本製品は、下記の適用基準および参考文献に記されている駐車マス寸法に基づいた駐車場設計を支援(平面図作図)するCADシステムです。
駐車場区画(外周、車両出入り口、通路など)を作図するだけで、駐車場区画内に駐車マスを自動配置することが可能となります。その他にも、駐車マスを個別に編集する機能を備えているため、駐車場図面の作成が効率よく行えます。
また、作成した駐車場図面を「車両軌跡作図システム」に連携させることで、駐車マスの出入りに問題がないかの検討が可能となります。
適用基準および参考文献
- 「標準駐車場条例」
- 「道路構造令の解説と運用、昭和58年2月、社団法人日本道路協会」
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駐車区画
- 外周作図モード
駐車マスを配置するエリアを設定します。エリアとなる頂点をクリックしていくことで閉じた多角形が作図されます(図1水色枠)。
後述する駐車マスの一括配置モードでは、このエリア内に駐車マスが配置されます。
■図1 駐車区画の外周(除外領域作図モード)
- 除外領域作図モード
外周内部で駐車マスを配置しないエリアを設定します。エリアとなる頂点をクリックしていくことで閉じた多角形が作図されます(図2赤色枠)。駐車マスの一括配置モードでは、このエリアの周囲には駐車マスが配置されますが、エリア内には駐車マスは配置されません。
■図2 駐車区画の除外領域 (除外領域作図モード)
- 駐車区画への出入り口を設定します。外周と交差するように、頂点をクリックしていくことで閉じた多角形が作図されます(図3青色枠)。駐車マスの一括配置モードでは、このエリア内には駐車マスは配置されません。
■図3 駐車区画の出入り口(通路作図モード) |
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■図4 駐車区画の通路 (通路作図モード) |
駐車マス
- 事前に作成しておいた駐車区画内に駐車マスを自動で配置します。配置確定前に駐車マス列の角度を変えて、配置状況を確認することができます(図5)。また、配置される駐車マスの寸法や車路幅は、登録されている駐車マスのタイプから選択した値が使用されます。デフォルトでは標準駐車場条例、もしくは道路構造令に基づいた値が登録されています(図7)。
■図5 自動配置(確定前) |
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■図6 自動配置(確定後) |
■図7 寸法登録画面
- 駐車区画内に自動で生成される一括配置だけでなく、駐車マスを配置したいラインの始終端を指定することで、ラインに沿って個別に配置することが可能です。また、駐車マスに角度がつくタイプの場合には、フラット型(図8左上)・矢印型(図8右上)・インターロック型(図8左下)・杉綾型(図8右下)などの配置方法を選択することができます。
■図8 個別配置
- 配置済み駐車マスの移動・削除、駐車マスの追加だけでなく、駐車マスのタイプを障害者用駐車マスなど、別のタイプで置き換えることができます(図10)。
■図9 駐車マス置換前 |
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■図10 駐車マス置換後 |
タイプ |
登録済み寸法から選択 |
車止め |
あり・なし |
障害者記号 |
左側・右側・なし |
出入り方向 |
左側・右側・両側 |
配置方法 |
フラット型・矢印型・インターロック型・杉綾型 |
路上標識
- 車の進行方向を表す矢印を作図できます。
- 作図したい位置をクリックするだけで、事前に登録した寸法で矢印が生成されます(図11)。
■図11 路上標識(進行方向)
数量表
駐車区画の面積、駐車マスの総面積、駐車マスのタイプ別台数を表にして図面に貼り付けられます。(図12)
■図12 数量表
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車両軌跡作図システム
作図した駐車場図面を弊社「車両軌跡作図システム」で扱えるCADデータにエクスポートすることができます。エクスポートしたCADデータを「車両軌跡作図システム」で読み込むことによって、作図した車路(図13)から駐車マスへの車両の出入に問題がないかを検討することができます(図14)。
■図13 車路 |
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■図14 車両軌跡 |
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次バージョンでは、連携機能として弊社「UC-win/Road」で読み込める形式で図面データをエクスポートすることによって、VR空間上に駐車場を生成することが可能となる予定です。 |
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