今回は、宮城県仙台市の中心部、宮城県庁近くに位置する(株)復建技術コンサルタントをご紹介いたします。 |
(株)復建技術コンサルタントは戦災都市の復興建設事業の推進に寄与する有能な失業建設技術者(戦災失業建設技術者海外帰還建設技術者)を有効利用することを目的として昭和21年に発足された社団法人復興建設技術協会の仙台出張所として創立され、本年をもって51年目を迎えられました。
現在社員数は230余名で、本社をはじめとして盛岡支店青森・秋田・山形・福島・東京の各営業所事業所があり広域な展開と地域密着を柱に事業推進されています。
前身である社団法人復興建設技術協会仙台出張所時代には、仙台を中心に戦災復興に大きく貢献され、(株)復建技術コンサルタントと名称変更された今日では、東北地方建設局や宮城県を中心とした東北の各県市町村を主な受注先として、ユーザーのニーズにかなったコンサルティングを目標に社員一丸となって努力されています。
近年では、業界に先駆けて検査課(現技術管理部検査課)を設置し、社内照査体制を整備されました。また、社内業務の効率化を目指して昭和59年に大型ホストコンピュータを、現在では社員1人1台のパソコンを導入される等、常に時代の流れを的確に読み、俊敏に反応し、体制を整えようと努力されています。
このように電算化による業務の効率化省力化を図り社内で設計計算のプログラムを作成・運用されてきた経緯もあって、土木設計アプリケーションの導入には以前から積極的で、私共フォーラムエイトの製品も、設計計算プロダクトだけで本社で24本、盛岡支店で10本をご使用いただいております。最近では、「簡易に習得でき、使用できるCAD」として、PS−CAD/UC−CADシリーズ共通プログラム、シンボル集:橋台・橋脚編、橋梁一般図編等を含めたCAD製品をご導入いただくことになりました。
今回、建設省公共事業支援総合情報システム(建設省CALS)についての対応に関してお聞きしたところ、業界や社会の動向等を見据え、会社の今後の方向性を模索する企画部を中心に、情報の収集等を積極的に行っておられるとのことでした。また、今後の建設コンサルタント業界については、現在の発注者と建設会社の橋渡し的なポジションではなく、企画・立案段階から施工後の維持管理までも含め、より具体的なコスト削減や保有する技術力をフルに活かすことが可能な「本当の意味でのコンサルティングトータルマネージメントコンサルティングの方向に歩んでいくであろうと予想されていました。
また、橋梁設計を手がけておられる佐藤啓部長に、橋梁や構造物の設計の魅力についてお伺いしたところ第一に自分の設計した橋を自ら渡ってみること。第二に予算や発注者にかなり左右されるところが大きいが、他の設計者にはない自分なりのデザインや細工を施すことができることと語られていました。
社会資本整備公共事業の担い手として設計コンサルティング業務を遂行する上で様々な重圧等がある中、ご自分の仕事に対して自負心を持ちつつ、重圧を苦痛とせずむしろ楽しまれている点に感銘いたしました。
(株)復建技術コンサルタントの益々のご発展をお祈りいたします。また、お忙しいところ今回の取材にご協力いただきました設計一部部長佐藤啓様はじめ、皆様に御礼申し上げます。 |
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