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電波タイムズダイジェスト Vol.18
2019.1〜3

このコーナーでは電波タイムズ紙で掲載されたニュースより、U&C読者の皆様に関連の深い画像・映像、情報通信、建設土木、自動車など各分野の注目トピックをピックアップしてご紹介いたします。
■国交省と経産省/トラック隊列走行の公道実証を実施/高速道初の後続車無人システム

国土交通省と経済産業省は、「高度な自動走行システムの社会実装に向けた研究開発・実証事業」の一環として、1月22日から新東名高速道路において後続車無人システム(後続車有人状態)のトラック隊列走行の初の公道実証を実施する。両省では、「未来投資戦略2018」に基づき、移動革命の実現に向けた主な取組みの一つである高速道路でのトラック隊列走行について、早ければ2022年の商業化に向け、2020年に高速道路(新東名)での後続車無人での隊列走行を実現することを目指している。走行環境において、開発中の後続車無人システムの実現に向けて必要となる機能が設計通り作動することの確認を行うとともに、トラック隊列が周辺走行車両の乗員からどのように認識されるか(被視認性、印象等)、トラック隊列が周辺走行車両の挙動(追い越し等)に及ぼす影響等も確認する。(2019.01.21/2面)



■国交省/日産スタジアムのデジタル地図を初公開/様々なイベントシーンに活用可能

国土交通省は、屋内外の測位環境を活用した様々な民間サービスの創出が図られることを目指し、横浜国際総合競技場(日産スタジアム)の屋内電子地図をG空間情報センターにて1月18日から公開した。これにより、「誰でも」、「自由に」、「無料で」屋内地図をダウンロードすることができ、屋内ナビゲーションアプリの開発などが可能となる。同省では、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を契機とし、訪日外国人・高齢者・障害者を含む誰もが、屋内・屋外を問わずシームレスに目的地へ円滑に移動できる社会の実現に向けて、「高精度測位社会プロジェクト」を実施している。今回公開した横浜国際総合競技場屋内地図は、国土地理院の標準仕様に基づき作成された、国内最大級の競技場の屋内地図。サービスの基盤となる屋内地図として、スタンドを含む競技場の各階層について、通路や階段、トイレ等のデータを整備。また、通路の段差や勾配等を含む屋内ネットワークデータも公開しており、段差を回避したバリアフリールートの検索等のサービスも開発可能である。(2019.01.25/4面)



■NICT/ドローン同士の直接通信でニアミスを自動的に回避

内閣府総合科学技術・イノベーション会議が主導する革新的研究開発推進プログラム(ImPACT)タフ・ロボティクス・チャレンジ(田所諭プログラム・マネージャー)の一環として、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、ドローン(小型無人航空機)を含む複数の飛しょう体が飛行する環境での安全運航実現のために、ドローン間の直接通信により、位置情報を共有するシステム“ドローンマッパー”を用いた飛行制御を行い、合計3機までのドローンが互いに接近してくる他のドローンとのニアミスを自律的に回避する実験に成功したと発表した。動作を検証するための試験を実施し、最大3機のドローンがそれぞれの目的地に向かう際、自動で接近を検知し、ニアミスを回避した後、予定の飛行経路に戻り、最終目的地まで到達することを確認した。今回の開発により、ドローン間の直接通信が、目視外飛行環境におけるドローンの飛行制御と安全運用に寄与できる見通しが得られた。(2019.01.30/2面)



■ダボス会議/グローバル自動運転・都市交通カウンシル

石井啓一国土交通大臣は、1月25日の閣議後の記者会見で、「1月22日から24日にかけてスイスを訪問し、ダボス会議に出席した。世界経済フォーラム総会では、第4次産業革命センターにグローバル自動運転・都市交通カウンシルを今後正式に発足させるべき準備を進めるところである。私はこのカウンシルの共同議長として、今般の会合において自動運転やMaaS等について、わが国の立場を発信しつつ各国の関係者と意見交換した」と報告した。国土交通省総合政策局によると、「グローバル自動運転・都市交通カウンシル」では、いわゆる第4次産業革命と呼ばれるAI(人工知能)等の技術革新が自動車やMaaSといった新モビリティの今後の展開を加速化することを踏まえ、自動運転・都市交通に関する主要な議論や優先課題、カウンシルが今後果たすべき役割や活動をはじめ幅広いテーマについて、活発な議論が行われた。(2019. 02.01/4面)



■ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ/レベル4自動運転試乗

ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ推進協議会は、1月24日から26日までの3日間、横須賀リサーチパークで、先端的なモビリティを体感できるデモンストレーションや展示を行う「ヨコスカ×スマートモビリティ・チャレンジ2019」を開催した。自動運転レベル3自律型モビリティ(市販改造車=NTTコミュニケーションズほか)、自動運転レベル4自動運転試乗(市販車改造=NTTドコモ)、低速循環自動運転バス(群馬大学)の試乗公道デモンストレーションが注目を集めた。京浜急行電鉄は『地域の足としてのグリーンスローモビルティ』(電動小型低速車)を出展。NTTは自動走行車椅子/自動走行車両(総務省委託研究開発の「自律型モビリティシステムの開発・実証」)でデモを行なった。情報通信研究機構(NICT)は▽未来の「観る・考える」道路へ〜スマート電子カーブミラー〜▽ドローン物流を支える無線技術(見通し外中継制御通信システム「コマンドホッパー」、電波伝搬シミュレータ)▽ドローン同士の直接通信でニアミスを自動的に回避する実験に成功〜目視外飛行における安全な飛行運用に向けて〜―を紹介した。(2019.02.04/2面)

■協力・記事提供:株式会社電波タイムス社  HP:http://www.dempa-times.co.jp/
 


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