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サポートトピックス / UC-win/Road |
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UC-win/Road Ver.12(64bit版)による
データ作成 |
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UC-win/RoadはVer.12において初めて64bit対応しました。従来の32bit版では、ソフトが使用可能なメモリ量が最大約4GB(実質約3GB)に制限されていました。そのため、100kmを超えるような巨大かつ長大な空間と道路を作る場合は、作り込みをある程度抑えるなど、メモリ使用量が3GBを超えないよう注意する必要がありました。
64bit対応により、PCの搭載メモリを最大限使用することが可能となり、巨大な空間の作り込みや大解像度のテクスチャを多数使用したデータが作成できるようになりました。今回はその一例を紹介します。
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▲図1 データ作成範囲 |
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関東から関西まで一つの地形で表現した例です。東西約500km、南北約90kmの広大な地形を作成し、その中に弊社事務所がある東京(品川)、名古屋、大阪、神戸の景観を合成し、各地域の間を高速道路でつないでいます。道路総延長は600kmを超え、従来のUC-win/Roadでは道路生成の段階でメモリオーバーとなる規模のデータとなっています。
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▲図2 長大道路のイメージ |
各地域にはそれぞれ弊社事務所周辺のサンプルデータが合成されており、通常と同様のシミュレーションが行えます。
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▲図3-1 東京本社 |
▲図3-2 名古屋ショールーム |
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▲図3-3 大阪支社 |
▲図3-4 神戸研究室 |
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テクスチャだけでなく、モデルの処理についても64bit化の効果が得られます。広範囲に非常に多数のモデルを配置した場合や、非常にポリゴン数の大きいモデルを多用する場合等にメモリ制限を気にすることなく作り込みが行えます。画像は、多数の建物を配置した都市モデルに高精度の港湾関連モデルを配置した例です。
内訳は、テクスチャ付き建物:200棟、テクスチャなし建物:1200棟、石油プラント:20,000ポリゴン、コンテナ・クレーン:12,000ポリゴン、船:90,000ポリゴン、となります。
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▲図7 高精度モデルと広範囲の作り込みイメージ |
また、氾濫・津波解析等の解析結果や、地形の詳細メッシュ等外部のデータを読み込む際にも、より規模の大きいデータの読み込みが可能です。より長時間の解析シミュレーションの実行や、5mメッシュ等の詳細地形を広範囲に適用するなどの対応が可能になり、より表現の幅が広がります。点群についても従来7000万点までだった読み込み数の制限がなくなることで広範囲の点群表現が実現します。
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▲図8 左:50mメッシュ地形 右5mメッシュを広範囲に適用した場合 |
おわりに
このように、メモリ制限がなくなることでより自由かつ壮大なVRデータ作成が可能となります。UC-win/Roadの64bit対応を機に、メモリを豊富に利用できる特徴を活かしてこれまでより大きく、あるいは細かいデータ作成に取り組んでみてはいかがでしょうか。 |
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(Up&Coming '17 春の号掲載) |
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