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Multiframeは、3次元骨組構造解析プログラムです。入力断面として、JIS規格の鋼材断面が標準で登録されている他、ユーザ任意の断面を使用することもできます。計算後、鋼構造設計規準(日本建築学会)に準拠した断面算定を行うことができます(オプション)。
●Multiframe Ver.12
開発元であるFormation Design Systems(豪)は、Multiframe Ver.12をリリース致しました。現在、当社にて日本語版の作成を行っている最中ですが、今号は追加機能の概要をお知らせいたします。
平板要素を用いた解析
- Ver.11では面荷重の設定を行い、梁要素へ分配する機能が追加されたことで、骨組解析における荷重入力の利便性が飛躍的に向上していましたが、Ver.12では平板要素が追加されました。
平板要素は構造部材としての壁やスラブをモデル化するのに有効です。これまで耐震壁などは、いわゆるブレース置換などの手法でモデル化されていましたが、今後は平板要素を用いることで直接モデル化することが可能となります。
Multiframeに実装される平板要素は3節点の三角形要素です。自由自在にモデルを描くというMultiframeのコンセプトの通り、非常に容易に平板要素を作成することができます。平板要素を作成したい平面上で、対角線上にマウスをドラッグすることで、平板要素を作成することができます。これはVer.11で追加された面荷重の設定と同じ操作です。平板要素と梁要素を接合するには、梁要素の端点を対角線の1点とすることで自動的に接合されます。平板要素は小さなメッシュの集合体です。平板の厚さや材料、メッシュのサイズを設定すれば、プログラムは自動でメッシュを作成します。梁要素に接合されている場合は、梁要素の要素長も自動で細分割されます。
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▲図.1 任意平板要素の設定 |
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▲図.2 梁要素内への平板要素設定 |
平板要素への荷重の入力は、従来通りダイアログボックスに表示される矢印に応じたチェックボックスにチェックを入れ、荷重値を入力するという、非常にシンプルで間違えにくい仕様となっています。平板要素には任意の点に集中荷重を載荷することも可能です。
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▲図.3 荷重の設定(左:分布荷重、右:集中荷重) |
解析の結果は、梁要素と同様レンダリング処理した上で、コンターを表示します。以下に一例を示します。
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▲図.4 Von Mises応力分布 |
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▲図.5 たわみ分布 |
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▲図.6 Von Mises応力分布 |
●有償セミナー
Multiframeのユーザの方を対象に、有償セミナーを開催しています。
1日の講習で、1人1台のパソコンを使用した操作実習形式です。Multiframe、Section
Makerのプログラム概要から、操作手順について、実務に即活かせる内容を1日で習得できるよう解説いたします。
前回は11月26日に弊社の各拠点をTV会議システムでつなぎ開催しました。多くの方にご参加いただき、ありがとうございました。
今後の業務にお役立ていただければ幸いでございます。
■TV会議システム
弊社の各拠点をつないだTV会議システムを利用して、セミナーを開催いたします。お近くの会場をご利用ください。
開発元:Formation Design Systems:フォーメーション デザイン システムズ
■Multiframe Ver.12 日本語版 リリース予定日:2010年5月 |
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(Up&Coming '10 新緑の号掲載) |
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