橋百選 |
BRIDGES 100 SELECTION |
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VOL.46 「 熊本県 」 株式会社横河ブリッジより一部写真提供
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熊本県天草市牛深湾に架かる大橋で、883mは熊本県内最長を誇る。名称の「ハイヤ」は、当地に伝わるハイヤ節の元祖「牛深ハイヤ節」を由来とする。設計は レンゾ・ピアノ、岡部憲明、ピーター・ライス、マエダ(伊藤整一)。設計コンセプトに「海上に浮遊した一本の線」を掲げ、景観への配慮から単純な連続桁かつ最小限の橋桁で構成し、風による振動を抑えるためフラップ(風除板)が採用され、下フランジには曲面を適用、技術面での課題解決をそのまま形態デザインに昇華させ、ライトアップの工夫がなされている。土木学会、田中賞受賞
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日向への重要な往還であった緑川の渓谷に架かる。緑川は両岸が断崖で、川幅も広く、谷が深いので架橋は困難であった。文政2年(1819)に初めて木橋が架けられたが、再三流失した。惣庄屋の篠原善兵衛が永久橋である石橋架橋を発案し、種山石工の卯助に建設を依頼、弘化4年(1847)完成する。当時、単一アーチ石橋としては前例のない径間28.4m、中央部から常水面まで16.4mの大アーチ橋となった。この技術は、7年後、通潤橋に応用されることになる。昭和42年(1967)、国の重要文化財に指定。
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橋長 ● 89.86m |
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道幅 ● 5.45m |
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アーチ支間 ● 28.4m |
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江戸時代の嘉永7 年(1854)、水源に乏しい白糸台地に水を送るため架けられた水路橋。惣庄屋の布田保之助が計画を立て資金調達し、八代の著名な種山石工集団の協力を得、近隣農民がこぞって建設作業に従事した。
昭和35年(1960)に、国の重要文化財指定。熊本地震 (2016年)で亀裂が入り、水漏れが発生する被害を受け現在放水中止。
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橋長 ● 78m |
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道幅 ● 6.3m |
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アーチ支間 ● 28m |
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橋長 ● 123.2m |
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道幅 ● 22.86m |
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熊本県中央の白川に架設、国道3号の橋。最初に作られたのは1601年(慶長6年)で、加藤清正が熊本藩中部を流れる白川に唯一架けた橋。当時は城下町南方面の防備の必要から、白川に架かる橋はこの橋のみ。その後、流失も多く、明治初期は木橋、昭和2年に川尻電車の路面電車併用の鉄橋が完成。この時は当時最新型のトラス・タイド・アーチ橋
(Truss tied arch bridge) であった。その後、平成2年にPC桁橋に建替えられた。
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坪井川に架かる石橋。明治8年(1875)に架けられたため、「明八橋」と名付けられた。石工は東京の二重橋や日本橋、熊本の通潤橋や霊台橋を架けた名工、橋本勘五郎で架設。昭和57年まで車両が通行していましたが、隣に「新明八橋」ができたので、今は歩行者と自転車のみ通行。さらに平成3年に橋面修復整備が行われ、橋が公園のようになっている。
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熊本の陸の玄関にあたる、JR熊本駅の正面に位置する。昭和35年に鋼アーチ橋が架設され、その後河川改修等により、昭和53年にPC橋が延長される。鋼アーチ橋は当時としては最新の橋であったが、今としてはレトロなローゼ桁形式の橋である。1992年に景観整備を伴うリニュアール工事がなされユニークな日除けが付いている。なお、平成28年の熊本地震では支承等に被害を受け通行止めになっていた。 |
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