橋百選 |
BRIDGES 100 SELECTION |
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1. 西田橋 石造アーチ橋 |
橋長 ● 49.5 m 幅員 ● 6.2 m |
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鹿児島市内の甲突川に架かる5つの石橋の代表格であり、江戸時代の城下町整備として、名工岩永三五郎によって架橋され、現在は近隣地の「石橋記念公園」に移設され、市民はもちろんのこと、鹿児島の歴史や観光名所として親しまれている。上流より「玉江橋・新上橋・西田橋・高麗橋・武乃橋」があり、昭和28年に県の有形文化財に指定されている。唯、残念なことに平成5年の集中豪雨で武之橋、新上橋が流出された。鹿児島を訪ねた時は必見の橋である。
2. 黒之瀬戸大橋 3径間連続トラス橋 |
橋長 ● 502 m(中央300m) 幅員 ● 7.0 m |
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阿久根市と出水郡長島町の間にある黒之の瀬戸は、日本三大急潮の一つであり交通の難所である。町民の夢、本土と直結する橋は、昭和49年に完成した。本橋は、昭和41年に完成し、当時鋼トラス橋としては、世界最長支間300mを誇った天草パールライン1号橋(別名:天門橋)と同型式同形状である。多くの離島が散在する九州で、架橋事業は正に住民の夢希望であり、生活の安心、離島からの開放が証明され、住民にとっては嬉しい橋でもある。なお、県が管理する橋梁ランキングでは、本橋は支間長ナンバー1で、本橋に続く、2位以下は、甑大明神橋、吹上浜サンセット橋、鶴原大橋、第2有明橋がある。
3. 今別府川橋 3径間連続鋼&コンクリート複合ラーメン橋 |
橋長 ● 118.5 m 幅員 ● 9.8 m |
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鹿児島県は、総面積の約27%が「奄美・離島」が占めており、その為、離島開発の視点より多くの橋がある。そんな中、高速道路は内陸部の山間部を切り拓き、建設され、殊に橋梁建設は架設工事が大きな課題である。この今別府大橋も、山間の狭隘な場所に建設され、架設工法も【トラベリング エレクション ガントリー工法】が採用され、世界で最初であった。
4. 有明橋 逆ローゼ桁 |
橋長 ● 212 m 幅員 ● 8.3 m |
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広域農道整備事業の一環として昭和55年度に建設された志布志湾(有明湾)に連なる菱田川に架っている。橋を含む渓谷美は近隣に滝もあり、赤い橋の印象的で素晴らしい光景で楽しまれている。
5. 伊唐大橋 PC斜張橋 |
橋長 ● 675 m 幅員 ● 11.0 m |
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建設当初は「税金の無駄・島民1戸に1億円」は過剰投資と非難論調も、本橋開通で生活形態は様変りし、農業生産も大幅アップとなり、公共事業効果大なることが証明された好事例である。今日も島内で獲れた農作物や漁獲満載の車がこの橋を通過している。
6. 浜田橋 石造アーチ橋 |
橋長 ● 44 m 幅員 ● 4.6 m |
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明治17年より以前は「永吉橋」として、2連アーチ橋でした。大正2年に3連アーチに改築され近郊の浜田石と呼ばれる擬灰岩が使用され、これらの石材供出には地元の小山田、加世田、永吉の石工達が総掛かりで参加したそうだ。昭和54年に指定文化財となり、近隣周辺が公園としても整備され、市民に親しまれ、憩いの場となっている。九州には、多くの「石橋」が今でも健在であるが、橋本体も価値あるものの、是非、小説《石工》を紐解きながらの、歴訪がお薦めである。
7. 天保山橋 連続PC 桁橋 |
橋長 ● 115.8 m 幅員 ● 13.8 m |
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旧橋は昭和10年建造されたRC橋で、美しい和風高欄と灯籠風親柱は見事であったそうな・・災害復旧で新橋へ架替もそのものを使用し、その河川両岸は、桜の名所として人と川、そして橋とのふれあいで市民の広場となっている。天保山の橋名は天保年間に甲突川の氾濫を防ぐ為川の土砂を積み上げて造られたことが由来である。
8. 牛根大橋 バランスドアーチ橋 |
橋長 ● 381 m 幅員 ● 11.0 m |
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当県は、台風来襲が多く災害防止が責務であり、その為早崎防災事業として事前通行規制解消策と建設された。規模は3径間連続鋼床版バランスアーチ橋としては、九州では第一位、全国的にも、大阪の「新木津川大橋」「夢舞大橋」に続く、第3位の規模である。架設は、日本最大の起重機船(海翔4,100t吊)での一括架設するクレーン工法でした。本橋の完成により、国道220号線の安全通行が確保され大隅半島の活性化、産業や観光に大きな役割を果している。
9. 新曾木大橋 PC斜張橋 |
橋長 ● 204 m 幅員 ● 10.5 m |
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平成23年11月に開通した本橋は、曽木の滝の下流300mに位置し、高さ70mの主搭から張り出したケーブルで橋桁を支える斜張橋である。この橋には、3.5mの歩道も整備されており、「曾木の滝公園」からの景色とは異なる巨岩と滝の迫力ある絶景を一望出来、楽しめる。 |
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(Up&Coming '13 秋の号掲載) |
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