今回は、北海道札幌市に本社を置かれている株式会社ドーコンをご紹介いたします。本社設計部門の構造部と交通部をお訪ねし、お話をお聞きしました。
株式会社ドーコンは、昭和35年に設立されました。当時から北海道においては、国の重要施策として大規模な地域開発、産業基盤整備等が進められ、建設分野における総合的なエンジニアリングコンサルタントの必要性から「北海道開発コンサルタント株式会社」として創立されています。平成13年には、社名を現在の「ドーコン」に変更されています。
株式会社ドーコンは、北海道内最大手の総合建設コンサルタントとして、道内はもちろんのこと、関東、東北などの各種事業において活動されています。技術職員585名(社員数691名)のうち、196名の技術士など多くの専門技術者が活躍されており、交通、河川、都市、農業、共通、総合の各技術部門において、質の高いサービスをスピーディーに提供されています。
フォーラムエイトの製品は、多くの技術部門で利用されていますが、最も古くから製品を導入し、数多くのライセンスを利用されている構造部と、加えて最近UC-win/Road を導入いただき、利用を開始した交通部で取材させていただきました。
構造部の米田直也主任技師からは、構造部ではMS-DOS版の当時よりUC−1シリーズを使用されており、現在では、UC-win/FRAME(3D)の活用も開始されているとのお話しをお伺いしました。特に、UC−1シリーズでは、上部工のUC−BRIDGE、下部工関連製品全般を高い頻度で利用されているとのことです。フォーラムエイト製品は、Windows版移行の対応は遅かったが、計算−CAD統合版では、図面機能が統合され大変便利になったとの評価をいただきました。なお、Windows版への移行については、UC-DrawだけはWindows版を早くから提供していましたが、UC−1シリーズはWindowsLike版としてMS-DOS上でWindows的な操作が行える版を経て移行しています。小林竜太主任技師は、UC-win/FRAME(3D) Advancedにて3次元の設計への適用やその問題点、実験などとの検証などを進められています。今後の要望としては、保守・サポートに関わるシステムやネットワークでのアップデートに関する要望をいただきました。(※脚注)
同構造部は、技師長の畑山義人氏が「土木景観デザイン」の研究活動や大学講師として活躍されています。「景観デザイン研究会」での活動や北海道における「シーニック・バイウェイ」(※下段右下参考)の導入推進における活動もご紹介いただきました。「景観を重視したプロポーザル方式」による設計業務も受託されており、景観設計に関する質の高い取り組みが評価されています。同部では、数多くの設計実績を有されていますが、中でも「白鳥大橋」(※下段左写真)、「十勝大橋」、「士狩大橋」が土木学会田中賞を受賞しています。
交通部では、UC-win/Road を2003年に導入いただき、現在はAdvanced版を活用いただいています。利用方法に関するご質問を多数いただきましたが、とりわけエラー発生時についてその場での対処方法などの質問をいただいています。現在、フォーラムエイトのサポート窓口では、開発や技術サポート部署の担当者が直接電話でお応えすることができます。特に操作に関わる問題の場合やメール、FAXでの表現が難しい場合には、電話にてお問い合わせいただけるようお願いしています。
お忙しい中、取材に応じていただいた構造部米田直也様ほか皆様に深く感謝いたします。皆様の今後のご発展をお祈り申し上げます。
※フォーラムエイトでは、2005年1月より「定期保守CDサービス」を開始し、以前の「統合CDサービス」と同様に、「NetUPDATE」によるLAN上でのアップデートも対応が可能となります。 |
▲株式会社ドーコン本社ビル(新札幌駅前)
▲ユニークで開放的な本社ビル内の吹き抜け
▲(左から) 構造部 主任技師小林竜太氏、
主任技師米田直也氏 |
▲白鳥大橋
(基本設計及び現場技術管理) |
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シーニック・バイウェイ対象路線(230号)
平成15年7月に国土交通省から「美しい国づくり政策大綱」が打ち出された。北海道においても、ドライブ観光のニーズの高まりを受け、ゆっくりと風景を楽しめる美しい道(シーニック・バイウェイ)づくりが進められている。
■シーニック・バイウェイ
道を通して地域資源の保全・整備を行い観光振興を目指すプログラム。
シーニック・バイウェイ制度の発祥はアメリカで、1989年「シーニック・バイウェイ法」が制定された。 |
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