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ポータルラーメン橋の設計計算Ver.2
平成24年道示対応
設計要領第二集に準拠したポータルラーメン橋設計プログラム

最新版製品価格 ●リリース 2012年6月4日
UC-1 橋梁上部工

 はじめに
この度、10年ぶりの改定となった道示コンクリート橋編(平成24年3月)に対応した「ポータルラーメン橋の設計計算 Ver.2」をリリースしました。
画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
■図1 メイン画面

本製品における主な対応内容は次の通りです(P.34、UC-BRIDGE Ver.9の紹介記事もご覧ください)。
  1. 鉄筋材質にSD390、SD490を追加。
  2. 道示H24年III において、鉄筋の許容応力度の「荷重の組合せに衝突荷重又は地震の影響を考慮する場合の許容応力度の基本値」として、「桁の軸 方向への配置」と「その他」に分けられましたので、[基準値-材料-鉄筋]タブに追加し、斜引張鉄筋については、「その他」を参照するようにプログラムを 改訂。
  3. せん断照査関連である「斜引張鉄筋応力度(設計荷重作用時)」、「せん断必要鉄筋量」、「斜引張破壊に対する耐力」などについて、上記(2)の対応。
  4. 地域別補正係数で、地域タイプAをA1, A2, 地域タイプBをB1, B2に細分化(旧データを読込むとき、タイプAがA1,タイプBがB1になります)。
 平成24年道路橋示方書の対応
SD390、SD490の対応
鉄筋の許容応力度が改定となり、UC-BRIDGEと同様の対応を行いました。

地域別補正係数
耐震設計編では、地域区分がA→A1・A2、B→B1・B2に細分化されました。これは、レベル2地震動(タイプT)のプレート境界型の大規模地震の影響が大きい地域と小さい地域に分けられたためです。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
■図 2 地域別補正係数

隅角部(節点部)の設計
本バージョンにて「隅角部(節点部)の設計」に対応しました。ラーメン部材の節点部は、応力の方向が急変し、応力伝達機構が複雑です。そのため、接続する部材相互に断面力が確実に伝達されなければなりません。例えば、外側引張の曲げが作用した場合は、図3のような応力分布になります。


■図 3 節点部の応力分布

本製品では、「外側引張」、「内側引張」に対して、必要鉄筋量を計算します。
外側引張の場合
図4の状態について、次式で必要鉄筋量を計算します。




■図4 外側引張の応力分布

内側引張の場合
図5(左)、(右)の状態について、次式で必要鉄筋量を計算します。
・内側引張(対角線に直交する方向)


・内側引張(対角線に沿う方向)



■図5 内側引張の応力分布

本製品では、図6に示すハンチの有効部分を定義するハンチ勾配(1:3)、上記の必要鉄筋量の計算式にある係数を「基準値-設計用設定値」として変更可能なように外部変数扱いにしています。


■図6 ハンチの有効部分
 おわりに
本製品では、多主版桁や杭基礎など、対応すべき項目が多々あります。多くのお客様にご利用いただけるように適宜改訂を行っていく予定です。
(Up&Coming '12 夏の号掲載)
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