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2010年 11月 17日、東京・目黒雅叙園にて、xpswmmユーザ会が第四回FORUM8
デザインコンファランスの水工セッションとして盛況に開催されました。基調講演では、例年ご講演いただいている広島大学大学院の河原能久教授、芝浦工業大学の守田優教授に加え、東京大学大学院の古米弘明教授をご招待してxpswmmを使った研究事例についてお話いただきました。また、xpswmm開発元であるXP
Software社よりアシス・デイ氏を招聘し、1D/2D統合モデリングに関して流体解析の理論的見地からモデリングの特性について講演いただきました。
さらに、今回コンファランスからの新たな試みとして、流出解析モデルの活用をテーマとしたパネルディスカッションを開催しました。パネルディスカッションでは、NPO法人水環境創生クラブの石川高輝様をMCに、昨今多発する集中豪雨や流出解析モデル、施策の方向性に関して、パネラーとして各大学の先生方とアシス・デイ氏、さらに聴講者にもご参加いただき、水文技術者間での活発な情報・意見交換、技術論の展開がなされました。今後の気象変化への対応が求められる流出解析技術において、xpswmmの適用範囲の拡大に向けて前向きな意見交換が図られました。
河原教授からはxpswmmユーザ会会長挨拶をいただき、引き続き「近年の豪雨災害と今後の氾濫解析技術の開発」と題して講演いただきました。この中で、河原教授は、昨今頻発しているゲリラ豪雨について、気象学的観点から発生過程について言及され、それに伴う最近の水害の特徴と課題を挙げ、ソフト対策とハード対策の面から、今後の氾濫解析技術の開発に向けての知見をご講演されました。
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▲広島大学河原教授講演資料 |
古米教授からは、「都市域浸水解析と水質調査結果とを組み合わせた微生物汚染の評価」と題して、xpswmmを使ったベトナム、ハノイ市での浸水解析と浸水時水質調査による汚染評価事例について、ご講演いただきました。排水インフラが整備された都市域でありながら、浸水時には汚水が流出するような環境に対して、xpswmmによる解析の高い再現性が示されました。
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▲東京大学古米教授講演資料 |
守田教授からは、「都市雨水排水と洪水リスクマネジメント」と題して、流出解析モデルの歴史から、リスクの定義、リスクマネジメントの考え方について、ご講演いただきました。
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▲芝浦工業大学守田教授講演資料 |
XP Software Dr. Ashis Dey 開発者講演 |
アシス・デイ氏からは、「Challenges in 1D/2D integrated modeling」と題して、1D/2D統合解析でのモデリングの特性や解析精度について支配方程式を使った流体解析の理論的見地からの解説がなされました。
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▲XP SoftwareDr. Ashis Dey開発者講演資料 |
NPO法人水環境創生クラブ 石川氏 パネルディスカッション |
石川氏が司会者となり、「流出解析モデルの活用に向けて(記録的な大雨への対応)」を議題としたパネルディスカッションを開催しました。流出解析モデルの技術的な考え方について、各先生方から河川解析および下水道解析との相違について意見交換が行われ、降雨規模に応じた解析モデルの適用、更に、xpswmmの今後の適用範囲の拡大に向けて、確率年が相違する現況の事業計画に対して、今後の事業拡大を図るための施策について意見交換がなされました。
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▲NPO法人水環境創生クラブ石川氏 パネルディスカッション資料 |
当社からは「Road for xpswmmの今後の展開と水工設計シリーズの活用」と題して、xpswmmによる最新の流出解析技術と、FORUM8の開発するVRソリューションおよび水工設計ソリューションとの組合せによる、今後の事業拡張に向けた新たな活用方法についてご提案させていただいております。
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▲FORUM8プレゼンテーション資料 |
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xpswmmセミナー
●日時 2011年2月15日(火) 9:30〜16:30 ●参加費:\15,000(1名様・税込\15,750)
●本会場 フォーラムエイト東京本社 GTタワーセミナールーム TV会議システムにて東京・大阪・名古屋・福岡にて同時開催 |
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(Up&Coming '11 新年号掲載) |
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