Civil Engineer's Forum-FORUM8
このページをスタートページに設定する QR

Facebook - FORUM8

Twitter - FORUM8

instagram - FORUM8

YouTube - FORUM8

 サイトマップ | ご利用条件 | お問い合わせ | 英語翻訳サイト | Japanese | English | Korean | CHS/CHT | Vietnam | Francais

ちょっと教えたいお話  ビッグデータ

  • ビッグデータとは、様々な種類・形式が含まれる莫大な量の非構造化・非定型的データを指し、記録・保管して即座に解析することで、ビジネスや社会に有用な知見を得たり、新たな仕組みやシステムを産み出す可能性が高まるとされています。ここでは、ネットワークサービスや道路交通分野など、さまざまな社会インフラのおけるビッグデータの活用事例を紹介します。

白衣の天使・ナイチンゲールが、看護師であると同時に優秀な統計家であったことをご存知でしょうか。彼女は陸軍兵士の多くが直接の戦闘より病院内での不衛生による感染症で死亡していることを、綿密な調査から客観的データとして捉え、これを統計的手法により分析した結果、陸軍の病院内の衛生管理を徹底することで兵士の死亡数を減らすことを提言したのです。円グラフさえなかった時代に彼女が考案した「鶏のとさかグラフ」を使いデータを分かりやすく視覚化して表現することで彼女の報告は認められ、この貢献により女性初の英国王立統計学会正会員となっています。

現代では、統計学やコンピュータの進歩により、さまざまな分野でデータを客感的事実として捉え分析し、容易に意思決定に用いることが可能となっています。インターネットとICT技術の進化により日々膨大なデータが生成されると共に、個々人がそこからさまざまなデータを検索・取得できるようになりました。我々はデータを取得して使用するユーザーであると同時に日々データを生成する主体でもあります。報告書やメール文書、さらにはICカードによる公共交通機関の利用履歴、キャッシュカードによる商品購入履歴なども全てデジタルデータとして記録されます。また、近年、データをクラウドサーバーで管理する傾向が強くなっています。明確な定義はありませんが、これらの大容量データのことをビッグデータと呼んでいます。

ビッグデータとは単に量が多いだけでなく、様々な種類・形式が含まれる非構造化・非定型的データであり、さらに、日々膨大に生成・記録される時系列性・リアルタイム性のあるようなものを指すことが多いようです。従来は管理しきれず見過ごされてきたそれらのデータ群を記録・保管して即座に解析することで、ビジネスや社会に有用な知見を得たり、新たな仕組みやシステムを産み出す可能性が高まるとされています。

ビッグデータの活用事例を紹介しましょう。Googleは検索と無料アプリケーションによって蓄積した膨大なデータを基に広告ビジネスを行っています。また、Facebookなどのソーシャルメディアは世界規模の膨大な会員データを基盤として広告やゲームなどのソフトウェア販売などで収益を上げています。さらに、Amazonや楽天などのECショップでは会員データ、購買履歴、クリックストリーム(サイト内での顧客の動き)などのデータを使って、過去の履歴や「おすすめ」を提示し、会員の購買意欲を高める情報提供を行っています。

社会インフラの分野では、複数の自動車が協調して様々なデータを収集する「プローブ情報ネットワーク」が注目されています。これは日々走行している自動車からリアルタイムで収集されるデータから渋滞状況や天候の変化、事故等の危険個所の情報を取得して活用しようというものです。

ビッグデータの活用については、国家の競争力強化の重要施策として産官学によるさまざまな取り組みがなされています。総務省が発表した「情報通信白書」によると、ビッグデータをフル活用した場合、現状でも年間7兆7700億円の経済効果が見込めると報告されています。また、米調査会社ガートナーは将来的に国内ではデータサイエンティストが約25万人不足すると予測しており、人材確保を巡って、今後は企業間での獲得競争も激しくなりそうです。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。   画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
■ビッグデータ事例   ■データ→情報分析→意思決定


  
前ページ    インデックス
(Up&Coming '13 晩秋の号掲載)
戻る
Up&Coming

FORUM8


お問合せ窓口




[ ユーザー紹介 ]
株式会社 溝田設計事務所
公立諏訪東京理科大学 工学部 機械電気工学科
Kemmochi Design Office
[ イベント案内 ]
デザインフェスティバル2024のご案内






>> 製品総合カタログ


>> プレミアム会員サービス
>> ファイナンシャルサポート

最近リリースした製品
電子納品支援ツール Ver.18
GSS「情報共有システム(オンライン電子納品)」
鋼断面の計算(部分係数法・H29道示対応) Ver.2
UC-BRIDGE・3DCAD(部分係数法・H29道示対応) Ver.2
深礎フレームの設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応) Ver.5

キャンペーン実施中
マルチライセンスキャンペーン
イベント・フェア参加キャンペーンキャンペーン
Shade3D・F8VPS 20%OFF

セミナー・イベントカレンダー
開催間近のセミナー
11/22  弾塑性地盤解析(2D/3D)
11/26  都市の地震防災
11/27  基礎の設計・3D配筋(部
  分係数法・H29道示対応)
11/28  大型土のう/補強
  土壁の設計体験

ソフトウェア/支援サービス
VRソフト(バーチャルリアリティ)
《UC-winシリーズ》
・道路・シミュレータ
・ドライブ・シミュレータ
・マイクロ・シミュレーション
・避難解析・シミュレーション
>>その他VRソフト
FEM解析ソフト
・3次元プレート動的非線形解析
・2次元動的非線形解析
・総合有限要素法解析システム
>>その他FEM解析ソフト
土木・建築・設計ソフト
《UC-1シリーズ》
・構造解析/断面
・橋梁上部工
・橋梁下部工
・基礎工
・仮設工
・道路土工
・港湾
・水工
・地盤解析
・CAD/CIM、建設会計
・維持管理・地震リスク
・建築
・船舶/避難
>>その他土木・建築・設計ソフト
クラウド
《スパコンクラウド®》
・スパコンクラウドサービス
《VR-Cloud®》
・リアルタイムVRシステム
解析支援サービス/サポート
・UC-win/Roadサポートシステム
・設計成果チェック支援サービス
・Engineer's Studio®解析支援
・地盤解析支援サービス
・EXODUS/SMARTFIRE解析支援
・xpswmm解析支援サービス
・建物エネルギーシミュレーション
・3Dレーザスキャン・モデリング
・3D模型サービス
・3D報告書・図面サービス
>>その他支援サービス
各種ソリューション
・耐震診断/解析
・鋼橋設計
・橋梁新工法
・建築設計
・自治体
・医療系VRシステム
・パーキングソリューション
・ECOソリューション
>>その他ソリューション