「等流・不等流の計算 Ver.5」、「等流の計算Ver.4」では、主に以下の機能拡張、追加を行いました。
- オーバーハングを持つ任意形状に対応
- 任意形状の計算範囲(水平範囲)の直接指定機能追加
- 流下能力グラフの水平軸タイトル項目を選択方式に変更
以下に各機能の概要を説明します。 |
オーバーハングを持つ任意形状に対応しました。これにより、任意形状の入力に次の制限事項を設けました。
- 最初の座標は必ず形状の左端となること
- 最後の座標は必ず形状の右端となること
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▲図1 制限事項1、2の例 |
- 重複した座標が存在しないこと
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▲図2 制限事項3の例 |
- 線分が交差しないこと
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▲図3 制限事項4の例 |
条件を満たさない場合はエラーを表示します。
オーバーハング形状に計算区間を設定した場合、区間の境界は、境界X座標と外形形状との交点のうち最も上側で交差する点とします。
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▲図4 オーバーハングの計算区間と樹木群 |
図4左側のように、この境界点の間の連続線で囲まれる範囲を全て同一の計算区間として認識します。平均流速公式レベル3で樹木群を定義した場合は、図4右側のように、入力した樹木群高さを境界面として囲まれる計算区間全体(茶色の塗潰し部分)を樹木群として認識します。 |
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▲図5 計算範囲の直接指定画面 |
任意形状に対して、計算範囲(X座標)の直接指定機能を追加しました。この機能により、図面ファイル等から河川断面をインポート後、座標の削除などを行わずに水の流れる範囲を変更することができます。また、計算範囲に応じて計算可能な水位の上限値、河床高(直接指定以外の場合)も変化します。計算範囲の入力は、「断面一括入力」画面にも用意しています。この画面では複数の断面の計算範囲をリスト形式で入力しますので、一括して設定することが可能です。 |
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▲図6 流下能力グラフの画面 |
等流、不等流の流下能力グラフの結果画面表示、および計算書出力について、水平軸の項目をコンボボックスから選択する方式に変更しました。水平軸として出力する項目を、コンボボックスに表示される中から最大4つ指定することが可能です。 |
(Up&Coming '14 秋の号掲載) |
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