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サポートトピックス・FEM / FEMLEEG |
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ブロックの生成方法(移動法)について |
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ブロックを生成するコマンドには、写像法、移動法、結合法、コピー法の4つがあります。前号で写像法についての説明を行いましたが、今号では2つ目の移動法によるブロックの生成方法を説明いたします。 |
既に生成してある節点、要素、サイド、ブロック面を移動、その軌跡上にメッシュを生成するコマンドです。移動法には次の種類があります。
1.平行移動 2.回転移動 3.相似移動
4.法線方向に移動 5.線に沿って移動
写像法では、必ず写像ブロックが生成されますが、移動法では移動元の選択の仕方によって写像ブロックではなく、単純ブロックが生成される場合があります。下表に移動元の選択肢と、それを選択したときに作成されるブロックの種類との対応関係を示します。
移動元選択方法 |
ブロックの種類 |
ブロック、要素、節点
ボックス、要素面、要素辺 |
単純 |
単一点、サイド、ブロック面 |
写像 |
4角形ブロックを、移動法コマンドの中の平行移動で移動させて6面体ブロックを生成します。この時、移動元の指定をブロック面とボックスにした場合の生成されるブロックの種類の違いを見てみます。(4角形ブロックは、前回の2次元ブロックの生成で行います。)
例1: 移動元をブロック面で指定した平行移動
【生成】メニューから【移動】を選択します。移動元形状指定で「ブロック面」を選択します。
移動先指定方法で「平行移動」を選択して「移動先」ボタンをクリックします。移動方向(ベクトルでZ方向に距離100)を指定して「閉じる」→「OK」をクリックします。「OK」実行後、スクリーン入力になりますので、4角形ブロックのコーナー3点(節点1、4、8)を選択すると、3次元ブロックが生成されます。
画面で確認
線画描画で、ツールバーの描画ボタンメニューから「ブロック図」を選択します。図より3次元ブロックのサイド、ブロック面が生成されていることがわかります。
例2: 移動元をボックスで指定した平行移動
(アンドゥを1回実行して4角形ブロックだけの状態に戻します。描画もブロック図を解除します。)【生成】メニューから【移動】を選択して、今度は移動元形状指定「ボックス」を選択します。他の設定は前と同じでよいので、「OK」ボタンをクリックして対象とする要素をボックスで囲って選択します。(ボックス選択はダブルクリックで終了します。)
画面で確認 ブロック面の時と同じ3次元ブロックが作成されます。同様に「ブロック図」を描画してみます。
今度は移動元の2次元ブロックのサイドだけが表示され、3次元ブロックのサイドは表示されません。
このことから作成された3次元ブロックは単純ブロックであることがわかります。
メッシュは同じでも移動元の選択の違いによってブロック情報が「あり」「なし」になるので注意が必要です。なお、移動元形状にブロック情報がない(単純ブロックの)場合は、サイド/ブロック面の選択ができないので、生成ブロックは必然的に単純ブロックになります。
次回は、結合法によるブロックの生成を説明します。 |
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(Up&Coming '17 春の号掲載) |
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