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最新デバイス ウェアラブルデバイス HARDWARE INFORMATION
2014-No.2

 ■ はじめに

2014年※1はウェアラブルデバイス元年と言われる程、新しいウェアラブルデバイスが続々と発表、販売されています。フォーラムエイトでも、バーチャルリアリティ製品との連携を進め、活用方法を模索しています。今回は、M-100スマートグラス(VUZIX)、Moverio BT-200(EPSON)、Ring(logbar)について取り上げます。

 ■ M-100スマートグラス

M-100スマートグラスはVUZIX社の販売するスマートグラスです。スマートグラスは、デバイス自体が処理能力を持ち、スマートフォンやパソコンと繋がなくてもアプリを使用できます。M-100スマートグラスでは、AndroidTM 4.0を搭載しています。シースルー型で、視界を確保した状態で使用できます。映像は保護グラス前にある小型液晶パネルに表示されます。

■M-100 スマートグラス(VUZIX)

液晶パネルサイズ 35cm先で4インチ相当
液晶パネル画素数 428×240(WQVGA)
画角 約15度

 ■ Moverio BT-200

Moverio BT-200は、エプソン社が2014年6月末に販売を予定しているスマートグラスです。AndroidTM 4.0を搭載し、デバイス単体での使用が可能です。映像は、グラス上のハーフミラーに液晶パネルを反射させて表示します。シースルー型でありながら、視界全体に映像を大きく表示できることが特徴です。
映像を表示している間も、ハーフミラーを通して周囲の状況を確認できます。オプションでHDMI入力に対応し、HMDとしても使用できます。
■Moverio BT-200

液晶パネルサイズ 0.42型ワイドパネル(2.5m先の40インチ相当)
液晶パネル画素数 960×540(QHD)
画角 約23度

 ■ Ring

Ringはlogbar社が開発している指輪型のウェアラブルデバイスです。今年の3月頃にKickStarter(クラウドファンディングサイト)で資金調達を行っており、一定額以上の出資者にはプロトタイプ版が提供される予定です。スマートフォンなどのデバイスとBluetoothで通信を行い、モーション入力装置として使用します。入力精度の高い事が特徴であり、空中に文字を書いて文書を入力することもできます。オリジナルのモーションを登録することも可能です。LEDやバイブレーションなどのインジケータを持ち、インタラクティブに入力できます。

対応デバイス iOS、AndroidTM 4.0
通信規格 Bluetooth
センサ モーションセンサ、タッチセンサ
出力 LED、バイブレーション

 ■ ウェアラブルデバイスの種類と製品例

最初に書いたように、2014年は多数のウェアラブルデバイスが発表、発売されています。下記に種類毎に、製品名の一例を挙げています。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)は、従来のディスプレイに比べ視界を覆う事で高い没入感を実現します。センサ情報を処理する事で、頭部の動きに合わせ映像を変化させることなどが可能です。スマートグラスは、デバイス自体が処理能力を持つことで、パソコンと繋がなくてもアプリを使用できます。
視界を塞がないシースルー型のデバイスが主流で、歩行しながら写真や動画を撮影したり、地図等の情報を表示したりといった使い方が想定されています。スマートウォッチは腕時計型のデバイスです。スマートグラスの様に、単体で処理能力を持ちアプリケーションを実行できます。現在普及している、スマートフォンなどと同様の使い方が想定されています。

HMD Oculus Rift(Oculus)、Project Morpheus(Sony)、
Near-Eye LFD (Nvidia)、JINS MEME(JINS)など
スマートグラス Moverio BT-200(エプソン)、Google Glass(Google)、
M-100スマートグラス(VUZIX)など
スマートウォッチ iWatch(Apple)、Moto360(Motorola)、SmartWatch2(Sony)、Galaxy Gear(Samsung)など
その他 Ring(logbar)、Nod(Nod)、Moff(Moff)など
■ウェアラブルデバイスの例

 ■ 今後の展望 - UC-win/Road連携

フォーラムエイトでは、VRをウェアラブルデバイスと連携することで、道案内や観光など、より広範囲で活用できると考えています。すでにVR-Cloud®として、VRを手軽に利用できる環境は整っていますので、例えばGPSの位置情報を反映する事で、ユーザーの動きに合わせてVRコンテンツを表示する、体感型の映像コンテンツとして利用できます。またRingを使用することで、操作を把握していない方でも、指を振るだけでシーンを切り替える等、直感的に使用できるシステムの構築が可能です。
現在はM-100スマートグラスを使い開発を進めています。今回取り上げた以外のウェアラブルデバイスについても、随時開発を行う予定です。

■渋谷宮益坂井の頭通りの歩行シミュレーション

※1 日本経済新聞(http://www.nikkei.com/article/DGXZZO64313060Z11C13A2000000/ など。メディアにより2013年としている。)
社名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。

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(Up&Coming '14 盛夏の号掲載)
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