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New Products & Service CAD/CIM 
3D配筋CAD Ver.3
CIM/IFC対応 土木専用3次元CAD
●新規価格
●リリース
118,000円
2018年 7月 18日

 はじめに

3D配筋CADは、土木構造物の躯体や鉄筋を実際の寸法で3次元表示することで、複雑な配筋状態を確認することができるほか、躯体・鉄筋の新規作成、鉄筋同士の干渉チェック、および、2次元図面作成、3次元データのエクスポートが可能な3次元CADプログラムです。

主な機能 機能概要
躯体生成 断面形状、矩形押出から躯体生成(躯体属性付加可能 )
躯体配置 生成した躯体の配置(オフセット、回転角度)設定
鉄筋生成 躯体各面への縦鉄筋・横鉄筋・組立筋の配置、躯体断面に添った帯鉄筋、開口補強筋の配置(鉄筋属性付加可能 )
干渉チェック 干渉回避シミュレーション、レポート出力が可能、施工順のアニメーション表示が可能
図面作成 2次元図面(一般構造図、配筋図、加工図、鉄筋表)
エクスポート RFC形式、3DS形式、Allplan形式への保存、IFC形式(躯体・鉄筋属性の外部リンク)への保存 
表1 3D配筋CADの主な機能

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図1 3D配筋CADの「鉄筋生成」と「鉄筋干渉チェック」画面

また、3D配筋CAD Ver.2.6では、国土交通省が推進するCIM(Construction Information Modeling/Management)取組みに沿った「CIM導入ガイドライン 平成29年3月31日」に対応しており、生成した3D配筋データを「CIMモデル」としてエクスポートすることが可能です。

※3D配筋CADは、CIMの推進における技術的検討組織である「Open CIM Forum」の「CIM導入ガイドライン対応ソフトウェア」に登録されています。

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図2 CIMモデル出力
 躯体・鉄筋生成機能の拡張(Ver.3)

3D配筋CADでは、新規リリース後、より使い易いCIMツールとなるように作図機能や操作性の改善を進めており、Ver.3では「躯体形状の拡張」「鉄筋生成機能の拡張」「数量計算対応」「設計計算プログラムとの3D配筋連携改善」に対応しています。以下にその機能概要を紹介致します。

躯体形状の拡張(複数断面入力対応)
躯体入力として、躯体を「断面形状から作成」する機能(2断面を結ぶ躯体を生成する機能)を備えています。この「2断面を結ぶ躯体生成」では、断面形状が変化する場合、変化断面ごとに別躯体として複数の躯体に分けて入力する必要があります。

そこで、Ver.3では「複数断面の入力」に対応し、断面形状が変化する躯体でも1つの躯体として入力・生成することを可能としました。

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図3 2断面を結ぶ躯体生成 図4 複数断面を結ぶ躯体生成

躯体形状の拡張(開口部入力対応)
躯体入力「断面形状から作成」では、「開口部入力」に対応していなかったため、矩形開口部の躯体の場合、開口端で分けた複数躯体で構成する必要がありました。今回、躯体入力「断面形状から作成」機能に「開口部入力」対応をサポートし、開口部を含む躯体の生成を容易に入力・生成することが可能となりました。

躯体入力「断面形状から作成」機能で入力された躯体面に配筋する鉄筋(縦鉄筋、横鉄筋、組立筋)は、「開口部箱抜き処理」を自動で行います。また、「開口部補強筋」の配筋に対応しています。

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図5 躯体入力(断面形状から作成)機能の「開口部対応」  図6 開口部に対する開口部箱抜き・開口部補強筋対応

鉄筋生成機能の拡張(仮想面への配筋対応)
Ver.2.6での鉄筋生成では、躯体の各面(配筋面)を指定して配筋しますが、例えば、擁壁ハンチ筋のように配筋面がない場合は、配筋できませんでした。Ver.3では、「仮想配筋面」を追加し、その仮想配筋面へ配筋することで、配筋対象とする配筋面がない場合でも、目的の鉄筋を配筋することを可能としています。

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図7 仮想配筋面への配筋

鉄筋生成の拡張(複数面への配筋対応)
Ver.2.6での鉄筋生成では、「配筋面」や「鉄筋先端面」を指定して配筋しますが、配筋範囲が複数の「配筋面」や「鉄筋先端面」にかかる場合、指定された躯体面以外は、配筋を省略していました。Ver.3では、配筋範囲が複数の「配筋面」や「鉄筋先端面」にかかる場合(指定された躯体面以外)でも、鉄筋形状が変化しなければ、配筋するように改善しました。

数量計算対応
躯体数量(コンクリート体積、型枠面積)および鉄筋数量の算出に対応し、算出した数量の数量計算書(数量総括表、躯体寸法図、各部躯体数量、鉄筋数量)出力に対応しています。

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図8 複数面への配筋
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図9 数量計算対応

3D配筋連携改善
3D配筋CADでは、「UC-1設計シリーズ」で生成した3D配筋データの連携機能(3D配筋データの読込・表示・干渉チェック対応)を備えていますが、連動された3D配筋情報(鉄筋形状、配筋ピッチ、かぶりなど)の編集には対応していませんでしたので、Ver.3では「3D配筋データ連携」時に「躯体・鉄筋の入力データ」へ展開する機能をサポートし、連動された躯体・鉄筋情報の編集を可能としています。

※3D配筋連携情報の編集に対応した「UC-1設計シリーズ」は、「3D配筋CAD」Ver.3リリース後に、随時リリースする予定です。

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図10 3D配筋連携改善(連携情報の編集対応)
 終わりに

以上、新バージョンにおける機能改善についてご紹介しました。今後もユーザの皆様からのご要望を取り入れ、改良・改善に努めてまいります。特にCIM (Construction Information Modeling)推進を意識したデータ連携強化を検討致します。どうぞご期待ください。

(Up&Coming '18  新年号掲載)
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