3D・CGコンテンツ事業を展開するCRAVA社による本連載では、同社のゲームコンテンツ関連技術とUC-win/RoadのVR技術とのコラボレーションによる新たな展開から、クリエイター陣による企画・制作のノウハウまで、様々な内容を紹介していきます。 |
執筆 |
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2015年4月にフォーラムエイトと事業統合。汎用性の高い3D製作・デザイン技術で、2009年の設立以来、3DCGや3Dコンテンツそのものだけでなく、PC・スマートフォン向けのアプリ、ゲーム、Webデザインなど、様々な領域での実績があ る。 |
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UC-win/Roadのフォトグラメトリー技術でキャラクターを作成
今回は4月7日から再放送が予定されている『パックン&河北麻友子のあつまれ!VRフレンズ』に登場した
カラーねんどのキャラクターをUC-win/Road内に組み込む制作過程を解説します。 |
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「 フォトグラメトリー 」 とは? |
フォトグラメトリーとは、あらゆる方向から写真を撮影することで対象の3次元メッシュデータを作成する技術です。3Dスキャンニング技術の一種ですが、通常のデジタルカメラという普及した機材を使用する点が特徴です。
対象をあらゆる方向から写真を撮り、3Dデータ化ソフトウェアで立体化させます。 |
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写真の撮影方法は複数のカメラを設置したり、対象物を回転させたり、様々なやり方があります。 |
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この技術の対象は人物だけにとどまらず、木や石など背景の一部になる物体も立体化が可能です。
フィギュア大の小さな物体を立体化 |
する際はカメラを持って物体に近づき、複数枚を撮影する必要があります。 |
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カラーねんどのキャラクターを取り込む
『VRフレンズ』の出演者が作成したカラーねんどのキャラクターをUC-win/Road内に組み込む作業にかかります。カラーねんどのキャラクターを360度から見ても形がわかるように写真を撮っていきます。 |
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ポイントは接写
ポイントは、顔と頭周辺の細かいディティールを再現するために、カメラで対象に対し接写する必要があります。これを疎かにしてしまうとキチンとした立体データが作れなくなります。 |
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50枚〜100枚の画像を撮影
1体のキャラクターに対し、大体50枚〜100枚の画像が必要となります。 |
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3Dデータ化ソフトウェアで立体化
3Dデータ化ソフトウェアで立体化してゆきます。このソフトウェアは時に背景データまで読み込んでしまうことがあるので、“ゴミデータ”を削っていきます。すると図のようにカラーねんどのキャラクターが再現できました。 |
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さらに加工
UC-win/Roadに読み込むことができるように、さらに“加工”します。3Dデータ化ソフトウェアからFBXデータとテクスチャデータをエクスポートします。 |
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ボーンをセット
FBXデータとテクスチャデータを3Dモデリングソフトに読み込んでから、ボーンという“骨”をキャラクターの内部にセットします。骨とメッシュを関連付けるためにウェイトをセットします。これでキャラクターを動かすことができます。ここでアニメーションを数パターンほど設定してから再びFBXデータをエクスポートします。 |
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FBXシーンを読み込み
UC-win/Roadを立ち上げ、 「ファイル」→「FBXシーンの読み込み」を選択してから、先ほど作ったFBXデータを読み込むと、「FBXシーンの編集」というサブウインドウが開きます。 |
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FBXシーンの登録
サブウインドウ下にある「確定」ボタンをクリックすると、さらに「FBXシーンの登録」が出るので「読み込み」をクリックします。 |
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モデルの配置
メニュー上で「モデルの配置」を選択したのち、「FBXモデル」を選択します。そこに先ほど登録したFBXモデルを読み込みます。 |
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完成 ! |
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読み込みが完了するとUC-win/Roadのメイン画面内にの『パックン&河北麻友子のあつまれ!VRフレンズ』の出演者が作成したカラーねんどキャラクターが登場しました。 |
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(Up&Coming '17 春の号掲載) |
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