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●はじめに
- 弊社では、構造物中の鉄筋を実際の鉄筋径で3次元表示することで、詳細な配筋状態が確認できる「3次元配筋ビューワ」(3次元配筋生成およびその表示機能)を搭載した「橋脚の設計
Ver.7.01」「橋台の設計 Ver.8.03」「擁壁の設計 Ver.10.01」「BOXカルバートの設計 Ver.9.01」をリリースしてきました。他のCAD統合製品にも順次搭載を予定しています。
また、2010年7月中旬にリリースした「BOXカルバートの設計Ver.9.01」では、3次元配筋機能の拡張を行い「3D配筋シミュレーション」がさらに容易に行えるようになりましたので、他のリリース済製品への反映も早期に行う予定です。
3次元配筋機能の拡張内容は次のようになります。
●機能拡張
対象 |
内容 |
作図部材 |
躯体外形作図に対応 |
部材表示 |
躯体 : テクスチャ表示・ワイヤフレーム表示・透過表示・非表示
鉄筋 : 表示(各色設定)・非表示 |
配筋の色設定 |
鉄筋選択拡張(鉄筋径による一括選択および「Shift」キー・「Ctrl」キーによる一括選択に対応) |
色設定情報の名前を付けて保存・読込みに対応 |
色設定の初期値設定に対応 |
- 1.躯体作図対応および表示・非表示・透過表示
構造物の全体形状確認および鉄筋かぶりの確保状態、躯体外形に対する鉄筋配置状態をわかりやすくするために、躯体外形の作図および表示機能の拡張を行いました。
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▲橋脚躯体外形(全体表示) |
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▲注目鉄筋表示(躯体・鉄筋の非表示) |
躯体外形のワイヤフレーム表示・透過表示・非表示、各鉄筋の表示・非表示を切り替えることで、3次元躯体・配筋状態を各図のように確認することが可能です。また、非表示部材は3DSファイルへ出力しないので、3次元配筋資料作成や3DSファイル編集ツールでの編集作業が効率よく行えます。
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▲橋脚底版(躯体外形透過表示) |
2.鉄筋の色設定操作
色設定画面の改善(鉄筋名称エリア拡張、鉄筋径表示追加)と鉄筋色・継ぎ手色選択操作の改善を行い、鉄筋の色設定が容易に行えるようになりました。
3.鉄筋の色設定保存・読込み 各設定情報(鉄筋色、躯体色、視点情報)の保存(名前を付けて保存)および読込み(設定を開く)に対応しました。これにより目的に応じて設定情報を瞬時に切替えることが可能となり、「3D配筋シミュレーション」が効率的に行えるようになりました。
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▲鉄筋の色と視点の設定情報が保存可能に |
4.鉄筋の色設定の初期値
- 設計データ読込みの場合
3次元配筋生成を実行後「3次元配筋ビューワ」で色設定の保存を行う場合、設計データ保存の際に「色設定の自動保存」(設計データ名+拡張子[.Conf])が行われるように対応しました。これにより、以前に設定した鉄筋色・視点が自動で再現されます。
- 新規設計データ入力の場合
設計データに応じて主鉄筋・配力筋・スターラップ(組立筋)などの大きな分類ごとに鉄筋色を設定した「初期色設定ファイル」を準備しました。これにより、新規に3次元配筋生成を行う際には、各製品に応じた鉄筋色・視点で表示されます。
●おわりに
- 今後も皆様のご意見・ご要望などを取り入れて3次元配筋機能の拡張・改善を進め、「3D配筋シミュレーション」がさらに活用できるようにしたいと考えております。現在、開発中のUC-Draw Ver.7において任意形配筋図の3D配筋シミュレーションのサポートを検討しています。
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■3D配筋シミュレーション搭載:BOXカルバートの設計 Ver.9.02 リリース予定日:2010年9月 |
(Up&Coming '10 秋の号掲載) |
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