今回は、名古屋市の中心部中区栄に本社を置くジェイアール東海コンサルタンツ株式会社をご紹介いたします。本社土木設計部をお訪ねし、担当部長
嶋崎繁一様とスタッフの方々にお話をお聞きしました。
ジェイアール東海コンサルタンツは、JR東海系列の唯一の建設系コンサルタントとして、平成9年10月に設立されました。
鉄道に関するプロジェクトをはじめ、各種事業における調査、計画、土木・建築設計を手がけられています。
鉄道事業者との協議支援や施工監理、検査・診断環境調査、財産整理・システムなども含めた一貫したマネジメントを提供する総合建設コンサルタントです。
従業員323名を有する大手コンサルタントとして、2003年度の業務実績では、鉄道部門が全国9位、施工計画施工設備および積算部門が全国6位の売上高となっており、設立後も順調な業績を上げられています。
技術士21名、一級建築士28名をはじめとする多くの技術者の方々がこの業績を支えられていますが、技術士比率や伸び率などで評価される「建設コンサルタントの技術力ランキング(人材)」でも9位にランキングされています。※
フォーラムエイトのUC−1シリーズは、同社の前身の会社であるジェイアール東海建設(株)の土木設計部から利用されており、仮設構台、FRAMEシリーズなどを1993年(平成5年)から導入されています。
平成9年の分社後もUC−1シリーズに加えてUC−winシリーズも順次導入されています。 とりわけ最近ではUC-win/Road、UC-win/FRAME(3D)のAdvanced版をそれぞれ複数ライセンス利用されています。
鉄道関係の構造物の設計では、鉄道の設計指針に準拠して設計が行われていますが、基準類自体が新しい技術や高度な技術を取り入れており、これらが後に一般化されていくことも多いとのことです。
また、鉄道の基準に準拠した設計ソフトウェアも比較的少ないとされています。このため、構造物の設計では、UC−1シリーズに加え、3次元の解析やファイバーモデルの非線形解析をサポートしたUC-win/FRAME(3D)を積極的に利用されています。
また、3次元バーチャルリアリティ(VR)を利用した設計検討や技術提案も数多く実施されています。具体的には、立体交差におけるアンダーパスの構造検討として、視認性の確認による安全性検討(下段画面例)は、多くの事例で適用されています。このほかにも、河川改良や道路拡幅などのイメージを3次元VRで作成されて、設計提案など営業的な活動にも活用されています。 |
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▲土木設計部担当部長嶋崎繁一様(左)
係長今枝潤志様(右) |
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現在手がけられているプロジェクトでは、沼津駅高架化事業、東京駅改良事業、庄内川河川改修事業などがあり、民間コンサルタント会社として幅広くコンサルタント業務を展開されています。
技術力を培うために技術士、RCCMなど技術資格の取得を会社として推奨されており、併せて学会での研究活動や各種団体における技術開発に積極的に取り組んでおられます。
これらの技術力向上に加え、情報化を進めることで今後も技術革新を担える人材の育成に取り組まれるとのことです。
お忙しい中、取材に応じていただいた嶋崎繁一担当部長、今枝潤志係長、ほか土木設計部の皆様に深く感謝いたします。今後の益々のご発展をお祈り申し上げます。
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※ 建設会社・コンサルタント決算ランキング2004(日経コンストラクション9月10日号p.44,62,63)より引用(日経BP社許諾済み) |
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▲立体交差アンダーパスにおける設計検討や技術提案にバーチャルリアリティ(VR)を活用(UC-win/Road画面) |
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