鋼材、鉄筋だけでなく、橋面荷重もそのウェブが負担する分だけを入力してください。
    
Q2−11. T荷重載荷の場合、反力が車1台分しか載荷されていない。
示方書の規定通りに主載荷2台,従載荷2台を考慮する方法は?
A2−11. 「入力データ編集」-「活荷重」−「荷重強度」にある「T荷重強度」をご確認下さい。
計算にはこちらに入力された値が使用されますので、幅員方向に2台載荷したい場合は、

 200kN×2=400kN

をセットして下さい。
(デフォルトでは荷重強度200kN(1台分)となっております)
幅員に応じて自動的に台数を設定することは行なっておりません。
    
Q2−12. 「断面力計算」では有効幅を考慮せず、「曲げ応力度計算」では有効幅を考慮する方法
A2−12. 基本データ−設計条件にあるオプション「フランジの有効幅」を’考慮しない’と設定した場合はすべての処理で有効幅を考慮しません。
「断面力計算では有効幅を考慮せず全断面有効で行い、曲げ応力度計算は有効幅を考慮して応力度計算を行う」ようにしたい場合は
 ・基本データ−設計条件にあるオプション「フランジの有効幅」を’考慮する’
 ・設計の考え方−構造解析にあるオプション「解析用断面諸量」を’全断面有効’
と設定してください。
    
Q2−13. 斜材の断面力算出時、影響線を確認する方法
A2−13. 計算実行後に、「ファイル」メニューの『「FRAMEマネージャ用」のファイル保存・結果確認』において確認ができるようになっております。

画面で結果を確認するには、「FRAME結果の確認」タブにおいて、「活荷重(設計時)(FRAME/IL)」にチェックし「結果表示ダイアログ」を押してください。

「FRAMEマネージャ」で読み込み可能なファイルへ保存したい場合は、「FRAMEファイルに保存する」タブの「活荷重(FRAMEモデル)」タブを選択し、出力したい項目にチェック後「ファイルに保存する」を押してください。

上記手順で保存した「.$O1」ファイルは以下の手順で読み込んでください。
1.「FRAMEマネージャ」を起動し、製品起動時に表示される「ファイル読み込み選択」を「キャンセル」または「×」で閉じる
2.「FRAMEマネージャ」のメインメニューを「ファイル」−「ファイル読み込み」−「他製品データの読み込み」とたどる
3.「他製品データの読み込み」で「ファイルの種類:SI対応版他製品データ(*.$01)」を選択する(選択されていない場合は▼をクリックするとファイルの種類が選択できます)
4.「FRAMEマネージャ」で読み込みたい拡張子「*.$01」のファイルを選択し「開く」を押す
※「開く」を選択すると「新規プロジェクト」が表示されるので、こちらで任意のプロジェクト名称を設定し「OK」を押すとファイルの読み込みが行われます

読み込み後「ファイル」−「名前を付けて保存」を実行すると拡張子「*.FSD」で保存されます。

※「$01」と一緒に保存される「$O3」ファイルは、ILの荷重データです。
「$O3」ファイルは「$O1」とペアで保存されています。
「FRAMEマネージャ」では、読み込み時に「$O1」ファイルを選択すれば「$O3」ファイルの内容も自動的に読み込まれ、活荷重の計算ができます。
(「$O3」単独でのファイルの読み込みには対応しておりません。)
    
Q2−14. 支点移動を設定したが、断面力がゼロとなる
A2−14. 支点移動を設定する場合には、支点条件で移動する方向が固定されていなければなりません。
例えば、y方向のバネ値(Ky)が設定されている場合、Ky=-1とすれば、y方向が固定され支点移動の計算が可能となります。
    
Q2−15. 活荷重反力の結果に衝撃を含んでいるか
A2−15. 活荷重反力に衝撃を含むか否かを選択できるようになっています。
入力データ編集−構造解析データ−活荷重ー基本データ で「反力計算時の衝撃係数」 を 「考慮する」か「考慮しない」どちらかを選択して下さい。
    
Q2−16. 格子モデルで活荷重反力が表示されない
A2−16. 「荷重の組み合わせと割増係数」の画面右端の「抽出荷重」で「Z軸反力着目」にチェックされていない場合、活荷重反力Rzmax、Rzmin 及び 活荷重変位δzmax、δzminの結果は表示されません。
N着目、Z軸変位着目、Z軸反力着目に共通したフラグになっています。
このフラグは、FRAME面内モデルの場合、活荷重軸力Nmax、Nminを計算するか否かを格子モデルの場合、活荷重Z軸変位δzmax、δzminと反力Rzmax,Rzminを計算するか否かを判定します。
    
Q2−17. 格子モデルで横桁に作用する断面力を確認したい
A2−17. 計算を実行した後に「結果確認」タブを押した状態(計算が正常終了するとこの状態になります。)で「構造解析結果−断面力」をクリックすると各荷重ケースの断面力が画面に表示されます。
断面力結果表で着目点の結果をクリックすると、画面上の構造図の部材がピンク色に変わります。
また、各着目点毎に断面力結果を確認する場合には、「構造解析結果集計−設計断面力(着目点毎)」をクリックして下さい。
    
Q2−18. 格子モデルの円孔ホローの解析用断面諸量の計算で総断面積が手計算したものと一致しない
A2−18. 格子モデルの円孔ホローの解析用断面諸量の計算では、円弧部分を直線補間して計算しているため、ご指摘のように円形として計算した諸量との差が生じます。
「設計の考え方」−「構造解析」で、円孔ホローの分割数を大きく(100程度)して頂くと、円形として計算した値とほぼ一致します。
    
Q2−19. プレ2次弾性分の解は、プレ1次力の弾性変位ではないでしょうか?
A2−19. お考えのように「35:直プレ2次(鋼材1)」の変位が、「導入直後のプレストレスによる変位」です。これは、断面力の出力ではプレストレス1次と2次を区別しているので同様な形式で変位結果も出力してしているのですが、変位については1次、2次の区別はないのですが、同じ「基本荷重ケース名」を使用しているためです。誤解を与えるような表記になっていて申し訳ありませんが、このように読み替えて使用していただきますようお願いいたします。
    
Q2−20. ねじり剛度が知りたい
A2−20. FRAMEモデルの場合には、入力データ編集−基本データ−設計条件の「Frame面外計算」を「する」にして、計算終了した後に結果確認− 「解析用断面性能」で確認できます。
印刷では「出力設定(Ver.7)」で、「入力データ」−「構造解析データ」−「解析用断面性能」にチェックを入れると出力します。
    
Q2−21. 反力、変位が計算されない
A2−21. セット計算画面で「固定荷重処理を行う」と「活荷重IL処理を行う」にチェックが入っているかご確認ください。
一度計算を流した後で、再計算する場合にどちかの荷重処理に影響が無い場合には前回計算結果がそのまま残るのですが、一度もこの 処理が実行されない場合には、反力、変位が計算されません。
    
Q2−22. PC2径間、単純箱桁曲線橋、格子モデルに対して、活荷重がどのように載荷されているのか
A2−22. 格子モデルの荷重集計方法の基本については、下記ヘルプをご参照ください。
ヘルプ[計算理論及び照査の方法]-[構造解析 格子]-[集計処理]曲線橋の場合には、横断面は橋軸方向中心線の法線方向として定義されます。
    
Q2−23. 「任意格子桁の計算」で算出した断面力(ねじりモーメント)をUC-BRIDGEに読み込ませる場合の断面力の割り当て方法を教えていただけないでしょうか?
(座標値を使用して補間しているのでしょうか?)
A2−23. 「任意格子桁の計算」で算出した断面力(ねじりモーメント)をUC-BRIDGEに読見込む時は、「任意格子桁の計算」で出力したGTBファイルから主桁に対して、UC-BRIDGEの部材を指定させて読み込みます。
詳細は、ヘルプ操作方法−ファイルの入出力−格子結果の取り込み(計算設定)をご参照下さい。
    
Q2−24. WT桁のねじり定数Jの計算方法が整合しない
A2−24. ダブルT桁断面の場合はブロックの分割を2パターン計算し大きいほうの値を採用しています。
詳しくはヘルプねじり定数・ねじり係数 [計算理論及び照査の方法]-[断面照査]-[ねじり定数・ねじり係数]
    
Q2−25. 一括施工の場合に、材料のセメント種類を部材によって変えても結果出力で同じクリープ係数が表示されているのはなぜか?
A2−25. 一括施工の場合は、「基準値」のコンクリートA〜Dの各材料にクリープ係数を入力することになります。この入力値が同じためと思われます。
    
Q2−26. クリープの計算式について、道示以外で式の根拠が載っている文献はあるか?
A2−26. 「コンクリート構造物の応力度と変形 川上洵他訳 技報堂出版 1995年」、「コンクリート道路橋設計便覧(H6.2)(社)日本道路協会」の「19.2.3 クリープ・乾燥収縮差」(p.404〜)等が参考になると思います。
※ヘルプ[概要]-[プログラム機能概要]-[参考文献]にその他文献が掲載されています。
    
Q2−27. [構造解析結果集計]-[設計断面力(着目点毎)]の「直プレ2次(鋼材1)」と「有プレ2次(鋼材1)」は何を表しているのか?
A2−27. 本製品の有プレ2次の扱いは次の通りです。
分割施工時ではステップのスタート時に導入されたプレストレスがそのまま変化しないで持続していると仮定して計算し、その結果を「直プレ2次」にセットしています。しかし実際にはクリープ・乾燥収縮などにより鋼材応力度が減少するので、その影響刄ミpを新たなプレストレスと考えて計算し、その結果を「クリープロス」にセットしています。そして、内ケーブル(PC鋼材1、PC鋼材2)、外ケーブルに関わらず、有プレ2次力は以下のように処理しています。
 一括施工時:有プレ2次=直プレ2次×有効係数
 分割施工時:有プレ2次=直プレ2次+クリープロス
    
Q2−28. 乾燥収縮および温度変化による支承の反力は、どのように算出されているか?
A2−28. (1)乾燥収縮
乾燥収縮の計算は、道路橋示方書に準拠して計算する場合、コンクリートの材令と仮想部材厚に関する関数から乾燥収縮度εcsを計算し、このεcsから換算温度荷重によりFRAME計算しています。
分割施工の場合は、εcsの計算結果は「結果確認」−「設計用諸量(予備計算結果)」で確認できます。
また、FRAME計算で用いる「換算温度荷重」は、「結果確認」−「設計用諸量(予備計算結果)」−「作用荷重(FRAME)(面内)」で確認可能です。
(2)温度荷重
温度荷重は、次式により、軸力に変換されて載荷されています。
N=Δt×α×Ec×A
 ここで、
 N :導入軸力
 Δt:軸力と等価な温度差
 α :線膨張係数
 Ec :材料のヤング率
 A :部材断面積
ラーメン構造のような不静定構造では、鉛直部材と水平部材で拘束される部材同士の剛度差によってモーメントが発生し、またその剛比によって分配されます。
このため、断面二次モーメントが異なれば剛比が異なり、力の釣り合いが変化することによって、部材に生じる軸力や曲げモーメント、せん断力分布に影響します。
ゆえに、モデルにより発生するモーメントは変わります。剛度が強い部材であればモーメントも大きくなり、与える軸力(温度荷重)が同じであっても、剛比が異なれば結果も変わることになります。
    
Q2−29. 鉄筋拘束力によりせん断力が発生する場合があるが、発生するのは曲げモーメントと軸力だけではないのか?
せん断力を考慮して照査(ウエブ圧壊等)しても良いのか?
A2−29. [入力データ]-[設計の考え方]-[鋼材計算]-[鋼材計算]画面で、「鉄筋拘束力の2次力をFrame計算する」とした場合に、鉄筋拘束力の計算は、曲げモーメントと軸力をプレストレス荷重(1次力)として載荷してFRAME計算を行い、(1次力+2次力)を鉄筋拘束力による断面力として扱います。
このようにFRAME計算を行うとした場合で、荷重であり1次力であるMiとMjが、着目部材のi端側とj端側で異なる場合は、せん断力が生じます。よって、せん断力が生じることは問題ありません。
このせん断力を用いて照査することも問題ないものと判断しております。
    
Q2−30. 自重によるY方向の変位δyと主桁自重によるたわみ量の値が異なるのはなぜか?
A2−30. UC-BRIDGEでは、変位は全体座標系で骨組み解析した結果です。
一方、たわみ量は主に主桁の上げ越し(下げ越し)検討を目的として、部材軸直角方向の変位に変換しています。
従って、部材軸が全体座標系のX軸と平行の時は、変位=たわみ量となりますが、傾きのある場合には、異なる値となります。
    
Q2−31. 多主版桁の面内フレームモデルにおいて、上部工だけでなく下部工もモデル化した場合に、[設計の考え方]-[構造解析]画面の「WTの解析・照査断面」で「1ウェブ」を選択した時は、下部工の条件(剛性・バネ・荷重など)はどの様に扱われているのか?(単純に1/主桁数にされる?)
A2−31 Q2-10もご参照ください。
1主桁に変更した場合は、1主桁あたりの構造モデル、荷重モデルはご自身で変更していただくという扱いになります。つまり、入力された荷重条件、構造モデルの通りに計算することになります。
下部工のモデル化につきましても、内部的に「単純に1/主桁数にされる」というような扱いは行っておりませんので、設計者様のご判断でモデル化して頂きたいと思います。
    
Q2−32. 一括施工モデルの場合に、[設計の考え方]-[構造解析]画面の「一括施工時のクリープ解析」を「実行しない」としても、[構造解析結果集計]-[たわみ量]の照査結果において、クリープによるたわみ量δφが計算されているのはなぜか。
A2−32. クリープによるたわみ量δφについては、「一括施工時のクリープ解析」のスイッチによらず、以下の式により計算しております。
δφ1 = δd0・φ1 + δd1・φ2 + (δpt1+δpe1)/2.0・φ
ここに、
 δd0・・・主桁自重によるたわみ量(mm)
 δd1・・・橋面荷重によるたわみ量(mm)
 δpt・・・直プレによるたわみ量(2次力を含む) (mm)
 δpe・・・有プレによるたわみ量(2次力を含む) (mm)
 ※[設計の考え方]-[鋼材計算]画面-[一括施工時の設定]タブの「直プレ2次力をFrame計算する(一括施工時)」が
 「する」の場合  : δpe はFrame計算で求める
 「しない」の場合 : δpe = δpt・η
    
Q2−33. 温度差によるせん断力が各径間で一定にならないのはなぜか。
A2−33. 温度差荷重は内力なので、他の荷重種類(外力)とは異なり外的につりあい状態にあります。そのため、曲げモーメントMi、Mjだけを作用させるとこのつりあい状態が確保できないので、下記の式により算出したせん断力を1次力として作用させています。
S=(Mi-Mj)/l  (l:部材長)
よって、同じ径間でも部材によってせん断力が異なる値になります。
    
Q2−34. 活荷重による断面力がどの位置に載荷して得られたものか確認するにはどうすればよいか。
A2−34. ファイルメニューの[「FRAMEマネージャ」へのエクスポート・結果確認]より、下記の手順でご確認ください。

(1)[FRAME結果の確認]タブにて、活荷重を選択して「結果表示ダイアログ」ボタンを押す
(2)フレーム計算結果画面にて、着目点に着目した結果表示に切り替える(下記画像参照)
(3)確認したい着目点および抽出キー(Mzmaxなど)を指定すると、部材力の表に位置が表示されます。


    
Q2−35. 不安定構造でないにも関わらず、計算時に「構造系が不安定」のエラーが発生する。
A2−35. [入力データ編集]-[設計の考え方]-[構造解析]にて「格点リナンバ」をしない入力を行うことでエラーが解消される場合があります。
    
Q2−36. 格子モデルにおいて、部材にピン結合を設定したところ、構造系が不安定のエラーメッセージが表示される。
A2−36. 格子モデルでは、部材の結合条件で両方の部材端をピン結合とすると構造系不安定となってしまいます。
片側のみがピン結合となるようにモデルを修正してください。
    
Q2−37. プレストレス1次力は計算されていますが、プレストレス2次力が算出されません。
A2−37. プレストレス2次力は不静定構造物にプレストレス1次力を導入したときに生じる付加的な断面力です。
そのため、静定構造物のモデルではプレストレス2次力は生じません。
    
Q2−38. 直プレ1次と有プレ1次の計算フラグを有効にしているのに、プレストレスによるたわみ量が計算されないのはなぜか。
A2−38. プレストレスによるたわみ量および移動量は、2次力を含んで計算しております。
そのため、直プレ2次および有プレ2次の計算フラグも有効となっている状態で計算していただく必要がございます。
    
Q2−39. 温度差荷重による曲げモーメントが、作用荷重と設計断面力で2倍以上の差が生じているのはなぜか。
A2−39. 温度差荷重を与えた結果として得られる値は「1次力+2次力」になっていますが、これは内力(プレストレス荷重と同様の荷重)に対する結果が入力荷重値そのもの(1次力)とそれによる不静定力(2次力)の和になっていることを意味しています。
1次力は床版の温度変化で生じる荷重であり、その他の部位に作用する力になります。
    
Q2−40. フレームモデルにて活荷重Mmaxは算出されるが、Mminは計算が行わていないのか"0.0"となっている。
A2−40. 単純桁モデルの場合は断面力の向きが交番する構造ではありませんので、活荷重Mminはいずれも"0.0"となります。
    
Q2−41. 基礎に強制変位を与えたところ支点位置に変位が生じたが、支点は固定しているため動かないのではないか。
A2−41. 支点強制変位は、拘束されており外力が加わっても本来は動きえない支点を強制的に変位させるためのものです。地盤上の構造物が不等沈下するときの影響などを解析するために用いられます。
そのため、基礎が固定されていても変位が生じます。
    
Q2−42. 活荷重載荷におけるMmin時のせん断力が、Smax時のせん断力より大きくなっているのはなぜか。
A2−42. 入力[構造解析データ]-[活荷重]-[荷重強度]画面-[L荷重p1]タブのスイッチ「着目区間の抽出方法」で『Amax?Aminによる』もしくは『ηmax?ηminによる』が選択された場合、幅員・衝撃を考慮せず影響値のみで最大/最小位置を取得しています。
そのため、幅員や衝撃係数に変化がある場合は、最大/最小位置が正確に計算されない場合があります。
Smaxのせん断力がMminのせん断力より大きくなる結果を得たい場合には、『全部』を選択し計算を行ってください。




 3.鋼材関連

Q3−1.

合成応力度において、外ケーブルの有効プレストレスは有効プレ2次力を含んだ値か?
A3−1. 分割施工の場合、「27有効プレストレス(外ケーブル)」には2次力は含まれません。外ケーブルの2次力は、13.〜15.に該当します。
一括施工の場合、「21.外ケーブル有プレ1+2次」は外ケーブルの有効プレストレスと有効プレ2次力を足し合わせた値です。
 
Q3−2. [鋼材計算]-[鋼材応力度]のσpの判定の基準となる値は何か?
A3−2. [使用材料(内ケーブル)]の中に“許容引張応力度”の項目がありますが、これに[検討ケース・割増係数]を乗じた値になります。
 
Q3−3. ある断面にPC鋼材が複数存在し、鋼材の偏心量が個々に異なる場合、プレストレスによる曲げモーメントはどのように算出しているか?
A3−3. 一括施工の場合には、内ケーブル、外ケーブルといったグループごとに、全鋼材の図心位置に全プレストレス軸力を掛けてプレストレスモーメントを算出しています。
分割施工の場合には、あるステップで緊張した鋼材グループごとに、一括施工と同様の処理を行います。
 
Q3−4. M-φ算出用軸力において、「死荷重時」と「全死荷重時」の違いはなにか?
A3−4. 「死荷重時」は、T桁で設計した場合には、場所打ち床版までを打設した時点での検討ができるようにしたものです。「全死荷重時」がこれまで(〜Ver.2.3X)の「死荷重時」にあたります。
※ヘルプ“検討ケース・割増し係数”、“バージョン情報及び改良点”もあわせてご覧下さい。
 
Q3−5. M-φ計算において、『RC断面計算』と差が生じるのはなぜか?
A3−5. 『RC断面計算』の入力時に、PC鋼材の配置は正しく出来ているでしょうか。
PC鋼材は、すべてを図心に配置するのではなく、各段ごとに入力してください。
計算自体は、どちらの製品も同じ処理を行います。
 
Q3−6. ケーブルの摩擦ロス計算において、水平方向を考慮できるか?また考慮できない場合、他の方法で対応できないか?
A3−6. 本製品では、平面形状が鋼材応力度に及ぼす影響を無視して緊張計算を行なっており、摩擦ロス計算において水平方向を考慮することには対応しておりません。
しかしながら、他ユーザー様からも同様な要望を受けており、検討事項としてあげております。

他の方法となると、摩擦係数などを調整することで影響を取り込むことも考えられますが、そうすると全ケーブルに影響することになります。
また、個々の鋼材配置タイプごとに対応しようとすれば、「同種類本数」、「導入応力度」で調整することも考えられますが、どの程度低減しておくかの判断が難しいと思います(安全側の設定にする、と割り切れば可能だとは思います)。

もし、別途、摩擦ロス、セットロスを算出された値があるのでしたら、次の方法があります。
「鋼材」計算ダイアログの「鋼材配置」タブにて、直接、鋼材応力度を編集することができます。いったん鋼材計算を実行した後、「鋼材」計算ダイアログの「鋼材配置」-「数値確認」の表を修正してください。
別途求めたσpt’を入力した後、「計算設定」画面で「鋼材配置データを更新する」のチェックをはずし、再度、鋼材計算を実行すれば、入力したσpt’を用いて計算をすることができます。
 
Q3−7. RC応力度計算時のAsreqの算出方法は?
A3−7. Asreqとは、与えられた断面力に対して鉄筋、またはコンクリート応力が許容応力度になるような鉄筋量のことです。

本製品では、以下の仮定に基づいて必要鉄筋量を計算します。
何らかの公式を解いているのではなく、入力された断面力,形状に対して計算を行なった際に、コンクリートまたは鉄筋の応力度が許容応力度となるようにしています。

計算上の仮定:
 (1)維ひずみは断面中立軸からの距離に比例する。
 (2)コンクリートおよび鉄筋は弾性体とする。
 (3)コンクリートの引張は無視する。
 (4)軸力はコンクリート断面の図心に作用する。

入力された断面力をNd,Md、コンクリートと鉄筋の許容応力度をσca,σsaとすると、必要鉄筋量の算出の流れは以下のようになります。

 (1)まず、コンクリート圧縮縁応力度をσcaとする。
 (2)中立軸の移動範囲(上下限値)を概略で決める。
 (3)移動範囲の中央を中立軸位置と仮定し、必要な位置(各鉄筋位置など)のひずみを求める。
 (4)応力度がひずみに比例することを利用して、応力度(σ=E・ε)を求める。
 (5)応力度を積分して、軸力N,曲げモーメントMを求める。
 (6)Nd≠Nのとき、中立軸の移動範囲を2分法により狭め、(3)〜(5)を繰り返す。
 (7)Nd≒Nになったとき、積分値MをMrc(コンクリートから決まる値)とする。
 (8)次に、最外縁鉄筋の応力度をσsaとする。
 (9)上記(2)〜(6)を繰り返す。
 (10)Nd≒Nになったとき、積分値MをMrs(鉄筋から決まる値)とする。
 (11)最後に、MrcとMrsの小さい方をMrとする。

ちなみに表示されるAsreqは、各段毎の値ではなく、全鉄筋段数の合計となっています。
 
Q3−8. 「UC-BRIDGE Ver.6」でセットロスと摩擦ロスを考慮した応力度分布図を確認したい
A3−8. セットロスと摩擦ロスを考慮した応力度分布図につきましは、結果確認タブページの鋼材結果−ロス計算で確認いただけます。
 
Q3−9. セットロス計算で行う、PC鋼材の区間伸びの計算に用いるX距離の扱いについて
 ・鋼材長(斜長、曲線長)を使う
 ・水平長(設計断面方向の距離)
のどちらであるか
A3−9. セットロスの計算で「面積計算するときの図の横軸はケーブルに沿った長さである」とのご指摘だと思いますが、確かにその通りだと思います。しかしながら、本製品ではそれほどの誤差はないと判断し、水平方向の長さ(正確には、鋼材座標系x軸方向の長さ)を使って算出しています。

 
Q3−10. プレストレス導入直後に引張鉄筋を検討する必要があるのか?
A3−10. 引張鉄筋は「設計荷重作用時に部材断面のコンクリートに引張応力度が生じる場合」(道示Vp181)に配置するとなっているので、必ずしも導入直後に対して検討する必要はありません。
しかし、現行製品では合成応力度と同じ組み合わせケースに対して計算しているので導入直後も検討対象になる場合があります。そこで、お手数をおかけしますが、引張鉄筋量の計算に対してはこの組み合わせを削除して計算してください。
 
Q3−11. Mu計算時の外ケーブル増加応力を「JH設計要領準拠(各ケーブルごとに計算)」にした場合,この外ケーブルのΔσpはどこに出力されるか?(Ver.6)
A3−11. 画面では結果確認タブにある断面データ-全鋼材配置をご覧ください。結果表の右端に外ケーブルの刄ミpが表示されています。
印字出力では鋼材結果にある「設計断面ごとの値(ケーブル毎)」をプレビューしてください。外ケーブルに関する結果には刄ミpだけでなく、その算出根拠としてdp、Lなどが印字されています。
    
Q3−12. 外ケーブルと内ケーブルを併用した時の緊張の順番を指定することができるか?
A3−12. 外ケーブルと内ケーブルを併用した時の緊張の順番は指定することができます。
Ver.7の場合:設計の考え方−鋼材計算の「ケーブルの緊張順序」

Ver.6の場合:鋼材計算の計算設定でオプション「ケーブルの緊張順序(一括施工時)」
分割施工時では施工データで入力された順番で緊張されます。
    
Q3−13. 格子モデルのときの鋼材座標系原点位置(初期値)はどのように設定している?
A3−13. 全体座標系における着目主桁左端部材のY座標に桁高1/2を考慮して設定しています。
    
Q3−14. 鋼材計算のオプション「弾性変形分Δσp2を考慮する/考慮しない」を考慮するとしたが、計算結果に考慮されていない。
A3−14. 鋼材の配置本数をご確認ください。
例えば、鋼材の配置本数が0.5本ずつ、2ケーブルで合計1本の場合、道示式(解2.2.1)のとおり、刄ミp2=0.0となります。

本数Nが1.0未満のとき、マイナス値となり、プログラムもそのような値が返ってきます。

1.0未満を入力されたときはご注意ください。
    
Q3−15. 下部工で有プレ2次力が算出される点とゼロの点があるのはなぜか?
A3−15. 一括施工のモデルでは有プレ2次力は直プレ2次力に有効係数を乗じて求めます。有効係数はPC鋼材が配置されていて照査点に指定されている個所で計算されていて、下部工などで鋼材がない照査点では平均の有効係数を用います。照査点に指定されていない場合、この計算が行われず、有プレ2次力が0.0になります。
そこで、ここを照査点に追加するか、あるいは鋼材計算のオプションにある「有プレ2次力をFrame計算する(一括施工時)」を’する’として計算していただければ良いです。
ただし、後者の場合は上部工部分を含めてすべての照査点で有プレ2次力が変動しますのでご注意ください。前者の場合はそのようなことはありません。
    
Q3−16. PC斜πラーメン橋の設計において、斜材にPC鋼材を配置してPC部材として設計する方法
A3−16. PC鋼材配置データを入力するときに
 ・適用部材に斜材の部材名を指定する
 ・その後で「鋼材座標系の変更」ボタンを押し、開いたフォームで「実行」ボタンを押す
と操作してから配置データを入力してください。鋼材座標系の変更に際して各種のオプションがありますが、初期設定値でOKだと思います。必要なら変更してください。

また、基本データ-使用材料の画面で、斜材について「下部工」、「プレストレス導入あり」としてください。
    
Q3−17. 有効鋼材応力度算出時の「ステップ終了時のプレストレス」の刄ミp22とは?
A3−17. 刄ミp22は既に緊張済みのPC鋼材の弾性変形による減少量を意味し、同じ照査位置に追加されたPC鋼材による影響を以下のように計算したものです。
  刄ミp22=刄ミcg×n
ここに、刄ミcg:追加された鋼材によって導入された、着目鋼材図心位置のプレストレス(コンクリート応力度)、n:ヤング係数比

通常、緊張直後のPC鋼材の弾性変形による減少量刄ミp2は道示式(解2.2.2)により算出するのですが、同じ照査位置に既に緊張された鋼材があれば、その鋼材の減少量刄ミp22は上記のように追加導入されたプレストレス(鋼材図心でのコンクリート応力度)を用いて計算しています。

オンラインヘルプの
[計算理論及び照査の方法]−[クリープ解析]-[分割施工時の鋼材応力度]に
※1ステップで複数の鋼材種類を緊張する場合
という説明がありますので併せてご覧下さい。
    
Q3−18. 「直プレ2次用荷重強度」と「プレストレスの計算」で算出されるPC鋼材応力度(σpt)が異なるのはなぜ?
A3−18. 鋼材計算の処理の流れとして
 1)まず、セットロス、摩擦ロスを計算し導入時鋼材応力度σpt’を求める
 2)次に弾性変形によるロスを計算し導入直後の鋼材応力度σptを求める
としています。

弾性変形によるロスの計算では桁自重、直後プレストレスなどの持続荷重によるPC鋼材図心位置の応力度が必要になり、この持続荷重の中には不静定構造物なら直プレ2次力が含まれます(直プレと同時に作用するから)。つまりσptを計算する前に直プレ2次力を知る必要がありますが、その計算にはσpt(まだ確定していない)が必要となって、未知量が循環して計算できません。そこで、
  直プレ2次力計算に用いる鋼材応力度=導入時鋼材応力度σpt’−仮定値(直プレ2次力による減少量)
として計算しています。

本来、この値は仮定値なので、得られたσptとσpt’の差と一致していることが理想です。違っていれば、仮定値を変えて再度計算を行うのがスジの通った計算になります。本製品では鋼材の計算設定でそのためのオプションを用意しています。オプション「プレストレス変位、2次力の計算法」を’仮定解’とすれば 今回のような結果になりますが、’一般解’とすると、仮定値を変更してもう1一度計算を繰り返してさらに精度が良い(整合の取れた)2次力、σptを計算 します。
    
Q3−19. 養生日数の異なる部材の材令を1ステップとして緊張する場合、プレストレスの有効係数の算出は部材の材令を平均して算出するのか
A3−19. 入力された各部材の養生日数をそのまま考慮して有効係数を計算しています。すなわち、各部材ごとに
 ・養生日数から材令を計算
 ・材令からクリープ係数を計算
 ・クリープなどによる鋼材応力度減少量を計算
 ・有効鋼材応力度を計算
 ・有効係数を計算
しているので、入力された養生日数がそのとおりに考慮されています。
    
Q3−20. 直プレ2次の(弾性分)と(クリープ分)と(撤去分)、また、クリ−プ・ロスの(弾性分)と(撤去分)という項目がある。この用語の使い分けを教えて欲しい。
A3−20. 分割施工時の直プレ2次は
 ・弾性分:緊張直後の2次力で、緊張されたステップで計算される
 ・クリープ分:緊張された鋼材の応力度が変化しないとして計算されたクリープ力

であり、実際にはクリープ・乾燥収縮などにより現象するので、そのロス分を新たな導入力と考え
 ・クリープロス(弾性分):応力度減少量が生じた直後の2次力
 ・クリープロス(クリープ分):この減少量が変化しないとして計算されたクリープ力
となっています。

撤去分は仮固定などが解放されたときにその解放力による分であり、直プレ2次、クリープロスの双方で考慮されます。

以上から、ある時点の有プレ2次力は
 有プレ2次力=直プレ2次力+クリープロス
であり、それぞれ弾性分、クリープ分、撤去分の和になります。
 
ヘルプの「プレストレス2次力クリープ解」に簡単な説明が載っていますので、ご覧ください。
    
Q3−21. 弾性変形によるPC鋼材応力度減少量の計算に用いるヤング係数比は、設計基準値か、それとも導入時ヤング係数(入力値)を用いているか?
A3−21. 弾性変形によるPC鋼材応力度減少量の計算に用いるヤング係数比は基準値のコンクリート材料にあるヤング係数を用いて、以下のように計算されています。
・初めて架設された部材に対して:n=Es/導入時のEc
・架設済みの部材に追加される時:n=Es/設計基準値のEc

たとえば張出し架設の場合、張出し端に架設される部材に対しては導入時のEc、前のステップまでに架設を完了している部材に対しては設計基準値のEcが使用されます。
    
Q3−22. 直プレ1次Mの計算式は?
A3−22. 直プレ1次N、Mの計算式は,

N=σpt(導入直後の鋼材応力度)×Ap(鋼材断面積)×N(本数)
M=σpt×Ap×N(本数)× εpc(偏心量) 
です。
結果確認j−鋼材計算結果−プレ2次算出荷重で上記変数値の確認が可能です。
σpt、εpcの画面表示数値から計算すると誤差が生じますが、内部計算では上記小数点以下の有効数字を考慮して正確に計算しています。
    
Q3−23. 結果確認において、同施工ステップで[鋼材計算結果]-[有効鋼材応力度]と[曲げ照査結果]-[鋼材応力度]の値が等しくならないのはなぜか?
A3−23. 「鋼材応力度」は、「有効鋼材応力度」に活荷重、温度荷重などによる増加応力度刄ミpを加算しています。
従って、刄ミp<>0であれば、「有効鋼材応力度」と「鋼材応力度」は異なることになります。
    
Q3−24. Ver.9.2.0の修正内容で「上部工許容曲率のPC鋼材が引張側に配置されているかの判定で、断面図心とPC鋼材の図心で判定していましたが、PC鋼材の配置位置の値で評価するように修正しました。」とあるが、「PC鋼材の配置位置の値で評価」とは具体的にどういうことか?
A3−24. Ver.9.2.0より前までは、配置されている全てのPC鋼材をPC鋼材の図心位置1か所に集約した上で、そのPC鋼材の図心位置が引張側にあるか否かで判定していましたが、Ver.9.2.0以降は、配置された通りのPC鋼材の位置のままで、PC鋼材が引張側にあるか否かを判定するようにしています。
    
Q3−25. PC鋼材を左右対称、両引きで入力しているが、セットロス後の緊張力が左右で変わってしまうのはなぜか?
A3−25. セットロス後の緊張力が左右非対称となる原因の一つは、セットロスの影響が不動点を超えた位置まで及ぶためです。
セットロスの影響が不動点まで及ぶ場合、本製品では以下のように処理しています。
(1)正規のセットロスより小さいロスによってちょうど不動点まで達する面積Aminを計算
(2)同じ値Aminを用いて他の緊張端でもセットが及び位置を計算
(3)本来生じるセットロスに足りない分(=2×(Ao-Amin))が配置区間で一律に生じると仮定し刄ミを計算
(4)上記(2)の状態から刄ミpを減じてセット後の鋼材応力度とする
ヘルプ[計算理論及び照査の方法]-[鋼材処理]-[摩擦・セットロス]の図と併せてご参照下さい。
※PC鋼材のすべりによるセット量を10mmにすると、セットロスの影響が不動点を超えません。
    
Q3−26. 鋼材計算結果の直後鋼材応力度(全ケーブル集計)のypとzpはどういう意味か?
A3−26. ypは断面上縁から鋼材までの位置、zpは断面上幅中心から鋼材までの水平距離になります。
    
Q3−27. プレストレス導入度の計算において、Mdをどのように算出しているか。
A3−27. 組合せ結果の曲げモーメントからプレストレス分を引き、絶対値で最大のものを用いています。
    
Q3−28. 鉄筋径を変更すると、RC応力度計算時の必要鉄筋量Asreqの値が大きく変動する場合があるのはなぜか。
A3−28. Asreqを算出する際には引張縁側に配置された鉄筋が用いられますが、鉄筋径の変更によって曲げモーメントの符号が逆になったことで中立軸より上側と下側どちらの鉄筋を用いるかが変わると、Asreqが大きく変動する場合があります。
なお、この場合は[設計の考え方]-[曲げ・軸力照査]画面-[RC部材の応力度]タブで「RC断面の応力度計算に圧縮鉄筋を」のスイッチを「考慮する」にすることで、圧縮側と引張側両方の鉄筋を考慮して大きな値の変化を抑えることもできます。
    
Q3−29. 「PCケーブルの平面配置の折れ角(緊張端)」を「考慮する」とした場合、入力した折れ角等を用いて「角変化量αhを計算し、鉛直方向の角変化量αvと合成した値を求め」とあるが、合成角度の算出方法を教えてほしい。
A3−29. 平面配置折れ角を考慮した計算は、角変化量αhを計算し、鉛直方向の角変化量αvと合成した値を求め、摩擦による鋼材応力度減少量の計算に使用されます。
平面と鉛直の合成角度αc αc=SQRT(αh×αh+αv×αv)式により計算しています。
本式は、H6年コンクリート道路橋設計便覧 P376の(18.1.2)式より引用しています。
尚、平面配置折れ角を考慮した計算では、PCケーブルの配置長、断面内の横方向配置位置の計算には反映されません。




 4.照査関連

Q4−1.

せん断のみでなく、ねじりモーメントに関しても、補強鉄筋量を算出したいのだが?
A4−1. 補ねじり照査は、平均せん断応力度と斜引張応力度についてねじりモーメントのみによる値と、ねじりとせん断力による値とを照査しています。
しかしながら、道示Vでは平均せん断応力度の値が許容値を超える場合には軸方向鉄筋、横方向鉄筋を配置するとして、鉄筋量算出式が載っています。現在本製品ではこの計算は行っていません。ご要望事項として承らせてください。
 
Q4−2. 算出されている降伏剛性等は、各要素i端,j端において上側がタイプT,下側がタイプUに対する降伏剛性か?
A4−2. 計算結果は、上の段がType1、下の段がType2の結果を表示しています。
 
Q4−3. 主鉄筋量を変更しても、曲げ破壊抵抗モーメントが変わらないが、鉄筋量を曲げ破壊モーメントに反映する方法は?
A4−3. 照査の計算設定に、”Mu算出時の主桁鉄筋の考慮”というフラグがあります。
「する」と設定すると橋種にかかわらず、鉄筋データ(主桁断面)で入力されている鉄筋を考慮して曲げ破壊安全度、および、M-φ曲線の計算を行います。
 
Q4−4. 活荷重によるNmax、Nminの断面力を出力することができますか。
A4−4. 現在UC-BRIDGEではNmax時、Nmin時の抽出をしておらず、そのときの照査はできません。
FRAMEマネージャをお持ちであれば、UC-BRIDGEの「ファイル」−「名前をつけて保存」−「FRAME用ファイルに保存」としてFRAMEマネージャで計算させたNmax時、Nmin時の断面力を、(コピー&ペーストを利用しながら)UC-BRIDGEに取り込むことはできます。
橋脚のあるモデルについては、Nmax時、Nmin時の検討をすべきと思っており、次の開発テーマに入れております。
 
Q4−5. 「終局時ねじりモーメント」が、「ねじり時」と「せん断+ねじり時」で異なるのはなぜか?
A4−5. せん断によるτmが最大になるときの荷重の組み合わせと、ねじりによるτtが最大になるときの荷重の組み合わせが違う場合には、必ずしも、

 せん断力によるτs+ねじりによるτt=τs+t値

とは、なり得ません。

下記のようになっている必要があります。ご確認ください。

 ・活荷重Smax,Smin時…M,S,N,Tを入力する
 ・活荷重Tmax,Tmin時…M,S,N,Tを入力する
 
Q4−6. コンクリート桁と鋼桁の混合橋梁の計算は可能?
A4−6. 可能です。
ただし、鋼桁部については断面力のみの対応となります。
  
Q4−7. 曲げ破壊の計算の断面についてですが、破壊抵抗の中に、外ケーブル、内ケーブル、鉄筋断面積全てを考慮しているか。
A4−7. 基本的には配置されている鋼材類はすべて考慮しますが、以下のオプション
 ・計算設定の曲げ照査にある「RC応力度計算、Mu、M-φ算出時の外ケーブルを補強材として」
 ・計算設定の曲げ照査(曲げ破壊、M-φ)にある「上部工のMu、M-φ算出時の主鉄筋の考慮」
の設定により、外ケーブル、鉄筋を考慮しないで計算できます。

内ケーブルについては必ず考慮され、関連のオプションはありません。
 
Q4−8. 中間支点部の断面力を低減する方法は?
A4−8. 「仮想分布幅」を入力することで、中間支点上の曲げモーメントを低減することができます。
このデータを入力した場合は、FRAME計算時に主桁自重による曲げモーメント,橋面荷重による曲げモーメントを低減します。
FRAME計算を実行せずに断面力を直接入力される場合には、ご自身で低減された断面力を直接入力してください。
詳しくは、「仮想分布幅」入力画面から開くヘルプ「?」をご覧ください。(ヘルプでキーワード「中間支点上」で検索もされます。)
 
Q4−9. 上床版の鉄筋について中間床版と張出床版で径が異なる場合、ひび割れ幅の照査はどのように行うのか?
A4−9. ひび割れ幅の照査は鉄筋データに入力されているものの中から最も引張縁に配置されている段の径、ピッチを用いて行います。

主方向の検討では鉄筋を配置する位置として中間床版、張出床版という区別がありませんので、異なる鉄筋径が混在していても、配置されている位置(最引張縁の鉄筋)で決まります。
横方向の検討では中間床版と張出床版で部材が異なるのでそれぞれ配置されている鉄筋データから最引張縁を探して照査します。もし同じ位置に異なる径が配置されていてそこが最引張縁なら、入力されている順番の最後の鉄筋データが使用されます。
 
Q4−10. 斜引張応力度でSc=0となるのはなぜか(Ver.6)
A4−10. Sc=0.0になるのは以下のような場合です。

Mは部材断面に作用する曲げモーメント、M0はプレストレス力及び軸方向力による応力度が部材引張縁で0となる曲げモーメントです。
一般的にプレストレスはMによる引張応力度を打ち消すように導入されるのでMとM0は同一符号となり、通常はk(=1+M/M0)は1.0以上(k≦2)になります。ところが正負交番応力が生じる部位あるいはPC鋼材の配置がMによる引張応力度を打ち消すような配置でない場合は、両者のモーメントの符合が逆になるケースがあり、そのときkは1.0未満の値を取るようになります。本プログラムでは、こうして計算されたkをそのまま採用し、0.0未満(マイナス値)になるときだけk=0.0の補正を行うようにしています。

この処理に対してユーザ様からご質問がたびたびありましたので、係数kの下限値を指定できるようにしています。
詳細データ編集タブの計算設定−照査の「せん断照査」タブにあるオプション「Scに乗ずる「k」の最小値」に1.0などと設定することでScが0.0になることを防ぐことができます。
    
Q4−11. Ver7でサポートされた「ねじりに対する必要鉄筋量を算出する機能」の具体的な操作方法(算出方法)は?
A4−11. Ver7で追加された機能は、ねじりの照査において指定された荷重ケースに対して、ねじりによる鉄筋応力度の算出式道示V(4.4.3)を用いて計算する機能であり、従来の操作そのままを行えば結果画面にAwtreq、Altreqとして表示されます。
印字プレビューは、照査結果の「RCねじり鉄筋」の書式に出力されます。
    
Q4−12. 施工時に温度変化を考慮した場合の入力方法は?
A4−12. 現行製品では温度荷重は供用開始後に載る荷重と位置付けられているので、通常の操作では施工時に考慮できません。そこで、82:施工時荷重と同じ取り扱いの荷重ケースを追加し以下のようにデータを作成してください。

Ver.7の場合
手順1:
任意荷重ケースに「86:施工時温度変化」(番号、名称は任意)を追加(検討荷重ケース=82とセット)する。
手順2:
その他追加荷重で、各施工ステップに対して施工時の温度荷重(荷重コードは31を使用)を入力(荷重ケース=86とセット)する。
手順3:
予備計算を実行し検討組み合わせケースを確認する(「・・・82+86・・・」となっている)。必要に応じて「・・・82-86・・・」のケースも追加し、ロックする。

このようにデータを作成し計算を行えば施工時の温度変化を考慮できますが、許容応力度の割増係数は施工時の1.25(変更可)が使用されていて、「86:施工時温度変化」を組み合わせたケースとそうでないケースを区別できません。
この点にご注意ください。
    
Q4−13. 上部工のM-φで算出される値は、TYPE-1のものか、TYPE-2のものか?
A4−13. 上部工部材の場合、横拘束筋の効果を見込まないので道示X10.4のコンクリートの応力ひずみ曲線がTYPE-1とTYPE-2で同じものになります。
よって、計算される値はTyp1(=Type2)と言えます。
    
Q4−14. 中立軸位置を照査するオプションがあるが、中立軸での照査は必要か?
A4−14. 中立軸はJH設計要領で言う「垂直応力度が0となる位置」に相当しています。したがって、中立軸が断面内にあるときは必ず照査しています。斜引張応力度σIはσx、σy、τが同時に作用する時の引張側の主応力を意味しています。図で表現すれば「モールの応力円」として教科書に示されているものです。この図で水平軸と円が交差する2点のうち左側の値(圧縮応力度をプラスとすれば)がσIです。σx、σy、τの様々な組合せの中から(断面内の照査位置毎に違う)、最も厳しい(最も左側に位置する)σIを求めようとすれば、σx=0となる中立軸位置はチェックすべき重要な点になっています。
    
Q4−15. 道示V 6.5(4)の規定で引張応力度が3N/mm2をこえた場合、コンクリートの引張応力を受ける部分を無視して引張鉄筋量を算出することはできるか?
A4−15. 「引張応力度が3N/mm2をこえる場合」ですが、これはPRCとしての設計を薦めているものと解釈して、本製品ではこの但し書きを考慮していません(関連する処理はなし)。ただし、PRCとして鉄筋も配置して計算していれば、曲げひび割れ幅や鉄筋応力度を照査しているので、それらの結果から引張鉄筋量を適切に配置していただくことになります(引張鉄筋量の必要量のような性格のデータは計算していない)。
    
Q4−16. 曲げ破壊安全度の計算結果について、外ケーブルの張力増加の増分等の詳細なデータ(計算過程)を確認したい。
A4−16. 計算に使用した張力増分刄ミpは結果確認タブの設計断面毎の計算(ケーブル毎)、全鋼材配置で確認でき、関連する印字書式に出力されます。
    
Q4−17. 片側有効幅: -1.000(m) とは何を意味しているか?
A4−17 全幅有効であることを意味しています。
    
Q4−18. 円孔ホロー桁を格子モデルで計算するとき主桁剛性はどのように設定しているか?
A4−18. ホロー桁全体の剛性を主桁本数で除した値をセットしています。
    
Q4−19 横方向の計算で曲げ破壊安全度に出力されるNuは何の計算に用いられているか
A4−19 破壊抵抗曲げモーメントMrの算出の際にNuを用います。道示Vp142の図-解4.2.4のM-N相関図における(Md、Nd)に相当するものが本製品の(Mu、Nu)です(記号の使い方が紛らわしいのですが)。

計算設定において、Mu、Nuの比(=Mu/Nu)が与えられた設計断面力Md、Ndの比に等しくなるように中立軸を移動させ収束計算を行うタイプか、NuとNdが等しくなるように中立軸を移動させ収束計算を行うタイプのどちらかを指定します。
製品ヘルプ「計算理論及び照査の方法」−「断面照査」−「曲げ照査結果」−「曲げ破壊安全度」もご参照ください。
    
Q4−20. 曲げ破壊安全度の照査にて、鉄筋を入力しても抵抗モーメントが変化しない
A4−20. 「入力データ編集」−「設計の考え方」−「曲げ・軸力照査」−「曲げ破壊、M−φ」の『上部工のMu、M-φ算出時の主鉄筋の考慮』が「する」になっているかご確認ください。「しない」の設定では鉄筋を入力してもそのデータは使用されません。
    
Q4−21. せん断有効高d1とd2の意味
A4−21. d1は桁下縁に配置した鉄筋群図心までの高さ、d2は上縁の値を意味し、曲げモーメントの符号に応じて使い分けます。
この値を計算するときのオプションが設計の考え方にあります。
・設計の考え方−その他・単価−旧バージョン互換の「側面データの有効高」
    
Q4−22. コンクリート許容引張応力度σtaに桁高の影響を考慮する方法は?
A4−22. 設計の考え方−曲げ・軸力照査の曲げ照査の計算設定に「σtaの取り扱い」というオプションがあります。
このオプションを設定すれば桁高変化を考慮した計算や、コンクリート標準示方書に準拠した計算を行うことができます。
    
Q4−23. 鉄筋拘束力算出時のヤング係数比は実ヤング係数比を用いているか
A4−23. 実ヤング係数比を用います。
    
Q4−24. PRCの場合、M-φ曲線計算用軸力に鉄筋拘束力を考慮する方法
A4−24. 「設計の考え方」−「曲げ・軸力照査」−「曲げ破壊、M-φ」タブに「M-φ曲線計算用軸力に □鉄筋拘束力を考慮する」という項目があります。必要に応じてチェックを付けてください。このオプションの初期値は’考慮する’です(チェックがついています)。
    
Q4−25. 破壊抵抗曲げモーメントの低減で、外ケーブルのみ低減率を考慮したい
A4−25. 設計の考え方-曲げ・軸力照査にあるオプション「破壊抵抗曲げモーメントの低減」は内ケーブルか外ケーブルか、あるいはそれらの混在かに関わらず、チェックを入れれば指定された率(初期値70%)で低減を行ないます。このオプションは内部計算されたMuの値そのものを低減するものであって、道示V4.2.4 (4)に準拠した処理を行なうためのものです。

外ケーブルはコンクリートとの付着がないのでMu計算に際しては、本製品ではいくつかのオプションを用意しています。

1)全外ケーブルの場合
この場合は道示Vp326に説明されているように、4.2.4(4)に準拠して70%の低減を行なう
(ただし、下記の事項に注意)

2)内ケーブルと併用される場合
この場合は外ケーブルの増加応力度を以下のように考え、内部計算されたMuを低減しない
 @増加しないと仮定する(PC鋼材の材料データで刄ミp=0とセット)
 A一律100N/mm2を仮定する(PC鋼材の材料データで刄ミp=100とセット)
 BJH設計要領に準拠して刄ミpを内部計算する(設計の考え方−曲げ軸力照査にオプションあり)

道示V4.2.4及びp326の解説から判断すると、上記の1)と2)を同時に行なう必要はありません。本製品では外ケーブルに対して必ず上記2)の操作を行なうので、改めて1)の低減をする必要はないとなります。実際、このオプションを使用されているユーザ様がおられるかは分かりませんが、外ケーブルを配置してさらに70%の低減を行なうと重複して付着がないことを考慮することになります。

70%低減を考慮する状況としては
 ・外ケーブルを摩擦がない内ケーブルとしてモデル化し
 ・Muを計算した
場合だけしか考えられません。
    
Q4−26 引張鉄筋量を計算させる方法
A4−26. 基本データ-設計条件にあるオプション「ひび割れ制御」方法(B)を選択すると引張鉄筋量を計算します。
なお、方法(A)を選択すると曲げひび割れ幅の計算を行い、方法(B)を選択すると引張鉄筋を計算します。方法(C)を選択すると許容引張応力度を零に設定します。

このオプションに関する詳細は関連ヘルプをご覧ください。
    
Q4−27 合成応力度で、死荷重時の許容値(σta)をひび割れ発生限界値としたい
A4−27. 「設計条件」で「ひび割れ制御」の「死荷重時」をご確認ください。
「方法(A)」または「方法(B)」などに変更すると制限値になります。「方法(C)」の場合、σta=0となります
設計条件のオンラインヘルプ[操作方法]-[入力データ]-[基本データ]-[設計条件]の「ひび割れ制御」の項をあわせてご覧下さい。

なお、ひび割れ制御のフラグは「死荷重時」と「設計荷重時」で変更できるようになっています。
 死荷重時・・・死荷重時、全死荷重時。
 設計荷重時・・・設計時、温度時、地震時・・・導入直後、施工時は除く、その他すべて。
死荷重時は(C)法、全死荷重時は(B)法といった使い方はできません。
    
Q4−28 合成応力度等の出力結果で、自重に関して、弾性分、クリープ分、撤去分があるのはなぜ?
A4−28. 分割施工時には、自重や直プレ2次力などの持続荷重については、弾性解に加え、クリープ解、撤去解を計算しています。断面力表でもそれらは確認できます。
弾性解はステップのStart時に発生するのでStart時から考慮し、クリープ解や撤去解はステップのEnd時に発生するのでEn時から考慮します。考慮するタイミングが違うので内訳を表示しています。

    
Q4−29 格子計算で、両外桁の照査を行う際の断面定数(断面積や断面二次モーメント等)について、張出床版を含めない断面で計算を行うことは可能か?
A4−29. 本製品では中空床版橋の張出し床版部も有効断面として外桁に含めています。この点については過去に他のお客様(1社か2社程度)から、この部分は自重としては考慮するが断面照査、剛性には含めないと指摘を受けたことがあります。その背景には、中空床版橋では、

 1)そもそも張出し長はそれほど大きくなく、その部分に活荷重が載らない(当初の発想)
 2)張出し部を考慮すれば外桁と中桁の断面図心の高さがずれる

などがあったようです。

しかしながら、現在では張出し長が大きいケースもあり、そのときに外桁の剛性として確かに寄与していて、プレストレスも導入されることから、本製品では有効断面として考慮するようにしています。また、「設計の考え方−構造解析」の『解析用断面諸量』で「有効幅考慮」とした計算を行った場合には、張出し床版の有効幅λを計算し、その範囲で応力度を照査して外れる部分は荷重のみ考慮できるようにしています。

もしこの部分を有効断面として考慮したくないということなら、断面を登録する時点で張出し部を控除した断面として下さい。そして控除した張出し部自重は作用荷重として付加して下さい。

横桁形状で入力された寸法が横桁の剛性と自重に考慮され、曲げ照査点の指定されていれば応力度照査にも使用されます。したがって桁かかり部も剛性に含めるなどの場合はその部分も含めて寸法を入力して下さい。
    
Q4−30 斜引張鉄筋の応力度計算が行われない
A4−30. 設計条件で橋種をご確認ください。「PC橋」が選択されていないでしょうか?
「PC橋」の場合は斜引張鉄筋の応力度の計算は行っておりません。
道路橋示方書に「鉄筋コンクリート構造では・・・」とありますように、本製品ではRC橋、PRC橋の時のみこの計算を行います。
    
Q4−31 曲げ破壊安全度の照査で表示されている最外縁の鋼材ひずみは、最外縁に位置する鉄筋のひずみ量を示しているのか
A4−31. 「入力データ編集」−「設計の考え方」−「曲げ・軸力照査」−「曲げ破壊、M-φ」
において「上部工のM−φ曲線準拠基準」があり、計算に使用するコンクリートの応力ひずみ曲線を選択できるようになっています。
 ・「道示V」を選択すると鉄筋(無ければPC鋼材)が降伏したとき
 ・「道示X(PC降伏)」を選択するとPC鋼材(無ければ鉄筋)が降伏したとき、
 ・「道示X(PC、鉄筋降伏)」を選択するとPC鋼材が降伏したときと鉄筋が降伏した
ときの2ケースを計算します。

表示される最外縁のひずみ量は上記のオプションに応じて、鉄筋ひずみεs、鋼材ひずみεpになっていて、鋼材ひずみの場合は有効鋼材応力度σpeによる初期ひずみとひずみ平面の曲率φから決まるひずみの和になっています。
    
Q4−32 施工時のσtaについて、NEXCO(JH設計要領)に準拠した桁高を考慮した引張強度の制限値を用いた計算を行いたい
A4−32. UC-BRIDGEでは、上記のNEXCO基準に対応したσtaの計算は、最終ステップでは対応していますが、施工時では対応できません。そこで、以下の方法をご検討下さい。
 
・[設計の考え方]-[曲げ・軸力照査]のσtaの取り扱いは入力値に変更する。
・最終ステップでの許容値は、[基準値]-[材料]の入力で設計基準強度、許容曲げ引張応力度を設定して下さい。
・施工時の許容値は、[分割施工データ]-[基本データ]の”施工時のコンクリート許容応力度”の表にJH設計要領第2章(平成10年)の式(2-4-1)(下式)にて計算した許容曲げ引張応力度を入力して下さい。
 
この方法では変断面には対応できませんのでご了承下さい。
 
ftk = k1 ・ 0.23 f’ck^2/3 / γc
 
ここに、
ftk :寸法効果の影響を考慮した引張強度(N/mm2(kgf/cm2))
f’ck :圧縮強度の特性値(設計基準強度)(N/mm2(kgf/cm2))
k1 :寸法効果に関する係数
k1 = 0.6 / (h^1/3)(ただし0.4≦k1≦1.0とする)
h :部材の高さ(m)
γc :コンクリートの材料係数(γc=1.0とする。)
    
Q4−33 設計の考え方−曲げ・軸力照査−曲げ破壊、M-φの「Mu、My0計算時:部材の変形に伴う外ケーブルの張力増加」を『「一定値(材料データ)』とした場合、一定値はどこで入力したらよいか
A4−33. [基準値]-[材料]-[PC鋼材タブ]-[外ケーブルタブ]の一番下にある、「Mu算出時のΔσp」へ入力してください。
    
Q4−34. 自重弾性分の合成応力度の計算ではどの断面性能を用いているか
A4−34. 「自重弾性分」の合成応力度の計算については、計算に使用する断面の選択スイッチがあります。
[設計の考え方]−[曲げ・軸力照査]の『主桁自重応力度計算(分割施工時)』で、[常に純断面]を選択(チェックが入っている)した場合:最終ステップの純断面諸量を全ステップに共通して使用します。
[純断面/換算断面を選択(チェックが入っている)した場合:着目する各施工ステップでPC鋼材配置状況を考慮した換算断面諸量(前ステップのPC換算断面) を使用しています。
    
Q4−35. せん断必要鉄筋量の引張側はどのように判定しているか
A4−35. 引張縁の判定は、入力データ編集-設計の考え方-その他・単価-旧バージョン互換の「せん断計算時の引張縁判定」のオプションにより異なります。

「Md+Mpで行う」を選んだ場合(通常はこちらを選択してください)
Md+Mp>=0の場合・・・下縁引張
Md+Mp<0の場合 ・・・上縁引張

「Mdだけで行う(Ver.6互換)」
せん断着目時の曲げモーメントM、軸力Nにを用いて断面上下縁の応力度を計算し、有効プレストレス分を考慮して引張縁を判定しています。

σcu=σceu+N/A+M/I・yu
σcl=σcel+N/A+M/I・yl
σu<0 , σcl<0・・・全引張
σu<0・・・上縁引張
σcl<0・・・下縁引張
σu>0 , σcl>0・・・全圧縮。この場合、「引張側」の欄は空白。
    
Q4−36. 外ケーブルのみ配置されている設計断面についてはPC鋼材の初降伏モーメントが計算されない
A4−36. 外ケーブルは断面に付着がないと考えるため、断面ひずみに影響されません。
そのため、外ケーブルが降伏に達することはありません。
    
Q4−37. 部材両端で斜引張破壊に対する耐力(Sus)が小さくなるのはなぜ?
A4−37. 部材両端で斜引張破壊に対する耐力(Sus)が小さくなるのは、Sc(コンクリートが負担できるせん断力)が0.0となっているためです。
Sc=0となる原因につきましては下記Q&Aをご覧下さい。

Q4-10.斜引張応力度でSc=0となるのはなぜか
 http://www.forum8.co.jp/faq/win/bridgewin-qa.htm#q4-10
    
Q4−38. 施工時の斜引張応力度の照査がされない
A4−38.  1.施工ステップの入力で、施工時の照査フラグが立っていない
 2.施工時の斜引張応力度の組み合わせケースが作成されていない
のいずれかが原因ではないかと考えられます。
    
Q4−39. PC降伏時のMyが算出されていないのはなぜか
A4−39. PC降伏時のMyが算出されていないのは、主に以下2つの要因が考えられます。
 1. PC鋼材が降伏する前にコンクリートが終局ひずみに達している。
 2. 応力中立軸を求める収束計算で、解が求められない。
   (軸力範囲外or特異解ケース等による)
    
Q4−40. PRC橋でRC断面照査を行いたい
A4−40. PRC橋でRC断面照査を行う場合には、以下のスイッチを設定して下さい。

1.入力データ編集−設計の考え方−曲げ・軸力照査−RC部材の応力度の設定を行う
2.入力データ編集−設計の考え方−その他・単価−計算で「RC部材の応力度計算」にチェック(レ)する

サンプルデータのPRC_BOX_3SpanRahmen_01_V7.f7qがPRC橋の設計でRC断面照査を行っています。
サンプルデータにつきましてはインストールフォルダ内の「Data」フォルダにあります。
 UC-BRIDGEVer.8 デフォルトのインストール先:C:\Program Files\Forum 8\UC-BRIDGE8
    
Q4−41. M-φ計算で初降伏時の値が算出されない。
A4−41. 橋軸直角方向のM-φ計算で初降伏時の値が算出されない理由は、「設計の考え方」−「曲げ・軸力照査」−「曲げ破壊、M-φ」の上部工のM-φ曲線準拠基準で、”道示X(PC降伏)”を選択していることからPC鋼材の降伏のみを照査しているため(鉄筋の降伏は照査しない)で、PC鋼材が降伏する前にコンクリートが圧縮破壊ひずみに達している可能性があります。 
”道示X(PC、鉄筋降伏)”を選択するとPC鋼材と鉄筋それぞれの降伏の照査を行います。

橋軸方向のM-φ計算で初降伏時の値が算出されない理由は、鉄筋が降伏する前にコンクリートが圧縮破壊ひずみに達したことが考えられます。引張鉄筋量が多い場合にこのような結果になる傾向があります。対策としては引張鉄筋量を減らす、圧縮鉄筋も考慮するなどで計算されます。
    
Q4−42. 炭素繊維シートや鋼板により補強を行い、初降伏モーメントや曲率を算出することはできるか
A4−42. はい、可能です。

@繊維シート補強
 ・[入力データ編集]-[基本データ]-[使用材料]-[連続繊維シート]で使用材料の指定を行えます。
 ・[基準値]-[材料]-[連続繊維シート]で基準値の修正及び確認を行えます。
 ・[入力データ編集]-[鋼材配置データ]-[連続繊維シート]で連続繊維シートの配置を行えます。
 注意
 ・連続繊維は合成桁では考慮できないため、曲げ破壊安全度の計算では連続繊維は無視されます。

A鋼板補強
 ・[入力データ編集]-[基本データ]-[使用材料]-[鋼板]で使用材料の指定を行えます。
 ・[基準値]-[材料]-[鋼板]で基準値の修正及び確認を行えます。
 ・[入力データ編集]-[鋼材配置データ]-[鋼板]で鋼板の配置を行えます。
    
Q4−43. 地震時の照査で許容値を超えていないのにNGと出力されます
A4−43. コンクリートが下部工の場合は[入力データ]-[基本データ]-[基準値]-[材料-鉄筋]の「下部工(柱)」の値を参照します。こちらをご確認ください。
    
Q4−44. 箱桁の場合でweb・下床版の活荷重Mはどのように算出されているのでしょうか?
A4−44. 横方向モデルの解析では
 ・「上部工」の部材に対しては道示式による値をセット
 ・「上部工」以外の部材に対してはフレーム計算結果をセット
するようにしています。
ウェブ、下床版の活荷重断面力(フレーム計算結果)がセットされるようにするためにはウェブ、下床版に該当する部材種別を「下部工」または「その他」に変更してください。
    
Q4−45. 格子モデルでM-φが算出できないのか?
A4−45. 計算できません。[主方向]-[汎用面内フレームモデル]の場合のみ計算を行います。
    
Q4−46. せん断必要鉄筋量のσsの値はどの値を利用していますか
A4−46. [入力データ]-[基本データ]-[基準値]-[材料-鉄筋]の「許容引張応力度の基本値(衝突時・地震時)(軸方向鉄筋)」を利用しております。
    
Q4−47. 主鉄筋の入力で同一断面に複数の鉄筋径が存在した場合にひび割れ計算のかぶり、ピッチ、径を実配筋からとしたらかぶり、ピッチ、径はどのように選出されるのでしょうか?
A4−47. 複数段ある場合は、最外縁に入力された鉄筋の径、ピッチを使用します。
    
Q4−48. 曲げ破壊安全の照査ルールを教えてください
A4−48. 本製品における「曲げ破壊安全度の照査ルール」は次の通りです。
断面に上縁側/下縁側の鉄筋が配置されている場合、上縁側/下縁側のそれぞれの必要鉄筋量を算出します。必要鉄筋量を算出する際には、断面高の 1/2より圧縮側にある鉄筋を考慮して計算を行いますが、計算結果として表示される必要鉄筋量Asreqは引張側にある鉄筋量の合計です。
曲げ破壊安全度の必要鉄筋量の算出方法は以下の通りです。
  1. 全検討組合せケースの中で一番厳しい(安全度が小さい)ケースが一覧に表示されていますが、その1ケースだけをターゲットにして計算します。
  2. Mdの符号を見て引張側を判定します。Md>=0ならば下側引張、Md<0ならば上縁引張になります。
  3. 断面高の1/2より圧縮側にある鉄筋量を固定して、引張縁の鉄筋量を増やしていき安全度が1.0になる量を決定します。
  4. 算出された鉄筋量は引張縁にある全段の鉄筋量の合計です。()内は、入力値に対する比率です。各段の必要鉄筋量は、各段の入力値に()の比率 を乗じれば求まります。
上記3の操作では、入力された鉄筋量を初期値として、曲げ破壊安全度が1.0になるまで徐々に鉄筋量を増やしていくのですが、鉄筋量を増やす以前 にすでに曲げ破壊安全度が1.0以上となっている場合は鉄筋を増やす必要がありません。このような場合に、画面に入力された鉄筋量が表示されるこ とになります。場合によっては、鉄筋がゼロ本であってもPC鋼材によって安全度が満たされていることもありますので、Asreq=0.000とな ることもあります。
    
Q4−49. UCで、下部工のMφ曲線がMy0よりMls2が小さくなりますが、このようなことはあるのでしょうか
A4−49. ご指摘の現象(耐震性能2,3の限界モーメントが初降伏モーメントよりも小さく算出される)は、実際にそのようなことになるとは思えません が、計算上はあり得ます。
初降伏モーメント(My0)は引張鉄筋が降伏するときの曲げモーメントであり、限界モーメント(Mls2、Mls3)は、最外縁の軸方向引張鉄筋 位置において軸方向鉄筋の引張ひずみが耐震性能2or3の許容引張ひずみに達するときまたは最外縁の軸方向圧縮鉄筋位置においてコンクリートの圧 縮ひずみが限界圧縮ひずみに達するときのいずれか先に生じる曲げモーメントと定義されています。送付頂いたデータではコンクリート圧縮ひずみが限 界ひずみに達するのが鉄筋より先になっているようです。このような現象は、今回のデータのように断面高さが小さい場合や引張鉄筋量が少ない場合などでに起こります。
    
Q4−50. 下縁側にPC鋼材が配置されていなくて、下縁側の合成応力度(全死荷重時)が2N/mm2以上の場合に、パターンBを計算するのではないのですか
A4−50. パターンBは、引張縁にPC鋼材が配置されていなくて、引張縁の合成応力度が2N/mm2以上で、最外縁鉄筋の引張ひずみが0.005に達する場合の曲率が計算されます。
・圧縮縁2N/mm2の判定は、[結果データ]-[設計用諸量(予備計算)]-[検討組合せケース詳細]-[合成応力度]タブの「設計時」として入力されている組み合わせのminの値を用いています。
・上部工許容曲率で計算に利用する軸力は、同じく[検討組合せケース詳細]-[M-φ曲線]タブで入力されている組み合わせの値を用いています。
    
Q4−51. 平均せん断応力度の許容値(施工時)が基準値の入力と異なる
A4−51. 供用開始以前は[操作方法]-[入力データ]-[分割施工データ]-[基本データ] 計算設定の値を用いて計算しております。
    
Q4−52. PC橋で平均せん断応力度がOverしたら必要鉄筋量が決まるのではないでしょうか
A4−52. PC橋の場合には、平均せん断応力度の照査でOver(NG)した場合は、次に斜引張破壊照査を行います。この結果がOKとなれば、平均せん断応力度がOverでも最終照査結果はOKとなります。
なお、結果総括表での表記は、最終照査結果のNGとは区別するために’OVER’青色表示しています。 
せん断照査フローについては、ヘルプ[計算理論及び照査の方法]-[断面照査]-[計算内容・照査]をご参照下さい。
    
Q4−53. 活荷重によるPC鋼材の増加量は活荷重によるコンクリート応力度と整合が取れているが、全死荷重時の増加量は橋面荷重によるコンクリート応力度と整合が取れていないのはなぜか?
A4−53. 全死荷重時の増加応力度刄ミpは、[結果確認−検討組み合わせケース詳細−鋼材応力度の増加量]の「全死荷重時」組み合わせで設定される荷重ケースから自重、鋼材プレストレスケースを除いた荷重から計算されます。自重、鋼材プレストレスケースは既に有効プレストレスσceに含まれるためです。
    
Q4−54. [設計条件]において、ひび割れ制御の方法として方法(A)を選択すると引張鉄筋量を計算しないようにしているのはなぜか?
A4−54. PRC部材のひび割れ制御のスイッチは 日本高速道路株式会社「設計要領第2集 橋梁建設編」(平成18年4月) 8章 コンクリート橋 3-1(5) (8-24ページ) に基づいています。
詳細はヘルプの[計算理論及び照査の方法]-[断面照査]-[曲げ照査結果]-[引張鉄筋]
※参照 引張鉄筋量(設計要領第2集) を参照してください。
    
Q4−55. 同一断面内でも先打ち部と後打ち部では応力状態が異なるが、これを照査する方法はあるか?
A4−55. [基本データ]−[設計条件]−[構造形式]で「合成桁」を選択すれば、床版コンクリート(場所打ちコン)と桁コンクリートの各上下縁の応力度照査が可能です。
    
Q4−56. 合成桁の設計において桁と床版を合成後にPC鋼材を追加したいと考えているが、合成応力度において直プレ1次、有プレ1次の応力が床版上下縁に出てこずに、本来ならば床版上縁の応力値が桁上縁の結果となっている
A4−56. 合成桁における各施工段階の荷重と断面の関係については、道示V.11章合成桁橋「 図-解11.2.1 コンクリートに生じる曲げ応力度の例」から、プレストレス(直後/有効)荷重は桁断面に載荷します。
プレストレス(直後/有効)荷重による床版上下縁応力度は0としています。
    
Q4−57. 曲げ照査結果のM-φ曲線で青い曲線が表示されるが、どのような意味か?
A4−57. 軸力が最小の時のM-φ曲線になります。
    
Q4−58. 照査用断面データ−断面諸数値一覧のYu、Yl、epおよびesはどういう意味か?
A4−58. Yuは図心から上縁までの距離、Ylは図心から下縁までの距離、epは鋼材図心の偏心量、esは鉄筋図心の偏心量になります。
    
Q4−59. 斜引張応力度照査は断面のどの位置で行っているか?
A4−59. 斜引張応力度照査は下記の4箇所で行っております。なお、箱桁断面の床版位置では行っておりませんのでご注意ください。

1)断面の図心位置
2)、3)部材のウエブ厚が最小となる位置(Zs1、Zs2)
4)中立軸位置
※ただし、PRC橋で照査位置が引張領域にある場合や中立軸位置が断面外にある場合は、その位置での照査を行いません。
中立軸位置での照査を行うかどうかは[設計の考え方]-[せん断・ねじり照査]画面-[斜引張応力度照査]タブの「中立軸位置を照査する」オプションで指定できます。
    
Q4−60. 曲げ破壊安全度の計算に連続繊維シートはどのように考慮されているか。
A4−60. 曲げ破壊安全度の計算では、はく離ひずみを用いて繊維シートがはく離するときの破壊抵抗曲げモーメントを計算し、その他の破壊モード(コンクリート圧壊、繊維シートの破断)における破壊抵抗曲げモーメントと比較して最も小さいものをその断面の破壊抵抗曲げモーメントとして結果表示します。

破壊の定義
@)コンクリート圧壊(コンクリートが壊れてしまう場合)
コンクリート圧縮縁が終局ひずみεcuに達するとき。
この場合、繊維シートは剥離ひずみ、終局ひずみに達しないものと仮定します。
A)繊維シート破断(繊維シートが破断してしまう場合)
繊維シートが終局ひずみに達するとき
この場合、繊維シートは剥離ひずみに達せず、かつ、コンクリートの終局ひずみは終局ひずみに達しないものと仮定します。
終局ひずみは、
εcfu = t × σcfu / Ecf
B)繊維シート剥離(繊維シートが剥離してしまう場合)
繊維シートのひずみが剥離破壊ひずみに達するとき
この場合、コンクリート、繊維シートのひずみは終局ひずみに達しないものと仮定します。
はく離ひずみは、
εcf = L × τcf / ( tcf × n × Ecf )
ここに、
 σcfu:保証引張強度
 τcf:許容付着応力度
 tcf:繊維シートの設計厚み
 t:引張強度低減係数
 n:繊維シートの貼付け枚数
    
Q4−61. 分割施工におけるせん断照査の際、断面力に施工時荷重が考慮されていないのはなぜか。
A4−61. 施工時荷重はあくまで一時的なものとして考えておりますので、本製品では、施工途中の曲げ応力度チェック時のみにしか使用しておりません。
せん断・ねじり照査にも施工時荷重を考慮する場合には、以下の手順にて検討ケースの追加、修正を行ってください。
  1. 結果確認の[設計用諸量(予備計算結果)]-[検討組み合わせケース照査]の[せん断・ねじり照査]タブの該当ステップで、組合せに"82:施工時荷重"を含むケースを入力してください。
  2. 入力項目画面の左上にあるロックボタン(鍵マーク)をクリックしてください。
  3. 再度、計算を実行してください。




 5.出力関連

Q5−1.

RC橋形式の際には、総括表は出力できないのか?
A5−1. 現仕様では、設計総括表の出力には対応しておりません。
 
Q5−2. データをExcelで使用したいので、罫線なしで出力したい
A5−2. 罫線あり/なしのスイッチや、ダンプ形式のテキスト出力などがあればよいのですが、現在、罫線付きの書式のところで罫線をはずすことができません。
EXCEL出力には直接対応していませんので、その他の方法をご紹介します。

方法1.(Excelにもっていくデータが少ないとき)
表から直接カットアンドペーストを行う。
カットアンドペーストは表にカーソルを設定し、[Shift]+[矢印キー]で範囲選択、[Ctrl]+[C]でコピー可能です。
ExcelにペーストするときにはExcelのセルを選択して、[Ctrl]+[V]とします。
コピー&ペーストの方法については、オンラインヘルプの「操作方法」-「概要」-「表入力の操作」に詳しく書いてありますので参照ください。

方法2.(Excelにもっていくデータが多いとき)
PPF出力プレビュー画面からファイル保存(HTML)を行い、ExcelでHTMLファイルを読み込む。
この場合には、数値の前後に空白文字が入っていますので、空白文字を空文字’’に一括置換する必要があります。

罫線付きの印字書式とは別に、罫線なしのVer3風の印字書式を順次追加し「新書式」として提供しています。
ファイルメニューから選択できますので、適当なものがサポートされていればご利用ください。
 
Q5−3. たわみ量を出力できない
A5−3. たわみ量は主桁自重やプレ2次力のFRAME計算を行った場合に計算されます。
断面力をご自身で入力された場合など、FRAME計算を行っていない場合には、たわみ計算に必要な変位がセットされません。
 ・死荷重(主桁自重等)
 ・プレ2次力
 
Q5−4. 曲げモーメント図を出力する方法は?
A5−4. 図の描画域内でマウスの右ボタンを押すとポップアップメニューが表示されます。その中の「図の出力...」をクリックしてください。描画されている図をプリンタへ出力することができます。
あるいは、ファイルメニューにある「内部計算時自動生成フレームの出力」機能を用いると、FRAME結果としての変位図や断面力図などを確認、出力することが出来ます。
    
Q5−5. 断面データの出力で有効幅λが表記されていますが、この表の「切断面」「上床版1〜4」や-1.00等の内容は?
A5−5. 有効幅に関する印字(文言)は以下の意味で使用しています。
 ・「切断面」 :着目するフランジ区間の有効幅最大長で、通常は張出し張、全幅の1/2など
 ・「上床版1」:この数字は着目するフランジ区間の通し番号(左側から1、2、)
 ・「-1.00」  :全幅有効を意味
    
Q5−6. 有効プレ二次のj端が出力できないのはなぜ?
A5−6. 有効プレストレスは従来から直後プレストレスに有効係数を乗じて求めるという流れになっていて、その有効係数は照査点に指定された位置しか計算していないので、結果的に照査点ではない位置では0になっています。したがって、全部材の両端を照査点に指定すれば結果が出力されます。

ただし、上記の原則とは別に以下の特別な処理があり、これらの場合、全部材端で有効プレストレスが計算されます。
1)設計の考え方−鋼材計算の「一括施工時の設定」タブにあるオプション「有プレ2次力をFrame計算する(一括施工時)」を’する’と設定した場合
2)PRC橋のとき、設計の考え方−鋼材計算の「鋼材計算」タブにあるオプション「鉄筋拘束力の2次力をFrame計算する」を’する’と設定した場合

これらの場合は、照査点以外でも有効係数が計算されるので結果が出力されます。
    
Q5−7. 計算結果の数値をExcelに出力したい
A5−7. EXCEL出力には直接対応していませんのでその他の方法をご紹介します。

方法1.(Excelにもっていくデータが少ないとき)
画面の断面力表など、表入力形式になっているものは、表から直接カットアンドペーストを行う。
カットアンドペーストは表にカーソルを設定し、[Shift]+[矢印キー]で範囲選択、
[Ctrl]+[C]でコピー可能です。
ExcelにペーストするときにはExcelのセルを選択して、[Ctrl]+[V]とします。

方法2.(Excelにもっていくデータが多いとき)
PPF出力プレビュー画面からファイル保存(HTML)を行い、ExcelでHTMLファイルを読み込む。
罫線つき表の場合には、数値の前後に空白文字が入っていますので、その後数値として作業する場合は空白文字を空文字’’に一括置換する必要があります。
罫線のない書式の場合には、エクセル側で、メニューの「データ」−「区切り位置」で調整が必要になります。

方法3.合成応力度などPPFで罫線のないもの
PPFではなく、結果確認ツリーのHTML画面で出力ボタン押しファイル(html)に出力すれば、EXCELでそのまま読み込めます。出力は一照査点のみやすべて(一覧及び全ての照査点)などが選択出来ます。
    
Q5−8. 合成応力度の詳細を印字すると、温度差の補正分が( )書きで記載されるがこれは何か?
     
A5−8. 『コンクリート道路橋設計便覧(H6.2)』のP.294の式(15.2.3)に従い、床版上縁では温度差による応力度を補正し出力しています。 計算内容については ヘルプ[操作方法]-[入力データ]-[設計の考え方]-[曲げ・軸力照査]-[曲げ照査]をご覧下さい。
尚、温度差の補正分を出力する場合は、出力設定(Ver.7)のデフォルト設定−詳細設定で、”温度差の補正値を印字する”にチェックを入れて下さい。
     
    
Q5−9. UC-Bridgeの格子モデル解析において、設計時活荷重をA活荷重(A-TL)を選択して実行しても、T荷重とL荷重の反力内訳が出力されません。
また、衝撃荷重についても同様です.
A5−9. 恐れ入りますが、UC-BRIDGEでは活荷重反力の内訳を出力していません。
UC-BRIDGEで作成した格子データを弊社製品「任意形格子桁の計算」にエクス
ポートできます。
「任意形格子桁の計算」では活荷重反力内訳の出力が可能です。
    
Q5−10. 結果確認時に表示される断面力図をdxF等で取り出す事は出来ないでしょうか?
A5−10. 申し訳ございませんが、各種図をCADファイルに出力する機能はサポートしておりません。
    
Q5−11. UC-BRIDGEから面外の断面積・断面2次モーメント、重心位置、ねじりモーメントを出力したいのですが、可能でしょうか?
A5−11. FRAMEモデルの場合には、入力データ編集−基本データ−設計条件の「Frame面外計算」を「する」にして、計算終了した後に結果確認−「解析用断面性能」で確認できます。
印刷では「出力設定(Ver.7)」で、「入力データ」−「構造解析データ」−「解析用断面性能」にチェックを入れると出力します。
    
Q5−12. 変位、移動量のPPF出力がありません。
プレストレス、温度変化に対して、結果がありません。出力をするにはどうすればよいのですか。
A5−12. 「たわみ量」「移動量」につきましては「新書式」で出力しておりません。
「Ver.6書式」または「Ver.7」を選択ください。
なお、たわみ量や移動量を出力するには、「解析」と「鋼材計算」を行ってFRAME計算を行うことが必要です。

計算後、以下のように設定下さい。
■Ver.6書式の場合
1.ファイル⇒印刷項目設定(Ver.6書式)とたどる
2.詳細の「解析結果」にチェック(レ)し「解析結果」を押す
3.画面下の方の「たわみ量」「移動量(主桁の伸縮)」をチェック(レ)し、「プレビュー」を押す

■Ver.7の場合
1.ファイル⇒印刷項目設定(Ver.7)とたどる
2.出力項目で「解析結果」にチェック(レ)する
3.「解析結果」タブの下の方の「たわみ量」「移動量」をチェック(レ)し、「プレビュー」を押す。
    
Q5−13. 衝撃の確認を出力したい
A5−13. 入力した衝撃係数データについては、出力設定(Ver.7)−入力データ−荷重データ−活荷重 にチェックを入れると入力した衝撃係数データ が印字されます。
解析結果では、反力のみ衝撃分の内訳を表示します。
断面力、変位についての衝撃分については、ファイル−「Frameマネージャへのエクスポート・結果確認」で確認可能です。
    
Q5−14. [有効鋼材応力度]などの画面において、画面上でコピーしてエクセルに貼り付けることはできないのか?
A5−14. HTMLで表示される結果画面については、Ver.10.1以降のバージョンにて貼り付け可能になっております。
    
Q5−15. 各部材ごとの断面図を出力する機能はあるか?
A5−15. メイン画面の断面図において、右クリックメニューの「図の出力」から出力が可能です。
    
Q5−16. フレームモデルにおいて、衝撃を含んだ活荷重反力を出力するにはどうすればよいか
A5−16. [出力設定(Ver.7)]画面-[解析結果]タブにおいて、「反力集計時の組合せ」の下にございます「反力集計時に活荷重衝撃を含む」にチェックを入れてください。




 6.オプション関連

Q6−1.

[固定周期の計算]において、Wiはクリープ・乾燥収縮の軸力変動分は考慮されているか?
A6−1. ヘルプの“固有周期の計算”にもございますように、計算設定により、次の3種類のいずれかで計算します。

 (1) 主桁自重+横桁自重+追加分
 (2) 上記(1)+橋面荷重
 (3) 上記(2)+雪荷重

クリ−プ・乾燥収縮の軸力変動分は考慮しておりません。
Wiの値を変更することも出来ます。
ご自身で算出された値を[重量と変位]の表のWiに入力して、計算設定にて[重量の更新(再計算)]のチェックを外して、計算を実行してください。




 7.その他

Q7−1.

「UC-BRIDGE」と「UC-BRIDGE(分割施工版)」は、提供形態が変更されたのか?
A7−1. 分割施工時の検討(クリープ解析)のサポートにともない、「UC-BRIDGE」製品のクリープ解析機能を有した版を分割施工版Ver.2.xx、有しない版をVer.1.xxとしてクリープ解析機能部分をあらかじめ含めない形態で別々に製品を提供していました。
しかし、所有プロテクトのライセンスにより、クリープ解析機能が制限される仕様(Ver.1.xxライセンスのお客様がVer.2.xxをインストールされた場合は、プロテクトによりクリープ解析機能が制限されます。)となっておりますので、今後「UC-BRIDGE」製品は、Ver.2.xx以降の版に統一してプログラムファイルを提供いたします。
Viewer版につきましても同様に、「UC-BRIDGE」Ver.2.xx以降の版に統一して提供いたします。
 
Q7−2. 「UC-BRIDGE」の格子モデルと「任意形格子桁の計算」の違いは?(Ver.6)
A7−2. 「UC-BRIDGE」の格子モデルにつきましては、「任意形格子桁の計算」のうちで構造解析に必要な機能には概ね対応しています。
対応していない機能としては他支点反力の算出があり、これは下部工設計用に計算されるもので、着目支点の反力が最大/最小になるときの他の支点の反力を求めるものです。また疲労設計指針に準拠した計算はまったく対応していません。
 
Q7−3. 例えば、M-φ曲線の結果表など結果確認の数値をエクセル等に取り込みたい
A7−3. 数値確認画面でHTML出力でファイル出力してください。HTML形式のファイルは、Excelで読み込み可能です。Execlを起動してファイルを読み込んでご利用下さい。

結果確認−曲げ照査結果−M-φ曲線の結果の場合、画面上部の左から2番目の「出力」ボタンを押し、「印刷」画面で「ファイルへ出力」にチェック後「OK」を押してください。
保存する場所やファイル名を設定し保存を実行するとHTMLファイルが出力されます。
 
Q7−4. 「UC-BRIDGE」から「UC-win/FRAME(3D)」にデータを変換した際、荷重データとして、主桁自重(補正分)とその他追加荷重は、エクスポートされるか
A7−4. エクスポートされます。
FRAME/3Dエクスポート設定画面で
・追加荷重データを基本荷重ケースに登録する
・橋面荷重データを基本荷重ケースに登録する
にチェックをいれエクスポートを実行してください。
FRAME/3D側で確認すると、「追加荷重」、「橋面荷重」というケースにエクスポートされます。
 
Q7−5. RC断面計算にUC-BRIDGEの断面データ、鉄筋、PC等を含めてエクスポートしたい
A7−5. @UC-BRIDGEで 計算を実行する。
A[ファ イルメニュー]-[RC断 面Ver.5へ のエクスポート]を 選択する。
B エクスポート設定を行う。
※ 設定方法につきましては設定画面上部の「ヘルプ」をご覧ください。
C 「ファイル名選択&実行」ボタンをクリックし、RC断 面ファイルを保存する。
※ 指定した箇所に「.rc5」ファイルが作成されます。
RC断面計算Ver.5を 起動し、このファイルを読み込んでください。
なお、pc鋼材の径が0の場合計算できないことがあります。
この時は1以上の値を入力していただくと計算が行えます。
 
Q7−6. UC-BRIDGEの強み、一押しする特徴について教えて頂けないでしょうか
A7−6. 他社製品では製品が、同じコンクリート橋でも橋梁形式(桁橋、アーチ・・・)や解析モデルごとに製品が分かれてい るため、UC-BRIDGEで計算できる全ての製品構成を購入した場合には大変高額になります。また、UC-BRIDGEでは、当社の関連製 品にデータエクスポートが可能であることも大きなアドバンテージとなります。 (FRAME3D、FRAME、RC断面、GRID)特にFRAME3D(ENGINEER’s Studio)と連携することで動的解析データが容易に生成できることは大きなアドバンテージと考えます。
 
Q7−7. UC-BRIDGE Ver10 起動時に "DLLのCOM登録エラー"が発生する
A7−7. UACの設定の関係で、正常にインストールが完了していないことが考えられます。
インストーラのsetup.exeで右クリックし[管理者として実行(A)]でインストールを行ってください。
 
Q7−8. 概算数量の算出について、上部工・下部工の区別はどこでしているのか?
A7−8. [使用材料]画面の「上部工/下部工」スイッチで、上部工と下部工を区別しています。
 
Q7−9. RC断面へのエクスポート、およびRC断面での読込はどのように行えばよいか?
A7−9. ファイルメニューの「RC断面Ver.5」へのエクスポートよりエクスポートいただけます。なお、エクスポートできるのは、照査項目で照査が実行されている項目のみになります。
また、エクスポートされるのはRC断面Ver.5のデータですが、RC断面のVer.6以降で読みこむ場合は、ファイルを開く画面において、ファイルの種類でVer.5データを選択すると読み込むことができます。
 
Q7−10. FRAME面外において、地震時慣性力(←)の方向はどのように定義されているのか?
A7−10. 地震時慣性力(←)は、紙面の表側(奥から手前)に向いています。
地震時慣性力(→)は、紙面の裏側(手前から奥)に向いています。
ヘルプの[概要]-[座標系と符号]-[面外・格子解析の符号]もご覧ください。
 
Q7−11. 以前に計算を行ったデータファイルを再度読み込んだ時に、計算を行わずに解析結果を参照することは可能か。
A7−11. 計算実行後に「名前を付けて保存」を選択すると「ファイルの保存」ダイアログが表示されますが、こちらの画面下部に「ファイル保存オプションダイアログを開く」というスイッチがあります。
このスイッチにチェックを入れて保存を行うと、続いて「ファイル保存オプション」ダイアログが表示され、保存したい計算結果を指定することができます。
次回ファイルを開いた際には、選択した結果データを読み込むことが可能です。




 8.分割施工版について(この機能は分割施工対応版にのみ対応しています)

Q8−1.

橋面荷重によるクリープ力は、どのようにして求めているか?
A8−1. 橋面荷重によるクリープ力は、最終ステップの構造系(材令に応じたクリープ換算ヤング係数を使用)に、そのステップ期間に生じるクリープ変位(橋面荷重による)に起因した断面力(内力)を載荷してFRAME解析し、2次力を求めています。
 
Q8−2. 「養生日数」とは?
A8−2. 養生日数はコンクリートが打設されてPC鋼材が緊張されるまでの養生期間(カレンダー上の経過日数)を意味しています。この値を用いてPC鋼材緊張時のコンクリート材令が計算され、以降のステップのスタート時の材令は施工期間を順次加算した経過日数を用いて計算されます。
材令が十分に進んだ状態を示すのであれば、無限大を表現する-1を入力してください。

材令τはt0を養生日数とすると
 ・架設されたステップのスタート時の材令:τ1=t0×補正係数
 ・架設されたステップのエンド時の材令:τ1’=τ1+施工期間t1×補正係数
 ・次のステップのスタート時の材令:τ2=τ1’
 ・次のステップのエンド時の材令:τ2’=τ2+施工期間t2×補正係数
 ・…
と経過していきます。ここに、補正係数はセメント種類、コンクリート温度に応じた係数です。
 
Q8−3. 若材令時、コンクリートのヤング係数は、設計基準値、導入時のどちらか?(Ver.6)
A8−3. 施工方法が分割施工のとき「分割施工の考え方」で「若材令時のEcの推定」というオプションを設けています。
このオプションが設計基準値(入力値)以外のときは推定した若材令時のEcを用いてフレーム解析し変位量を求めます。
施工方法が一括施工のときは設計基準値(入力値)を用います。

下記ヘルプもあわせてご覧ください。
製品ヘルプ−操作方法−入力−汎用フレームモデル−分割施工−分割施工の考え方
 
Q8−4. 有効鋼材応力度算出に必要なクリープ係数について、例えば下記の場合、どのように算出したらよいか
例)
主桁自重:材令4日
橋面荷重:材令90日
材令365日の時の有効鋼材応力度
A8−4. 材料データのクリープ係数は道示T表-2.2.7を参考にしてセットされていて、主桁自重が載る時の材令を4〜7日(クリープ係数2.60)、橋面荷重が載る時の材令を90日(クリープ係数1.70)と想定したものです。これらの値は道示T(解2.2.9)式においてt=∞、t0=4などとパラメータをセットして計算されています。

材令365日時点における有効鋼材応力度を計算したいとのことなので、この式を用いてご自身で計算する必要があります。
そのとき、t=365、t0=4として計算します。道示表の材令365日の係数1.2はt=∞、t0=365として計算した値となります。

この式を用いた計算は結構手間がかかるので、本製品では電卓代わりに使用できる簡単なプログラムを用意しています。製品をインストールしたフォルダにある「SekoKeisu.exe」がそのプログラムです。これを実行し表示される画面でデータを入力すれば結果が表示されます。まずはどのようなデータを与えると標準値が出るかを確認していただき、その後でご自身が必要な係数を計算してください。
最後に、本製品では分割施工で計算すると、上記のような厄介な計算を内部処理に任せて任意の材令の時点における結果を確認することができます。
    
Q8−5. 分割施工時のクリープには、材料の基準値にあるクリープ係数を使用していないのか?
A8−5. 「分割施工データ」-「基本データ」で設定された条件及び、「施工ステップ」データで入力された養生日数、コンクリート温度等を用いて内部でクリープ係数を計算します。
    
Q8−6. コンクリート温度は通常20℃でクリープ係数の算出を行っているが、これはコンクリート標準示方書を元にしているのか?
A8−6. 本製品では、温度は入力できるようになっており、初期値として20度を設定しています。「分割施工データ」-「施工ステップ」の画面で入力してください。
なお、道示T(解2.2.10)式で
  t=α・Σ(T+10)・冲/30
  ここに、
    α: クリープ係数計算時は、普通セメント=1.0、早強セメント=2.0、乾燥収縮計算時=1.0
    T : コンクリートの温度(度)
   冲:コンクリート温度がTである期間の日数(日)
とありますが、20度の場合に、温度による係数が「1」になることになります。
    
Q8−7. 施工ステップの期間(日)<養生日数(日)となっても計算は正しく行われるか
(有効材令に反映できるか?)
A8−7. 施工ステップの入力で”養生日数”は、ステップnのスタート時点での養生日数(暦日)となります。ステップnの期間は、ステップnのスタートからエンドまでの日数となります。
施工ステップの期間(日)<養生日数(日)となっても計算は正しく行います。
有効材齢にも正しく反映されます。
各施工ステップの有効材令は、
結果確認−設計用諸量(予備計算結果)−クリープ解析用データ−材令テーブル
でご確認下さい。

施工ステップ解説図参照

    
Q8−8. 分割施工でワーゲン荷重を施工時荷重で設定しているが、施工時荷重の場合、結果が以降のステップに引き継がれない(断面力、変位、反力が各施工ステップの累計に加算されない)。
ワーゲン荷重を以降のステップでも結果を引き継ぎたいが、どのようにすれば良いか?
A8−8. ワーゲン荷重の結果も以降のステップで引き継ぎたい場合は、「その他追加荷重(面内)」でワーゲン荷重を自重扱いとして載荷してください。
ただし、自重扱いで載荷した場合、荷重が抜ける(無くなる)ステップでワーゲン荷重を逆載荷し、相殺する必要があります。
    
Q8−9. 分割施工の際、最終ステップの作用荷重に自重がないが、載荷されているのか?
A8−9. 分割施工の場合、各施工ステップで新たに架設された部材の自重による断面力を計算し、前ステップまでに累積された断面力に加算されます。
よって、最終ステップ等で、架設される部材が無い場合には、そのステップの自重による断面力はゼロとなります。
    
Q8−10. 3径間連続箱桁橋において、最終径間施工前に橋面荷重を第1径間のみに載荷したいが、どのように設定すればよいか?
A8−10. (1)[分割施工データ]-[施工ステップ]において、最終ステップの「橋面荷重の載荷」欄に1を入力して下さい。
(2)[構造解析データ]-[死荷重]-[橋面荷重]の「分布荷重」タブまたは「集中荷重」タブにおいて、
第1径間に橋面荷重データを入力して下さい。
    
Q8−11. クリープ係数φを直接入力するにはどうすればよいか
A8−11. 分割施工時にクリープ係数を直接指定したい場合は、以下の手順にて設定が可能です。
<手順>
(1)[結果確認]-[設計用諸量(予備計算結果)]-[クリープ解析用データ]-[クリープ係数φ]画面を開きます。
(2)(1)の画面にて数値を変更します。
(3)データロック(鍵マークを押下し、値が変更されないようにする)してください。
(4)再度計算を行っていただくと、直接指定した値で計算を行います。

なお、[基準値]メニュー-[コンクリート]タブの「クリープ係数」は、一括施工の場合に使用します。
分割施工時の場合は、[入力データ編集]-[分割施工データ]-[基本データ]画面で設定された条件及び、[施工ステップ]画面で入力された養生日数、コンクリート温度等を用いて内部でクリープ係数を計算しております。
    
Q8−12. [桁端部]及び[支間長データ]の入力画面で、モデル図の描画がおかしくなり、支間長の寸法線が正しい位置に描画されない、または、桁端自重(右端)が上部工の右端部に正しく載荷されない症状となる。
また、施工時に何の荷重もかけていないのに、自重の弾性解や撤去解が発生するといった症状となる。
A8−12. [分割施工データ]-[仮設部材]画面の「部材種別」が空欄ですと、桁端および支間長の判定処理が正しく行われなくなります。
[入力データ]-[分割施工データ]-[仮設部材]画面の「部材種別」を、例えば、「仮設部材」と入力して頂き、さらに、[入力データ]-[基本データ]-[使用材料]画面で、「任意材料」として、この「仮設部材」の材料データを追加してください。
これによって、モデル図の寸法線が正しく表示され、また、桁端が正しく認識されるようになり、桁端荷重も正しく載荷される状態になります。
    
Q8−13. Q8−13.分割施工モデルの場合、検討組み合わせケースに有効プレストレス2次力が組み合わされないのはなぜか。
A8−13. 分割施工モデルの場合は、直後プレストレス2次力に対してクリープロスを考慮することで有効プレストレス2次力としております。
旧基準版のQ&A2-27.もご参照ください。
    
Q8−14. 施工中のあるステップ期間に設置したPC鋼材を撤去させる入力は可能か?
A8−14. 入力されたPC鋼材はすべて本ケーブルとして完成系までそのまま保持され、断面諸量、導入プレストレスに考慮されます。そのためPC鋼材を撤去させる入力には対応しておりません。
PC鋼材を撤去するということであれば、仮ケーブルにより導入されるプレストレス荷重を反対方向に載荷する方法が挙げられます。
但し、仮ケーブルが断面諸量に考慮できない点や、時間と共にプレストレスが減少することを厳密に考慮できない点などから、誤差は生じることになると思われます。




 9.横方向解析

Q9−1.

横方向の解析において、箱形断面の節点座標は内部生成されるが、剛域考慮の際に位置がずれる。
A9−1. 箱桁断面のウェブ付け根の座標は、通常は付け根位置となりますが、剛域を考慮した場合は、道示III『12.2 構造解析』(ラーメン橋の構造解析)に準拠して剛域範囲を決め、座標位置を補正しております。
そのため、ハンチの大きさやウェブ、床版の厚さによっては、節点がおかしなところにずれてしまう場合があります。

現在の仕様では、内部にて設定された節点は変更できません。
剛域を考慮しないでモデル化する、もしくは横方向解析を使用せずに本体側(UC-BRIDGEのメインプログラム)で横方向のモデルを作成していただく必要があります。
本体側を使用する場合は、モデルを作成、横桁としての断面を登録し、断面力をご自身で入力していただいて計算してくださいますよう、お願いいたします。
 
Q9−2. 横方向の解析においてプレストレスの計算が、FRAMEと道示がありますがどう違うのか?
A9−2. 任意の入力荷重値(荷重データ参照)に対するFRAME結果を、上床版の設計断面力とするか、道示V5.5.1に規定されている床版の設計曲げモーメントも考慮して両者の大きい方を設計断面力とするかを指定します。ウェブ、下床版の設計断面力はFRAME結果を用います。
 
Q9−3. 横方向解析の際の「部材番号」及び「節点番号」を定義する場所は?
A9−3. 「部材番号」については、入力された断面形状により内部的に自動発生させています。
その為、任意で設定いただくことは出来ませんが、断面形状に於いて確認頂く方法は、横方向解析のためのメインウィンドウで、図描画領域(画面上半)において、マウスの右ボタンをクリックすると、最新情報の表示、構造図/鋼材配置図の切り替え、拡大・縮小ができます。
ここで描画設定を選択し、「部材番号」、「節点番号」を選択下さい。
画中にこの項目を表示致します。
 
Q9−4. 付属設計−横方向の解析の際、「ジェネレート」ボタンを押し、温度を入力して実行しても、温度差が考慮されないが?
A9−4. 横方向解析の場合、上床版の断面全体でΔtの温度変化があるので、「温度差」として入力するのではなく、むしろ「温度上昇」として上床版部にΔtを入力する方が単純明快だと思います。
 
Q9−5. 道路橋示方書 III コンクリ−ト橋5.5式に準拠した方法で、活荷重による断面力を計算したいのだが?
A9−5. 道示の式による活荷重断面力は、活荷重(道示)にセットされます。

ただ、死荷重をFRAME解析、活荷重は道示の式を使用したい場合は、FRAME結果の活荷重に、道示の値をセットする必要があります。
この場合、道示に規定されている活荷重断面力(連続版の支点および支間曲げモーメント)を電卓計算し、それを載荷したい位置に部材集中荷重として入力してください。
このとき、輪荷重などは一切載せません。また、載荷位置、あるいは曲げモーメントの向きなどを変えたケースが別途必要な場合は、別ケースで入力してください。

また、断面力表は値を修正することが出来ますので、活荷重の値に直接道示の式にて計算した値をセットすることも出来ます。
その際、解析の計算設定にて活荷重の更新をしないとしておけば入力された値は再度計算されても更新されません。
 
Q9−6. [横方向の解析]の自重FRAME計算において、部材の重なっている部分は自動的に逆載荷しているのか(またその際は、部材交点に逆載荷しているのか)?
A9−6. 部材の重なっている部分の自重は逆載荷ではなく、その部分を部材集中荷重として載荷しています。自動載荷の自重に関しては[荷重データ]-[橋面死荷重]にある、[自重確認]ボタンを押すことにより確認できます。
 
Q9−7. 床版の設計において、道示式で算出される活荷重モーメントを載荷してウェブ、下床版の断面力を計算するする方法は?
A9−7. 道示式で求められた断面力を1つずつ載荷するほかに、複数荷重がかかった状態も考え、それぞれのケースを活荷重の入力にて複数ケースセットしてください。
ただし、箱桁のモデル化の場合不静定構造物となりますので、入力した道示式による断面力と計算結果値が異なってくるものと考えられます。いったん活荷重を入力してFRAME計算された後で、床版断面力は道示式の値に修正するのが良いやり方だと考えます。
 
Q9−8. ウェブの傾きが大きく、節点が付け根より外側にいくような形状には対応可能か?
A9−8. ウェブの傾きが大きく、節点が付け根より外に行くような形状を想定してのモデル化は行っていません。そのため、正しいモデル化が行えていないかもしれません。実際に構造図を見て、正しくモデル化されているか、お客様自身でご判断くださいますようお願いいたします。
    
Q9−9. 横方向で温度差を入力しても応力度が変化しない。
A9−9. 温度差荷重は部材断面内で温度分布が異なるときに考慮するものであり、主方向の設計で使用されるものです。
横方向設計では上床版だけに温度上昇を考慮すれば他の部材(ウェブ、下床版)と温度差が生じている現象をモデル化できるので、本製品内で用意している’温度差’ではなく’温度変化’を使用してください。

印字などで’温度差’という表記をしたい場合は検討荷重ケースで名称を変更できますのでご利用ください。具体的には、温度変化でモデル化する場合
・検討荷重ケースで「6:温度上昇」の名称を’温度差’に変更する
・検討荷重ケースで「7:温度差」の計算フラグを0(計算しない)にする
・温度荷重データで温度差のチェックをはずし、温度変化にチェックを入れる
・温度変化を5度にする
    
Q9−10. 波形鋼板ウェブ断面の腹部鋼板の荷重強度の計算方法
A9−10. 腹部鋼板の荷重強度は、登録された波形鋼板ウェブ断面の鋼板重量W(kN/m)には橋軸1m当たりの重量(全ウェブ分)、高さH(cm)にはウェブの鋼板軸線に沿った寸法(鉛直ときはウェブ高さ)が入力されているとして
 ・横方向解析時:q=(W×検討幅)/(ウェブ枚数×H)をウェブ部材に対して
 ・主方向解析時:Wを上部工部材に対して
分布荷重として載せます。ここに、検討幅とは横方向解析時の基本データでセットする「橋軸方向の検討幅(m)」です。

コンクリートの自重のように単位体積重量を用いて内部計算しても良かったのですが、入力されている鋼板情報(板厚、波形寸法、高さ)だけでは重量として不足する懸念があったので、鋼材重量そのものを入力していただく仕様にしています。
    
Q9−11. 箱桁における横方向の断面力の算出を行っているが、活荷重の断面力について、断面形状のウエブ、下床版の値がすべて0.0となっており、ラーメンモデルとして載荷されていない
A9−11. 横方向モデルの場合には、基本データ−使用材料の「上部工/下部工」欄で、ウェブ、下床版は「下部工」に設定してください。
そうすれば、ウェブ、下床版のFRAME計算結果が表示されます。
    
Q9−12. 横方向の計算で、歩道部の群集荷重を「その他追加荷重(面内)」で入力し、荷重ケースで「活荷重(道示)[抽出処理]」を選択したが、影響線解析に考慮されない
A9−12. 「その他追加荷重(面内)」で入力した荷重については、影響線解析は行われません。 
  
荷重ケースを「活荷重(道示)[抽出処理]」とすると、作成した荷重が指定部材(あるいは指定格点)に載荷された状態で影響線解析を行いますが、追加荷重自体はあくまで固定位置に載荷されることになります。
 
歩道がある場合の横方向の計算については、
 1)現行製品では歩道などの橋面形状の情報を持っていない
 2)群集荷重を載せることを想定していない
 3)上床版の全幅(端部0.25mを除く)が車道であることを想定している
ことから、現状では、お客様ご自身で「活荷重」−「荷重強度」にて荷重強度を入力する必要があります。
    
Q9−13. 横方向モデルの解析でウェブ、下床版の活荷重断面力(フレーム結果)がセットされない。
    
A9−13. 使用材料にセットされている部材種別が全て「上部工」となっていないでしょうか。
横方向モデルの解析では
 ・「上部工」の部材に対しては道示V7.4.2による値をセット
 ・「上部工」以外の部材に対してはフレーム結果をセット
するようにしていますので、ウェブ、下床版の活荷重断面力(フレーム結果)がセットされるようにするためにはウェブ、下床版に該当する部材種別を「下部工」または「その他」に変更して下さい。
    
Q9−14. 横方向モデルの場合に、上床版の活荷重のMmaxとMminで曲げモーメントが同じになっている
A9−14. 横方向モデルの場合には、活荷重(道示)の上床版部分の断面力はFRAME結果ではなく活荷重−荷重強度−「道示活荷重曲げモーメント([道示活荷重]表7.4.1で計算されるM)」が用いられます。
抽出処理は行いません。従って、断面力結果の活荷重(道示)Mmax、Mmin、Smax、Smin、・・・で上床版部材の断面力は同じ値になっています。下フランジ、ウエブ部材については、抽出処理を行います。
本処理は道示V10.3解(4)1) p250 の記述(下記に抽出)を根拠としています。
「・・・ウェブ、下フランジについては、表-7.4.1により求めた片持ち版と連続版の支点曲げモーメントを別々に、外力モーメントとして箱形ラーメン構造に作用させ、それぞれの着目点に対して最も不利となる組合せを考慮するものとする。」
    
Q9−15. 横方向モデルの箱桁を計算した際、終局時の必要鉄筋量Asreqは、断面上下どちらを示しているのか?
A9−15. 断面に上縁側/下縁側の鉄筋が配置されている場合、上縁側/下縁側のそれぞれの必要鉄筋量を算出します。。必要鉄筋量を算出する際には断面高の1/2より圧縮側にある鉄筋を考慮して計算を行いますが、計算結果として表示される必要鉄筋量Asreqは引張側にある鉄筋量の合計です。





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