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ブロードバンドルータ |
HARDWARE INFORMATION
2011-No.6
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ルータは、LANで使用するハブやスイッチなどと同様に、ネットワーク機器として分類されます。
ハブやスイッチはパソコン同士の接続を行ってLANを構成しますが、ルータの主な役割はネットワーク同士の接続になります。インターネットとLANのそれぞれのネットワークを接続したり、異なるLAN同士を接続する際に使用されます。
ルータがネットワークの中でどのように使われているかは、PCでのネットワーク設定を参考にするとよくわかります。
図1は、Windows7のネットワーク(TCP/IPv4)設定画面です。ローカルエリア接続の項目において、IPアドレスと並んで設定する項目に、「デフォルトゲートウェイ」という項目がありますが、ほとんどの場合このアドレスが、ルータのアドレスとなります。ただし、ネットワーク構成によっては、ファイアウォールやプロキシサーバのアドレスとなる場合もあります。
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▲ 図1 ネットワーク(TCP/IPv4)設定画面 |
通信時にルータを使用するかどうかを判断するために、サブネットマスク値を使って、自分のIPアドレスと接続先のIPアドレスをマスクした結果を比較します。結果が異なる場合に、デフォルトゲートウェイ、つまりルータ宛てにデータを送信します。
ルータの基本機能は、異なるネットワークをつなぐことですが、最近のルータにはこれ以外にも多数の機能があります。ルータによって搭載されている機能に違いはありますが、その主要な機能について、弊社で使用しているYAMAHA製のルータ「RTX1200」を例として紹介します。
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▲ 図2 YAMAHA製 ギガアクセスVPNルータ RTX1200 |
ファイアウォール:パケットフィルタリングと呼ばれる機能で、パケットの通過や遮断を判断する仕組みです。これにより、Webページの閲覧とメールの通信以外の外部接続を禁止するといった設定が行えます。セキュリティ関連の重要な機能となります。
VPNサーバ機能:仮想プライベートネットワークという遠隔地から、社内のLANに接続できる機能です。専用線が不要で、インターネットに仮想のWANを構築することができるため、拠点間のWANを構成する方法として利用されています。
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▲ 図3 FORUM8のVPN構成図 |
NAT:ネットワークアドレス変換の機能です。1つのグローバルIPアドレスをプライベートIPアドレスに変換することができます。また、ポート毎に割り当てるプライベートIPアドレスの変更も可能であるため、単一のグローバルIPアドレスを複数のコンピュータで共有することもできます。
設定は基本的にWebの管理画面が利用できますが、コマンド入力による設定も可能です。また、通信量やルータの状態などもWebの管理画面から閲覧することができるので、ネットワーク管理に役立ちます。
最近のルータはセキュリティの要となっています。最適な設定を行い快適なネットワーク環境を構築しましょう。
■参考
「RTX1200」製品サイト http://jp.yamaha.com/products/network/routers/rtx1200/
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※社名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。 |
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(Up&Coming '11 晩秋の号掲載) |
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