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●Webブラウザ最新事情 |
最近では複数のWebページを同時に閲覧するケースが増えてきたため、現在では殆どのWebブラウザでタブブラウジング方式が採用されています。また、海外を中心に悪質なサイトも増えてきたため、Webブラウザにはより高いセキュリティ性能が求められています。こうした背景と、9月2日にGoogle社より新しいWebブラウザ「Chrome」が発表されたこともあり、再びWebブラウザの性能に注目が集まってきています。
今回は、現在主流とされている各社のWebブラウザについてご紹介します。
■Google Chrome (Beta) http://www.google.com/chrome/
ChromeはGoogle社のWebブラウザで、メニュー項目やボタンを極力廃したシンプルなインターフェースと、アドレスバーと検索バーを統合し検索候補の表示を行うなど検索を高速で行える点が特徴です。また、各タブを別プロセス化することで、アクティブなタブで閲覧中のページがエラーにより停止した場合でも、ブラウザ本体および他のタブの動作に影響を与えないという独自の方式を採用しています。しかしながら、これによりタブごとにプロセスを1つ占有するため、メモリの使用量が他のブラウザと比較して多くなってしまいます。当社HPを10個のタブで開いた場合、Internet Explorer7では約150MB、Chromeでは約240MB、約1.6倍のメモリを消費していました。
■Microsoft Internet Explorer8 (β2) http://www.microsoft.com/japan/ie8/
Internet Explorer8(IE8)のBeta版が公開されています。現行のIE7のインターフェースを継承し、閲覧履歴や検索の履歴・Webサイトのアクセス情報の収集を抑止するプライベート閲覧機能、WebサイトのアドレスをMicrosoft社に送信し不正なWebサイトなどの照合を行う「SmartScreenフィルタ機能」の実装など、主にセキュリティ面の向上が図られています。
■Mozilla Firefox (3.0.3) http://mozilla.jp/firefox/
FirefoxはMozilla社のWebブラウザで、高速な動作とカスタマイズ性、ActiveX・VBScriptなどコンピュータウイルスの感染の原因となる技術を標準サポートしないことによるセキュリティ性の高さなどが特徴です。最新版である3.0.3では、エンジン部分の強化によるパフォーマンスの向上、メモリ使用量の削減、アドレスバー(ロケーションバー)に文字列を入力することで履歴から該当するURLの一覧を表示する「スマートロケーションバー」機能が実装されています。また、コンピュータウイルスやマルウェアが設置されたサイトへのアクセスを遮断するなどセキュリティ性が向上されています。
■Fenrir Sleipnir (2.8.2) http://www.fenrir.co.jp/sleipnir/
SleipnirはFenrir社のWebブラウザで、設定項目の豊富さ、スキンの変更、拡張プラグインが多く公開されているなど、カスタマイズ性が高いのが特徴です。また、高速な動作に加え、開いているタブの状態保存/復元機能、マウスの簡単な操作による「前のページに戻る」「次のページに進む」といった機能を高速で行えるマウスジェスチャー機能、セキュリティのモードをワンクリックで切替可能であるなど、高いユーザビリティを備えています。
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▲Google Chrome
▲Fenrir Sleipnir (2.8.2) |
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※社名、製品名は一般に各社の登録商標または商標です。
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(Up&Coming '08 晩秋の号掲載)
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