Civil Engineer's Forum-FORUM8
このページをスタートページに設定する QR

Facebook - FORUM8

Twitter - FORUM8

instagram - FORUM8

YouTube - FORUM8

 サイトマップ | ご利用条件 | お問い合わせ | 英語翻訳サイト | Japanese | English | Korean | CHS/CHT | Vietnam | Francais

Support Topics
サポートトピックス / UC-1シリーズ 保守・サポートサービス関連情報
土留め工の設計のなぜ? 解決フォーラム
自立時の許容変位量が、頭出した場合に
大きめに設定されているがなぜか?
 
 頭出しした場合の許容変位量の扱い

自立鋼矢板の計算における許容変位量に関する問合せです。
自立鋼矢板の計算では、照査位置(h)として、鋼矢板の天端位置としています。ここでは、鋼矢板の天端を0.50m程頭出ししています。
計算結果を見ると、hとしての計算位置が鋼矢板の頭出し(0.50m)をした位置(深さ)で計算しています。そのため自立式における許容変位量は自立さの3%としていますので、頭出しを考慮すると許容変位量が大きくなることに対して問題ありませんか? というご指摘です。
確かに、計算結果を見ますと、背面側地表面から0.5m頭出しがある場合(図-1参照)と無い場合では、許容変位量が異なります。図-1の場合、掘削深さは、3.0mですが、矢板天端位置の変位を対象としてh=3.50mと扱うことになり、許容変位量は次のように計算されます。

  δa1=3.50×0.03=0.105m
画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
■図1 頭出しがある自立矢板モデル

一方、頭出しがない場合は、矢板天端位置の変位を対象としてh=3.00mと扱うことになります。

  δa2=3.00×0.03=0.090m

つまり、δa1>δa2となり、頭出しがある場合の方が許容変位量が大きくなります。そのため、掘削深さ、地盤条件によっては、頭出しした場合の変位照査はokであるにもかかわらず、頭出しがない場合には、変位照査がNGになる場合もあり得ます。
ここで、問題となるのは、許容変位量を計算する際の掘削深さhの取り方です。矢板天端から掘削底面までの高さとするか、背面側地表面から掘削底面までの高さにするということになります。ここでは、どちらにすべきかについては、設計者の判断に委ねるとして、本製品では、次の手順で変更できることをご理解ください。
上記の設定は、図2に示す通り、[基準値-設計用設定値-安全率]で指定することができます。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
■図2 突出している場合の掘削深さの取り方の指定

「突出している場合の掘削深さの取り方」として、初期値は、「壁体天端から掘削底面」になっておりますので、こちらを「地表面天端から掘削深さ」に変更してください。これによって、頭出しの有無にかかわらず、許容変位量を同値で扱うことができます。
 止水土留めの許容変位量の扱い

本製品で、初期値を「壁体天端から掘削底面」にしている理由は、突出している土留め工の多くが、図3に示すような止水土留めであるからです。この場合、初期値を「地表面天端から掘削深さ」にすると、とても小ささ掘削深さとなるため許容変位量が異常に小さな値となるのを回避するためと、ここでは矢板天端の変位を対象とすべきと判断したからです。

画像をクリックすると大きな画像が表示されます。
■図3 自立式止水土留め工モデル


前ページ
  
インデックス
  
次ページ
(Up&Coming '16 春の号掲載)
戻る
Up&Coming

FORUM8


お問合せ窓口




[ ユーザー紹介 ]
株式会社 溝田設計事務所
公立諏訪東京理科大学 工学部 機械電気工学科
Kemmochi Design Office
[ イベント案内 ]
デザインフェスティバル2024のご案内






>> 製品総合カタログ


>> プレミアム会員サービス
>> ファイナンシャルサポート

最近リリースした製品
電子納品支援ツール Ver.18
GSS「情報共有システム(オンライン電子納品)」
鋼断面の計算(部分係数法・H29道示対応) Ver.2
UC-BRIDGE・3DCAD(部分係数法・H29道示対応) Ver.2
深礎フレームの設計・3D配筋(部分係数法・H29道示対応) Ver.5

キャンペーン実施中
マルチライセンスキャンペーン
イベント・フェア参加キャンペーンキャンペーン
Shade3D・F8VPS 20%OFF

セミナー・イベントカレンダー
開催間近のセミナー
12/26  ジュニア・プログラミング
1/6  ジュニア・ソフトウェア
1/15  建設DX/Web4.0入門
1/16  熱応力・ソリッド
  FEM解析

ソフトウェア/支援サービス
VRソフト(バーチャルリアリティ)
《UC-winシリーズ》
・道路・シミュレータ
・ドライブ・シミュレータ
・マイクロ・シミュレーション
・避難解析・シミュレーション
>>その他VRソフト
FEM解析ソフト
・3次元プレート動的非線形解析
・2次元動的非線形解析
・総合有限要素法解析システム
>>その他FEM解析ソフト
土木・建築・設計ソフト
《UC-1シリーズ》
・構造解析/断面
・橋梁上部工
・橋梁下部工
・基礎工
・仮設工
・道路土工
・港湾
・水工
・地盤解析
・CAD/CIM、建設会計
・維持管理・地震リスク
・建築
・船舶/避難
>>その他土木・建築・設計ソフト
クラウド
《スパコンクラウド®》
・スパコンクラウドサービス
《VR-Cloud®》
・リアルタイムVRシステム
解析支援サービス/サポート
・UC-win/Roadサポートシステム
・設計成果チェック支援サービス
・Engineer's Studio®解析支援
・地盤解析支援サービス
・EXODUS/SMARTFIRE解析支援
・xpswmm解析支援サービス
・建物エネルギーシミュレーション
・3Dレーザスキャン・モデリング
・3D模型サービス
・3D報告書・図面サービス
>>その他支援サービス
各種ソリューション
・耐震診断/解析
・鋼橋設計
・橋梁新工法
・建築設計
・自治体
・医療系VRシステム
・パーキングソリューション
・ECOソリューション
>>その他ソリューション