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HEVC (H.265) コーデック |
IT TERMS INFORMATION
2018-No.4 |
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コーデック(CODEC:Compression/Decompression)とは、符号化方式を使ってデータのエンコード(符号化)とデコード(復号)を行うプログラムです。
データを再生(表示)する際は、作成時に使用した同種のコーデックが必要となります。
コーデックは動画、音声、画像などで使用されており、動画コーデックと音声コーデックは、それぞれ用途やデータに応じて選択し、組み合わせて圧縮を行います。
動画ファイルは大容量のデータとなるため、さまざまなコーデックの開発が進んでいます。ここでは一般的に利用されている主なコーデックを紹介します。
MPEG2 |
1995年規格化。DVD、地デジなどで利用。 |
H.264/AVC |
2003年規格化。Blu-ray、ワンセグなどで利用。
圧縮率はMPEG2と比べ約2倍である。 |
H.265/HEVC |
2013年規格化。4K,8K,スーパーハイビジョンなどで利用。
圧縮率はMPEG2と比べ約4倍、H.264の約2倍。 |
■ H.265 (ISO/IEC 23008-2 HEVC) |
H.265 (ISO/IEC 23008-2 HEVC)は、ITU-Tにより国際規格化された動画圧縮規格で、H.264(MPEG-4 AVC)後続の規格です。
H.264に比べ、約2倍の圧縮性能をもち、スーパーハイビジョン(4K、8K) など高解像度な映像だけでなく携帯端末向けの動画フォーマットとしても採用されています。
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H.265 |
H.264 |
解像度 |
8Kまで |
4Kまで |
フレームレート |
300fpsまで |
59.94fpsまで |
H.265とH.264との比較についてIEEE(The Institute of Electrical and Electronics Engineers, Inc)の研究者による実証実験が行われました(2016年1月)。
実験方法は、解像度を4種類(4096×2048(4K)、3840×2160(4K)、1920×1080(1080p)、1280×720、832×480)と、フレームレートを30fps、50fps、60fps(4096×2048は30fpsのみ)の設定でそれぞれの映像を視聴し、オリジナルとH.265、H.264でエンコードされた圧縮映像を比較して、映像の再現性を10段階で、感覚的に判断するというものです。
グラフは横軸は映像ビットレート(Mbps)、縦軸が主観による評価(MOS)、PSNR(dB)を表しています。数値的(客観的)評価であるPSNRの結果は点線で表記されています。実験では、同等の画質を得るためのビットレート(Mbps)削減量は、客観的評価であるPSNRでは約44%、主観的評価であるMOSでは約59%となっており、約6割のデータ量の削減が成功したと結論づけされています。
参考:https://ieeexplore.ieee.org/stamp/stamp.jsp?tp=&arnumber=7254155
H.265対応のコーデックをインストールすることで、UC-win/RoadのAVI録画機能で使用することができるようになります。UC-win/Roadでは解像度を縦横最大10,000ピクセル、フレームレートを最大1,000fpsまで設定することが可能です。
ただし、実際に設定可能な最大値はコーデックによって変わりますのでご注意ください。
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▲AVIオプション設定画面 |
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