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New Products & Service 基礎工 
3次元鋼管矢板基礎の設計計算
(部分係数法・H29年道示対応)

鋼管矢板井筒基礎の設計を支援するプログラム
●新規価格
●リリース
760,000円
2018年3月

 製品概要
「3次元鋼管矢板基礎の設計計算(部分係数法・H29道示対応)」は、鋼管矢板井筒基礎の設計を支援するプログラムで、材料非線形性を考慮した立体骨組解析を行う強力な計算機能を持った製品です。「部分係数法・H29道示対応」版では、今回改定された平成29年道路橋示方書に準拠し、部分係数法の設計に対応した製品となります。ここでは、鋼管矢板基礎に関する改訂内容についてご紹介します。

 平成24年道路橋示方書との互換
H29年道路橋示方書においては、荷重の組み合わせや荷重係数・組合せ係数が大きく異なり、H24年道示対応版の製品との互換性は以下のようになります。
  1. 在来工法についてのみ読み込むことができます。連結鋼管矢板工法については、対象外となります。
  2. 頂版等の部材の鉄筋材質については、SD345,SD390,SD 490が対象となります。
  3. 作用の組合せは、常時→D、常時+温度→D+THのように変換されますがレベル2地震時を含む作用力については、組合せている荷重が特定できないためそのままの値を読込みます。読込み後は、荷重係数を考慮した値を再度入力する必要があります。
画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
図1 立体骨組解析モデル
 平成29年道路橋示方書の対応
平成29年道路橋示方書の対応項目は、次の通りです。
  1. 永続作用/変動作用による作用ケースの入力に対応します。作用ケースでは、常時、地震時の指定から(1)永続(D)〜(11)変動(D+EQ)への指定となります。また、「作用力」及び「レベル2地震時の作用力」の入力については、荷重係数、荷重組合せ係数を考慮した後の作用力を入力します。
  2. 安定の照査において、変位の制限の照査及び限界状態における照査に対応します。また、杭工法における極限支持力度の特性値や最大周面摩擦力度の特性値の変更により押込み力の制限値、引抜き力の制限値が変更になります。
  3. 水平変位の制限値の算出に対応します。水平変位の制限値は、H24年道路橋示方書では、許容水平変位量として5cmを入力していましたが、橋脚として設計した際の水平変位の制限値ddの式が追加されましたので地盤の試験状態から決まる調査・解析係数ξ1を考慮した水平変位の制限値を算出します。
  4. 頂版の照査において、部分係数法による照査に対応します。部材の照査においては、限界状態1,限界状態3における照査を行います。
  5. 鋼管矢板基礎の設計計算のモデルについて、平成24年道路橋示方書から下表の通り大きく変更があります。

今回、永続作用/変動作用における照査時の設計計算モデルについては、基礎底面の水平方向せん断地盤抵抗以外は、バイリニアでモデル化した立体骨組み解析を照査に用います。これは、「3次元鋼管矢板基礎の設計計算」のモデル化方法の詳細モデル(6方向ばね、全バイリニアモデル)の基礎底面の鉛直方向の地盤ばね特性を押込みに対して線形、引抜きに対して抵抗しないモデルとしたものとなります。

平成24年
道路橋示方書・同解説IV下部構造編
平成29年
道路橋示方書・同解説IV下部構造編
常時、暴風時及びレベル1地震時
に対する照査
レベル2地震時
に対する照査
永続作用支配
状況及び
変動作用支配状況
レベル2地震動
を考慮する
設計状況
B≦30mかつ
L/B>1かつβLe>1
B>30m又は
L/B≦1又はβLe≦1
設計モデル 弾性床上の
有限長ばり
継手のせん断ずれを考慮した
仮想井筒ばりによる解析
継手管部のせん断ずれを考慮した
仮想井筒ばりによる解析



鋼管矢板 線形 バイリニア型 線形 線形
継手のせん断抵抗 合成効率及びモーメント
分配率による評価
バイリニア型 バイリニア型





基礎前面の
水平方向地盤抵抗
ひずみ依存性を考慮した線形 バイリニア型 バイリニア型
基礎外周面の水平方向
せん断地盤抵抗
前面地盤の水平抵抗に含める バイリニア型 バイリニア型
基礎外周面及び内周面の
鉛直方向せん断地盤抵抗
鋼管矢板の支持力に含める バイリニア型 バイリニア型
基礎底面の鉛直方向
地盤抵抗
線形 バイリニア型 線形 バイリニア型
基礎底面の水平方向
せん断地盤抵抗
線形 線形
 制限事項について
平成29年道路橋示方書対応に伴い、「3次元鋼管矢板基礎の設計計算」で指定可能であった連結鋼管矢板工法、コンクリート打設,プレボーリング,旧道示設計モデル(3方向ばね、ひずみ依存性考慮)は、基準にない形式のため適用外としています。また、基準にて明確にされていない、「仮締切りの計算」及び「頂版と矢板の接合部の照査」については、明確になり次第、製品へ反映していきます。
(Up&Coming '18  春の号掲載)
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