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サポートトピックス / Engineer's Studio® 保守・サポートサービス関連情報
フレーム要素を照査する概念と手順
 
 はじめに

Engineer's Studio® ではフレーム要素に対して様々な照査機能があります。たとえば、許容応力度照査(曲げ、せん断)、終局曲げ耐力の照査、せん断耐力の照査、限界状態設計法に基づく断面照査、曲率の照査などです。

これらの照査は、フレーム要素に配置した着目点の単位で実施されます。しかし、着目点以外にも重要かつ必須な入力項目があります。本稿では、断面照査の設定手順について解説します(図1)。

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■図1 断面照査に関する入力場所


 断面照査の概念と必要な入力

Engineer's Studio®の断面照査は、着目点・示方書条項・照査用詳細入力・照査用荷重定義から構成されます(図2)。つまり、断面照査とは、断面計算に必要な複数の設定項目をまとめて1つの名前を付けたような概念です。

断面照査=着目点+示方書条項+照査用詳細入力+照査用荷重定義

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■図2 「断面照査」画面

<示方書条項>
断面照査をどのような規定に準拠して行うかを表すものです(図3)。原則として、道路橋示方書等の規定番号で表しています。完全に規定どおりではない部分もあります。

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■図3 「示方書条項」画面

<照査用詳細入力>
断面計算を行うために必要な具体的な入力データです(図4)。たとえば、許容応力度、有効高さ、有効幅、コンクリートの応力ひずみ曲線の設定、等をここで行います。示方書条項に応じて最低限必要な入力データだけを設定するようになっています。

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■図4 「照査用照査入力」画面

<照査用荷重定義>
既存の荷重ケース(基本荷重ケース、組合せ荷重ケース、ラン、平均荷重ケース)に対する断面計算の設定です(図5)。各荷重ケースに対して断面計算をする・しないの設定や、許容割増係数等の入力を行います。

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■図5 「照査用荷重定義」画面
 ワンポイント:道示照査設定

「道示照査設定」画面は、H14/H24道路橋示方書V耐震設計編に規定される橋の重要度や免震橋の有無を設定します(図6)。ここで入力された情報は、許容塑性率、許容曲率や許容回転角を算出するときの安全係数に使用されます。許容回転角は断面から自動生成したばね特性に設定されますが、H14道示のときに有効です。H24道示のときはばね特性は自動生成されません。

「道示照査設定」画面は、許容応力度照査(曲げ、せん断)、終局曲げ耐力の照査、せん断耐力の照査、限界状態設計法に基づく断面照査には使用されません。


■図6 「照査用荷重定義」画面
 ワンポイント:多数の断面照査を一度に作成するには

断面照査を多数同時に作成するコマンドを使います。図7では、範囲選択コマンドで着目点を選択してから、照査生成画面を呼び出しています。

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■図7 断面照査の多数同時作成例
 ワンポイント:多数の着目点を一度に生成するには

最初に部材を範囲選択して着目点を多数生成し、その後、着目点を範囲選択して断面照査を多数生成することができます。図8では、最初に、表示設定で節点を非表示、支点を非表示、着目点を非表示にし、範囲選択コマンドで部材を選択後、着目点生成コマンドで着目点を作成しています(要素中央に1個の指定の例)。

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■図8 着目点の多数同時生成例


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