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電波タイムズダイジェスト Vol.12
2017.7〜9
このコーナーでは電波タイムズ紙で掲載されたニュースより、U&C読者の皆様に関連の深い画像・映像、情報通信、建設土木、自動車など各分野の注目トピックをピックアップしてご紹介いたします。 |
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■日立製作所/自動運転など最先端技術の開発成果を披露
日立製作所は6月28日、横浜研究所(横浜市)において、研究開発戦略と最新の成果を公開する「研究開発インフォメーションミーティング」を開催し、報道関係者やアナリストらが出席した。自動車分野では「自動運転・コネクテッドカーシステム」を紹介。日立では乗り心地の良さと安全性を確保するため、制御技術と通信技術を連携活用したシステムの開発を進めている。開発担当者は、「制御技術では、歩行者や車両の行動変化を予測できる『予測型回避制御技術』の開発や、熟練ドライバーのようにカーブなどで上手に加速・減速のコントロールが可能なルゴリズム『G-Vectoring制御』を開発して自動運転に適用することで対応を進めています」と説明。さらに通信技術については「現在の自動運転システムは、事故や工事などのイレギュラーな事象に対応しづらいところがあり、自動運転を停止して立ち往生することもありますので、日立では管制センターから無人運転車を監視して、止まってしまった場合は安全に誘導して自動運転を再開できる『遠隔監視・遠隔運転技術』の開発を進めています。」と説明。実際に茨城県日立市の研究所にある自動運転車を遠隔操作するデモも行われた。(2017.07.07/5面)
■NHK-MT/「8K:VRライド」を国内初披露
NHKメディアテクノロジー(NHK-MT)はこのほど、今年3月に開催された「SXSW 2017(サウス・バイ・サウスウエスト2017)」(米テキサス州オースティン)に出展した「8K:VR
Ride featuring "TokyoVictory"」の内覧体験会を開催した。「8K:VR Ride featuring
"TokyoVictory"」は、MTとNHKエンタープライズ(NEP)、レコチョクの研究・開発機関であるレコチョク・ラボ(RCL)、WONDER
VISIONTECHNO LABORATORY (WVTL、東京都中央区)が開発したコンテンツ。4社は、SXSW 2017に共同出展し、“8K+ドーム型ワイドスクリーン+モーションライド+5.1ch”による、世界初の「8K:VRライド」を展示、同コンテンツを上映したもの。「8K:VR」は、NEPとMTが共同開発したコンセプト。両社はNHKが開発した「8K
スーパーハイビジョン」に3D映像技術を組み合わせ、「8K+3D+22.2ch」による、世界初の8K:VR作品を共同制作。リアルな3D映像、迫力の360°音響、レーザー照明演出を融合し、斬新なエンターテイメント体験を制作。同作品は、2016年3月、SXSW
2016に「8K:VRシアター」というコンセプトで出展され、“ヘッドマウントディスプレイを使わないVR体験”として注目を集めた。(2017.08.02/3面)
■総務省、Connected Car社会実現へ
総務省は、平成28年12月から「Connected Car社会の実現に向けた研究会」(座長・谷川史郎東京藝術大学客員教授)を開催し、車とネットワークがつながり、新たな価値やビジネスが創出される安全・安心なConnected Car社会の実現に向け、無線通信ネットワークを活用したConnected Carがもたらす新たな社会像やその推進方策等について議論してきた。そしてこのほど、同研究会の検討結果を公表した。Connected Car社会の実現に向けて解決すべき課題は(1)高信頼でリアルタイムな無線通信ネットワークの構築(2)新産業・ビジネスを創出するデータ利活用の推進(3)イノベーション創出環境の整備―の3点。Connected Carに関する新しいサービス・ビジネスの創出につなげていくためには▽多種多様なプレイヤーが参画・連携すること▽高速・大容量のネットワークを通じて、一定のルールの下で、多くのデータを自由に利活用できるようにすること―が重要であり、そのための場・環境をテストベッドとして構築し、Connected Car社会実証を推進することが有効と考えられる―とまとめた。(2017.08.09/1面)
■産総研/コンクリートのひび割れ点検支援システムを開発
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)のプロジェクトにおいて首都高技術株式会社、産業技術総合研究所(産総研)、東北大学は、表面に汚れや傷がある状態でも、幅0.2mm以上のコンクリートひび割れを、80%以上の高精度で検出するAIシステムを開発したと発表した。過酷な環境下に長年さらされたコンクリート構造物の表面状態は、傷、汚れ、湿潤(雨水や排水等によりコンクリート表面が濡れる現象。ひび割れ検出の障害となる場合がある)などの影響を受けることから、従来のひび割れ検出技術では正確な検出が困難だった。AIを活用して、検出や記録を自動化するひび割れ点検支援システムを構築することで、作業時間で300分から30分を目標として、およそ10分の1に短縮したいとしている。(2017.08.23/1面)
■国交省「29年度建設技術研究開発助成」/新規に17技術を採択/i-Construction推進
国土交通省は、平成29年度の建設技術研究開発助成制度「政策課題解決型技術開発公募」について、建設技術研究開発評価委員会(委員長:道奥康治法政大学デザイン工学部都市環境デザイン工学科教授)での審査により、i-Constructionを推進する17技術の新規採択など、採択課題を決定した。今年度は、建設現場の生産性向上のため、本年1月に産官学により設立したi-Construction推進コンソーシアムとの連携を図り、i-Constructionの推進に資する技術開発について、4〜5月に公募を行った。今年度の「政策課題解決型技術開発公募(一般タイプ)」新規課題の応募は45件(新規課題39件)。このうち、「3次元データ等を活用した新たな建設手法の開発」のテーマより3件、「建設現場のヒト・モノをリアルタイムでつなぐ現場のIoT化技術のテーマより3件、「効率性を大幅に向上させる維持管理・更新・リサイクルに関する技術」のテーマより7件、「災害対応の高度化」のテーマより4件の新規課題17件を採択したもの。(2017.08.23/4面)
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■協力・記事提供:株式会社電波タイムス社 HP:http://www.dempa-times.co.jp/ |
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(Up&Coming '17 秋の号掲載) |
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