1986年に誕生した国産3DCG作成ソフト。その直感的な使い心地でホビーユーザーからプロフェッショナルユーザーまで幅広い用途に使用されています。
Shade3Dでは用途に応じたモデリング方式をほぼシームレスに使い分けてモデリングを行います。一般的なポリゴンメッシュによるモデリング機能を始め、球、円などのプリミティブ形状を扱う機能、Shade3Dの特徴でもあるベジェ曲線を使ったモデリング機能、高精度のモデリングが可能で3次元CAD利用技術者試験1級にも対応したNURBS形式によるモデリング機能を搭載しています。
また、それぞれの方式で作成されたデータは非可逆(一部可逆)ですがコンバート機能により他の方式に変換可能です。
拡大、回転、せん断、移動、サイズ等、各種マニピュレータによる移動変形。数値による各種パラメータの調整、ハンドル操作による有機的な変形(ベジェ曲線)、頂点、稜線、面に対する専用ツール(ポリゴンメッシュ)リアルタイムでのブール演算やフローティング式のフィレット、面取りツール、アセンブリ移動による形状配置、表面積、体積、重心測定等を搭載しています。
正面・上面・側面・透視図(カメラアングル)の4つの図面によるシーンのレイアウトが可能です。それぞれの図面も切り替え可能で底面・右側面・透視図1(カメラ1)・透視図2(カメラ2)といった組み合わせ、また図面の分割範囲も変更できます。形状をマニピュレータや整列機能によりシーンに自在に配置することができます。
各図面ごとにシェーディングの表示を変更することができます。
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シーン内に複数のカメラを配置できます。それぞれズーム、パン、ドリーなど実際のカメラと同じ調整ができる他、画角、傾き、フィルムシフト、レンズスイング、レンズティルトといった効果、また立体視の設定も可能です。シーン内でオブジェクトとして自在に移動、配置ができます。また、カメラの移動、各種変更もアニメーションにできます。
オブジェクトとしてシーンに自在に配置、移動できるスポットライト、面光源、線光源、平行光源、点光源、環境光、IESデータによる配光の他、太陽光のような無限遠光源の設定。また日時、緯度経度による太陽光のシミュレーション(アニメーション可能)を行うことも可能です。
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パラメータやテクスチャによる基本色、反射、透明度、屈折率、テクスチャのラッピング、投影、UVマッピングなど基本的な項目をはじめ、象牙などの乳白色な透明質感や雲のような質感を設定できる機能を搭載しています。マスターサーフェスとして登録すると、複数の形状に同一の設定をし、なおかつ一括での変更が可能です。表面材質はプリセットの一覧からも簡単に設定できるほか、ファイルに保存して別のシーンに再利用することができます。
Shade3Dのフォトリアルなレンダリング画像は建築パースやプロダクトデザイン、イベント企画などのプレゼン画像としても最適です。レイトレーシング、パストレーシング、大域照明のフォトンマッピングなど、空気感までも再現します。
ジョイントによる移動、回転、拡大縮小、カメラワーク、パスに沿った移動のアニメーション、スキンによる有機的変形アニメーション、BVHの読み込み、数手順で作成できるウォークスルーアニメーション、物理演算によるアニメーション、炎が燃え上がる、竜巻が巻き起こる、吸い込まれるなど、多種多様なアニメーション機能を搭載しています。
Shade3Dでは、以下の形式のデータをシーンにインポート、エクスポートすることができます。
インポート
STEP、IGES、DXF、Wavefront OBJ、STL、3D Studio、BVH、FBX、COLLADA、LightWave Object、SketchUp
エクスポート
STEP、IGES、DXF、Wavefraont OBJ、STL、3D Studio、Piranesi EPix、Adobe Illustrator、COLLADA、DirextX、FBX
また、AI/DXFは図面の状態を三面図として出力可能です。
Shade3Dの特徴的なモデリング機能「ベジェ曲線」「自由曲面」についてご紹介いたします。
Shade3D グラフィックデザイナー 伊藤でった
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