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New Products & Service 水工 
マンホールの設計・3D配筋 Ver.7
 下水道耐震設計体験セミナー
日時 : 2018年7月24日(火) 13:30〜16:30
会場 : 東京本社 品川インターシティA棟セミナールーム
※TV会議システムにて 大阪・名古屋・福岡・仙台・札幌・
  金沢・宮崎・岩手・沖縄 同時開催
参加費 : 無償
Webセミナー対応
現場打ち、組立て式マンホール/集水桝の
常時の設計、レベル1、レベル2地震時の耐震設計、図面作成プログラム
●新規価格

●リリース
264,000円
開口部拡張オプション:40,000円
2018年6月13日

 製品概要
「マンホールの設計・3D配筋」は、マンホールの常時、レベル1、レベル2地震時の検討および集水桝の常時、レベル1地震時の構造計算に加え、図面作成までを一連で行うことが可能なプログラムです。バージョンアップした「マンホールの設計・3D配筋 Ver.7」では、主に以下の機能追加、拡張等を行っています。
  • 平板解析の支持条件の拡張(3辺単純1辺自由支持)
  • マンホール地震時検討における地盤変位の直接指定機能拡張
  • 集水桝側壁の2辺固定版+片持ち梁での照査
  • データ新規作成時の基準値データの初期状態の変更
以下にその概要をご紹介します。

 平板解析の支持条件の拡張
本製品におけるマンホールや集水桝の頂版の設計では、4辺固定支持や4辺単純支持等の平板解析によって断面力を算出することができますが、Ver.7では平板解析の支持条件として、3辺単純1辺自由支持が選択可能となります。

3辺単純1辺自由支持は、マンホール、集水桝の頂板、中床版の解析条件として選択が可能となるほか、開口計算モデルの支持条件としても選択可能です。適用基準は、他の支持条件の場合と同様に、建築基準と土木基準から選択することができます。ただし、3辺単純1辺自由支持では曲げモーメントしか算出されないので、部材の照査は曲げ引張/圧縮応力度の照査のみとなります。

 地盤変位の直接指定機能拡張
マンホールの地震時の検討は、「下水道施設の耐震対策指針と解説−2014年版−(公社)日本下水道協会」に準拠した応答変位法による照査を行います。応答変位法では、地震動による地盤に生じる変位を算出しますが、本製品では、地盤変位を地盤条件より自動で算出することも直接指定することも可能となっています。地盤変位の直接指定としたとき、計算位置(部材端、部材の分割位置)および地層の変化位置における地盤変位を全て指定する必要がありましたが、Ver.7では、任意の深度と地盤変位を指定することが可能となりました。任意の深度で地盤変位を指定した場合は、計算位置の深度は線形補間により算出します。
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図1 3辺単純1辺自由支持の
   モーメント図とグラフ
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図2 地盤変位直接指定画面
 集水桝側壁の2辺固定版+片持梁による照査
集水桝側壁の部材設計では、近畿地方整備局の設計便覧に記載されている「3辺固定版+両端固定梁」による検討が可能です。
3辺固定版+両端固定梁では、底版より伸ばした45度の線が交わる位置の1−1断面については両端固定梁として算出を行い、それより下の2−2断面については3辺固定版により算出しますが、集水桝が幅広で側壁高が45度の線が交わる位置より低い場合はこの方法による検討が行なえません。このような場合、これまでは計算不可としていましたが、Ver.7では2辺固定版+片持梁による照査を行うようにしました。

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図3 3辺固定版+両端固定梁 図4 2辺固定版+片持梁

2辺固定版+片持梁では、側壁の両端を2辺固定版、中央部分を底版に固定された片持梁とみなして断面力を算出します。2辺固定版は45度分布線で上下に分割し、上部を側壁で固定された片持ち梁、下部を底版に固定された片持ち梁と見なし、側壁片持ち梁を断面力が最大となる1−1断面にて計算を行います。

 基準値データの初期状態の変更
本製品の基準値画面では、コンクリートの設計基準強度や鉄筋材質ごとの許容応力度や、組み立て式マンホールの部材情報等の追加、修正が可能となっています。基準値を変更した場合、基準値も設計データファイルに保存されますが、データの新規作成時にはプログラムの初期状態に戻ります。Ver.7では、基準値データのプログラム初期状態を変更することが可能となりました。基準値画面で「デフォルトとして保存」にチェックを入れ確定ボタンで画面を閉じた場合、確定時の状態が次回以降のデータ新規作成時の基準値の初期状態となります。また、基準値画面の初期化ボタンにより、プログラムのインストール時の初期状態に戻すこともできます。
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図5 基準値画面
 その他の機能改善
Ver.7では、前述した項目以外にも機能改善を行っています。

円形頂板の開口寸法の入力
これまでは半円形のみ(図面作成では円形のみ)対応していました。Ver.7では、円形頂板に円形開口を指定できるようになりました。円形開口は2個まで設定可能です。図面作成は1個までですが、今後のバージョンアップで2個まで開口を指定できるように機能拡張する予定です。また、入力した開口寸法は、計算書の設計条件にも出力するようにしました。

計算書の改善
最小鉄筋量の照査を道路橋示方書に準拠して行う場合、軸方向引張主鉄筋は、その部材の終局曲げモーメントがコンクリートのひびわれ曲げモーメント以上になるように配筋することが必要です。詳細計算書においてはMu=Mcとなる鉄筋量とその比較対象となる引張鉄筋量を表示するようにしました。また、照査断面が全圧縮状態で付着応力度が計算されていない場合にコメントを表示するようにしています。

その他の利便性の改善
本製品を利用する上で利便性が向上するような機能改善も行っています。
 
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図6 頂板開口寸法入力画面
例えば、今まではレベル2地震時の曲げ耐力Muを算出する際に、軸力が範囲外でMuが算出できない照査位置がある場合は、計算エラーとして計算結果を確認することはできませんでしたが、Ver.7ではそのまま計算を続行してエラーとなった照査位置以外の結果を参照できるようにしました。また、活荷重は頂板部材に作用する荷重として計算しますが、頂板がない場合に一番上の部材を活荷重が作用する部材として計算可能としましたので、頂板を入力していない場合でも活荷重を考慮した計算を行うこともできるようになっています。
(Up&Coming '18  盛夏号掲載)
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