HARDWARE INFORMATION
最新デバイス・2009-No.1 |
|
SSDフラッシュメモリドライブ
記憶媒体としてフラッシュメモリを用いるドライブ装置であるSSDをご紹介いたします。
SSD(Solid State Drive)は、ハードディスクドライブに代わる高速ストレージとして注目されています。HDDと比べ、以下のような特徴を持っています。
利点
|
・ |
ランダムアクセス時の読み込み性能が良い(物理的にヘッドを動かす必要がないため) |
|
・ |
低消費電力 |
|
・ |
耐衝撃性に優れている |
|
・ |
静音 |
欠点
現時点では、容量あたりの単価が高いのが欠点ですが、フラッシュメモリを用いた製品(USBメモリ、SDカード)など低価格・大容量へと向かっていますので、SSDも低価格・大容量化へと進んでいくと思われます。
上記利点から、持ち運びのできるノートパソコンでの使用に向いているため、多くのSSDは2.5インチサイズのものが主流となっています。しかしながら、展示会での利用など、デスクトップでの使用にも向いている場面もあり、2.5インチサイズのHDDを3.5インチベイに固定するマウンタを利用してデスクトップで利用する方法もあります。
SSDにはデータの記録方式として2種類の方式があります。
・SLC(Single Level Cell):1つのセルに1ビットのデータを記録
・MLC(Multi Level Cell):1つのセルに複数ビットのデータを記録
MLCの方が低コストで大容量化しやすいが、1セルあたりの書き換え回数の制限がSLCに比べ劣る。MLCに比べSLCの方が書き込み速度が速いが、コントローラやファームウェアによる部分も大きく、製品ごとに差が大きい。
今回、BUFFALOのMLCタイプ80GB(SHD-NSMR80G)とIntelのSLCタイプ32GB(SSDSA2SH032G1C5)と、HDD(7200rpm 250GB)を使用した場合のUC-win/Roadを用いた比較結果をご紹介します。
計測マシンスペック : CPU:Core2Extreme QX9770 3.20GHz RAM:2GB
VGA:GeForce9800GX2 OS :WindowsXP Professional SP3
|
起動時間
|
データ読込(666MB)
|
データ書込(666MB)
|
HDD
|
26.04秒 |
114.87秒 |
100.03秒 |
SSD MLC |
16.38秒 |
40.22秒 |
59.31秒 |
SSD SLC |
14.88秒 |
37.08秒 |
54.36秒 |
|
注)データ読込の計測時間は、画面が表示されるまでの時間です。
▲BUFFALO MLC (SHD-NSMR80G) |
|
▲Intel SLC (SSDSA2SH032G1C5) |
今回テストに使用したSSDは両方とも中身はIntel製のもので、内蔵コントローラによる高速アクセスが可能なタイプのものです。
参考サイト 株式会社バッファロー http://buffalo.jp/
インテル株式会社 http://www.intel.co.jp/index.htm#/ja_JP_01
|
※社名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。
|
|
(Up&Coming '09 新春特別号掲載)
|
|
|
>> 製品総合カタログ
>> プレミアム会員サービス
>> ファイナンシャルサポート
|