2.荷重係数・組合せ係数による検討ケースの変更
これまで道路橋示方書においては、常時と地震時の区別しかありませんでしたが、平成29年道路橋示方書より、検討する作用ケース毎に荷重係数、組合せ係数が異なるため各ケースに応じた荷重の組合せの選択が必要となります。これらの組合せについては、「荷重ケース」画面にて選択を行い、係数を考慮後の値を基礎底面中心の作用力として入力します。その下の置換コンクリートにおいては、組合せに応じて自動的に荷重係数、組合せ係数を考慮した作用力を算出します。3.鉛直支持力の照査の変更
平成29年道路橋示方書では、鉛直支持力の照査が変更になり、鉛直力による影響だけではなく、水平力や転倒モーメントの影響を考慮した合力Fr(道路橋示方書IV
P.204)が支持力の制限値を超えないことを照査する必要があります。
ここに、
Fr:基礎底面に作用する合力(kN)
Hu:基礎底面と地盤との間に働く最大せん断抵抗力の特性値(kN)
Qu:基礎底面地盤の極限鉛直支持力の特性値(kN)
V,H,M;基礎底面に作用する鉛直力(kN),水平力(kN)、
転倒モーメント(kN・m)
B:水平力の作用方向の基礎幅(m)
また、支持力の制限値の算出式においてもH24年道路橋示方書とは異なり、荷重による傾斜を考慮しない支持力係数にて極限支持力の算出を行います。
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| 図1 「荷重ケース」画面 |
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| 図2 「基本条件」画面 |
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