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xpswmmは毎年バージョンアップが行われ、機能強化および利便性向上が図られています。本号より連載で、xpswmm2013の新機能について、誌上紹介させていただきます。
近年の都市開発の複雑化、河川構造物の多様化を踏まえ、河川維持管理面においてはより複雑な流況解析のシミュレーションが求められてくるといえます。このような解析の高度化に対して、xpswmm2013新機能は十分にご活用いただけるものと考えます。
今回は河川流路における橋梁部モデリングを容易にしたブリッジリンク機能、HEC-RASデータのインポート機能をご案内いたします。
ブリッジリンク機能
新しいリンクとしてブリッジリンク機能が追加され、これによりポリゴンや通常と異なる形状のカルバートを含む橋梁部を効率的にモデル化することができるようになりました。ブリッジリンクは複数のリンクを使用せずに、橋梁部をモデル化できます。以下に、手順の概要を紹介します。
1.橋梁を設定するリンクを選択し、通常リンクからブリッジリンクへ変更すると、ブリッジリンクの新しい記号表示となります。(図1)
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■図1 |
2.橋梁パラメータおよび流路開口データは、次の入力画面で集約的に設定します。(図2、3、4、5)
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■図2
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■図3 橋梁部流路開口データ
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■図4 橋脚を追加する場合 |
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■図5 カルバートを追加した場合 |
円管、矩形管、任意形状管の3タイプを設定可能。
今回の新しいブリッジリンク機能を用いることで、橋梁パラメータおよび流路開口データを設定し、解析に考慮可能となります。
従来法との入力設定比較 従来の方法では、河川解析や津波の河川遡上解析では、河川を横断する橋梁部は、橋梁形状を反映させることなく、橋梁の無い地形に地形表面粗度を考慮したモデリングによる方法、あるいは、河川断面を橋梁下部工の状況に応じて区間分けし、流れの阻害率及びエネルギー損失係数の設定を行う方法が用いられていました。
1.レイヤーコントロールパネルから流量収縮のレイヤーを追加し、道路橋範囲をポリゴンで入力します。
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■流量収縮部のポリゴン範囲設定 |
2.ポリゴンを選択して、「データ編集」から入力ダイアログを開きます。
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■ポリゴン範囲のデータ編集 |
3.レイヤー毎に流れの阻害率及びエネルギー損失係数を設定します。
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■阻害率とエネルギー損失係数の入力 |
この例では、レイヤー1では橋梁下部工部として流れの阻害率10%、エネルギー損失係数0.07、レイヤー2では桁部として流れの阻害率100%、エネルギー損失係数0.80、等・・のように設定しています。流量収縮部のポリゴン頂点位置ごとに各レイヤー高さ情報も設定する必要もありました。 |
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(Up&Coming '13 晩秋の号掲載) |
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