1.入力及び適用関連 |
Q1−1. |
形状選択にない3主版桁以上の場合は、断面形状をどのように入力すれば設計可能か? |
A1−1. |
3主桁以上の多主版桁の場合は、主桁断面を台形ブロックの集合と考えてモデル化すれば計算が可能です。
断面登録の際に、「ブロック入力」を選んで入力してください。
主桁断面を水平線で分けて複数のブロックにし、同じ形のブロックが横に並んでいればその数を入力します。
画面の絵で確認すると元の断面形とは形が一致しませんが、断面諸量は手計算した値と同じとなります。
合わないときは入力データを再度ご確認ください。
ブロック入力で行なえば、曲げ破壊安全度やせん断照査まで計算が可能ですが、2主版桁と同様に、有効幅を考慮した計算は出来ません。
その他には、特に注意して入力いただくことはありません。
ブロック入力しない場合は、「数値入力」で断面諸量を直接入力することでも可能ですが、この場合は合成応力度(「鋼材」の計算処理、ただし引張鉄筋量、曲げひび割れ幅を除く)までの照査しかできません。
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Q1−2. |
活荷重扱いの集中荷重を与える方法。 |
A1−2. |
ご面倒お掛けしますが、以下の手順により対応下さい。
(1) ダミーで『橋面荷重』として活荷重扱いの集中荷重を入力
(2) 解析を実行
(3) 『橋面荷重』による断面力を、活荷重による断面力に入力
(4) ダミーの橋面荷重による断面力をクリア |
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Q1−3. |
断面形状入力の際に、登録断面にない左右の張り出し長が異なる入力はどうするのか? |
A1−3. |
左右非対称の断面は、『ブロック入力』を選択して下さい。
注意点として、ブロック入力ではKtは算出できません。
ねじりに対する照査で必要なKtの値は、[照査]−[側面データ]で変更することができます。
(ねじり剛性Jが計算できませんが、Jの値は実際には計算では使用しておりませんので問題がありません)
また、この[側面データ]を修正された場合には、計算設定で『側面データを更新しない』として以降の計算を行っていただく必要があります。 |
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Q1−4. |
箱桁の内空をなくしてT桁と同様な断面とした場合の計算上の留意点は? |
A1−4. |
断面を、箱桁で登録するかT桁で登録するかにより、若干、断面諸量が変わってくる箇所があります。
具体的には、
・ねじり常数J
・ねじり係数K
・せん断照査位置Zs
・床版断面積、図心
です。これらを意図したものになるよう、断面の形状を工夫して入力してください。
なおこれらの値は次のように変更することができます。
・ねじり常数J………計算上全く用いない
・ねじり係数K………側面データで変更可能
・せん断照査位置Zs…寸法H5で調整可能
・床版断面積、図心…温度差荷重項を直接編集することが可能
ヘルプの“断面諸量確認”もご参照ください。 |
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Q1−5. |
荷重の組み合せの割増し係数は変更可能か? |
A1−5. |
こちらの係数は道示に従った値を使用しているため、変更の必要はないだろうと考え、また入力データをあまり増やさないようにするために、現在は入力できないようにしています。 |
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Q1−6. |
主桁を斜材に設定するには、どのようにすればよいか? |
A1−6. |
主桁部材は左端から昇順に番号を付けなければならないため、斜材を主桁とすることは出来ません。 |
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Q1−7. |
斜材にPC鋼材を配置するには、どのようにすればよいか? |
A1−7. |
PC鋼材は「主桁にしか配置できない」という制限があり、このため斜材にPC鋼材を入力・計算することは出来ません。 |
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Q1−8. |
格子結果と手入力したものとを足し合わせるには、どのようにすればよいか? |
A1−8. |
自動で行うことは出来ません。ご自分で足し合わせた結果を、UC-BRIDGEの断面力の表に直接入力していただくことになります。
その際、Excelなどで編集したデータは、カット&ペースト機能にて、まとめて貼り付けることが出来ます。 |
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Q1−9. |
FRAMEマネージャで計算した断面力をUC-BRIDGEで使用するには、どのようにすればよいか? |
A1−9. |
[解析計算]の“数値確認・修正”の表に、直接入力してください。
入力は、Excelやテキストファイルからコピー&ペーストすることができますので、こちらの機能をご利用ください(FRAMEで得られた断面力を、いったんExcelやテキストファイルに落とされるとよいでしょう)。また、この表に値を入力された場合には、計算設定の[○○○断面力の更新]、および[設計断面力のリセット]のチェックを外してください。チェックされたまま計算しますと、入力が消えてしまいます。
もし、UC-BRIDGEで計算した値も使いたい場合には、先にUC-BRIDGEで計算しておいてから、これらのチェックを外し、FRAMEで得られた断面力を入力される、という手順がよいかと思います。 |
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Q1−10. |
UC-BRIDGEで押し出し架設を行うことは可能か? |
A1−10. |
ヘルプ“クリープ解析時の制限事項”にて、以下のように記載しております。
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■架設工法として、押し出し架設のように支点条件が頻繁に変わる工法は、想定していません。入力・計算はできますが、結果の確認を十分行なってください。
------------------------------
押し出し架設(同様な工法として、引き出し架設がある)は、支点位置は変わらずに主桁の方が移動していきます。それをUC-BRIDGEでモデル化するのには、気になる点があり、サンプルデータ等もございません。
その気になる点についてご説明いたします。すぐ思い当たるもので3点あり、実際にデータを作成して結果を確認していく過程で、さらに気になる点が出てくる可能性があります。
(1)支点条件
UC-BRIDGEでモデル化すると、ステップ毎に支点条件が変化することになり、撤去反力が作用することになります。それに伴うクリープ分を考慮していません。
短期間の周期で施工ステップが進むなら、この影響はあまり大きくないと思います。
(2)支点条件(その2)
この工法では支点はローラーになっていて、主桁がその上を滑っていきます。
もし解析上、負反力が生じた場合、その負反力を実際のローラー支点が負担しているとは思えないので、支点条件を変える必要があると思います。この点は、解析結果を確認して適宜データ修正すれば良いことかもしれません。
プレストレス2次力が生じるか否かは、この支点条件に大きく左右されるので、施工時支点条件の設定に注意が必要です。
(3)主桁の照査
この工法では主桁が移動していく過程で、どの位置でも支点の上にきます。つまり、支間中央の設計断面が中間支点上の断面になることがあります。
そのときの照査を行うには、架設ステップにその状況を入力する必要があります。したがって、単純に張り出していくときと異なり、着目する設計断面に正負のモーメントが作用する架設ステップを、すべて入力する必要があります。
(UC-BRIDGEでモデル化する際には、上記の点を注意しながら、必ず結果の妥当性をチェックしてください。チェックに際しては、一括施工した場合の結果や、仮に張り出し架設した場合の結果と比較することが一番です。
押し出し架設の結果がこれらの結果と大きく異なるようなら、適用範囲外(結果は信用できない)とすべきです。
どの程度の違いまで許容できるかは、お客様の判断次第だと思います。 |
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Q1−11. |
波型鋼板ウェブ構造の計算は可能か? |
A1−11. |
概ね以下のようにすれば、曲げに対する概略検討は計算可能と思います(せん断検討は除く)。
なお曲げに対する照査の中で、「引張鉄筋量」については、中立軸が下床版厚を越えてさらに上に行くときは無効です。合成応力度、曲げひび割れ幅、曲げ破壊安全度は、そのまま利用できると思います。
(1)ウェブ厚
箱桁断面を登録するときにウェブ厚を0にします。
ウェブ上下端でコンクリート形状が多少変になりますが、概略設計ということでOKとします。
(2)自重
鋼板ウェブ部分の自重が自動的には考慮されないので、「主桁自重」として追加します。
(3)PC鋼材
外ケーブルを使用します。以下、そのときの注意点です。
------------------------------
曲げ破壊モーメントの計算では、外ケーブルはコンクリートとの付着がないので、平面保持の仮定に従わないとして、外ケーブルの応力度を有効鋼材応力度のまま使用しています。
ところが内ケーブルに変更すると、平面保持の仮定を用いて鋼材ひずみが大きくなるので、それだけ負担できる軸力が増え、結果的にMuが大きくなります。
外ケーブルを使用する場合、破壊時に有効鋼材応力度しか負担しない(それ以上大きくならない)と考えるのではなく、幾分でも増加すると考えたい場合は、「使用材料(外ケーブル)」にある「Mu算出時の刄ミp」に、増加応力度分の値をセットしてください。
そうすれば、下記のように処理されます。すなわち、外ケーブルに対しては中立軸の位置(ひずみの大きさ)に関係なく、
σp=σpe+刄ミp
として軸力、曲げモーメントの積分を行います。
ここで、刄ミpの入力値については、お客様の責任の下でご判断ください。 |
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Q1−12. |
周鉄筋とは? |
A1−12. |
周鉄筋(断面の全周に沿って配置される主鉄筋)は、主に橋脚断面の配筋状態を再現するために用いるもので、本製品では矩形断面と円形断面のときに利用できる配置タイプです。
入力データの「配置位置」にはかぶりを入力し、「本数」には全周に配置する全本数を入力します。「ピッチ」は曲げひび割れ幅の照査で使用されるデータです。入力された鉄筋は以下のように1m当たりの鉄筋量が周に沿って均一に分布するものとして取り扱われます。
As(cm2/m)=As0×N/L
ここに、
As0は1本当たりの鉄筋断面積
N:周状に配置する全本数(入力値)
L:周長で、コンクリート表面から配置位置Zi(かぶり)だけ内側に入った位置の1周の長さ
です。 |
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Q1−13. |
多主桁版の格子計算で支点を任意の位置に変更する方法は? |
A1−13. |
ジェネレートされた詳細データをご自身で修正すれば位置を変えることができます。
移動させる位置が既存部材の中間点である場合、その手順は概ね以下のようになります。
1)詳細データ編集タブの格点データで移動させる位置に格点を追加する
2)部材データで、追加した格点により分割された部材を追加、修正する
3)支点データで、追加した格点に支点を移動させる
この操作で部材が分割されるので、分割された後に追加された部材の断面データも数値を確認してください。 |
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Q1−14. |
ワーゲン荷重を移動させるとき、逆載荷する必要があるか? |
A1−14. |
荷重タイプとして自重扱いで載荷している場合は、逆載荷してください。施工時荷重なら不要です。 |
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Q1−15. |
任意荷重で「活荷重(抽出処理)」と「活荷重 道示式(抽出処理)」の違いは? |
A1−15. |
「活荷重(抽出処理)」は主方向の解析で使用するものであり、複数ケースに分けてこの荷重番号(荷重タイプ)を入力するとFRAME解析では基本荷重ケースとして計算され、その中からMmax時、Mmin時などを抽出し、IL(影響線解析)による活荷重結果に加算されます。一般的には活荷重処理はILで行うのでこの荷重番号の荷重ケースを追加する必要はありません。
「活荷重 道示式(抽出処理)」は横方向の解析で使用するものであり、上床版用の設計曲げモーメント(道示式によるM)を横方向モデルに作用させてウェブ、下床版の断面力を算出するときに使用されます。詳細データ作成を行うと自動的にこの荷重ケース(道示式のMによる)が作成されるので、これら以外に考慮したいときに追加してください。追加されたケースは内部ジェネレートされたケースと合わせた全荷重ケースの中から抽出処理が行われます。
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Q1−16. |
エクストラドーズド橋の概略設計は可能か? |
A1−16. |
道示V18.5外ケーブル構造に外ケーブルの取り扱い方として以下の2つが紹介されていて
1)外ケーブルを内ケーブルとみなして取り扱う方法
2)外ケーブルを独立した部材として取り扱う方法
ご存知のように、本製品の外ケーブルは1)の方法で処理されています。
本製品でエクストラドーズド橋を計算する場合の斜材の取り扱い方としては、同様に
1)大偏心の外ケーブル(摩擦のない内ケーブル)とみなして取り扱う方法
2)独立した部材として取り扱う方法
があり、1)で行う場合、コンクリートとの付着がないこと、鋼材配置が大偏心であることなどから平面保持の仮定が成り立たないと考えた方が自然であると思います。
そこで、本製品ではVer.6.03.00のときに設計の考え方にオプション「外ケーブルの取り扱い」を追加し、以下のように各オプションを一括で処理するようにしました。
@鋼材の計算設定にある「外ケーブルの鋼材応力度算出」を’(平面保持の仮定に)従わない(軸ひずみの考慮)’にセット
A鋼材の計算設定にある「外ケーブルの断面諸量への考慮」を’しない’にセット
B照査の計算設定にある「RC応力度計算、Mu、M-φ算出時の外ケーブルを補強材として」を’考慮しない’にセット
これらのオプションはVer.3のときにサポートしたものであり、Ver.6.03.00ではまとめてセットできるようなオプションを設計の考え方に追加したということです。またVer.6.03.01(リリース済み)では、「外ケーブルの取り扱い」が’エクストラドーズド橋として’のとき、曲げ破壊などの検討で外ケーブルによる1次力を考慮するようにするために検討組み合せケースに「73:有プレ(外)」を自動追加するようにしています。
これらのオプションの設定次第でエクストラドーズド橋の概略設計が可能であると考えますが、現時点では、大偏心のepによるプレストレスの曲げ成分Mpを合成応力度においてそのまま考慮してよいものか判断に迷うところではあります。
斜材の取り扱いを「独立した部材として取り扱う方法」で行う場合は、お客様ご自身でスケルトンを作成していただくことになりますが、こちらの方法では上記の疑問は生じないと思います。
「独立した部材として取り扱う方法」を採用すると、Ver.3のときは斜材の部材に導入される軸力の評価を乾燥収縮で行わざるを得なかったので、分割施工で計算する必要がありました。しかし、Ver.6では自重と同じタイミングで荷重コード31(温度荷重)を使用できます。この温度荷重を用いて導入軸力を評価すればVer.3のときより入力データの作成が簡単になります。
どちらの取り扱い方を選択するかは設計者のご判断だと考えます。その際に何かしらオプションがあればさらに詳細な設計計算が可能と思われれば、それをご指摘ください。検討させていただきます。
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Q1−17. |
追加した部材が点線で表示される? |
A1−17. |
追加した部材の断面データに使用断面が定義されておらず、断面番号が0のままだと点線になります。
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Q1−18. |
横桁の有効幅(橋軸方向)はどこで入力するのか? |
A1−18. |
横桁の有効幅(橋軸方向)は詳細データ編集タブの断面データで「有効幅を考慮する」にチェックください。
表入力モード(有効幅)タブで確認でき、必要なら修正できます。
横桁の有効幅λは支点横桁と中間横桁について道示V4.2.2に準拠して計算しており、得られたλが切断面の位置より長いときは切断面の位置をλとしています。
切断面は、隣接する横桁位置のウェブ厚(実横桁の場合)を考慮して床版部の純間隔を求め、横桁中心からその1/2点までの値をセットしています。たとえば、横桁間隔が2.0mで左側の横桁のウェブ厚が1.0m、右側の横桁のウェブ厚が0.0mの場合、
・左側の横桁の右切断面:0.5+(2.0−0.5)/2=1.25
・右側の横桁の左切断面:0.0+(2.0−0.5)/2=0.75
となります。この計算ではせん断照査位置も他の点と同様に処理されます。
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Q1−19. |
主載荷荷重を全載する方法 |
A1−19. |
以下の2つ方法があります。
1)詳細データ編集タブの活荷重-基本で「従/主載荷荷重(%)」を100%にセットする(初期値は50%)
または
2)詳細データ編集タブで以下のように影響面積をセットする
1.「活荷重」−「主載荷荷重影響面積」で車道幅員全幅を入力
2.「活荷重」−「従載荷荷重影響面積」でデータを削除するか、0を入力
※不要な行にカーソルを移動しDeleteキーを押してください
3.「主載荷荷重影響面積」「従載荷荷重影響面積」をロックし、計算する
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Q1−20. |
主載荷荷重を全載する場合「詳細データ編集」−「活荷重」−「基本」の『従/主載荷荷重(%)』を50%としているがこのままでよいか? |
A1−20. |
「活荷重」−「主載荷荷重影響面積」で車道幅員全幅を入力している場合はそのままでかまいません。
「主載荷荷重影響面積」と「従載荷荷重影響面積」に分けて入力している場合に、後者も主載荷荷重に含めたい場合は100%に変更してください。
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Q1−21. |
斜張橋のような斜材ケーブルがある構造をモデル化する方法は? |
A1−21. |
斜材ケーブルの部材種別を任意材料で指定してください。もしそれが仮設材なら、分割施工データの仮設部材で定義すると
撤去したときの処理が自動的に行なわれます。
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Q1−22. |
雪荷重を組み合わせる場合、「コンクリート道路橋設計便覧」平成6年2月 表-4.1.2(p54)にあわせて常時には死荷重として考慮し、地震時には考慮しない方法は? |
A1−22. |
雪荷重を考慮するとした場合(「設計条件−組み合わせ」にオプションあり)、「任意荷重」に入力された雪荷重は地震時のときも「…+4…」と自動的に考慮されます。設計便覧のように地震時では考慮しない場合は
1)任意荷重で雪荷重を入力するとき、オプション「地震時慣性力の考慮」を’しない’に設定する
2)ジェネレート後に「検討組合わせケース」の地震時から雪荷重(4)を削除しロックする
としてください。地震時は雪荷重を考慮しないというオプションが無いのでこのような操作になります。
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Q1−23. |
波形鋼板ウェブの断面入力の「せん断弾性係数比」には何を入力するのか? |
A1−23. |
このデータは波形鋼板ウェブ断面のねじり定数を計算するときに使用するデータです。このタイプの断面は鋼とコンクリートの混合断面なので、材質が異なる影響を「せん断弾性係数比」として入力していただいています。したがって、コンクリートに対する比率を入力してください。
断面登録時にこのデータが必要な理由は、登録した断面がどの部材で使用されるかがはっきりしない段階なので、コンクリートのせん断弾性係数が決められないからです。また、ねじり定数は現行製品の計算では未使用であり、FRAME3Dへエクスポートするときにセットされる参考データになります。
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Q1−24. |
横方向モデルで雪荷重を考慮したい.。 |
A1−24. |
横方向モデルのときに雪荷重を考慮したいときは以下のように操作してください
手順1:
「荷重の組み合わせと割増係数」で表右側の荷重の影響の’雪荷重’にチェックを入れる
手順2:
「検討荷重ケース」で’3:雪荷重(活あり)’と’4:雪荷重(活なし)’の計算フラグを1にする
手順3:
「構造解析データ」−「その他追加荷重」で荷重ケースを追加し、以下のように荷重データを入力する
・荷重ケースで’3:雪荷重(活あり)’または’4:雪荷重(活なし)’にする
・荷重強度は部材の検討幅(通常は1m)に合わせて、部材1m当たりの強度を入力する
手順1を行うとデータツリー構造の中に「雪荷重」が現れますが、これは横方向モデルでは使用されないのでここに入力するのではなく、手順3のように「その他追加荷重」へ入力してください。
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Q1−25. |
同一ファイルに複数のモデルを作成し、データをロックする場合、共通でロックされるのはどのデータか? |
A1−25. |
入力されている複数のモデルに共通しているデータは基準値データ(材料データ)と断面データです。
他のデータは個々のモデル単位に独立しているので、ロック/アンロックは個別に機能します。
また、データロック一覧では着目しているモデルのロック状況を確認できます。こちらでは、各モデルごとにロック状況が異なることも確認できます。
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Q1−26. |
PC鋼材の付加本数とは? |
A1−26. |
付加本数は有効幅を考慮するときに曲げ用と軸力用で本数が異なるときに使用するものです。
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Q1−27. |
主桁が変断面である場合、部材設定で下縁をそろえる方法 |
A1−27. |
部材データの外形情報を編集すると桁上縁や下縁を揃えることがことができ、上縁についてオプション「主桁の上縁を揃える」を用意しています。
しかし下縁を揃えるオプションは用意していないので、ご自身で「部材」-「外形情報δi」を直接編集してください。
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Q1−28. |
「Y座標原点」は描画に使用するだけで計算には直接関係ないですね? |
A1−28. |
いいえ、「Y座標原点」の数値は計算に直接影響し、図の描画だけに使用されているのではありません。
鋼材座標系はPC鋼材を配置するときに使用するものであり、入力のしやすさを求めて座標原点位置を任意ずらすことができます。その結果、鋼材配置全体が平行移動したり、回転したりします。一方、部材側面の形状はスケルトン情報と部材データにある外形情報を用いて描画されていて、鋼材配置図はこの両者を重ね合わせた図になっています。そして、各照査位置における鋼材図心は正に鋼材配置図で確認できる位置にあるものとして処理され、プレストレスの曲げ成分が決定されます。
通常、鋼材座標系原点の初期値は上部工部材の左端(部材No.1)のi端側上縁にあります。この位置をずらす場合は鋼材配置の入力画面にある「鋼材座標系の変更...」ボタンを押して行なうのが便利です。上部工の縦断勾配がないときはご自身で移動させても手間がかかりませんが、縦断勾配があるときに桁端(桁掛かり)へ移動させるときはこの機能を利用してください。
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Q1−29 |
ねじり照査用のbt、htはどこで入力するのか |
A1−29. |
予備計算結果の側面データで入力可能です。
一旦計算(予備計算)を実行した後、この画面を表示し、データ修正後ロックし、再度計算を実行して下さい。
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Q1−30 |
解析用断面諸量と照査用断面を変えて計算したい |
A1−30. |
照査用断面を登録して部材データでそれを指定した後、一度予備計算を行い、表示される解析用断面性能で値を変えてロックし、再度計算を行ってください。
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Q1−31. |
斜πのジェネレータで、斜材、鉛直材、脚柱部に分割点を指定したい |
A1−31. |
現行製品では上部工以外は分割点を指定できず、ご自身で追加していただく以外にありません。
追加に際しては部材名、節点名を付け直す必要はなく、分割点として追加した節点、増えた部材は入力表の当該個所に挿入することが可能です。たとえば節点No.10とNo.11の間に2つ追加するとすれば
1)No.11の上に2行挿入する(Insertキーを2回押す)
2)追加された行にデータを入力する
節点の座標値はご自身で計算していただくことになりますが、部材データはコピーできます。
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Q1−32 |
選択した鋼材を太く描画する方法は? |
A1−32. |
選択している鋼材を太く描画するには「オプション−表示項目の設定−表示・描画−モデル描画」にある『選択されたPC鋼材グループをメイン画面にも選択色で描画する』にチェックをしてください。
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Q1−33 |
施工時の許容応力度を変更する方法は? |
A1−33. |
施工時の許容応力度は分割施工データ−基本データに表示される表の値を使用しています。この表の値を変更すると基本値が変わります。
割増係数は「基本データ-荷重の組み合わせと割増係数」に表示されている値を使用します。
ステップのスタート時の初めて緊張されるタイミングでは「導入直後」の値、他の施工ステップでは「施工時」の値が使用されます。
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Q1−34. |
BRIDGEで地震時の検討を行う場合に水平震度荷重を入力したい |
A1−34. |
設計水平震度を入力して地震時の照査を行なうことができます。
まず、入力データ編集タブの「基本データ−荷重の組み合わせと割増係数」を開いて、地震時にチェックを入れてください。
次に、「構造解析データ−地震の影響」を開いて設計震度を入力してください。
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Q1−35 |
支点データの入力で、基礎バネ連成項の符号について確認したい
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A1−35. |
基礎のバネ値が道路橋示方書W下部構造編の座標系で算出されている場合、変位のプラスの向きが
・道路橋示方書・・・・水平変位:左、鉛直変位:下、回転変位:反時計回り
となっていて、UC-BRIDGEの向きと比べると
・UC-BRIDGE ・・・・水平変位:右、鉛直変位:上、回転変位:反時計回り
水平方向と鉛直方向の座標軸の向きが異なっています。そこで、
kxm、kym
の符号を反転させて(-1を乗じてから)入力してください。
参考までに反転操作の例を添付図に示します。反転操作の基本はプラスの向きが異なっている行と列を反転させるです。
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Q1−36 |
格子モデルでT荷重を載荷する場合の「一輪荷重強度(kN)」は道示表-2.2.2の割増し係数を乗じた値を入力するのか |
A1−36. |
B活荷重に対する道示 表-2.2.2の割増し係数は内部で自動的に処理されるので入力値の一輪荷重強度に係数を乗じる必要はありません。
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Q1−37 |
入力データ編集−設計の考え方−鋼材計算−鋼材計算で「弾性変形分Δσp2」の初期値が「考慮しない」となっているが、横方向設計では一般的に考慮しなくてもよいのか |
A1−37. |
弾性変形による鋼材応力度減少量刄ミp2は道示T解2.2.2式によって求めた値です。この式は断面に配置されたN本の鋼材が順次緊張されていくときに、最初の鋼材から最後の鋼材までの平均した減少量を表していて、主桁などの構造を想定したものです。しかし横方向の設計では橋軸方向に長く広がっている床版の 1m当たりなどを切り出した計算になり主桁設計とは事情が異なっているので、はたしてこの式をそのまま適用して良いのか設計者の判断にゆだねています。
初期値は”考慮しない”になっており、この設定では刄ミp2は0になります。
”考慮する”とした場合は「弾性変形分刄ミp2の算出時の(N-1)/N」スイッチが有効になります。「一律同じ値を使う」にチェックを入れて計算すると、全設計断面で同じ値を用いて計算します。チェックを入れない場合は、検討幅(1mなど)に配置された本数をNとしてこの式で刄ミp2を計算します。
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Q1−38. |
主桁下面形状に沿って平行にPC鋼材を配置する方法は?
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A1−38. |
主桁下面形状に沿って平行にPC鋼材を配置したい場合は配置方法の「角度2」で入力ください。角度2の入力は直線要素と曲線要素を組み合わせることができます。
入力方法について、以下の入力によりPC鋼材の配置を定義します。
・線種は1:直線、2:円、3:二次曲線、4:三次曲線、5:双曲線、6:三角関数から選択できます。
・Xi、Yiは曲線要素の頂点以外の曲線上の点の座標を入力ください。
・角度は直線要素の角度を入力ください。
・X0、Y0は曲線要素の頂点の座標を入力ください。
・半径は変化点に挿入する円弧の半径を入力ください。
入力例が本製品のオンラインヘルプの[操作方法]-[入力データ]-[鋼材配置データ]-[PC鋼材]-[入力例]にありますので、ご確認ください。
また、連続桁ジェネレータでモデルを作成する場合はPC鋼材配置オプションで主桁下面に沿って配置するオプションがあります。([ジェネレータ]-[連続桁]-[鋼材データ]-[ガイド入力])
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Q1−39. |
設計モデルのモデルタイプで汎用フレームモデルと格子モデルの使い分けがわからない
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A1−39. |
橋梁の構造解析では、一般的にFRAMEモデルと格子モデルが多く用いられています。 FRAMEモデルは、2次元解析と3次元解析に分けられますが、UC-BridgeのFRAME解析は、面内荷重を受けるFRAME骨組み2次元解析です。 これに対して、格子解析は、面外荷重を受ける2次元骨組み解析に分類されます。 どちらも橋梁を2次元の骨組みモデルとしているのは共通ですが、一般的にFRAMEモデルは、橋梁の側面、格子モデルは平面(上から見た面)を2次元骨組みモデルとします。
FRAMEモデル、格子モデルどちらを採用するかの判断は、橋梁の支間長と幅員の比率が大きな要素となります。 橋梁の支間長が幅員に対して長く側面形状をモデル化した際に橋梁の桁を1本棒でモデル化可能であれば、FRAMEモデルを採用します。 対して、支間長に対して幅員が広い橋梁では、活荷重が幅員方向に編載した場合には、幅員方向の断面力や変位の差が大きくなり、1本棒モデルでは、不適当です。 このような橋梁では、格子モデルを用います。 橋梁支間長に対して幅員が大きい多主桁板桁、中空床版橋などで用いられることが多いようです。
また、どちらのモデル化にも適合しないような場合や力学的な挙動が明らかでない場合(曲線橋など)には、FRAME3次元解析やFEM解析を使用することになります。
(弊社製品では、UC-win/FRAME3D、Engineer’sStudioが該当します。)
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Q1−40. |
桁高が変化する場合の入力方法
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A1−40. |
主桁の桁高が変化する場合には、適当な間隔で桁高を変えた断面を設定して下さい。 桁高の変化があるモデルでは通常、桁下面が曲線状に変化しますので、部材データにある「主桁の上縁を揃える」ボタンを押して、上縁位置を揃えて下さい。
PC鋼材配置について、桁高変化を考慮し、桁下面に沿ってPC鋼材を配置するには、配置方法の「角度2」で入力して下さい。角度2の入力は直線要素と曲線要素を組み合わせることができます。 入力方法について、以下の入力によりPC鋼材の配置を定義します。 ・線種は1:直線、2:円、3:二次曲線、4:三次曲線、5:双曲線、6:三角関数から選択できます。 ・Xi、Yiは曲線要素の頂点以外の曲線上の点の座標を入力ください。 ・角度は直線要素の角度を入力ください。 ・X0、Y0は曲線要素の頂点の座標を入力ください。 ・半径は変化点に挿入する円弧の半径を入力ください。
入力例が本製品のオンラインヘルプの[操作方法]-[入力データ]-[鋼材配置データ]-[PC鋼材]-[入力例]にありますので、ご確認ください。 また、連続桁ジェネレータでモデルを作成する場合はPC鋼材配置オプションで主桁下面に沿って配置するオプションがあります。
([ジェネレータ]-[連続桁]-[鋼材データ]-[ガイド入力])
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Q1−41. |
鋼材配置データ−PC鋼材での外ケーブルで「形状タイプ」が表示される場合と表示されない場合があるのはなぜ?
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A1−41. |
「形状タイプ」の選択が表示されるのは、設計の考え方−曲げ・軸力照査−「曲げ破壊、M-Φ」タブのMu、My0計算時:部材の変形に伴う外ケーブルの張力増加の設定で
〇JH設計要領準拠(各ケーブルごとに計算) を選択した時にのみ表示されます。
JH設計要領で外ケーブルの張力増加量の計算時係数が、張り出しケーブルと連続ケーブルでは異なるため、選択していただく必要があります。
※JH設計要領 第二集 橋梁建設編 8章 コンクリート橋 2-4 外ケーブル構造 2-4−1 部材の変形に伴う張力増加 (8-13)をご参照下さい。 |
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Q1−42. |
格子モデルの場合の活荷重の「主載荷幅」は道路中心線または、主桁軸線に対して法線方向であるか
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A1−42. |
活荷重の主載荷幅の載荷方向は道路中心線に対して法線方向です。
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Q1−43. |
外形情報基準線に合わせて桁上縁をそろえたい
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A1−43. |
主桁上縁を揃えるには部材データにある外形情報を設定する必要があります。ご自身で入力すると非常に面倒なので、この画面にあるオプションボタン「主桁の上縁を揃える」をご利用ください。
なお、「主桁の上縁を揃える」をクリックすると以下の項目から選択いただけます。 ・FRAME軸線から上縁までの距離が一定になるように揃える ・鋼材座標X軸から桁上縁までの距離が一定になるように揃える ・FRAME軸線から下縁までの距離が一定になるように揃える ・鋼材座標X軸から桁下縁までの距離が一定になるように揃える 詳細につきましては、部材データ入力画面ヘルプをご覧ください。
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Q1−44. |
格子モデルで断面力のみ必要な場合、鋼材などの入力が必要か
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A1−44. |
鋼材などの入力が行われていなくても問題ありません。 計算前チェック、予備計算、解析 だけチェックをいれて計算してください。 鋼材、照査、にチェックを入れていても別にかまいませんが、支点条件が未入力、などのエラーが発生する可能性があります。
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Q1−45. |
格子構造モデルで対称構造として入力しているが、自重による反力が対称とならない
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A1−45. |
主桁にねじりモーメントが発生していないでしょうか。 発生しているねじりモーメントは、「結果確認|設計用諸量|作用荷重(FRAME)(面内/面外)」で確認することができます。「主桁(自動)」タブ内の荷重コードが「14」となっている荷重です。
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Q1−46. |
斜角がある格子モデルで、反力Rx、Ryはどの方向の値と考えたらよいか |
A1−46. |
反力Rx、Ryは全体座標系で、各X軸回り、y軸回りの回転反力です。符号、方向については、ヘルプ−座標系と符号−面外・格子解析の符号 を参照下さい。
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Q1−47. |
設計モデルのモデルタイプが格子モデルの時、死荷重−橋面荷重−線荷重で支承ライン上に載荷した荷重が考慮されない |
A1−47. |
死荷重−橋面荷重−線荷重で入力した荷重はラインに垂直に定義されていないでしょうか。
本製品は、仕様上、ラインに垂直な線荷重を考慮することができません。開始位置と終了位置を斜めに1mm程度ずらして載荷すると考慮されますので、お試し下さい。
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Q1−48. |
ブロック断面にて合成桁断面を入力しているが、ブロック断面では、どのようにヤング係数比nを考慮したらよいか
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A1−48. |
UC-BRIDGE Ver.8以降では、設計条件で「合成桁」を選ぶと、床版と桁のクリープ差、乾燥収縮差による影響を考慮できるようになります。現在対応している断面はブロック断面、合成T桁断面ですが、施工ステップ毎に桁高を変えた断面を登録した場合にも、変化位置での合成応力度の照査を行います。場所打ち床版の材料も別途選択できます。
断面データのブロック入力で、場所打ち床版ブロックの種別4 を入力して下さい。
基本データ−使用材料 で 合成桁床版コンクリートの材質を設定して下さい。
ヤング係数は 基準値−材料の種類で選択された設計基準強度による表で入力されている値が用いられます。
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Q1−49. |
ばね支点チェックを行うと下記メッセージが表示される ------------------------------------------ 支点バネマトリックスの行列式が負になっています。 対角項のデ-タを見直してください。
------------------------------------------
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A1−49. |
ばね支点チェックは、計算時に構造系不安定になった場合に、どの支点に問題があるか特定しやすくするための補助機能です。 各支点のばねマトリクスについて行列式の値を算出し、値がマイナスの場合に警告メッセージを表示するようになっています。 個々の支点ごとにチェックしているので、モデル全体系が拘束されている場合でも、警告メッセージが表示されることがあります。モデル全体系が拘束されているのであれば(構造系不安定でないのであれば)、無視していただいて構いません。
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Q1−50. |
純断面の断面定数を算出する際のシース径はどのように設定されているのか
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A1−50. |
PC鋼材の選択時には、メインメニューの基準値−材料−PC鋼材でセットしている値を参照しています。
任意の値に変更することも可能です。
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Q1−51. |
ポストスライドをモデル化する方法
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A1−51. |
ポストスライドをモデル化する方法としては以下の方法があります。
ポストスライドは 1)クリープ、乾燥収縮(プレストレスの弾性分も含む?)の桁伸縮量(最終)を考慮して支承設置 2)ある時期(一部の伸縮現象の終了時)に、支承のせん断変形を解放(最終伸縮量分)
3)両者の差の分のせん断変形が残る ので、これをモデル化する方法は、上記3)を「桁に導入される軸力を水平外力として作用させる」と考えて、以下のように行います。 (1)ポストスライドの位置を二重格点バネ(水平バネ)でモデル化 (2)せん断変形を解放するステップでバネ値を0.0とする (3)新たに入るせん断変形に見合う軸力を二重格点の主格点と従格点に水平力を作用させる。 (互いに逆向き)
適用については、実際の工法に照らして妥当性の検討をお願いします。
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Q1−52. |
構造解析データ−活荷重−荷重強度−連衡荷重の「異符号区間に載荷されている軸重」を考慮した場合と考慮しない場合の違いは?
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A1−52. |
添付図は、単純桁の格点3のせん断力の影響線です。 ここで、格点3を境界として左側が正(+)の影響値、右側が負(−)の影響値となります。 3軸の連行荷重の場合にSmax(せん断力最大)の集計をする時、,「異符号区間に載荷されている軸重」を”考慮しない”とした場合には、負の影響値領域にあるP3は計算されません。(無視される) Smin(せん断力最小)の集計をする時には、逆にP1,P2は計算されません。
「異符号区間に載荷されている軸重」を”考慮する”とした場合には、P1,p2,P3が正負いずれの領域にあっても計算されます。
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Q1−53. |
主桁自重、橋面荷重等の地震時荷重の載荷高さ(軸線と荷重載荷位置)が異なる場合、どのように入力したらよいか
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A1−53. |
主桁自重、橋面荷重等の地震時荷重は、入力された自重及び橋面荷重から内部生成されますが、部材軸線に載荷されます。
地震荷重の載荷高さが異なる場合には、内部生成された荷重データに17:分布モーメント荷重(部材軸線と載荷位置差(高さ)×水平地震荷重)を追加してはどうでしょうか? 一度計算した後で、「結果確認」−「設計用諸量(予備計算結果)」−「作用荷重(FRAME)(面内)」で荷重データを追加した後に”データロック”をして再計算して下さい。
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Q1−54. |
UC-BRIDGEで読み込むことのできる製品を教えてください
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A1−54. |
他製品との連動につきましては下記をご確認ください。
http://www.forum8.co.jp/tech/uc1win-config.htm
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Q1−55. |
アーチ橋の入力は可能でしょうか
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A1−55. |
以下のようにモデル化すれば計算できます。
アーチ部 ・・・ RC部材→橋脚部材とする
鉛直財 ・・・ RC部材→橋脚部材とする。アーチ部と違う材質の場合には、
「材質データ」で別途登録する。
補剛桁 ・・・ PC中空床版橋→主桁部材とする
RC計算において何か不足していれば、恐れ入りますが、部分的に弊社「RC断面計算」をご利用いただきたいと思います。
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Q1−56. |
BLOCK入力、数値入力で仮想部材厚が計算されない
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A1−56. |
「BLOCK入力」または「数値入力」の場合は仮想部材厚の自動計算が行われず入力値をそのまま用います。
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Q1−57. |
旧道示の荷重ではT荷重の入力が出来ない
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A1−57. |
旧活荷重T-12には対応していないため、現行活荷重のT荷重(AorB)を選択して荷重強度を変えて下さい。
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Q1−58. |
UC-BRIDGEについての質問なのですが、プレテン製品の構造計算には対応していないのでしょうか
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A1−58. |
UC-BRIDGEでは、基本的にポステンを対象としており、プレテン特有の計算ができません。
プレテン特有の計算として以下のような計算項目に対応できません。
・コンクリートの応力度を計算する時の、主桁自重、直後プレストレスに対する抵抗断面はPC換算断面になる(ポステンでは純断面)。
・導入前のレラクセーションによるプレストレスの減少を考慮する。
・弾性変形による減少量を求める式が違う。
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Q1−59. |
入力可能な箱桁のbox数の制限はあるのでしょうか?
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A1−59. |
箱桁断面生成時には、室数30くらいまで生成可能ですが、これまでの利用実績では3室程度が最多です。
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Q1−60. |
歩道を幅員左右に設定する方法を教えて欲しい
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A1−60. |
以下手順で操作して下さい。
1.幅員データ項目定義入力表にて新規の幅員項目を作成し、左側・右側の両歩道の定義を
同時に行います。
1行目:左側:歩道外側/地覆内側、左側:縁石外側/歩道内側
2行目:右側:縁石外側/歩道内側、右側:歩道外側/地覆内側
2.構造定義入力表の「歩道取り扱い幅員定義」で上記作成した項目を選択します。
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Q1−61. |
温度差荷重を使用したい場合に利用できる断面形状を教えてください
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A1−61. |
温度差荷重を使用できる断面形状は、箱桁断面、WT断面のみとなっています。
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Q1−62. |
単径間の現場打ちの中空床版橋の設計をしようと思います。ジェネレータには格子モデルと格子モデルV8とがありますがこの二つのジェネレータの使い分けは何でしょうか。
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A1−62. |
2つの格子モデルジェネレータの機能比較表を以下に示します。比較表で示すように「格子(Ver.8)」の方が複雑な構造モデルや多機能対応となっていますが、その分入力項目が多くなります。
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Q1−63. |
[断面データ]でブロック入力を行った場合、ねじり定数Jは自動算出されないのか?
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A1−63. |
ブロック入力による断面で、ねじり定数Jを計算することはできます。
[設計条件]で「Frameの面外計算」を「する」として計算実行して下さい。結果確認の[解析用断面性能]にて、各着目点におけるねじり定数Jを確認することができます。
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Q1−64. |
横方向の設計において、横締めPC鋼材の二次力を算出するために、鋼材配置形状が変化する位置(IP点)に節点を設ける必要はあるか?
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A1−64. |
構造物用の骨組みモデルとPC鋼材のIP点を一致させるように、骨組モデルに節点(照査点)を設ける必要はありません。
鋼材応力度などは、入力されたPC鋼材のIP点で計算し、照査点位置での数値に内部的に処理しております。
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Q1−65. |
連続桁ジェネレータの[鋼材データ]入力で、第1径間へのL2の入力が考慮されない
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A1−65. |
「支点No開始」に1、「支点No終了」に2と入力すると、支点1〜2が最終径間扱いになるために、L2.L3の入力が無効になります。
「支点No開始」に1、「支点No終了」に4と入力すると、支点3〜4が最終径間になり、支点1〜2,支点2〜3ではL2,L3が有効になります。
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Q1−66. |
設計断面ごとの鋼材配置データについて、鉄筋については[鋼材配置データ]−[主鉄筋]で設計断面ごとのデータを作成できるが、設計断面ごとのPC鋼材についてはどこで入力すれば良いか?
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A1−66. |
各断面におけるPC鋼材の配置デ−タは、[鋼材配置データ]−[PC鋼材]で入力された情報から内部生成されます。内部生成された各断面の鋼材配置は、結果確認の[照査用断面データ]-[全鋼材配置(着目点毎)]で確認できます。
横方向のPC鋼材の配置については、[鋼材配置データ]−[PC鋼材]で入力された「配置ウェブNo.」と「ウェブからのずれ」から生成されます。
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Q1−67. |
斜引張鉄筋の応力照査などにおいて用いられている係数kの下限値は、どこで変更できるのか?
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A1−67. |
[設計の考え方]−[せん断・ねじり照査]画面の「Scに乗ずる「k=1+Mo/Md」の最小値」にて変更できます。
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Q1−68. |
PC鋼材の降伏点強度は何に使用しているのか?
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A1−68. |
鋼材応力度の計算において、許容応力度が降伏点強度の90%となるように計算しています。
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Q1−69. |
フレームモデルにおける旧活荷重のTT-43荷重について、反力の計算でのみせん断力用の割増係数を用いるにはどうすればよいか
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A1−69. |
[入力データ編集]-[構造解析データ]-[活荷重]-[荷重強度]画面において、「反力割り増し用コード」に「S用」を選択してください。
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Q1−70. |
せん断鋼棒を考慮した計算をしたいと考え、[鋼材配置データ]-[せん断補強鉄筋]画面でa'やAp'など入力したが、結果を確認すると全く考慮されていない
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A1−70. |
恐れ入りますが、複数行の入力で同じ断面を指定することはできません。
せん断補強筋やせん断鋼棒について、併せて1行で入力してください。
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Q1−71. |
PC鋼材を配置しているのに、[結果確認]-[鋼材計算結果]-[プレストレス導入度]画面で「結果がありません」と表示され、何が原因で結果が表示されないのかわからない
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A1−71. |
[入力データ編集]-[基本データ]-[使用材料]画面において、コンクリートの入力で「コンクリート構造」に「RC」が選択されていると、そのコンクリートを使用した部材の照査がRC断面照査になります。「PC」に変更してください。
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Q1−72. |
平面的に拡幅している橋梁において、PC鋼材を平面的に直線配置する場合と拡幅なりに配置(斜めに配置)する場合とで鋼材延長が大きく異なる場合、どのように入力すればよいか
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A1−72. |
PCケーブルの平面配置の折れ角(緊張端)という機能があり、以下の手順にて設定が可能です。
<手順>
(1)[設計の考え方]-[鋼材計算]画面-[鋼材計算]タブにおいて、「PCケーブルの平面配置の折れ角(緊張端)」に「考慮する」を選択してください。
(2) [鋼材配置データ]-[PC鋼材]画面において、「左(右)平面配置の折れ角」、「左(右)定着端から折れ点までの距離」及び「左(右)折れ点への挿入半径(m)」をそれぞれ入力してください。
※なお、追加できる平面折れ点は左右それぞれ1か所までです。
この入力は、角変化量αhを計算し、鉛直方向の角変化量αvと合成した値を求め、摩擦による鋼材応力度減少量の計算に使用されます。
ただし、
・PCケーブルの配置長
・断面内の横方向配置位置
には、全く反映されません。
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Q1−73. |
その他追加荷重で作成した荷重が曲げには考慮されるがせん断には考慮されない
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A1−73. |
任意荷重が支点移動Mmaxなど曲げにのみ生成されている場合が考えられます。
その場合、せん断照査は「13 支点移動Smax」、「14 支点移動Smin」をセットしますので組み合わされません。
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Q1−74. |
節点および部材はいくつまで入力できるか?
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A1−74. |
節点および部材は、3000個まで入力できます。
なお、3000個を超えると、計算実行時にエラーメッセージを表示して計算が中断されます。
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Q1−75. |
外ケーブルはエクストラドーズド橋の設計の為だけでの対応になりますか? 補強設計を行う場合、外ケーブルを補強材として使用することは出来るのでしょうか?
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A1−75. |
エクストラドーズド橋以外でのご使用も想定しております。 外ケーブルを補強材としてお使いいただくことは可能と考えます。
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Q1−76. |
断面内に二種類の鉄筋を配置できますがこちらはRC巻き立てのような補強になるのでしょうか?
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A1−76. |
RC巻き立てのような補強の場合でも、新規の設計の段階から二種類の鉄筋を用いる場合でもお使いいただけると考えます。
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Q1−77. |
格子モデルにおいて、横桁の自重はプログラム内部で計算及び載荷されるか?
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A1−77. |
横桁自重はプログラム内部で計算及び載荷されません。 [構造解析データ]-[死荷重]-[横桁自重]画面でご入力いただく必要があります。
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Q1−78. |
アーチ形状のように、フレーム軸線の傾きが部材ごとに異なるモデルを作成する場合には、PC鋼材をどのように配置すればよいか。
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A1−78. |
部材ごとにフレーム軸線の傾きが異なる場合は、PC鋼材の鋼材座標系を部材ごとに設定する必要があります。 [鋼材配置データ]-[PC鋼材]画面において、鋼材グループごとの適用部材を1グループにつき1部材のみとしたうえで、『鋼材座標系の変更』より「実行」ボタンを押していただきますと、その部材について鋼材座標系の角度がセットされます。 その後、セットされた鋼材座標系に沿って鋼材配置をご入力くださいますようお願い致します。
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Q1−79. |
格子モデルにおける節点データの入力規則
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A1−79. |
格子モデルでは節点番号を、起点から終点(画面左から右)、
起点から終点を見た断面で左から右(画面上から下)に向かって増加させる必要があります。
例えば、起点(画面左側)から
G1:1、2,3,・・・
G2:4,5,6、・・・ はOKで、
============================
G1:99、98,97,・・・
G2:92,91,90、・・・はNG
となります。
また、支承線とする横断線を決める際の節点番号も同様に、起点から終点、
起点から終点を見た断面で左から右に向かって入力することになります。
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Q1−80. |
[支点データ]画面において「ケース一括指定」画面でチェックを外して確定後、再度開くと全ケースがチェックされた状態になるのはなぜか。
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A1−80. |
「ケース一括指定」機能は、各荷重ケースに対し1つずつ支点ケースを設定する手間を省くため、「ケース一括指定」画面で選択した荷重ケースに対し、現在表示されているタブの支点ケースを一括で設定するためのものです。 荷重ケースのチェックを外せば支点ケースが外される訳ではなく、チェックをした荷重ケースの支点ケースを上書きするといった仕様となります。 そのため、「ケース一括指定」画面における荷重ケースのチェック状態は保存しておらず、画面を開くたびに全てのチェックが入った状態となります。
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Q1−81. |
格子モデルにおいて固定支承・可動支承とする場合、どの支点コードを指定すれば良いのか
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A1−81. |
本プログラムでは、主桁および横桁から構成される平面格子構造モデルに対して面外骨組解析を行います。
全体座標系として、橋軸方向にX軸、橋軸直角方向にY軸、鉛直上方にZ軸、をとっています。
面外解析時に考慮する格点の自由度は、X軸回りの回転変位、Y軸回りの回転変位、Z軸方向の鉛直変位の3成分で、これ以外の変位要素(X軸方向の変位、Y軸方向の変位、Z軸回りの回転変位)は考慮できず、内部的には固定扱いとなります。
支点条件コードは、次のようになります。
(1)固定 : | X軸回りの回転変位=固定、Y軸回りの回転変位=固定、Z軸方向の鉛直変位=固定
→上部工の桁端が下部工(橋台や橋脚)と一体となったラーメン構造の支点部に相当
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(2)XYピン: | X軸回りの回転変位=自由、Y軸回りの回転変位=自由、Z軸方向の鉛直変位=固定
→ピボット支承と呼ばれる支点に相当
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(3)Xピン : | X軸回りの回転変位=自由、Y軸回りの回転変位=固定、Z軸方向の鉛直変位=固定
→主桁軸回りにのみ回転できる特殊な支点に相当
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(4)Yピン : | X軸回りの回転変位=固定、Y軸回りの回転変位=自由、Z軸方向の鉛直変位=固定
→一般にいうピン支点、単純支点と呼ばれる支点に相当
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(5)バネ支点: | X軸回りの回転バネ値、Y軸回りの回転バネ値、Z軸方向の鉛直バネ値を入力します。
0入力はその方向のバネが無い自由な状態、-1入力はその方向の変位を固定した状態となります。 |
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Q1−82. |
床版による分配効果を考慮したい
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A1−82. |
床版による横方向の分配効果を考慮する場合は、格子モデルにて床版部分をある分割数で分割し、仮想横桁としてモデル化を行ってください。
一般的に、格子モデルの横方向分配効果は、以下に影響されます。
1)剛な横桁が多数配置されている
2)主桁のねじり剛度が大きい
横桁が配置されていない、あるいは配置されていても剛度が小さいという状況では荷重は横方向に分配されず、荷重が載っている直下の主桁しか負担しません。
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Q1−83. |
支点条件変化による仮固定の解放後も鉄筋拘束力の反力が消えない。
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A1−83. |
Ver.10.6.9で支点条件変化による鉄筋拘束力の解放に対応しました。 [分割施工データ]-[基本データ]の「構造変化に伴う荷重(撤去解)」にあるスイッチ「鉄筋拘束力も算出する」にチェックを入れて計算を行ってください。
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Q1−84. |
主桁のねじり剛性を終局時だけ無視する設定はあるか。
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A1−84. |
ねじり剛性を無視する終局荷重時のデータを別に作成いただき、 [結果確認]-[設計用諸量(予備計算結果)]-[解析用断面性能]にて「ねじり定数J」に微小値を設定することでご対応ください。
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Q1−85. |
鋼材1の種別を外ケーブルとして材質を変更しても、計算実行後には変更前の材質にリセットされてしまう。
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A1−85. |
製品の仕様上、外ケーブルを材質に追加して用いる場合は、[基本データ]-[使用材料]画面の鋼材3を外ケーブルとしていただく必要がございます。 内ケーブルを使用しない場合にも「使用する鋼材種類数」を3とし、必ず内ケーブル1→内ケーブル2→外ケーブルの順で表を入力してください。
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Q1−86. |
格子モデルに温度差及び温度変化荷重を考慮したい。
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A1−86. |
温度荷重や乾燥収縮などの部材軸方向荷重に対する計算は、格子モデルの面内解析にて行われます。 但し、UC-BRIDGEでは面内荷重の自動計算には対応しておりませんので、別途適切な面内解析等により求めた断面力を結果確認の[設計用諸量(予備計算結果)]-[作用荷重(FRAME)(面内)]に貼り付けて解析を実施してください。 なお、断面力の貼り付け後には、データロック(鍵のマークのボタンを押下)を行ってください。
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Q1−87. |
[設計の考え方]-[構造解析]の「一括施工時のクリープ解析」は、どのような意図で表示されるスイッチなのか。 |
A1−87. |
道示T2.2.5(7)にクリープ、乾燥収縮による不静定力の算出について規定されています。これによれば構造系に変化がない場合クリープの影響を考慮しなくて良いとなっています。このために、本製品でも一括施工で計算する場合はクリープ分はまったく考慮しません。これは、道示Tp.43の解説にあるように「クリープによって変形が増加するのみで、クリープによる断面力は生じない」からです。このことは主桁自重などの死荷重だけでなくプレストレスについても言えることです。
一般的には上記のとおりなのですが、同じページに「プレストレストコンクリート斜張橋では、桁を一度に施工した場合でも斜材にはクリープ性状の異なる材料を使用するため、クリープによって不静定力が生じる」とあります。つまり、一括施工の場合(構造系が変化しない)であっても状況によってはクリープ力が生じる可能性があり、そのときはそれを考慮することが良いとなります。その状況とは以下のような場合です。
1)地盤条件としてバネ支点、分布バネ部材が使用されているとき
2)支承条件として二重節点バネが使用されているとき
3)異なる材料が使用されていてクリープの進行度が部材間で異なるとき
4)クリープしない鋼製橋脚や鋼桁が混在しているとき
(道示の斜張橋の例は上記の3)あるいは4)に該当)
本製品では分割施工のときにクリープ分を考慮しますが、一括施工であっても上記のようなモデルの場合、あるいはクリープ現象を考慮した変位を求めたいときはオプションが用意されています。設計の考え方−構造解析にあるオプション「一括施工時のクリープ解析」を’実行する’と設定して計算を行なうと主桁自重、橋面荷重、プレストレスについてクリープ分を求めます。
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