Ver. |
日付 |
内 容 |
5.00.00 |
'10.09.21 |
■新機能、機能改良
- ライセンスとプロテクト
UC-win/Roadでは新しいライセンス管理を採用しました。Advanced、Driving Simulation、Ultimateバージョンの所有者は、それぞれに含まれるプラグインを個々に有効にする必要がありません。
- SaaS and Remote Access Plugin
新規プラグイン「リモートアクセスプラグイン」が利用できるようになり、WebブラウザでAdobe(R)
Flash(R) プレーヤーを通じてリモートでUC-win/Roadにアクセスできるようになりました。カメラ、スクリプト、走行、飛行、そしてコンテキスト機能を制御でき、サーバサイドで3Dシーンをリアルタイムにレンダリング、確認できます。この機能はミーティングやデータプレゼンテーション、そしてウェブサービス、またはSaaSでの利用が可能です。
このプラグインのもう一つの機能として、レンダリングしたシーンをビデオストリームとして仮想カメラへ送ることができます。仮想カメラはUC-win/Roadが動作している以外のPCにセットアップできます。基本的にネットワークを通じてリアルタイムにUC-win/Roadの画像をキャプチャできます。
- 点群プラグイン
点群プラグインにより、UC-win/Roadに点群情報をインポート、3Dシーン上にリアルタイムで表示できます。各点は其々の色、あるいはインポートした色で表示可能で、衛星画像をマップすることが可能です。各ポイントは地形パッチの生成にも使用可能です。
- FBX 3Dモデルの読み込み
UC-win/RoadではFBXの読み込みが可能になりました。このバージョンでは、読み込んだモデルは静的モデルとしてシーン上に配置可能です。FBXファイルはUC-win/Roadの中で新しい3Dモデルタイプとしてインポートされます。以前のUC-win/Roadでサポートしていた3Dファイルの読み込み機能と比較すると、座標変換と材料情報が良くサポートされています。この新しいタイプのモデルについては今後も開発を継続し、UC-win/Roadの通常の3Dモデルとして新しくより良い機能を提供する予定です。この機能はUC-win/Roadの既存の3Dモデルを置き換えるものではありません。
- ナビゲーション
UC-win/Roadでのナビゲーションやカメラ移動の操作が格段に改善されました。今ではナビゲーションモードが自由移動/飛行/走行/運転/歩行/追跡モードで明確に切り離されます。
- 自由移動モード :
全てのカメラ移動を使用可能で、「モデル中心に回転」を選択すると、自動的に追跡モードになります。
- 飛行、走行、運転モード :
これらのモードはUC-win/Roadの以前のバージョンと同じですが、さらに運転している車輌や「モデル中心の回転」による移動で走行や飛行中の点を外から追跡できます。また、マウスを使用して車両の内部から視点角度を変更することも可能です(「回転」移動)。衛星移動も可能です。
- 歩行モード :
このモードは改善され、シーン内の如何なる場所でも歩くことができます。このモードでは、環境との衝突が検出され、建物などの環境の外部だけでなく、内部も歩行可能です。
- 追跡モード :
このモードは「モデル中心の回転」移動を置き換えます。このモードではシーン内の如何なるオブジェクトの追跡が可能です。対象となるオブジェクトには静的モデルだけではなく、走行車両や動作中のMD3キャラクタモデルも含まれます。
幾つかのカメラ移動が異なるモードで有効の時、別のモードを利用後「自由移動」ボタンをクリックし明確にフリーモードに戻らなければなりません。
他に改善された機能は以下の通りです:
- 「ジャンプ」機能:
「J」を押して任意の場所へジャンプ可能です。
- 「自由スピン」:
マウスカーソルを回転の中心位置に置き、マウスの右ボタンを押したままマウスを移動してください。
- モデル、旗などを地形上ではなく確実にクリックした位置に配置します。例えば、モデルを道路上に配置したい場合、単に道路上をクリックするだけで、モデルの配置標高が自動的に道路表面の標高に調節されます。
ナビゲーションオプションンやキーボードのショートカットはナビゲーションオプションの編集画面で設定可能です。
- 車両力学
車両の力学モデルが改善されました。サスペンションモデルが利用できるようになり、各タイプの車両に対してパラメータを設定できます。サスペンションモデルはユーザが運転中の車両にのみ機能します。サスペンションモデルを使用することにより、道路上での加速/減速、転回やバンプがより良く再現されます。この機能は必要に応じて無効にできます。
- 河川、道路断面
河川作成機能が変更されました。このバージョンからは河川を道路と同様に縦断線形や断面を含め編集できます。河川断面には必ず水面(断面の編集画面の新しいタイプ)が含まれなければなりません。
断面オブジェクトが更新され、河川の作成をサポートしただけでなく、それ以外に断面に対して独立したブロックを合成した断面の作成が容易になりました。また、車道なしの道路作成が可能になりました。車道なしの道路は運転や走行はできませんが、パスに沿った壁や他の構造物の作成に役立ちます。
自然河川の作成を補助する目的で、道路や河川の所定の箇所で地形処理(カッティング)を無効にすることができます。設定はトンネルや橋梁の設定と同様です。この機能を使用することにより、地形をそのままに、新しい河川作成機能で水面だけを生成します。
- 新しいサウンドシステム
UC-win/Roadのサウンドシステムが更新されました。OpenALライブラリがUC-win/Roadでサウンドを再生するために必要です。PCにこのライブラリがインストールされていない場合は、起動時にライブラリをインストールすかどうか聞いてきます。新しいサウンドシステムは、車輌エンジン音、風切り音、現在の位置から10倍近い車両のエンジン音に対して素晴らしい制御が可能です。サウンドプロファイルを作成でき、それらを車両のパフォーマンスプロファイルに割り当てることが可能です。
ドップラー効果、ローパスフィルタ、トンネルでの残響効果は音響試験の改善に役に立ちます。
- テキストモデル、スクリプト、シナリオメッセージ
新モデルのタイプとして簡単に3Dテキストを作成し、シーンに配置できるようになりました。シーンでは常にカメラと正対させることも可能です。スクリプトやシナリオのメッセージがOpenGLAPIを使用するように更新され、メッセージに透過や3D効果を与えることができるようになりました。
- ビデオウォールとビデオプレーヤ
新しいモデルのタイプとしてシーンにビデオウォールを追加できるようになりました。ビデオウォールはビデオファイルをインポートすることで作成され、シーン内に平面や曲面として表示させることができます。
スクリプトやシナリオで使用されるUC-win/Roadのビデオプレーヤが更新され、以前のバージョンより沢山のビデオ形式をサポートしました。
- 描画パフォーマンス
UC-win/Roadの描画パフォーマンスが幾つかの点で更新されました。幾つかの描画処理が改善され、FPSが向上しました。特に湖沼、ミラー、3Dキャラクタ、道路、樹木の描画処理が最適化されました。さらに、新しいLODが樹木、3Dキャラクタや湖沼で有効になりました。パフォーマンスやLODオプションは、描画オプション画面で設定可能です。
- 気象特殊効果と照光
UC-win/Road 5.0では6つの気象効果が新たに利用可能になりました。それらは描画オプションで設定可能です。
- 雷の表現
- 道路面の水溜まりの反射の表現
- 温度表現
- 雪粒のテクスチャ表示
- 道路面の雨紋表示
- 嵐の表現
更に、太陽光、月光の管理が改善されました。日の出、日の入り時の照光が改善され、描画オプションで拡散光や環境光を調整できます。環境光を増大させると、シーンを明るくすると同時により良い視覚品質を得るのためにもうアイライトは不要になります。
- VR-Studio Plugin
このプラグインによりデータをVR-Studio(R)に出力できます。
- S-PARAMICS 車両移動ログのインポート
マイクロシミュレーションプレーヤープラグインでS-PARAMICSのログファイルをインポートでき、交通シミュレーションの結果を3Dシーンで再現できます。
- ユーザインターフェースの改善
幾つかの画面でユーザインターフェースが改善されました。特に「樹木の登録」、「モデルの配置」、「道路平面図」、そして「縦断線形の編集」の各画面です。
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5.00.01 |
'10.09.28 |
■不具合の修正
- Windows7でビデオデータを含むファイルが読み込めなかった不具合を修正しました。
- 日本語モードのときキーボードを利用した歩行モードで発生していた不具合を修正しました。
- ドラフトモードでの道路切り土、盛り土の描画不具合を修正しました。
- PARAMICSプラグインで、交差点の形状を修正できるように交差点サイズのオプションを追加しました。
- マイクロシミュレーションプレーヤープラグインでのログデータ処理の不具合を修正しました。
- インストーラから nethasp.ini ファイルを削除しました。このファイルによりネットワークキーによるライセンス認証に不具合が発生する可能性がありました。
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5.00.03 |
'11.01.26 |
UC-win/Road Ver. 5.0.3では韓国語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)での表示をサポートしました。
さらに、マイクロシミュレーションプレーヤーでVISSIM 5.30で出力されたANI.TXTを読み込めるようになりました。
■新機能と機能改善
- マイクロシミュレーションプレーヤーでシミュレーションファイルを開くとき、VISSIM
5.30で出力されたANI.TXTファイルを選択できます。
- デフォルトでアンチエリアシングと異方性フィルタリングを有効にしました。
- 描画オプション画面パフォーマンスタブの角度の範囲を0-30から0-180に拡張しました。
- 橋梁の始終端における斜角の範囲を - 89 〜 + 89 度へ拡張しました。
- CDドライブの無いPCでも地形選択画面、ストリートマップの編集画面が開けるようになりました。
- モーションプラットフォームの動作制御に使用される車両計算の安定度を改善しました。
- 太陽のレンズフレアが無効であっても太陽のホワイトアウト効果が描画されます。
- ECOドライブプラグインで燃費計算の単位について L/100km かkm/L の選択が可能になりました。
■不具合修正
- コンパスが正しく表示されなかった不具合。
- 3Dテキストの選択フレームが正しく描画されるようになりました。
- メインメニューからヘルプファイルが開けなかった不具合。
- UC-win/Roadから出力された3DSファイルを開くときの問題。
- あるプロセスの後プログレスバーが非表示になるときUC-win/Roadが強制終了される問題。
- ブラウザ画面のデフォルト幅を現在表示中のウェブページの幅にしました。
- ブラウザから名前を付けて保存するオプションが正しく動作するようになりました。今後ファイル拡張子が2回書かれることはありません。
- 道路断面の河川テクスチャをダウンロードする際、ブラウザ上に湖沼テクスチャのページを表示するようにしました。
- UC-win/Roadのテクスチャフォルダにおいて道路断面の河川に使用されるサブフォルダ「Water」がUC-win/Road起動時に自動的に作成されるようになりました。
- 交通渋滞中車両がオーバーラップする交通シミュレーション上の問題を修正しました。
- 右側走行状態での道路transition上での交通移動の問題。
- MD3キャラクタのアニメーションに関する表示問題。
- 幾つかのテキストオブジェクトに対する問題を対策中、データに保存されたフォント名がシステムにインストールされていない時デスクトップアイコンに使用されているフォントを使用するようにしました。
- シナリオでテキストメッセージが正しく表示されなかった問題。
- 描画オプションで「風」のチェックが外れているにも関わらず風がきちんと止まなかった不具合。
- シナリオ編集画面での範囲チェックエラー。
- コンテキストの霧設定に関する問題。
- ビデオウォール表示後ファイルを閉じたり開いたりする時やビデオオブジェクトを削除するときに発生していたエラー。
- 「高度な照明」が有効の時の光の強度計算が改善されました。
- 「高度な照明」機能が左右のビュー、他のサブビューで無効にならなかった問題。
- 交差点生成プロセスでのエラー。
- ライセンスマネージャ、ECOドライブプラグインで表を選択中、画面を閉じる時に発生していたエラー。
- シナリオの編集ができなくなるシナリオプラグインに関するライセンス問題。
- SDKのログ出力機能に関する問題。高いフレームレート画面の場合、あるフレームのデータが出力されていませんでした。
- MD3キャラクタの編集画面、および3D樹木の編集画面に関する表示上の問題。
- 空間上に車両3Dモデルが配置された時、車両3Dモデルの車両フレームとして定義されたグループが正しく描画されるようになりました。
- 道路平面図のステータスバー上の文字列表示について常に全体が表示されるようになりました。
- マイクロシミュレーションプレーヤーで最初のシミュレーション終了後静的モデル(信号機やその他の静的モデル)が配置されない問題。
- マイクロシミュレーションプレーヤー交通記録中に発生するオーバーフローエラー。
- スクリプトの編集画面でビデオファイルを選択する際、[.]と[..]を表示しないようにしました。
- 3DSファイル読み込み後に発生するエラー。
- 気象や雪のテクスチャが有効のときの道路の水面反射の表示問題。
- 短い曲率半径の道路空間に道路付属物を配置するときの問題。
- 「高度な照明」が有効のとき湖沼が正しく表示するようになりました。
- 道路断面の変更画面を取消すとき時々発生していたエラー。
- 地形の描画問題。
- UC-win/Road Ver4で作成された幾つかのファイルを開くとき道路生成プロセスで発生する範囲チェックエラー。
- 経緯度の表示問題。
- 車両ホイールに関する表示問題。
- テクスチャを使用しないモデルの表示問題。
- 交通消滅を使用しているデータで交通シミュレーション中に発生するエラー。
- 道路縦断線形の編集画面で断面を追加するときに発生するエラー。
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5.00.04 |
'11.03.10 |
■不具合修正
- Ver.5.00.01-Ver5.00.03インストール後、場合によってはアンインストールできなくなる不具合を対策しました。この不具合はDVDドライブやネットワークドライブに存在するセットアッププログラムからインストールしていた場合に発生していました。本バージョンを使用することにより、インストール時の問題は解決されます。
- 透過した地形パッチの編集を行うと発生するエラーを修正しました。
- 交通シミュレーション中表示が早送りになる不具合を修正しました。
- 各入力画面を開くとき、場合によって「Office IMEを標準とする」旨のメッセージが表示される不具合を対策しました。また、表示言語によって文字列が切れる問題を対策しました。
- RemoteAccessプラグインがインストールされた際、プロテクトが無効の場合、任意のプロジェクトを読み込むとエラーが発生していましたので修正しました。
- ライセンスマネージャを開いた時、及び点群プラグインを削除するときのメモリリークの問題を対策しました。
- 3D交差点モデルの登録画面内の文字化けを修正しました。
- Civil3Dプラグイン使用時のCivil3Dバージョン選択画面において、説明文のCivil3Dのバージョン範囲を間違えていましたので修正しました。
- メイン画面左上に文字列を表示する際に「範囲チェックエラー」が発生する場合がありましたので、修正しました。
- 添付している日本50mメッシュ標高データについて、鹿児島県大隅諸島における以下の第2地域区画のデフォルト座標系を第一座標系から第二座標系に変更しました。
4631:20、4630:12、4630:13、4630:16、4631:10、4630:06、4630:07、4631:00、
4530:77、4731:70、4530:67、4531:60、4530:51、4530:52、4530:53、4530:56、
4530:57、4530:43、4530:44、4530:45、4530:46、4530:47、4530:33、4530:34、
4530:35、4530:23、4530:24
- POV-Ray出力時透過色を設定した画像ファイルが正しく出力されていませんでしたので修正しました。
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5.02.00 |
'11.06.09 |
■新機能と機能改善
- 車両運動モデル
UC-win/Roadでの運転シミュレーションの忠実度を改善するために自動車(4輪車)の運動モデルを改善しました。ユーザが運転する車両に対して車両全体の動き、エンジン、エンジンから車輪までの各伝達装置のモデルを実装し、よりリアルな運動を表現できるようになりました。
- 衝突処理の改善
自車が路肩に接触した際、路肩を超えないよう車両に力を掛ける処理を実装しました。これにより、サスペンションの働きも加わり、壁に衝突したような効果が得られます。
- リプレイオプション
UC-win/Road上の車両や歩行者のモデルの動きを記録し、再生(リプレイ)するプラグインを開発しました。有償のオプションです。
運転シミュレーションによるマニュアルドライブにおいて、車両同士が衝突、ガードレールと接触するなどのアクシデントを運転席や車外から確認したい場合や、交差点における交通シミュレーションの状況を詳しく確認したい場合に威力を発揮します。この機能はシナリオ機能による運転にも対応しています。
- 騒音シミュレーションオプション
UC-win/Road上で展開される3D VR空間上に音源および受音面を配置することで一般的な音の広がりをシミュレートする機能を開発しました。有償のオプションです。
地表面や構造物および建築物などの影響を考慮し、受音面上の各受音点における音圧レベルを解析します。本オプションはプリプロセッサ(入力部)、メインプロセッサ(解析部)、ポストプロセッサ(結果表示部)の機能から構成されています。プリプロセッサでは、僅かな操作ステップで音源や受音面の配置が可能で、メインプロセッサでは、豊富な解析オプションにより様々な目的に応じた解析精度での結果を得ることができます。また、ポストプロセッサでは、コンタ図やコンタライン、格子、球形状により音圧レベルの表示が可能です。
- 点群モデリング
今回のバージョンアップにより、読み込んだ点群情報から道路線形(平面、縦断、横断)を作成する機能を追加しました。MMS(Mobile
Mapping System)点群から中心線点列を抽出、道路線形を生成、任意箇所の道路断面を抽出・編集して簡単に道路が作成できます。中心線点列の抽出は「法線検索」を使用していますが、最適な点列を得られない場合のために、点列の補正機能も実装し、思い通りの中心線点列が得られ、少ない入力で道路生成が可能です。また、今回ユーザインターフェースを改善し、機能を一つの画面(メイン画面)に集約しました。
- トンネル照明機能
トンネル空間の照明を設定できるようになりました。この機能を使うとトンネルの中の照明と外部空間での太陽の光の区別が可能になり、より忠実的な表現が可能になります。トンネルの照明はトンネルに入る交通車両、道路の附属物に適用されます。特に自車のコックピットの表現、トンネルの入り口と出口の表現が改善されます。しかし、このバージョンでは任意のモデルの配置で配置したトンネル内のモデルに関して照明機能は有効になりません。
- 自動車のコックピットの改善
運転中に表示されるコックピットモデルのステアリングハンドルが実際の運転操作に合わせて回転できるようになりました。3Dモデルの編集画面にてコックピットの編集でステアリングハンドルの選択および回転軸の指定ができるようになりました。3Dモデルでステアリングハンドルであるポリゴンとステアリングハンドルではないポリゴンを分けて別々のグループに保存する必要があります。
コックピットにある各ミラーにおいて反射として表示される映像の視点、および生成される映像の画角が設定できるようになりました。
左右ミラー、ルームミラー以外、1つの追加ミラーを設定できるようになりました。
- 路面属性の追加
路面と車輪間で発生する摩擦係数を計算するため、摩擦係数の曲線を路面属性として設定するようにしました。各車両の設定で摩擦比率を設定し、摩擦係数の曲線とともに最終的な摩擦係数が得られます。また、路面の設定では、道路横断面に使用するテクスチャ毎に設定可能です。
- シナリオ機能の改善
シナリオの編集画面で設定する遷移条件にて3Dモデルにクリックすることを条件として扱えるようになりました。具体的に3Dモデルにクリックしたときイベントを発生させることが可能になり、VR空間とのインタラクションをより高度に設定できるようになります。
たとえば、ある機械の3Dモデルを操作するボタンをモデルとして配置すればボタンを表現するモデルをクリックし機械を操作することができます。シナリオの信号制御機能と組み合わせれば信号機にクリックすることで現示を変更させることも可能になります。
- 歩行シミュレーションの改善
歩行中の速度の制御を改善しました。
歩行シミュレーションでアバターの表示ができるようになりました。ナビゲーションのオプション画面でアバターとして表示するmd3モデルの選択ができます。
マウスのみを使って歩行する操作方法を追加しました。クリックしながらマウスを前後に動かすと歩く速度を変更させ、左右に動かすと左右に回転します。視線の方向は歩く方向の前方を表示するように設定されています。アバターを表示するとき、マウスホイルを使ってアバターとの距離の調節ができます。操作方法の設定はナビゲーションのオプション画面で可能です。
歩行シミュレーションでゲームコントローラを用いて操作できるようになりました。たとえばステアリングハンドルを使用する場合はハンドルを左右に回すと歩く方向の制御ができます。アクセルペダルを踏むことで歩く速度の調節ができます。
- ゲームコントローラと運転操作について
PCにDirectInput互換性のある装置を複数つなぐ場合はUC-win/Roadでの操作にコントローラの選択ができるようになりました。特に3Dマウスとステアリングハンドルを同時につなぐ場合、ステアリングハンドルを確実に使用できるようになりました。以前、3Dマウスが優先的に選択されてしまう場合がありました。
- ドライビングシミュレーションオプション
iDriveシミュレータのアクティブ型ステアリングハンドルの角度を外部アプリケーションから制御できるようになりました。UC-win/RoadのSDKまたはUDP/IP上のネットワーク通信で制御をおこない、ハードウエアの状態を取得できるようになりました。
特に、車両自動運転の研究で車と運転手のインタラクションの検証に有効に使用できる機能だと考えています。
- 自動車ワイパーの表現
雨天時や降雪時の運転中、フロントガラス上でのワイパー、ワイパーが掃く際の雨水の流れや雪の付着の表現ができるようになりました。描画オプションにてワイパーのサイズや雨水の流れの状態の設定、雪のテクスチャ表現が可能になります。
- Bentley InRoadsの断面評価ファイルの読み込み機能を更新し、InRoadsの最新版に対応致しました。
- 交通流のエラーで交通が止まらないように改善を行いました。エラーが発生した車両を削除するようにしました。
■主な不具合修正
- 景観モデルの表示(グループ)で3Dテキストを削除しても実際削除されない不具合を修正しました。
- 水溜りのテクスチャが剥がれる状態や、剥がれることによるRange Check Errorが発生する不具合を修正しました。
- スクリプト終了後画面が真っ黒になる不具合を修正しました。
- 配置した道路付属物の編集画面で表示グループが空白になる不具合を修正しました。
- 景観のモデル表示で選択した3Dテキストの場所へ移動できない不具合を修正しました。
- 3Dステレオ表示で左右のビューにコックピットが表示されない不具合を修正しました。
- トンネル内で車両のランプグループが表示されない不具合を修正しました。
- 交差点が消える不具合を修正しました。
- 交通流を生成中「Traffic Thread Error: No transition segment found」エラー発生を対応しました。
- 地形透過状態で地形パッチの標高点をクリックすると「Assertion failure」が発生していた不具合を修正しました。
- 走行時、運転時の路面勾配(ロール角)の計算を間違っていた不具合を修正しました。
- 坂道での車両のピッチ角度が逆になっていた不具合を修正しました。
- 配置モデルの編集画面でdH、高さにマイナス記号が入力できなかった不具合を修正しました。
- 従来のバージョンで作成したデータが読み込めない不具合を修正しました。
- メモリ解放忘れを対応しました。
- 高速で運転開始するとき、開始直後に速度が落ちる不具合を修正しました。
- 車両サウンドプロファイルの編集画面を閉じると走行グループの編集画面のサウンドプロファイルのチェックが外れる不具合を修正しました。
- スクリプト終了後にビデオウォールが動き続ける不具合を修正しました。
- 切り土オフの断面で交差点を生成した際90度の切り土が生成されていた不具合を修正しました。
- 道路平面図、縦断線形の編集画面を取り消すとffdshow関連のメッセージが表示されていた不具合を修正しました。
- FBXシーンの編集画面のポップアップメニューの選択状態が不正だった不具合を修正しました。
- コンパスのポリゴン描画を改善しました。
- RoadDBからダウンロードされた断面で英語OSの場合、ロケールによって断面名称が文字化けする不具合を修正しました。
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5.00.05 |
'11.07.05 |
■新機能
- イタリア語での表示をサポートしました。
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5.02.02 |
'11.09.20 |
■主な不具合修正
- 断面変化点による道路のちらつきを改善しました。
- 旧データ読込み時や交差点編集後に、交差点が正常に表 示されない不具合を修正しました。
- シミュレーションのフレームレートが低下した不具合を修正しました。
- 走行モデルの走行中にモデルが前後する不具合を修正しました。
- 3D テキストの影が落ちない不具合を修正しました。
- 点群設定済みのファイルを読み込んだ直後に景観視点位置へ移動できない不具合を修正しました。
- AVIキャプチャ中にハンドルを動かすと、不測のモデルが表示される不具合を修正しました。
- ドライブシミュレータプラグインにてinno 社製ドライビングシジュレータのメータ類が動作しない不具合を修正しました。
- メイン画面の描画領域がリサイズされない不具合を修正しました。
- プロテクトチェック時のエラーメッセージの内容に誤りがある不具合を修正しました。
- ライセンスマネージャにてWeb 認証を行うとき、サーバ選択画面が複数回表示される不具合を修正しました。
- ReplaceWith3DS プラグインがロードされていない状態でも、ポップアップメニュー中に[3D
交差点モデルに置換]項目が表示される不具合を修正しました。
- クリックするタイミングによって、[配置モデルの編集]画面 [位置]タブの[高さ]が変化する不具合を修正しました。
- 地形を透過しても地下にある点群が表示されない不具合を修正しました。
- 特定の操作を行うと「*.rd」ファイルが開けない不具合を修正しました。
- プロジェクトが開かれていない状態で点群データを開くとエラーが発生する不具合を修正しました。
- 騒音解析シミュレーションプラグイン
- 最終時刻に於ける解析が実行されない場合がある不具合を修正しました。
- 音源特性の設定が保存されない不具合を修正しました。
- 解析結果の読込み後に音源一覧画面を開くとRange Check Errorが発生する不具合を修正しました。
- 3D テキストの背景を半透明にした場合に背景が残る不具合を修正しました。
- [配置モデルの編集]画面の[3D 樹木]タブ内に重複して樹齢項目がありましたので、これを修正しました。
- FBXシーンの半透明ポリゴンが描画されない不具合を修正しました。
- 3DS モデルの半透明ポリゴンが正しく描画されない不具合を修正しました。
- Ver4で作成した河川付きデータをVer5.2.0で読み込むとRange Check Errorが発生する不具合を修正しました。
- 河川断面を作成し水面の移動速度を設定しても、風が無いとメイン画面上で水面が移動しない不具合を修正しました。
本版からは[環境の表示]ボタンのON/OFFで河川と背景の移動等が可能となります。
- 交差点テクスチャの編集の際、ポリラインを引きポップアップメニューから操作を終了すると例外が発生する不具合を修正しました。
- フロントガラス上の雨水を表示させた際、コックピットより画面手前にフロントガラス上の雨水が表示されてしまう不具合を修正しました。
- ヘルプ(日本語版のみ)3D モデルの編集画面上の表現と同画面ヘルプの表現が相違する不具合を修正しました。
[車両サウンドプロファイルの編集]画面ヘルプの誤字脱字を修正しました。
- 点群ツールバーを外に出した状態でプログラムを終了するとエラーが発生する不具合を修正しました。
- シナリオの「交通のリセット」機能が正常に動作しない不具合を修正しました。
- 交通流プロファイルの編集で右上[×]ボタンでクローズするとエラーが出る不具合を修正しました。
- 操作手順によっては走行車のコックピットが表示されない不具合を修正しました。
- 交通流発生時、交差点にて右左折するオートバイの挙動が異常となる不具合を修正しました。
- [配置モデルの編集]画面にて[名称]が変更できない不具合を修正しました。
- [コミュニケーションプラグイン]メニュー選択直後にエラーメッセージが表示される不具合を修正しました。
- 旧データを読込む際一部のMD3キャラクタの設定が正常に処理されず、RangeCheckErrorが発生する不具
合を修正しました。
- 「.obj」モデルをFBXシーンの読込みにてインポートを行うと正常にインポートできない不具合を修正しました。
- 「回転軸」、「ホイールベース」の設定で発生する軸のずれが「自動車」と「鉄道」で異なる不具合を修正しました。
- コックピットミラーが正常に表示されない不具合を修正しました。
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5.02.03 |
'11.10.21 |
■改良点
- DSプラグインのハンドルのデフォルトの応答性を1.0 から1.3に変更しました。
■不具合修正
- 2011/10/03以降Web認証に失敗する不具合を修正しました。
- 右側走行の場合、道路平面図で一方通行道路を作ったとき、端部にオン、オフランプの記号が生成されない不具合を修正しました。
- SpeedMeterプラグイン[SDK]を有効にした状態で三画面表示にすると、三画面ともス
ピードメータが表示される不具合を修正しました。
- ModelControlSampleプラグイン[SDK]を有効にした状態で運転すると、制御対象の他車が近付くと運転席から見えなくなる不具合を修正しました。
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5.02.04 |
'11.12.14 |
■改良点
- DSプラグイン
マニュアル運転に対応しました。
- 「地形パッチデータの編集」画面の「閉じる」ボタンのキャプションを「確定」にしました。
■不具合修正
- シナリオの複写時、終了イベントが元のシナリオになっていたため、複写先のシナリオになるようにしました。
- 交通流の編集画面で車線ごとに設定した交通量がファイル読込み時に初期値に戻される不具合の対策を行いました。
- ビデオウォールが設定されたファイルの読込み時、ビデオウォールを描画するコーデックが存在しない状態だとファイルの読込みが正常に完了せず、以後のファイル保存、読込みが適切に行われなくなる不具合の対策を行いました。
- 騒音シミュレーションオプション
新たに追加したモデル以外に対して音源の設定を行うと、エラーが発生して解析を行うことができない不具合の対策を行いました。
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