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Blu-rayプレイヤー最新事情 |
HARDWARE INFORMATION
2011-No.5
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本年度より地上テレビ放送もデジタル化されましたが、映像機器の出力信号のデジタル化が浸透し、高解像度なハイビジョン映像なども身近となりつつあります。このクオリティの高いデジタル映像データの普及に応じて、従来のDVDなどの媒体の代替としてBlu-rayが普及しつつあります。
そこでここでは、Blu-rayプレイヤーについてご紹介いたします。
Blu-rayディスクは、大きさは従来のCDやDVDと同じですが、容量は格段に向上しおり、大容量のデータの保存が可能です。一般的なDVDは4.7GB程度ですが、Blu-rayの場合、一般的に普及している1層ディスクで25GB、2層ディスクで50GBもの容量を取り扱えます。より多層化することにより、数百GBの容量を持つディスクも発表されています。
またファイルフォーマットはDVDと同じUDF2.50以降が採用されているため、ハードウェアやOSなどに全く依存せず、対応ドライブさえあれば、従来のDVDと変わらない感覚で利用できます。
Blu-rayプレイヤーの主な特徴としては、CD/DVDなど従来媒体の再生機能を保持しつつMPEG-4
AVCなど最新の動画規格を取り扱える点、HDMIなど高機能なデジタル出力を備えている点、SDカードやUSBメモリ等外部ストレージを接続できる点、LANなどネットワーク端子を備えている点が挙げられます。
形状としては据え置き型が主流で、価格も15,000円前後と低価格化しています。
SONY、パナソニック、パイオニアなどが人気のあるメーカーです(図1)。
一方持ち運びができるポータブルプレーヤーの場合は数少なく、50,000円前後と比較的高額です。
メーカーとしてはパナソニックやLG電子、VENTURER(廣華物産)などがあります(図2)。
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▲図1 フォーラムエイトで使用している
据え置き型の「SONY BDP-S470」 |
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▲図2 フォーラムエイトで使用している
ポータブル型の「Panasonic DMP-B200」 |
■BD-Liveによるインタラクティブな コンテンツを加えたオーサリングも可能 |
それらプレイヤーの機能の中でも特に注目される機能の一つに、“Blu-ray Java”があります。これはプログラミング言語であるJavaをBlu-ray
プレイヤー上で動作できるように展開した、Java実行環境です。特にインターネットアクセス機能などをサポートしたものはProfile2.0(BD-Live)、Blu-ray3Dに対応したものはProfile5.0(Blu-ray3D)と呼ばれます。
このBlu-ray Javaを利用すると、メニュー画面等にポップアップなど動きのある表現や検索機能を組み込むことが可能です。
LANポートを実装したプレーヤーであれば、インターネットアクセスを利用しコンテンツや情報を追加する、期間限定の情報を受け取るなども可能になります。DVDよりも、よりインタラクティブなオーサリングが可能です。
またBD-Liveを応用すれば映像作品だけでなく、例えば電子書籍や製品カタログなど受動的なコンテンツを、アイディア次第でよりインタラクティブな価値を付加できる可能性があります。弊社でも現在、BD-Liveを利用したオーサリング開発環境を整えており、今後各種書籍の発行や動画作成などに活用する予定です。
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※社名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。 |
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(Up&Coming '11 秋の号掲載) |
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