不等流の計算条件で「収束曲線を作成する」にチェックを入れると、結果画面に収束曲線グラフ(図2)を表示します。このグラフは、収束した断面間と、収束しなかった最初の断面間について作成されます。
収束曲線グラフは縦軸を水位、横軸を水頭差としています。全水頭を考慮した状態で、水頭差が0mとなる水位(原点縦軸と交差する水位)が収束した不等流水位です。常流の場合は限界水位より上側、射流の場合は下側の交点が解となります。
図3は、収束していない例です。左側のグラフは常流として計算していますが、限界水位より上側で原点縦軸と交差していないため収束していません。しかし曲線の状態から推測すると、断面高を高くすれば収束する(原点縦軸と交差する)可能性があります。前述の「収束しない主な原因」では、1の原因が考えられます。
一方、右側のグラフはどの水位でも上流側の水頭が大きい状態です。この場合、常流ではなく射流である(②)、または断面が急激に変化している(③)等が考えらえます。
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