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●はじめに
EXODUS/SMARTFIREは、英国グリニッジ大学火災安全工学グループ(FSEG)にて研究開発された避難解析/火災解析シミュレーションソフトウェアです。フォーラムエイトでは、以下の3製品について、2006年12月に販売・サポートを開始しました。
・buildingEXODUS 建築環境のための避難モデル
・maritimeEXODUS 海洋環境のための避難モデル
・SMARTFIRE 火災モデリングのSMART CFDシステム
EXODUS/SMARTFIREは、火災安全工学における「性能ベースアプローチ」への移行を背景に高精度な設計を行う技術者にとって、ローコストで優れたツールとしてご活用いただけるソフトウェアであり、世界各国で急速に利用ユーザが増加しています。このため、様々な利用方法、適用方法に関する質問が挙げられています。
●サービスの概要と特長
このたび、上記の3製品のパッケージソフトとしての販売に加え、新サービスとして「EXODUS/SMARTFIRE解析支援サービス」を開始しました。buildingEXODUS・maritimeEXODUSのノード/アークモデル、および、SMARTFIREの3次元CFD-FEMモデルにおける初期モデルの作成をサポートします。
本解析支援サービスでは、英国グリニッジ大学火災安全工学グループ(FSEG)で正規トレーニングを受けた弊社技術サポートグループ及び開発グループのスタッフが本サービスのバックアップを行います。データ作成から解析結果の処理・可視化まで一連の流れがスムーズに行え、buildingEXODUS・maritimeEXODUSの避難解析およびSMARTFIREの3次元CFD-FEM火災解析が手軽に行えるサービスです。
本サービスには、サービス価格がすぐわかる標準見積システム(Excelシート)を用意しています。
避難解析はbuildingEXODUSあるいはmaritimeEXODUSのいずれかで行い、基本的にフロア数とノード数で費用見積を算定できます。一方、火災解析の場合はbuildingEXODUSあるいはmaritimeEXODUSに加えてSMARTFIREによる3次元CFD-FEM火災解析が必要で、buildingEXODUSかmaritimeEXODUSではフロア数・ノード数・ゾーン数、SMARTFIREでは節点数・解析時間で費用見積を算定できます。
なお、結果の確認はサービスの範囲としますが、報告書作成等の結果処理、判定などのコンサルティングサービスは含まれていません。
●製品まめ知識
◆buildingEXODUS とは
非常時・常時の人々の動き・行動を評価するコンピュータベースの実験室です。人と人、人と火災、人と構造物の相互作用をシミュレートすることはもちろん、熱、煙、有毒ガス等の影響を受け室内から避難する各個人の経路を追跡します。
FSEGでは研究・コンサルティング活動を通じて、人間行動を予測する計算火災工学(CFE)ツールの開発・適用に取り組んでおり、シミュレーションをコントロールするために規則ベースのソフトウェア技術を利用しています。
更に柔軟性を持たせるために、これらの規則は避難者、動き、行動、有毒性、ハザード、囲い
のモデルとして知られる6つの相互作用サブモデルに分類され、室内形状で定義された空間領域で動作します。室内形状はノードおよびアークによってモデル化されます。
◆maritimeEXODUS とは
非常時・常時の乗客と船員の動き・行動を評価するコンピュータベースの実験室です。このモデルは指定集合場所に集まり、船を離れる順番を待つ各乗客の経路を追跡します。火災の影響を受ける乗客を想定し、乗客が熱、煙、有毒ガス等の影響を切り抜けられるか予測します。また、巡航速度におけるトリム・ヒールの影響も評価し、沈没の段階をシミュレートします。
世界最大の船舶シミュレーターSHEBAで生成された人間性能データを利用します。これは、廊下、上り階段、60°階段、トリムヒール逆角での鉛直はしごを移動する人間性能、水密性扉、昇降口の開閉等を含みます。最近では、煙を含む動的傾斜状態における人間性能を含むよう拡張されました。
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▲大型客船における乗客の集合時間予測事例 |
UC-win/UC-1ユーザ協議会 〜第5回UC-win/FRAME(3D)協議会 FORUM8デザインコンファランス〜 |
2007年 9月 27日(木) 東京本社 東京コンファレンスセンター・品川
技術セッション : 船舶設計・避難解析
開発者講演 : 「MaxSurf最新機能」/「船舶避難解析maritimeEXODUS」
詳 細 |
◆SMARTFIRE とは
類似の火災シミュレーションソフトウエアと異なり、火災工学で利用される火災シミュレーションツールとして明確に設計開発され、FSEGの20年以上のCFD火災モデリング経験に基づいた火災シミュレーションソフトウェアです。また、高速な火災シミュレーション解析が可能となる机上火災実験室を提供し、技術者が設計に集中できるよう多くの独自機能を持っています。
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▲SMARTFIRE 形状入力 |
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▲SMARTFIRE 結果データビュー |
●解析支援サービス例
トンネル火災避難解析 |
●フロア=1 ●ノード数=8001 ●人数=28 ●ゾーン数=10
●トンネル長=200m ●内空断面(高さ8m×幅10m) |
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高層ビル火災避難解析 |
●フロア=13 ●ノード数=58345 ●人数=434 ●ゾーン数=68
●各フロア平面(幅33m×奥行き29m) |
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低層建物火災解析 |
●フロア=2 ●ノード数=769 ●人数=17 ●ゾーン数=25
●1F平面(幅12.5m×奥行き9.5m) |
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●各種セミナー
フォーラムエイトでは、EXODUS/SMARTFIRE避難解析/火災解析シミュレーションソフトウェアを技術者のみなさまに有効活用、高度活用いただくために各種セミナーを積極的に展開して参ります。既に、2007年4月に東京にて、6月には大阪と中国上海にて、EXODUS/SMARTFIRE体験セミナーを開催いたしました。体験セミナーでは、数多くの質問が挙げられ、これから活用を図っていこうとお考えのユーザ様が数多く見受けられました。
体験セミナー開催 |
2007年 8月 22日(水) 東京本社 GTタワーセミナールーム
2007年 10月 18日(木) 名古屋事務所 セミナールーム
2007年 12月 13日(木) 東京本社 GTタワーセミナールーム
スケジュール : 13:30〜17:00 ※本セミナーは無償で開催いたします。
13:30〜14:20 EXODUSの概要、操作説明
14:30〜16:30 EXODUSの体験、練習
16:30〜17:00 UC-win/Road for EXODUSの概要
詳 細 |
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▲FSEGでのトレーニング受講 |
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▲弊社での体験セミナー開催 |
■EXODUSサポートサービス サービス開始予定日:2007年7月1日
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(Up&Coming '07 盛夏の号掲載) |
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