特にマイオカインは腰から下の筋肉から主に分泌されるので、毎日の筋トレとし10回のスクワット3クールをウォーキングの前に行うと効果的です。但しやり過ぎる必要はありません。
ウォーキングの習慣をつけましょう
一日どのくらい歩いたらいいのでしょう。またどのような歩き方をすれば効果があるのでしょう。万歩計をつけて「1日1万歩」を目指して歩かなくても、1日10分程度を3回など合計で1日30分程度を習慣づけることで十分です。マイオカインの分泌だけでなく、有酸素運動でもあるウォーキングの習慣によって脳に一定時間酸素を送り続けることにもなります。
このことによって脳の神経細胞が再生され、認知症の予防につながります。歩き方は、顎を引いて胸を張り、背筋を伸ばし、肘をまげて腕を前後大きくふる。また脚は伸ばし、歩幅はできるだけ広くとって、かかとから着地するのがよいと言われています。しかしあまりこだわらないで大股で早歩きすることで十分だと思います。朝出勤時に最寄り駅のひと駅前に降りて歩いたり、昼休みランチを食べた後に10分歩くなどすぐにできることです。ただこの場合、排気ガスの多いところを歩くのは避けましょう。緑の中を歩くことができればよりベターです。グリーン・エクササイズ;
緑の中の運動(公園や自然の中)の効果を研究した報告があります。(図3)
ウォーキングやサイクリング、ガーデニングなどによって心へのポジティブな効果が認められています。現代を生きる私たちは、日々さまざまなストレスに晒され、緊張(交感神経優位な状態)して生活している人も少なくありません。ウォーキングだけでなく、身体をリラックスさせる、あるいは緩める運動やストレッチ、さらにヨガや太極拳などは心も緩め、ストレス軽減に役立つといえます。(図4)考えるより、身体を動かす、歩くこと、筋肉を使うことでより健康な生活をこころがけましょう。
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