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●はじめに
- UC-win/Road Ver.5.0の新しい特殊気象機能を紹介致します。従来の雨、雪、 風、霧といった気象機能に、更に豊富な表現を加え、雨、雪の表現を強化し、範 囲を指定できる霧の機能、雷の機能などを追加しました。悪天候時、あるいは、 激しい気象環境下でのシミュレーションに際して、例えば、運転中の視認性や 運転のしにくさなどを3次元VR上で再現可能です。
●主な機能
- 雨
雨の機能に、雨紋、フロントガラスを流れる雨、路面の水溜り、前車からの水跳ねの表現を加えました。
雨紋の表現は、雨が路面に落ちたときに広がっていく様子を表現し、よりリアルで豊かな雨を体験できます。
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▲特殊気象機能の雨 |
フロントガラスを流れる雨は、雨がフロントガラスに当たり、流れ落ちる様子を表現します。運転する自動車の前面に表示され、視界が悪くなる様子をシミュレートします。流れる雨をテクスチャで設定可能です。路面の水溜りの機能は、道路上の水溜りや水濡れにより、道路を走る自動車などが反射される様子をシミュレートします。水溜りの形や反射率の設定が可能です。
前車からの水跳ねは、前を走る自動車タイヤにより路面の水が跳ねる様子を表現します。路面の水溜りによる反射の機能とあわせて、激しい雨により路面がぬれ、滑りやすくなった様子などが、豊かに感じられるようになります。跳ねる水の量や範囲などを設定可能です。
- 雪
従来の雪の機能に加えて、雪の形のテクスチャ設定機能や吹雪の様子を表現する機能を追加しました。
霧の機能などとあわせることにより、降雪時の悪天候の様子を体験できます。
- 雷
雷の機能は、従来の気象機能にはなかった新しい機能です。ランダムな間隔で稲妻が光り、画面が明るくなります。
稲妻の光る方角や範囲、時間間隔の範囲などを設定できます。雷の音を鳴らすことも可能です。
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▲特殊気象機能の雪 |
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▲特殊気象機能の雷 |
- 風
風の機能では、暴風の様子を舞い散るごみなどと音で表現します。落ち葉や布などをテクスチャで選択し、風の強さと方向により、吹き飛ばすことができます。飛ばされている布の柔らかい様子なども、リアルに表現します。
大量のごみや布の位置変化の計算をグラフィックスボードに並列計算させ、高速化しています。
- 霧(ボリュームフォグ)
従来の霧の機能ではできなかった、特定の範囲のみに発生した霧のシミュレーションを可能にします。モデルなどを置くときと同様、画面上をクリックし、表示させたい位置に霧を表示させることができます。霧の範囲や濃さなどが設定可能です。
パーティクルを使用し、霧の濃度のばらつきも表現できます。
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▲特殊気象機能の嵐 |
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▲特殊気象機能のボリュームフォグ |
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▲特殊気象機能の暑さの表現と
逃げ水 |
- 暑さ寒さの表現
真夏や真冬の、暑さ・寒さをVR表現する機能です。夏なら明るい暖色系の色、冬なら寒色系の色などを画面に加えることが可能です。
真夏の暑いときには、遠くの路面に逃げ水が発生します。こうした逃げ水も表示させることができ、遠方で発生した逃げ水が、ぎらぎらと反射する様子を表現します。
●パフォーマンスの改善
- 特殊気象機能では、パーティクルによるアニメーション機能、テクスチャを何枚も重ね、テクスチャ間で演算処理する機能、シェーダというグラフィックスボードに特殊な計算をさせる機能などを使用しているため、従来の気象機能より複雑です。そのため、描画速度が低下しないように努めています。最終的には、サンプルモデル上で、従来の気象機能より5fps以上パフォーマンスが低下しないレベルを目指しています。
●機能の概要
- また、UC-win/Roadに津波の表現をする機能を開発しました。津波の波の動き、反射・屈折を使ってリアルな水面を表現し、津波による水しぶきの表現も可能としています。
xpswmmによる解析結果とデータ連携し、UC-win/Road上でのシミュレーションも可能です。
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▲都心部での津波の様 |
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▲水しぶきの入った津波 |
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下記セミナーにて発表予定 |
UC-win/Road・VRセミナー
●日時 : 2010年 8月 5日(木) 9:30〜17:35 ●参加費 : \15,000 (税込 \15,750)
●本会場 : フォーラムエイト東京本社 GTタワーセミナールーム |
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■UC-Win/Road Ver5.0 リリース日:2010年 8月
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(Up&Coming '10 盛夏の号掲載) |
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