Support Topics |
|
|
サポートトピックス / UC-1シリーズ |
|
擁壁の設計・3D配筋のなぜ? 解決フォーラム
土地改良「水路工」改訂について |
|
|
|
『土地改良事業計画設計基準 及び運用・解説 設計「水路工」基準・基準の運用・基準及び運用の解説』(以下、水路工)が平成26年度に改訂されました。
擁壁の設計・3D配筋ではVer.16にて対応を行いましたので、この改訂に対して頂いたお問い合わせについて紹介いたします。
|
主な改訂内容は以下となります。
- 限界状態設計法によるレベル2地震時照査
- 許容支持力算出式の変更
- 浮力を考慮した示力線方程式
擁壁工指針の改定時は、レベル1,レベル1地震時照査の違いは設計震度のみでしたが、水路工ではレベル1地震時を許容応力度法,レベル2地震時を限界状態設計法で行うことが明記されています。さらに、U型水路の場合は、浮き上がりに対する検討も限界状態設計法で行うことになっています。
許容支持力算出式の変更につきましては、平成13年度版の水路工に対しても平成19年5月に通達が出ておりましたが、平成26年度版で正式に対応したことになります。式自体は、土地改良の「ポンプ場」基準に掲載されている式と等価となります。
示力線方程式に関しては、従来の式で考慮できた荷重が自重,土圧,載荷荷重のみでしたが、これに浮力が追加されました。ただし、前背面が同水位である場合に限定された式となっています。
|
コンクリート標準示方書の2007年度版相当となっています。但し、荷重係数や修正係数は1.0とされています。なお、この限界状態設計法では、安全性に対する検討のみ言及されていますが、プログラムでは使用性に対する検討や耐震性に対する検討も行うことが可能です。
|
Ver.15以前のバージョンでは荷重ケース毎にしか指定できませんでしたが、Ver.16より修正係数、荷重係数ともに荷重毎に指定できるようになりました。「荷重」−「組み合わせ」画面の「安全係数入力」で指定できます(図1)。
■図1 安全係数入力画面 |
|
底版幅の扱いについては設計者の判断により選択して頂くことになります。これは平成19年5月の通達では判断ができなかったためです。
平成26年版の水路工では底版幅を有効幅とすることが明記されていますので、これに従う場合は、「考え方」−「安定計算」画面の「荷重の偏心」及び「荷重の傾斜」のそれぞれを「考慮する」と設定してください(図2)。
■図2 考え方画面 |
|
|
(Up&Coming '16 盛夏号掲載) |
|
|
>> 製品総合カタログ
>> プレミアム会員サービス
>> ファイナンシャルサポート
|