■沿 革
学校法人近畿大学の併設校として、昭和37年に熊野高等学校の名称で、機械工学科、電気工学科の2学科編成で設立され、翌年の昭和38年からは、土木工学科が加わり3学科編成でスタートされました。平成12年には、校名変更があり、近畿大学工業高等専門学校となっています。学科名は、機械・電気・土木工学科からそれぞれ機械システム・電気情報・建設システム工学科となり今日に至っています。
■情報教育とUC-win/Roadの活用
UC-win/Roadは、建設システム工学科にて昨年導入されました。4、5年次の実習で校舎の敷地内に路線計画を行なう際、最終的に実際に測量したデータをUC-win/Roadで使用し、プレゼンテーションまでを生徒に行わせることを検討されています。来年度より、本格的に取り組まれる予定でパソコン、サーバなどの設備が充実している情報処理教育センター(PC約150台)で実施されます。CAD、CG及び情報処理等の技術は、社会的にも今後不可欠な技術であり、景観工学や都市計画の授業などでも活用される予定です。ただし、現状は生徒からの要望は高く、教員の熱意も高いようですが、まだ教員側のレベルがプログラムを有効に活用できるところまで至っていないとのことでした。
UC-win/Roadについては、「インパクトがあり、わかりやすく、若い学生を惹きつけることの出来るソフトであると考えている。実際に生徒の興味も高い。将来、プレゼンにおいて、このようなソフトが主流になっていくと考えており先進的なこのソフトを生徒に体験させてやりたい」とのことでした。また、2次元CADは、すでにカリキュラムに取り入れており、今後は3次元CADを検討していきたいとのことでした。CGやCADは基本的な技術という位置づけです。
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▲情報処理教育センターの先生方
(左より:畑山氏、中平氏、斉藤氏、端無氏、内田氏) |
■生徒の進路
社会で即戦力となる人材の育成を目指しての教育を行なわれていますが、国公立私立大学への編入学も多くなってきており、進学が増えているようです。就職先では測量会社、建設会社が多く、JR東海・西日本や建設コンサルタントにも就職されています。
■今後の予定
現在導入している1ライセンスではやはり教育目的の利用の場合、不便であるとのことです。実際には、6つのグループ単位で実習を行なう予定のため、将来的には、各グループに1ライセンスずつ使用させるようにしたいそうです。ライセンスパックについては、アカデミー価格を設定しており、さらに有効に利用していただきたいと思います。
また、同校のホームページやカタログにおいて、UC-win/Roadの画面を使用したものを作成したいとのことで、ホームページについては、近日更新される予定です。その他、昨年導入したGPSシステムについても今後、UC-win/Roadと合わせて、授業で活用していきたいとの事でした。
取材を通じ、先進的なシステムを積極的にカリキュラムに組込んでいき、社会で即戦力となる生徒を大切に育成していこうという熱意がはっきりと感じ取れました。今回の取材にご協力いただいた情報処理教育センターの先生方に深く感謝いたします。そして、すばらしい情報教育センターなど設備の面だけでなく、自然環境にも恵まれた環境の中で土木工学という人の住みやすい環境を造るための学問・技術を学んだ学生が社会で活躍されることを祈念いたします。 |
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▲CAD室 |
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▲CAI室 |
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▲近畿大学工業高等専門学校への地図 |
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