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New Products & Service 橋梁下部工 
ラーメン式橋台の設計計算(部分係数法・H29道示対応)
H29道路橋示方書に準拠した不静定構造物であるラーメン式橋台の設計計算プログラム
●新規価格
●リリース
284,000円
2017年 12月

 製品概要

「ラーメン式橋台の設計計算(部分係数法・H29道示対応)」は、平成29年道路橋示方書(以下H29道示)に準拠した製品です。ここでは、基本的な設計の考え方や本製品の適用範囲、制限事項についてご紹介いたします。

 部分係数法

H29道示では、部材等に発生する断面力や変形等の状態変化を生じさせる全ての働きを"作用"といい、作用を力に変換したものを"荷重"と定義しています。

照査項目としては、大きく分けると耐荷性能の照査と耐久性能の照査に分けられ、耐荷性能の照査において考慮される状況(作用の組合せ)としては、1)永続作用支配、2)変動作用支配、3)偶発作用支配があります。

死荷重や土圧のみを考慮する組合せは永続作用支配、活荷重や温度変化、レベル1地震時の影響を考慮する場合は変動作用支配、レベル2地震時の影響を考慮する場合は偶発作用支配となります。

全ての作用には組合せ係数γpおよび荷重係数γqが考慮されます。ラーメン式橋台では、部材の断面力を算出するためにフレーム計算を行いますが、フレーム計算時には、γpとγqを乗じた荷重を載荷して計算します。

算出された断面力に対し、それが制限値以内に収まっているかどうかを照査しますが、制限値は、各部材の耐力に調査・解析係数ξ1、部材・構造係数ξ2、抵抗係数Φを乗じて算出されます。

これらの部分係数は、H29道示に準じてプログラムで適切な値が設定されていますが、係数を自由に変更することも可能です。また、部分係数データをファイルに保存し、H29道路橋示方書対応製品間でやり取りすることも可能です。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
図1 調査・解析係数、部材・構造係数、
   抵抗係数入力画面
 端接合部の照査

ラーメン式橋台の照査項目は、逆T式橋台と基本的に同じですが、ラーメン式橋台の部材照査では、ラーメン構造の端接合部の照査も行います。

H24道示対応のラーメン式橋台では、隅角部の照査として外側引張となる場合の引張応力度とそれに対する補強鉄筋量の算出のみ行い、許容値による判定は行っていませんでした。H29道示対応製品では、従来の隅角部の照査にかわり、端接合部の照査を行います。今回は内側引張の場合の照査も、以下の式のσtmaxが制限値を超えていないか(限界状態1の場合)で行います。また、必要となる補強鉄筋量の算出も行います。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
図2 端接合部の照査を行う断面(外側引張)
ここに、
σtmax : 接合部対角線上に発生するコンクリート引張応力度の最大値
Th : はり部材又は柱部材に作用する引張応力の合力
W : 接合部奥行
Lz : 対角線上の引張領域の長さ(=0.75h h:部材高)
As : 内側引張に対する補強鉄筋量
 適用範囲、制限事項

「ラーメン式橋台の設計計算(部分係数法・H29道示対応)」の適用範囲及び制限事項については以下のようになります。

  1. 基準はH29道示のみで、新設設計のみ対応します。
  2. 直接基礎は水平地盤のみに対応します。段差フーチングの入力が可能ですが、斜面上基礎としての照査はできません。
  3. フーチングは剛体として扱います。
制限事項については、道路橋示方書発刊後の基準改定で明確になり次第、順次バージョンアップにて対応いたします。
(Up&Coming '18  新年号掲載)
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