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電波タイムズダイジェスト Vol.11
2017.4〜6

このコーナーでは電波タイムズ紙で掲載されたニュースより、U&C読者の皆様に関連の深い画像・映像、情報通信、建設土木、自動車など各分野の注目トピックをピックアップしてご紹介いたします。
 
■国交省/i-Construction推進コンソーシアム/企画委初会合

国土交通省はこのほど、東京・霞が関の中央合同庁舎3号館・特別会議室において、i-Construction推進コンソーシアムの執行機関として全体のマネジメントを行う企画委員会(委員長:小宮山宏三菱総合研究所理事長)の初会合を開催し、i-Constructionの取組み、及び推進コンソーシアムWG等で議論したコンソーシアムの会員数も設立時の458者から3月1日時点で618者となり、また、技術開発・導入ワーキンググループ、3次元データ流通・利活用ワーキンググループにおけるニーズ調査の実施など、いよいよ活動が本格化してきている」と前置き、「i-Constructionの平成28年度の成果と、29年度の取組み方針などを踏まえ、2025年度までの建設現場の生産性2割向上に向けたロードマップ、今後のコンソーシアムの活動方針などで議論いただきたい。この企画委員会が産学官一体となって建設現場の生産性革命と働き方改革に取組むためのエンジンとしたい」などと期待感を示した。(2017.04.12/4面)



■国交省/「革新的河川管理プロジェクト」/由良川でドローンによるレーザー計測

国土交通省は、4月25日午後2時から京都府福知山市大江町河守地先の由良川(左岸)25km付近で、ドローンによるレーザー計測を試験的に実施する。参加企業と技術開発を進めている「革新的河川管理プロジェクト(第一弾)」において、プロジェクトとしては初の開発技術の現地実証。これにより、革新的河川管理プロジェクトは、河川管理及び災害対応の高度化のための新たな一歩を踏み出すことになる。革新的河川管理プロジェクトは、インフラメンテナンス国民会議革新的技術フォーラムの取組みの一つとして、同省水管理・国土保全局が実施している。オープンイノベーションを採用し、最新の科学技術を、スピード感をもって、6ヵ月〜1年以内で河川管理への実装化を目指す。「革新的河川管理プロジェクト(第一弾)」では、陸上・水中レーザードローン(3チーム/6者)、クラウド型・メンテナンスフリー水位計(危機管理型水位計)(12チーム/21者)、全天候型ドローン(2チーム/5者)の技術開発を推進している。陸上・水中レーザードローン開発チームは、4月から各チームにより上空から堤防等のレーザー測量を試験的に実施。クラウド型メンテナンスフリー水位計(危機管理型水位計)開発チームは、今夏から各チームの水位計を現地へ据え付け、水位観測を試験的に実施。全天候型ドローン開発チームは、4月以降、各チームにより主に台風期を中心として強風下でのドローンの試験飛行を実施する。また、開発途上の全天候型ドローンの試験飛行も実施する。(2017.04.24/4面)



■NEC/土砂崩れシミュレーションシステムを活用/タイで実証実験

NECは、タイの災害警報発出機関である国家災害警報センター(NDWC)と共同で、同国北部のチェンマイ県において土砂崩れシミュレーションシステムを活用して土砂崩れの危険区域を予測する実証実験を2016年11月から17年3月まで実施し、システムの有効性を確認したと発表した。実証実験では、気象、地形、土壌に関する各種データを基にシミュレーションを行い、土砂崩れの危険度を最大7日先まで予測し、実際の被害状況と比較した。土砂崩れシミュレーションシステムは、土砂崩れ・洪水・地震など様々な自然災害を対象としたNECの「総合リスク管理システム」の土砂崩れモジュール。総合リスク管理システムは、データ統合・視覚化・早期警報などの機能を有するリスク管理共通プラットフォームと、各災害に特化した機能を有する災害モジュールで構成されており、必要な災害モジュール・機能を選択して使用することや、いくつかの災害モジュールを組み合わせて複数の災害を同時予測することも可能だ。(2017.05.01/2面)



■NEC、ヒアラブルデバイス(イヤホン型端末)の実証実験用プロトタイプ

NECは、画面を必要としない新たなコンピューティングスタイルの実現に向け、ヒアラブルデバイス(イヤホン型端末)の実証実験用プロトタイプを開発したと発表した。また、システム構築事業者に対して、耳音響認証技術や屋内位置測位技術のAPIの公開や地磁気の事前調査を行うほか、デバイスメーカには、ヒアラブルデバイスのプロトタイプの設計書などを提供する。今回開発したヒアラブルデバイスは、マイク、スピーカーに加え、顔の向き・姿勢・移動情報などの常時検出が可能な9軸モーションセンサを搭載。これらから取得した情報を用いて、耳音響認証技術による本人の特定や地磁気による屋内位置測位が可能だ。同デバイスはスマートフォンなどとBLE(Bluetooth Low Energy)で接続し、インターネット上のクラウドと連携することで様々なサービスを利用することができる。(2017.05.26/2面)



■NHK、8KによるVRシステム/15K×30K全天周静止画像から切り出し

NHKは、「技研公開2017」(5月25日〜28日に合わせて「8Kディスプレーを用いたVRシステム」、「多視点ロボットカメラによる立体撮影技術」、「三次元被写体追跡スポーツグラフィックスシステム」を発表した。8Kディスプレーを用いたVRシステムは、15K×30K(1万5360×3万720画素)の超高解像度で撮影した全天周の静止画像から、ユーザーの視線方向の画像をリアルタイムで切り出して、世界最小8.3インチの8K有機ELディスプレーで表示する。従来のVRシステムは表示装置の解像度が十分でないため、画素構造が見えてしまい、リアリティーに欠けるという課題があった。開発したVRシステムは、8Kの高解像度ディスプレーを表示装置とすることで、画素構造が見えることなく、臨場感と没入感の向上が期待できるという。(2017.05.26/3面)

■協力・記事提供:株式会社電波タイムス社  HP:http://www.dempa-times.co.jp/
 


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