配水池は各部材が3次元に接合された構造物のため、厳密には3次元解析モデルとするのが望ましいとされていますが、一般的には鉛直断面の2次元解析モデルで設計を行うことができるとされています(水道施設耐震工法指針2009、p131)。
2次元解析モデルを用いる場合、配水池はその機能上、側壁をはじめ迂流壁、隔壁など耐震壁に相当する壁量が多く、立体的な剛性が大きい施設となります。そのため、検討断面内や検討断面の奥行き方向に配置されている各種の壁の影響を考慮することが望ましいとされており、その方法としては、2次元解析モデルの骨組内空部に板要素、ブレース部材、壁エレメント等を配置する方法が考えられています。
「底版一体」は側壁と底版が同じ照査方法なので問題とはなりませんが、「片持ち梁」は側壁と底版が異なる照査方法であるため、任意荷重も個別に設定する必要があります。
ここでは、本プログラムの耐震壁の骨組モデルを説明し、いくつかの入力例を紹介いたします。
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