Ver.6の改訂内容
Ver.6では,主に次の機能追加や拡張を行いました。
・二点折れ切土土圧対応
・ストラット付き形状対応
・3Dアトリビュート(属性表示)対応
以下に、これらの機能の概要を紹介します。
二点折れ切土土圧対応
開水路の背後に切土のり面または地山斜面等が接近している場合、開水路に作用する主働土圧はこれらの存在によって影響を受けることがあります。擁壁工指針等ではその場合の土圧算定手法として、切土部に作用する主働土圧の計算方法が示されており、「開水路の設計・3D配筋」でもこの手法に対応しています。
これまでは、切土面として設定可能な形状は、直線もしくは一点折れの形状のみとなっておりましたが、Ver.6では切土面形状が二点折れの場合の土圧算定にも対応しました。
すべり面の角度を変化させながらトライアル計算を行い、最大となる土圧を算定します。
ストラット付き形状対応
開水路には、側壁間にストラットを設けたストラット付き開水路があり、側壁の高さ,地盤条件、施工条件等を考慮して適切な躯体形状を選定する必要があります。
Ver.6ではこのストラット付き形状の検討、図面作成、3D配筋作成、数量計算に対応しました。
ストラット付き形状の設計においては、側壁と底版、ストラット部材を一体として扱い、フレーム(骨組み)モデルで解析します。側壁部材との結合方法は剛結合とピン結合から選択できます。ストラット部材は、部材断面及びブロック長当たりの本数を設定することで、自動的に自重等を単位幅当たりに換算して考慮します。また図面作成では、側壁部材との結合方法により結合部について「曲げあり」か「ピン結合(バー筋)」の主鉄筋の曲げを再現することが可能です。
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図3 構造解析結果画面(ストラット付き形状) |
図4 ストラット付き形状図面作成 |
3Dアトリビュート機能
3D描画の属性表示機能に対応しました。
表示する属性は下記となります。
- ファイル名
- 業務名等の一般事項の項目
- 設計基準強度(各部材毎)
- コンクリート体積
- 型枠面積
- 鉄筋量
今後の改訂で3Dモデルエクスポート時に、今回追加した属性を3Dモデルエクスポートファイルに埋め込む機能拡張を予定しております。ご期待ください。
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