第2回 NaRDA受賞結果
Design Festival2015-3Daysにて表彰式実施 |
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国土強靭化をテーマとした優れた事例・成果を集め、最新情報の提供と技術研鑽の貴重な機会となることを願って創設されたナショナル・レジリエンス・デザインアワード。今回のエントリー総数は15社となり、10月のノミネート予選選考会を通過した10作品がノミネート。2015年11月20日、デザインフェスティバル2015にてグランプリおよび各賞の表彰式を行いました。2回目となった今回は力作ぞろいとなり、審査員からは「日本の第一線で活躍している技術者の作品であると強く感じた」「来年は学生からの参加にも期待したい」といったコメントがありました。
基調講演に元初代国土強靱化担当大臣・衆議院議員の古屋氏 |
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今回のナショナル・レジリエンス・デザインアワードは、受賞作品発表および表彰式と併せて、冒頭に基調講演を実施。元初代国土強靱化担当大臣であり衆議院議員の古屋圭司氏が登壇され、「そうだったのか!!「国土強靭化と地域創生は車の両輪」」と題した講演を発表されました。同氏は、国土強靱化の様々な施策と地方版の強靭化計画について、平時と有事の両方を想定した具体例を交えながら、わかりやすく解説。国土強靭化に資する最新の技術や情報を活用した作品が集まる本アワードの意義および重要性をいっそう感じさせる内容となりました。 |
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レベル2地震動および津波荷重を考慮した耐震性能照査
− 防潮水門に対する地震動と津波の一連解析 −
株式会社RATECH |
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使用プログラム |
Engineer's Studio® |
既設防潮樋門に対して、レベル2地震動および津波荷重を考慮した耐震性能照査をEngineer’s Studio®により実施した。L2地震動により変形(損傷)した状態で津波が来襲した場合の耐震性能照査を検証することを目的とする。ここでは、道路橋示方書に示されたL2-1波形と想定津波高から作成した津波の波形データを外力として、動的解析を実施した。また、現況と耐震補強対策後の検討結果を比較し、対策効果を検証した。 |
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国土強靭化に資するための下水道施設の合理的な耐震補強設計手法
−汚泥濃縮タンクの非線形有限要素解析−
株式会社エーバイシー
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使用プログラム |
Engineer's Studio® |
従来、下水道分野における耐震補強設計は、構造物特性係数Csを考慮した線形解析により行われてきた。しかし、このような線形解析による照査では、補強箇所が多くなり、経済性との関係で補強工事ができない事例も見受けられるようになった。本稿では、このような背景を踏まえ、下水道施設のハード対策としての「耐震補強設計」に着目し、国土強靭化に資するための下水道施設の合理的な耐震補強設計について述べる。 |
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審査員特別賞
吉川 弘道 氏(審査委員長) 東京都市大学 災害軽減工学研究室 教授 |
昭和28年供用の鋼ランガートラス橋の複合非線形解析による現況照査
−最適な補修・補強方法を経済的かつ合理的に選定することを目指して−
株式会社土木技研
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使用プログラム |
Engineer's Studio® |
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鵜飼 恵三 氏 群馬大学大学院工学研究科 名誉教授 |
海岸干拓堤防の動的有効応力解析耐震照査
−海成軟弱土層の地震時剛性低下を考慮して−
株式会社三祐コンサルタンツ
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使用プログラム |
動的有効応力解析 UWLC |
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守田 優 氏 芝浦工業大学工学部 土木工学科 都市環境工学研究室 教授 |
RC水槽構造物FEM解析
−液状化を考慮したレベル2地震動を用いた3次元平板要素モデル時刻歴応答解析事例−
株式会社ブルドジオテクノ
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使用プログラム |
動的有効応力解析 UWLC、Engineer's Studio® |
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地震時の挙動が複雑なPC斜材付π型ラーメン橋における動的耐震性能照査
−斜材を有する3径間連続PC中空ラーメン橋に対するレベル2動的非線形解析照査−
株式会社ナビ設計 |
使用プログラム |
Engineer's Studio® |
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台付管における構造検討モデルの妥当性検討
−円形複合形状に対する梁−バネモデル適用に関する妥当性の検証−
アーボ株式会社 |
使用プログラム |
Engineer's Studio® |
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鋼上路式アーチ橋の耐震性能照査と補強対策に対する検討
−動的解析による全体系としての耐震性能の検証と効果的な補強対策方法を提案−
若鈴コンサルタンツ株式会社 |
使用プログラム |
Engineer's Studio® |
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静的載荷試験によるPC単純T桁橋の荷重改善と補修・補強について
−損傷を受けている橋梁における不具合構造特性とその改善策の提案−
九州テクノリサーチ株式会社 |
使用プログラム |
PC単純桁の設計 |
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橋梁形式が混在する橋梁に対する新道路橋示方書(H24)を適用した耐震性能照査
−3径間連続RCラーメンT桁橋および6径間連続RC開腹アーチ橋の動的解析事例−
株式会社修成建設コンサルタント |
使用プログラム |
Engineer's Studio® |
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審査員コメント
■吉川 弘道 氏(審査委員長):レベルの高い作品が多く、来年のナショナル・レジリエンス・デザインアワードにも大きく期待している。特に、次回は学生からの参加にも期待したい。
■守田優氏:本アワードも2回目ということで、作品も力作ぞろいといった印象だった。竣工80年以上経過した橋梁に対する耐震補強の検討や、複数のプログラムを使用した解析など複雑なものが多く、日本の第一線で活躍している技術者の作品であると強く感じた。
■鵜飼恵三氏:古谷 圭司氏の講演であったようにハード、ソフト両方が重要であり、広い範囲を考えていかなければならない。土木でも同じであり、数値解析の必要性を改めて感じた。 |
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対象製品
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(Up&Coming '16 新年号掲載) |
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