前号ではメッシュを作成した後に、メッシュを細かくする方法(細分割)について説明しました。
今回は逆に、要素の結合や伸長などによりメッシュを荒くする方法について説明します。
メッシュの結合
メッシュを荒くする方法には[変更]-[要素変更]-[結合]による、同形状の要素を結合する手法があります。
上図で(1)から(6)まで順番に要素を選択した場合、(1)と(2)、(3)と(4)、(5)と(6)の要素同士を結合します。
しかしながら、数要素程度でしたらともかく、ペアとなる要素を1つずつ指定していくため、実際の業務モデル等ではあまり現実的ではないかもしれません。
メッシュの伸長
以下の手順で、要素を伸長させてメッシュを荒くします。
まず、メッシュを荒くしたい部分の要素を削除します。(透視図でボックス選択すると奥行方向まで選択されます)
[変更]-[移動]-[平行]で伸長させる要素の構成節点を移動します。
最後に移動させた節点が重複するので、節点併合(マージ)処理を行う必要があります。
上記の節点の移動は、(前回の細分割で少し触れましたが)[変更]-[節点移動]でもできます。
例えば現在の位置からX方向に指定した距離だけ節点を動かす場合は上図のように増分値を設定をして、移動させる節点を選択します。
なお、この節点移動はメッシュラインを移動して粗密を変更するなど形状の修正に役立つ大変便利な機能です。これを機会にぜひ覚えてご活用ください。
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