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前号より連載していますxpswmm2013の新機能につきまして、紹介させていただきます。
今回は、避難計画と避難経路の検討機能となります。これにより検討箇所での浸水に至る時刻歴変化の情報を得る事ができるようになります。この時刻歴変化をハザードとして地域の防災計画や、避難解析の検討にも活用が考えられます。
任意設定した避難経路上の指定水深に対して、浸水するまでの時間、および浸水により道路(最初に浸水する道路)が交通不可能になるまでの時間を解析することができるので、これを活用して効果的な救助隊の行動計画や避難設備の配置検討を行うことができます。
避難経路の設定
2Dモデルレイヤーでレイヤ追加後、右側のツールボタンからポリラインを選択し、2Dモデル上の任意の場所を折線状にクリックすることで経路設定ができます。水害時に備えて、避難ルートとなり得るための道路上をポリラインで設定します。例えば、住宅地から広域避難場所や高台等に至る道路(必ずしも道路でなくても、緊急時の通行ルートで良い)を任意に選びます。xpswmmでは、これら避難ルート上の箇所が浸水するかどうか、浸水するとしたら時刻はいつか、浸水はどれくらい持続するのか等を解析することができます。
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■図1 避難経路-レイヤーメニュー |
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■図2 避難経路-ポリライン設定 |
避難経路データ編集
2D解析後、水深区切値で設定した値になったとき、その時間(開始時間、終了時間、経過時間)、地点の説明がここで指定した色で経路上に表示されます。
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■図3 避難経路-データ編集画面 |
解析結果
避難経路上の水深区切値に対して、浸水する開始時間、終了時間、経過時間を2Dモデル上に表示します。水深コンタとあわせての表示も可能であり、地区の氾濫状況を考慮した避難経路の計画・検討に活用可能です。
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■図4 避難経路-結果表示 |
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■図5 避難経路-結果表示(拡大) |
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■図6 避難経路-結果表示
(コンタ含) |
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■図7 避難経路-結果表示
(コンタ含)拡大 |
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■図8 避難経路における浸水継続時間 |
上記の例では、避難経路上の水深区切値0.1m-0.2mに対しては0.61時間後(36分後)、0.5mに対しては0.69時間後(41分後)から浸水が始まる結果となっています。これより、この地区の住民が、これらの浸水が始まる前に、この避難経路を通って避難完了できるのかどうか等の検証に活用ができます。 |
浸水氾濫津波解析セミナー |
CPD |
●開催日 : 2014年3月6日(木)9:30〜16:30
●本会場 : フォーラムエイト東京本社
品川インターシティA棟セミナールーム
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(Up&Coming '14 新年号掲載) |
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