今回は、韓国ソウル市近郊の儀旺市に本社がある韓国農業基盤公社をご紹介いたします。
本年9月に韓国農業基盤公社(KARICO=Korea Agricultural & Rural Infrastructure
Corporation)にお伺いし、同公社の概要とUC−win/Road ユーザとして、活用事例などについて取材をさせていただきました。
韓国農業基盤公社は、自社内の3次元ビジュアライゼーションシステム構築の一環として、2003年7月にUC−win/Road を多数導入され、情報管理室で利用を開始されました。
同公社は、本社(写真-1)に900人と9つの州の支店に6000人の職員を有する大変大きな政府系の組織です。情報管理室(写真-2)にも60名のスタッフが在籍しており、多数のプロジェクトが進行しています。
同公社の主たる事業は、農業、農村振興に関わる基盤整備、改良とされ、韓国内全国で様々な事業を展開されています。
本社の情報管理室では、設計支援システムなどのIT技術を活用したシステム開発を行われており、UC−win/Road は、3次元ビジュアライゼーションシステム構築の中心的な位置づけで運用を開始されていますが、システムの目的として、以下の4つの目標を掲げられています。
1.対外的な広報効果の向上
2.未来志向的な技術革新
3.品質活動における顧客満 足向上
4.3次元活用による設計の効率化、(図ー1)
これらの目標達成に向けて具体的なパイロットプロジェクトとして、団地設計(農工団地など)、道路設計(一般道、機械化耕作路など)、農業用水設計(貯水池、用排水路など)、農地造成(耕地整理、田畑基盤整備など)、大規模プロジェクト(干拓事業、防潮堤建設など)への3Dバーチャルリアリティの適用を推進されています。
本年5月に実施された第4回UC−win/Road協議会では、事例発表として「saemangum干拓地の水門と眺望台」のVRデータを説明させていただきました。
各種事業における建設前後の景観比較検討、施工過程における施工方法検討などはもとより、UC−win/Road の動作設定3Dモデルを利用した各種水門、水路の可動シミュレーション(下段画面例)を作成されており、高度な利用を目指してパイロットデータを作成されています。
今後は全国の9支店で講習会を開催し、地方拠点事業での適用を開始されます。また、傘下の企業は、224社にも及びこれらの企業でも3次元VRの利用が進むものと考えられています。
今回取材に応じていただいた情報管理室の課長Cho,Kwon-Sang氏、係長Park,Jin-Hyun
氏に深く感謝申し上げます。 |
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▲各種水門の3Dモデル(UC−win/Road動作設定モデル) |
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▲図-1:
3次元ビジュアライゼーションシステム概要 |
▲未来の農村風景(KARICO社広報館模型) |
▲ポンプ場の水路シミュレーション |
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